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第3戦 レポート Rd.3 Report
発足2年目となるD1ライツの2019年シリーズ。その第3戦が関東屈指の人気サーキットである栃木県の日光サーキットにて開催された。
前回の第2戦エビスでシリーズランキング2位に躍り出た米内をはじめとする関東勢はもちろん、九州から参戦しているランキング首位の甲斐や3位の野々など遠征組もあわせて総勢46台で競われた。
単走決勝では野々以外のランキング上位陣が敗退するまさかの展開。そして単走を制したのは、千葉を拠点として日光サーキットで走り込みを重ねてきたM2レーシングの川島だった。
続く追走トーナメントでは、ベスト4で2対戦ともサドンデスがおこなわれるなど接戦が繰り広げられた。その結果、決勝戦には単走覇者の川島と、おなじく関東勢で日光サーキットを得意とする水野が進出。
単走の勢いそのままに安定した走りを見せる川島に対し、集中力が切れてしまったという水野がミスしてしまい、あっけない決着となった。
これにより川島は単走に続き追走トーナメントでも優勝し、完全制覇を達成!
シリーズ中間戦となったこの日光で、シリーズランキングは大きく変動。トップ10のなかには名阪やオートポリスには参戦しないという関東勢もいるため、シリーズチャンピオンの行方はまだまだ予測できない状態となった。
第3戦 単走決勝 Rd.3 Tanso Final
Tanso 1st Place
川島 将貴 ( M2 Racing ) MARKⅡ [ JZX100 ]
Tanso 2nd Place
笹山 栄久 CHASER [ JZX100 ]
Tanso 3rd Place
水野 昌彦 SILVIA [ S14 ]
日光サーキットは日頃から走り込んでいる選手も多く、99点台が4名、ベスト16のボーダーラインが98.3点と全体的にハイレベルな戦いとなった。
いっぽうで、競技区間のはじまりとなる最終コーナーでのインカットやコース外走行によるペナルティ減点を取られてしまった選手も少なくなく、最初から最後までしっかりと集中して走ることも重要視された。
また、今年から加わった通過指定ゾーンも難所のひとつ。1コーナーの外側、審判席まえ、2コーナーの内側と3ヶ所に作られた指定ゾーンを通過しなければならず、それに合わせた振り出しからのライン取りに悩む選手も多かったようだ。
とくに審判席まえは、やりすぎるとコース外走行になってしまうため慎重になり過ぎてしまい、ランキング上位陣のなかにもここで減点されて追走トーナメントに進めなかったという選手も多かった。
そんななか単走決勝で最高得点をマークして単走優勝を果たしたのは川島で、2位には笹山が入る。D1グランプリシリーズの第3戦&第4戦十勝で2連勝を果たした松井有紀夫が率いるM2Racingのふたりが、単走決勝で1位&2位通過する結果となった。
Pos. | No. | Driver | Car | Best Ave. | 2nd Ave. |
1 | 25 | 川島 将貴 | JZX100 | 99.35 | 98.25 |
2 | 7 | 笹山 栄久 | JZX100 | 99.05 | 96.65 |
3 | 74 | 水野 昌彦 | S14 | 99.00 | 96.55 |
4 | 38 | 野々 英喜 | PS13 | 99.00 | 95.50 |
5 | 91 | 内山 竜司 | JZX100 | 98.85 | 96.90 |
6 | 84 | 波紫 聖和 | S15 | 98.80 | 95.60 |
7 | 43 | 佐藤 信文 | PS13 | 98.70 | 97.15 |
8 | 93 | 小林 竜也 | PS13 | 98.70 | 93.15 |
9 | 70 | 横田 宏延 | S15 | 98.50 | 69.00 |
10 | 3 | 目桑 宏次郎 | PS13 | 98.45 | 97.00 |
11 | 46 | 古庄 和人 | S15 | 98.45 | 97.00 |
12 | 92 | 国広 修 | PS13 | 98.40 | 96.90 |
