軸屋がシリーズの雪辱を晴らす！

寺町が田中を0.05点うわまわって単走チャンピオンに！

• Tanso 1st

  寺町 邦彦 ( ORIGIN Racing ) シルビア [ PS13 ]

  

  田中省己が1本目に出した98.95点をうわまわったのは寺町邦彦。リズムよく振り出し、アクセルを踏むタイミングも適切。非常に完成度の高い走りとなった。

• Tanso 2nd

  田中 省己 [ PS13 ]

  

• Tanso 3rd

  軸屋 清文 [ S15 ]

  

 　追走トーナメントに進出する12名を決めるだけでなく、優勝者には賞金が出て、来季のD1グランプリシリーズの参加費用が1戦分免除されるという特典がつく単走チャンピオン決定戦。D1ストリートリーガルインターシリーズから21名、D1SL東日本シリーズから10名、D1SL西日本シリーズから10名が参加した。
　筑波サーキットのコース1000は、これといったアピールポイントが絞れないいっぽうで、走りをまとめるのがむずかしかったようだ。ストレートで振られないこと、大きく弧を描くラインではなく審査席に向かって直線的に飛ばすこと、アウトまでのドリフトの距離感をきっちり合わせること、できるだけ早くアクセルを踏み込んで旋回していくこと、失速感を出さないことなどが求められたが、ほとんどの選手が、この要素のどれかが欠けて減点された。
　さすがに、田中省己、軸屋清文、横井昌志といったD1SLインターシリーズのトップ選手は高得点を獲得し、1本目の走行では田中省己が98.95点で暫定トップを奪取！ しかし、それをうわまわったのが寺町邦彦の2本目の走りだった。寺町邦彦はリズムよく完成度の高い走りをまとめ、アクセルを踏むタイミングも早かったことで高い評価を獲得。この走りには、田中省己、軸屋清文、横井昌志らの2本目もおよばず、寺町邦彦がD1SL単走チャンピオンを獲得した。
　なお、追走に進出したのはD1SLインターシリーズの選手が圧倒的に多く、それ以外ではD1SL西日本シリーズの濱田清文と斎藤育生のふたりだけが追走進出を決めた。

単走決勝 結果

寺町 邦彦

ORIGIN Racing
シルビア [ PS13 ]

　このコースは去年に続いて2回目やったんですけど、むずかしいですね。乗ってるのと、外から見たかんじとが合いにくいというか、なんかしっくりこないです。
　昨日ちょっと手ごたえあったんですけど、本番はあんまり手ごたえがなくて……まぁ、たまたまキマってよかったです。
　単走はいつも3本やけど今日は2本やったんで、そこの心のもっていきかたは気をつけました。とりあえず1本目決めて、2本目思いっきりいこうかなっていうかんじで。まぁ、そのへんはできました。単走1位はいままでないので、メッチャうれしいです。

• Tanso 2nd Place

  田中 省己
  e-net TAKA Neostyle with D-MAX
  シルビア [ PS13 ]

  

  もうひたすら悔しいですね。評価はまあまあよかったんですけど、もうひと飛ばしができれば、と。そのへんが自分でもちょっと納得できてないんで、しょうがないですね。それもトップと0.05差やったんで…今日は1位と2位でまるっきり天と地の差があるので悔しいですね。

• Tanso 3rd Place

  軸屋 清文
  GP SPORTS with V Factory
  シルビア [ S15 ]

  

  まぁ失敗でしょ。アクセル踏めなかった。このコースあんまりアピールするところないんですよね。100点とか出にくいでしょ。ちょっとやりにくい。

やられたらやりかえせ！

• Final Battle

  横井 昌志 シルビア [ S14 ] vs 軸屋 清文 シルビア [ S15 ]

  

