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土曜日 レポートSat. Report
単走決勝Tanso Final
Tanso 1st Place
Georgy Chivchyan ( FORWARD AUTO ) SILVIA [ S15 ]
Tanso 2nd Place
藤野 秀之 180SX [ RPS13 ]
Tanso 3rd Place
横井 昌志 SILVIA [ S15 ]
今年で5年目の開催となったアジアパシフィックD1プリムリンググランプリ。これまでも毎年のように競技方法は変更されていたが、今年は“D1GP vs RDS”ということで、D1グランプリシリーズ(略称:D1GP)の代表選手と、ロシアドリフトシリーズ(略称:RDS)の代表選手が戦うこととなった。
ロシアドリフトシリーズはロシアでももっともメジャーなドリフト競技会で、去年までは東側、中央、西側と、各地区でシリーズ戦がおこなわれ、最後にチャンピオン決定戦が開催されていた。しかし、今年からはRDS GPとしてロシア全土を転戦するシリーズに進化した。
そしてこのイベントの1週間まえに最終戦を迎えたRDSの代表として選出されたのは、チャンピオンを獲得したゴーチャや同3位のアルカーシャなど、ポイントランカーたち26名だ。
9月15日(土)は単走からの追走で勝者を決める個人戦があり、9月16日(土)はRDS代表を8名まで絞り込み、D1GP代表の8名と戦うチーム戦がおこなわれた。
コースは昨年の逆まわりで、D1グランプリシリーズ開幕の舞洲戦に似たようなレイアウトだ。
そしてはじまった単走決勝では、最後のグループでまず川畑が99.04点を出したが、直後に走ったゴーチャことゲオルギイ・チフチャンが安定感を出しづらい第2セクターでも高得点を出して99.39点をマーク。暫定トップに躍り出た。
その後も横井や藤野が99点台に得点を伸ばしてきたがゴーチャの得点をうわまわることはできず、ゴーチャが単走優勝を果たした。
Pick Up It !!
川畑 真人GT-R [ R35 ]
Pick Up It !!
齋藤 太吾 CORVETTE [ X245A ]
Pick Up It !!
末永 正雄 GT-R [ R35 ]
Pick Up It !!
畑中 真吾 MARKⅡ [ JZX100 ]
Pick Up It !!
A. Tsaregradsev SKYLINE [ ER34 ]
Pick Up It !!
E. Losev MARKⅡ [ JZX81 ]
Pos. | No. | Driver | Car | Best Score | 2nd Score | |
1 | 3 | G. Chivchyan | S15 | 99.39 | 96.63 | |
2 | 81 | 藤野 秀之 | RPS13 | 99.34 | 98.60 | |
3 | 82 | 横井 昌志 | S15 | 99.16 | ||
4 | 80 | 川畑 真人 | R35 | 99.04 | 95.51 | |
5 | 86 | 日比野 哲也 | JZA80 | 98.62 | 96.38 | |
6 | 84 | 植尾 勝浩 | S15 | 98.16 | 72.29 | |
7 | 4 | E. Losev | JZX81 | 98.09 | 67.92 | |
8 | 87 | 齋藤 太吾 | X245A | 98.05 | 97.91 | |
▲ 追走ベスト16進出 ▲ | ||||||
9 | 2 | A. Tsaregradsev | ER34 | 97.96 | 95.01 | |
10 | 14 | M. Sedykh | S15 | 97.80 | 96.94 | |
11 | 1 | A. Pesegov | HCR32 | 97.75 | 97.46 | |
12 | 8 | A. Svarinsky | JZA80 | 97.63 | 97.26 | |
13 | 7 | D. Ermohin | S15 | 97.63 | 96.40 | |
14 | 5 | A. Astapov | SXE10 | 97.57 | 93.87 | |
15 | 19 | I. Nikulin | PS13 | 97.48 | 95.44 | |
16 | 26 | A. Perederey | JZX100 | 97.17 | 24.84 | |
17 | 6 | I. Fedorov | PS13 | 97.06 | 96.63 | |
18 | 12 | A. Linkov | JZX90 | 96.89 | 96.63 | |