13 | 52 | 加納 広貴 | JZX100 | 98.35 | 97.15 |
14 | 30 | 田中 規明 | PS13 | 98.30 | 98.25 |
15 | 32 | 木賊 光児 | HCR32 | 98.30 | 98.25 |
16 | 22 | 茂木 武士 | RPS13 | 98.30 | 95.75 |
▲ 追走決勝トーナメント進出 ▲ | |||||
17 | 50 | 佐藤 航 | AE86 | 98.25 | 97.85 |
18 | 90 | 伊藤 満紀 | JZX90 | 98.25 | 55.00 |
19 | 37 | 若松 康史 | S14 | 98.20 | 96.80 |
20 | 86 | 高嶋 健市 | JZX100 | 98.10 | 97.40 |
Pos. | No. | Driver | Car | Best Ave. | 2nd Ave. |
21 | 45 | 筒井 陽平 | JZX100 | 98.10 | 97.25 |
22 | 12 | 甲斐 健一 | S15 | 98.00 | 97.80 |
23 | 47 | 米内 寿斗 | RPS13 | 97.90 | 97.00 |
24 | 36 | 最上 弦毅 | RPS13 | 97.75 | 95.75 |
25 | 72 | 鈴木 克宜 | S15 | 97.65 | 95.75 |
26 | 35 | 塙 彰拡 | FD3S | 97.60 | 97.15 |
27 | 56 | 森 孝弘 | S15 | 97.50 | 57.50 |
28 | 29 | 粟野 如月 | JZX100 | 97.45 | 97.40 |
29 | 53 | 新川 真也 | PS13 | 97.25 | 73.00 |
30 | 58 | 谷本 真人 | S14 | 96.90 | 96.35 |
31 | 73 | 下田 紗弥加 | S15 | 96.90 | 73.50 |
32 | 33 | 辻 紳護武 | C33 | 96.80 | 96.50 |
33 | 9 | 岡村 達也 | S15 | 96.60 | 95.50 |
34 | 31 | 蕎麦切 広大 | HR31 | 96.45 | 94.25 |
35 | 75 | 與儀 清登 | PS13 | 96.25 | 96.15 |
36 | 42 | 塚本 奈々美 | JZA80 | 95.85 | 94.50 |
37 | 13 | 吉村 駿 | S15 | 95.75 | 82.50 |
38 | 64 | 齋藤 寿夫 | RPS13 | 95.50 | 94.90 |
39 | 20 | Shane Bingham | RPS13 | 95.25 | 94.00 |
40 | 95 | 福田 大輔 | PS13 | 95.20 | 93.15 |
41 | 88 | 高木 美紀 | PS13 | 95.15 | 72.50 |
42 | 41 | 植村 真一 | JZX100 | 94.40 | 91.50 |
43 | 14 | 野村 圭市 | ER34 | 70.00 | 43.50 |
44 | 21 | 永野 正持 | PS13 | 54.50 | 54.00 |
45 | 59 | 西山 大貴 | S15 | 0.00 | 0.00 |
- | 40 | 師岡 利恵 | S14 |
No.40はタイヤのビード落ちのため順位無効とする(D1ライツシリーズ規則8条2)-2)。
第3戦 単走優勝 Rd.3 Tanso WINNER
M2 Racing
MARKⅡ M2SP [ JZX100 ]
(勝因は?) D1GPドライバー松井監督のもと、事前にかなり練習もしてきましたし、当日も練習からしっかりと組み立てができて、落ち着いて走れたのがよかったと思います。
おとといからギア比などを試しつつ練習をしていて、昨日の公式練習ではマシントラブルもあったのですが、なんとか修理も完了しています。
(追走への意気込みは?) 先行でしっかりと自分の走りをして得点をとって、アドバンテージを得られるようにしたいです。後追いは、落ち着いて相手に合わせて走るよう心がけて臨みます!