  おたがいに接触するほどの寄せを見せたが、相手の姿勢を乱してしまったかどうかは、あたった場所やタイミングのちがいだった。

• 
• 

 　単走チャンピオン決定戦の上位12名で追走チャンピオン決定戦がおこなわれた。このトーナメントは優勝者に賞金が出るだけでなく来季のD1チャンピオンズの出場権も授与される。
　単走での上位4名は1回戦をシードされ、寺町邦彦、田中省己、軸屋清文、横井昌志は2回戦からの登場となった。
　その2回戦ベスト8では、D1LLの優勝で勢いに乗った久保川澄花が寺町邦彦を撃破。D1SL西日本シリーズ最終戦の勝者である稲岡優樹がD1SLインターシリーズ王者の田中省己を破るという波乱が起きた。ベスト4に進出したのは、久保川澄花、横井昌志、稲岡優樹、軸屋清文だ。
　久保川vs横井は、横井が同時振りからビタビタの接近ドリフトをしたのに対し、久保川が後追いで離されてしまって横井が勝利。地元の仲間という稲岡vs軸屋の対戦は、軸屋がきっちり合わせたのに対し、稲岡がややラインと角度を乱して軸屋が勝った。
　決勝は横井vs軸屋、シリーズの第1戦と第3戦の決勝とおなじカードだ。1本目は横井が先行。軸屋はものすごい寄せを見せて2台が接触したが、横井の姿勢はまったく乱れずドリフトを維持する。2本目は横井がきれいに合わせて勝負は再戦に突入した。
　しかしその1本目、こんどは軸屋がキレイに合わせる。そして再戦2本目、横井が審査席まえで軸屋をプッシュ！ 軸屋はハーフスピンしてしまい横井の負けとなって軸屋の追走チャンピオンが決まった。

軸屋 清文

GP SPORTS with V Factory
シルビア [ S15 ]

　追走入ったら絶対に勝つ気で「みんなブッコロス！」と言ってましたけど、有言実行できましたね。
　このコース追走がめっちゃしやすいです。単走の審査ポイントがわからへんコースって、けっこう追走はカンタンなんですよね。で、追走のときは後ろにまわされないようにきっちり止めて旋回っていうことに気をつけました。
　で、横井のときは、今年開幕戦でやられて(※ぶつけられて)て、ウチのチームの藤野くんなんかしょっちゅうやられてるから「一発コツンとやっとかなイカンかな！」という気持ちでコツンとやりに行きましたね。あれは真横に当ててるんで、瞬間移動するだけなんで…。
　ま、いちばん楽しかったのは、先輩(※稲岡)とやったのですね。ふだん地元で酒飲みながら「もうそろそろオマエに勝てるんちゃうか?」とか言われるんで「ほんならやりましょうよ」と言って、対戦カード引けたんで。格のちがいを見せつけました！

• Tsuiso 2nd Place

  横井 昌志
  MCR Factory with D-MAX
  シルビア [ S14 ]

  

  (決勝で軸屋選手をプッシュしてしまったのは？) あれがドアとかだったら、もうバッチリだったんですけどね。タイヤが出てるぶんが計算外だったというか…。寄せたときはもう「決まった」っていうかんじでした…。

• Tsuiso 3rd Place

  稲岡 優樹
  RACING TEAM JUNCTION
  シルビア [ S15 ]

  

  けっこう省己ちゃんのあたりから本気モードでがんばったんで、軸屋にもついて行けたらイケるかなと思っとったんですけど、やっぱり強かったですね。やっぱり速いね、あのクルマは。まぁつぎは軸屋やっつけます。

　D1SLチャンピオンカーニバル in 筑波1000の会場にて『東日本大震災』復興支援をはじめとした募金活動をMSCブースにておこないました。当日ご来場されたお客さまより、多くの募金をいただきましたことを心よりお礼申しあげます。東日本大震災への義援金につきましては『日本赤十字社』および『ピースプロジェクト』への震災復興支援に使われます。

・東日本大震災義援金 ¥4,836
・交通遺児育英会募金 ¥2,240
・MAKE A WISH募金 ¥1,346