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2012 D1 GRAND PRIX THAILAND NATIONAL SERIES Round 5 & Ex.
November 3 - 4, 2012 at Bangkok Wonder World Special Venue

コースコンディション:ドライ
公式入場者数:約6,000名(2日間合計)

特別戦 レポートEx. Report

日曜日のタイvs日本ナショナルバトルはデーを圧倒した谷口信輝が勝利!

決勝戦 表彰式

  2012年からはじまったD1GPタイ王国ナショナルシリーズも早いもので最終戦。会場となるワンダーワールドは、バンコクの中心部から30分ほどにある遊園地の跡地だ。ここに前2大会と同様に、ピットやスタンドにコース等を設置し、特設会場が作り上げられた。
 前2大会とくらべると会場が狭いため、集まった観客は約6,000名と人数的には少ないものの、それでも夜には多数のモータースポーツファンが詰めかけてスタンドはほぼ満席になり、最終戦にふさわしい盛りあがりを見せた。
 今回の週末は、最終戦以外にも、もうひとつ大きなイベントが併催された。それは日曜日に企画されたタイvs日本のナショナルバトルで、日本からD1GPシリーズでおなじみの、今村陽一、齋藤太吾、熊久保信重、谷口信輝、日比野哲也、高橋邦明、上野高広がマシンを持ち込んでタイ王国の選手たちと戦う。さらに、D1GPタイ王国ナショナルシリーズで審査員を務めている野村謙と、今回はタイvs日本のために織戸学を招集。ネームバリュー&実力ともに兼ね備えた日本を代表するトップドライバーたちが集まったのだ。
 さて、今回も審査の主軸は、日本国内で開催するD1チャンピオンズでおなじみのDOSS(D1オリジナルスコアリングシステム)だ。木曜日には日本から来場した日本人選手のマシンに装着してテストを繰り返し、万全の体勢を準備。大会当日も前2大会にも増して安定&確実なシステムとして機能した。
 選手側も、まだまだメリハリのある走行スタイルに合わせきれない選手も多く見受けられたが、どの選手も積極的に走りかたのレクチャーを受けていたりして、ドリフトテクニックの向上は加速しそうな予感がした。

 両日ともすばらしい戦いの連続でイベントは大成功! シーズンを終え、今後に向けたD1の大きな一歩となるD1GPタイ王国ナショナルシリーズの初年度が幕を閉じた。

表彰式 スタート地点 観客

特別戦 単走決勝 Ex. Tanso Final

齋藤太吾が2本とも100点を獲得!

  • Tanso 1st Place

    齋藤 太吾 ( DAIGO ) ALTEZZA [ SXE10 ]

    齋藤太吾の走り

    白煙モックモクのド迫力ドリフトで、2本ともDOSSで100点、審判員加点2点をの完璧な走りを連発した齋藤太吾が、単走決勝でトップ通過を果たした。

  • Tanso 2nd Place

    末永 正雄 RX-7 [ FD3S ]

    末永正雄の走り

    2位通過は練習走行から好評価を連発していた末永正雄が獲得。

  • Tanso 3rd Place

    今村 陽一 SILVIA [ S15 ]

    今村陽一の走り

    3位通過となったのは徐々に調子をあげてきた今村陽一だった。

 11月3日(土)の2012年D1グランプリタイ王国ナショナルシリーズ最終戦につづき、11月4日(日)におこなわれたのはタイvs日本のナショナルバトルだ。タイ人ドライバー24名と日本人ドライバー8名によって争われた。
 こちらも競技は単走からはじまり、まずはタイ人選手たちが2本を走る。前日の最終戦でも好調だったトンとポンが、さらに完成度の高い走りを決めて100点を出して暫定トップをマーク。
 しかしそのあと、日本人選手たちの走行となり、ここでは、さすがにD1審査に慣れているだけあって、日比野、今村、末永、齋藤が100点を出すことに成功! しかし2本とも100点という驚異の成績をたたき出した齋藤が単走優勝し、2位にはセカンドベストも100点にあとわずかと迫る99.69点を出した末永がつづく結果となった。