19 | 10 | N. Shikov | ZN6 | 96.58 | 96.54 | |
20 | 11 | A. Kozlov | GX71 | 95.95 | 93.79 | |
21 | 17 | V. Legay | S15 | 95.85 | 94.04 | |
22 | 18 | K. Avsharov | S15 | 95.75 | 95.47 | |
23 | 15 | E. Sedykh | S15 | 95.72 | 95.69 | |
24 | 20 | A. Dubovik | S14 | 95.63 | 94.10 | |
▲ 追走ベスト24進出 ▲ |
Pos. | No. | Driver | Car | Best Score | 2nd Score |
25 | 16 | A. Volchanskiy | SXE10 | 95.56 | 93.34 |
26 | 22 | V. Chivchan | S14 | 94.70 | 91.47 |
27 | 25 | E. Malyarov | JZX100 | 92.83 | 81.14 |
28 | 27 | V. Makovozova | S15 | 92.08 | 90.22 |
29 | 24 | K. Gorchakov | PS13 | 92.06 | 70.32 |
30 | 9 | A. Mustakimov | GXE10 | 81.36 | 74.96 |
31 | 23 | E. Skripnikov | JZX110 | 81.19 | 69.02 |
32 | 85 | 末永 正雄 | R35 | 64.38 | |
33 | 83 | 畑中 真吾 | JZX100 | 47.45 | 24.50 |
- | 21 | R. Nehay | HCR32 | RETIRE |
単走優勝Tanso WINNER
FORWARD AUTO
NGK SILVIA [ S15 ]
今回のコースはすごくむずかしいレイアウトだったんだ。なぜかというと、加速区間が長くて速度がすごく乗るのに1コーナーはカーブがきつくなっていて、短い区間でキッチリと車速をコントロールしなきゃならない。だから単走ではそこに気をつけて走ったよ。
練習走行からDOSSの得点は99点台が出ていたので、クルマのコンディションを整えて自分のなかでのベストを出せれば、結果はついてくると思ってた。
でも、むずかしいからこそ、いい走りができたときは気持ちいいし、急なカーブは見栄えもよくて迫力もあるレイアウトだから、うまくできる選手はすごく気持ちよかったと思うよ。観客にとっても迫力ある走りが楽しめたんじゃないかな。
追走ベスト24Tsuiso Best 24
Pick Up Battle
A. Tsaregradsev SKYLINE [ ER34 ] vs I. Fedorov SILVIA [ PS13 ]
単走決勝のあとは、ベスト24の追走トーナメントがおこなわれた。ここでは、単走決勝で上位8名の選手は1回戦が免除され、ベスト16からの登場となる。つまり、単走決勝9位から24位の選手によってベスト24の1回戦が争われた。
前半のブロックではアルカーシャことアルカーディ・ツァレグラツェフとイリヤ・フョードロフといった人気選手どうしの対決に注目が集まったが、後追いでキッチリと相手に入り込んだアルカーシャが勝ち、ほかの対戦でも単走上位選手が勝ち上がる展開となった。
そして後半のブロック。単走で上位だったV8のLS3搭載シルビアに乗るイワン・ニクリンとラリードライバーでもあるマクシム・セディフが、それぞれマシントラブルと接触でのランク減点も入ったことでつづけて敗退した。
そしてアンドレイ・アスタポフとコンスタンチン・アヴシャロフの対戦では、先行でアドバンテージをとったアスタポフが勝った。
最後のアンドレイ・ペセーゴフとニキータ・シコフの対戦は、1本目の2ランク差を挽回しようとしたペセーゴフが、2本目にかなり近い距離まで詰め寄ったものの、1.5ランクしか取れず、シコフがベスト16進出を決めた。
Pick Up Battle !!
I. Nikulin [ PS13 ] vs E. Sedykh [ S15 ]
Pick Up Battle !!
M. Sedykh [ S15 ] vs A. Linkov [ JZX90 ]
Pick Up Battle !!
A. Pesegov [ HCR32 ] vs N. Shikov [ ZN6 ]
追走ベスト16トーナメントTsuiso Best 16 Tournament
Best 4 Battle !!