第3戦 追走トーナメント Rd.3 Tsuiso Tournament
Final Battle
川島 将貴 MARKⅡ [ JZX100 ] vs 水野 昌彦 SILVIA [ S14 ]
クルマにもドライバーにもキビシイ30度をゆうに超える猛暑のなかでおこなわれた日光戦。追走トーナメントは、そんな過酷な状況のなかでいかに集中力を保てるかが勝敗をわける結果となった。
まず、ベスト16の戦いでは単走を2位で通過した笹山が、先行時にミスをして敗退してしまう。また、シリーズランキング2位で熊本県から遠征してきた野々も、日光を走り込んでいる加納に破れてしまった。
そしてベスト4では、どちらもサドンデスまでもつれ込む接戦の展開。まず川島と加納のバトルでは、サドンデス突入まえに加納のマシンにアイドルコントロール不調が発生し、これがひびいて川島の勝利。
もういっぽうの目桑vs水野の対戦では、サドンデス突入まえにエア調整のみをおこなった目桑に対し、タイヤ交換をした水野が勝利した。
そしてはじまった決勝戦。1本目は先行の川島が落ち着いたミスのない走りでアドバンテージを獲得。入れ替えての2本目では、先行の水野が後追いの川島を引き離したものの、審判席まえから2コーナーへのアプローチで大きく流されて指定ゾーンをはずしてしまう。
結果、川島はD1ライツシリーズで初の単走優勝を決めただけでなく、追走トーナメントでも優勝! ダブル優勝という結果で幕を閉じた。
川島 将貴 [ JZX100 ] vs 加納 広貴 [ JZX100 ]
目桑 宏次郎 [ PS13 ] vs 水野 昌彦 [ S14 ]
野々 英喜 [ PS13 ] vs 加納 広貴 [ JZX100 ]
第3戦 優勝 Rd.3 WINNER
M2 Racing
MARKⅡ M2SP [ JZX100 ]
追走まえは思っていたよりは安定した走りができず、自分のミスもありましたが、対戦相手の失敗に助けられたというか、運がよかった部分もあり、結果的に優勝できてよかったです。
おなじチームの笹山選手が開幕戦の備北でいきなり準優勝していたので、アセりも正直ありましたね。自分も早く表彰台を、と思っていたので、よく走っていて有利な日光サーキットで結果を出せてホッとしました。
今回に向けては、足まわりのセッティングを煮詰めたり、クイックチェンジやホリンジャーのシーケンシャルミッションを導入したりと、自分が安心して運転できるクルマに仕上げてくることができたのもよかったと思います。
次戦の名阪スポーツランドは何回か走ったことがあるので、そこでコケないようにまた練習を積んで臨みたいと思います。
The 2nd Place
水野 昌彦
TEAM☆SETAGAYA DRIFT BASE☆VL
水野組 PGK VL SILVIA [ S14 ]
The 3rd Place
目桑 宏次郎
Real Style
もっといいシルビア [ PS13 ]
第3戦 リザルト Rd.3 Results
Pos. | No. | Driver | Team | Car | Car | Color | Tire | Total | |
1 | 25 | 川島 将貴 | M2 Racing | MARKⅡ | JZX100 | White/Blue | VL | 25 | |
2 | 74 | 水野 昌彦 | TEAM☆SETAGAYA DRIFT BASE☆VL | SILVIA | S14 | Green | VL | 21 | |
3 | 3 | 目桑 宏次郎 | Real Style | SILVIA | PS13 | Blue/Red | TA | 18 | |
4 | 52 | 加納 広貴 | Team Ito Auto Service | MARKⅡ | JZX100 | Black/Orange | VL | 16 | |
5 | 91 | 内山 竜司 | UNIT | CHASER | JZX100 | Yellow/White | VL | 13 | |
6 | 84 | 波紫 聖和 | RDS Z.S.S. Racing VALINO | SILVIA | S15 | Red | VL | 12 | |
7 | 93 | 小林 竜也 | RYDANZ LL Itn. かいとりちゃん | SILVIA | PS13 | Red | RY | 11 | |
8 | 32 | 木賊 光児 | TEAM 1093 | SKYLINE | HCR32 | Green | VL | 10 | |
9 | 7 | 笹山 栄久 | M2Racing FRONTIER | CHASER | JZX100 | White/Blue | VL | 8 | |
10 | 38 | 野々 英喜 | TRIPLE K TETSUJIN SAILUN | SILVIA | PS13 | Red | SL | 7 | |
11 | 43 | 佐藤 信文 | TRIPLE K TETSUJIN SAILUN | SILVIA | PS13 | Blue | SL | 6 | |
12 | 70 | 横田 宏延 | MCR Factory D-MAX Lubross | SILVIA | S15 | Purple | NK | 5 | |
13 | 46 | 古庄 和人 | イノベアスタジオ・オートガレージHKY | SILVIA | S15 | Red | TA | 4 | |
14 | 92 | 国広 修 | Team M.A.M グランビー ZEKNOVA TYRES | SILVIA | PS13 | Red | ZE | 3 | |
15 | 30 | 田中 規明 | GR Amazing | SILVIA | PS13 | Blue | GR | 2 | |
16 | 22 | 茂木 武士 | 武士道 | 180SX | RPS13 | Pink | ZT | 1 |
TIRES = TY:TOYO TIRES VL:VALINO TIRES AL:ACCELERA ATR:ATR SPORTS DL:DUNLOP FD:FEDERAL GR:GOODRIDE GY:GOODYEAR GT:GT RADIAL KD:KENDA NK:NANKANG RY:RYDANZ TIRES SL:SAILUN TA:TRI-ACE ZE:ZEKNOVA ZT:ZESTINO
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