G. Chivchyan SILVIA [ S15 ] vs 日比野 哲也 SUPRA [ JZA80 ]
ベスト16に入ってからも単走優勝を決めた“ゴーチャ”ことゲオルギイ・チフチャンの快進撃は止まらない。ベスト16ではアレクセイ・ペレデレイを先行でも後追いでもアドバンテージをとって危なげなく倒し、あっさりとベスト8進出を決める。
そしてベスト8では強豪の“アルカーシャ”ことアルカーディ・ツァレグラツェフと対戦。1本目こそアルカーシャがいい寄せを決めたこともあて1.5ランクのアドバンテージをとられたが、2本目は振り出しから超接近の後追いを決めてくる。アルカーシャに減点が入ったこともあって逆転でゴーチャがベスト4進出を決めた。
そしてベスト4では日比野哲也と対戦。1セット目はおたがいに後追いでアドバンテージをとる展開で再戦に突入。そしてその1本目、後追いの日比野は加速区間でゴーチャにやや離され、その後のセクターで詰め寄ったもののアドバンテージは1ランクしか取れず…。
2本目は、豪快な振り出しを決めてきた日比野に対して、振り出しから終始近い距離をキープしたゴーチャが1.5ランクのアドバンテージをとり、決勝進出を決めた。
そしてもういっぽうのブロックでも単走上位選手が活躍。まずは藤野がベスト16でエカテリーナ・セディフを難なく下し、ベスト8ではRDS GPシリーズ4位の強豪エフゲーニイ・ロセフも撃破しベスト4へ。
おなじブロックで単走決勝3位通過の横井も好調で、アンドレイ・アスタポフと植尾勝浩を倒してベスト4進出を決めた。
準決勝のふた組目は藤野と横井の対戦だ。先行の藤野は思い切った飛び込みを決めてきたが、後追いの横井は終始近い距離に寄せ、2.5ランクのアドバンテージを獲得。2本目は後追いの藤野が近づけきれず、横井が決勝進出を果たした。
日比野と藤野の3位決定戦は直前に雨が降り出してウェット路面での戦いとなったが、2本目にむずかしい路面でも果敢に寄せた日比野が勝った。
しかし3位決定戦後、さらなる土砂降りの豪雨となってしまう。協議の結果、決勝戦は中止となり、競技規則によって決勝進出したゴーチャと横井で、単走上位のゴーチャが優勝という結果となった。
3rd Place Battle !!
日比野 哲也 [ JZA80 ] vs 藤野 秀之 [ RPS13 ]
Best 4 Battle !!
藤野 秀之 [ RPS13 ] vs 横井 昌志 [ S15 ]
Pick Up Battle !!
横井 昌志 [ S15 ] vs 植尾 勝浩 [ S15 ]
Pick Up Battle !!
G. Chivchyan [ S15 ] vs A. Tsaregradsev [ ER34 ]
Pick Up Battle !!
川畑 真人 [ R35 ] vs D. Ermohin [ S15 ]
Pick Up Battle !!
齋藤 太吾 [ X245A ] vs A. Tsaregradsev [ ER34 ]
3位決定戦終了直後の豪雨によって決勝戦は中止となったため、競技規則により単走の順位で優勝者が決定された。
優勝WINNER
FORWARD AUTO
NGK SILVIA [ S15 ]
太吾さんのクルマはすごく速いけど、ちょっとリズムがほかとはちがうなと思っていて、対戦する準備はしてたんだ。だけど太吾さんとアルカーシャの戦いでアルカーシャが勝ってくれたので、そこは落ち着いて戦うことができたと思うよ。
アルカーシャとは長年いっしょに走っているので、おたがいのリズムもわかるし、安定しているので思い切り飛び込めたし、観客にもいい走りが見せられた戦いだね。
そして日比野さんとの準決勝も記憶に残っているよ。サドンデスになったし、後追いでもうまく入ることができたんだ。
The 2nd Place
横井 昌志 SILVIA [ S15 ]
単走は1本目が決まったんで2本目はタイヤを温存するために…ってヤツですね。ほんとはもう1本走りたかったんですけど、今回は持ってきた本数が少なかったんですよ。
追走は、先行スタートで相手がミスしてくれたりってことも多かったんで、後追いでそんなにガツガツいかなかくてもよかったかんじです。ただ、藤野さんとの対戦は後追いスタートだったので、1発目から行こうとしたんですけど、ストレートで離されちゃって…。
決勝戦ができなかたのは残念だけど、まあそれはしょうがないですよ。ぼくは目がいいんで暗さは問題なかったし、後追いだったから相手を見ながら走れるし、ぜんぜん行く気満々だったんだけどね〜。
The 3rd Place
日比野 哲也 SUPRA [ JZA80 ]
単走の1本目の置いてくる走りがくまくいって、2本目は優勝目指してエアを落としていったらグリップしすぎて失敗しちゃったね。
追走に入ってからは先行のときは99点出せる走りを意識したかんじだね。いつも使ってるクルマじゃないけど慣れてはいるんで、追走自体がひさびさだったから車間を徐々に詰めていくように調整していったかんじかな。
それで最後のヤツね。もうあれば罰ゲームだよね〜。事故ったらみんなにも迷惑かけちゃうから、かなり慎重には飛び込んだんだけど、思ってたよりも滑ってヒヤッとしたよ。