単走決勝 結果

Pos. No. Driver Car Best Score 2nd Score
1 82 Daigo Saito SXE10 100.00 100.00
2 84 Masao Suenaga FD3S 100.00 99.69
3 80 Yoichi Imamura S15 100.00 98.62
4 15 Tong A31 100.00 98.58
5 3 Pond HCR32 100.00 95.49
6 85 Tetsuya Hibino UZZ40 100.00 82.51
7 2 Kiki S15 99.85 97.65
8 83 Nobuteru Taniguchi SXE10 99.72 99.14
9 41 Oat FD3S 99.72 0.00
10 59 S RPS13 99.17 98.57
11 1 Juu E36 99.14 95.45
12 64 Nu A31 98.69 94.48
13 81 Nobushige Kumakubo CT9A 97.69 58.44
14 87 Takahiro Ueno JZZ30 97.59 97.45
15 48 Champ RPS13 97.33 92.61
16 14 Yo RPS13 97.30 95.04
Pos. No. Driver Car Best Score 2nd Score
17 19 Nueng RPS13 97.06 95.58
18 42 Non A31 96.87 94.39
19 46 Keak A31 96.52 95.95
20 44 Amm RPS13 96.52 94.40
21 36 Aox A31 96.37 91.45
22 13 Mark PS13 96.10 95.83
23 43 Mai S15 95.24 67.66
24 21 Tik RPS13 94.43 93.89
25 86 Kuniaki Takahashi JZX100 93.91 89.44
26 74 Fai A31 93.48 89.69
27 39 Engine ER34 93.35 89.75
28 47 Kong A31 93.32 89.21
29 29 Dre PS13 93.09 92.03
30 28 M S14 91.01 90.45
31 5 Ivan S15 88.60 37.18
32 60 Karn RPS13 0.00 0.00

特別戦 追走トーナメントEx. Tsuiso Tournament

決勝進出したデーを谷口が圧倒!

  • Final Battle

    Dre SILVIA [ PS13 ] vs 谷口 信輝 ALTEZZA [ SXE10 ]

    デーvs谷口信輝

    決勝戦。2本目に先行の谷口がすばらしい走りを決めたのに対し、後追いのデーは振り出しまえから距離を離されてしまい、そのあとの区間でも距離を詰めることができなかった。

  • デーvs谷口信輝
  • デーvs谷口信輝

  参加者全員で争う追走トーナメント。日本人選手たちとタイ人選手たちのの実力差がどれほどのものかと注目されていたが、その考えはあまかった。
 なんとベスト32で高橋邦明と末永正雄が敗退すると、ベスト16でも熊久保信重と日比野哲也、そして上野高広、齋藤太吾が、ベスト8で今村陽一までもが敗退してしまい、ベスト4の時点で残っている日本人選手は谷口信輝選手ただひとり!
 ヤリすぎ&接近しすぎによる敗退が多かったとはいえ、そこまで肉薄するタイ人ドライバーの実力は恐るべしといった展開となった。
 しかしこれで谷口選手の集中力が極限まで高まったようで、ベスト8ではエスを、ベスト4ではポンを倒し、みごと決勝進出を決めた。
 そして決勝戦の相手として名乗りを上げたのは、土曜日の走りがウソのように好調を取り戻して勝ち上がってきたデーだ。決勝戦はどちらも引かない好勝負だったが、最後まで走りにブレのでなかった谷口が先行時にデーを引き離し、優勝を決めた。

  • Pick Up !!

    谷口 信輝 [ SXE10 ]

    谷口信輝

    昼の同乗走行でオルタネーターのステーが折れるというトラブルが発生した谷口アルテッツァだったが、HKSスタッフの尽力で復活。優勝への原動力となった。

  • Pick Up !!

    Dre [ PS13 ]

    デー

    谷口にはわずかにおよばなかったデーだが、追走での勝負強さとドリフトテクニックの高さを証明してみせた。

  • 3rd Place Battle !!

    Kran [ RPS13 ] vs Pond [ HCR32 ]

    カーンvsポン

    カーンvsポンの3位決定戦。ポンが先行の2本目、後追いのカーンは加速区間で離されてしまい、そのあとも距離を縮めることはできず、ポンが3位入賞を決めた。

特別戦 リザルトEx. Results

最終順位

Pos. No. Driver Team Car Car Color Tire
1 83 Nobuteru Taniguchi HKS ALTEZZA SXE10 赤・銀 YH
2 29 Dre PTT PERFORMA DRIFT TEAM SILVIA PS13 赤・黄・緑 HK
3 3 Pond Redbull Drift Team Thailand SKYLINE HCR32 TY
4 60 Karn GOODYEAR DRIFT TEAM THAILAND 180SX RPS13 白・青 GY
Best8 80 Yoichi Imamura nichiei racing project SILVIA S15 DL
Best8 59 S GOODYEAR DRIFT TEAM THAILAND 180SX PS13 白・青 GY
Best8 19 Nueng HANKOOK DRIFT TEAM THAILAND 180SX RPS13 白・橙・黒 HK
Best8 28 M PTT PERFORMA DRIFT TEAM SILVIA S14 HK
Best16 82 Daigo Saito DAIGO ALTEZZA SXE10 AC
Best16 85 Tetsuya Hibino DROO-P SC430 UZZ40 DL
Best16 2 Kiki Redbull Drift Team Thailand SILVIA S15 TY
Best16 81 Nobushige Kumakubo Team ORANGE LANCER Evo. Ⅸ ST9A YH
Best16 64 Nu KENDA PALANGCHON RUAMMAI CEFIRO A31 KD
Best16 87 Takahiro Ueno TEAM VERTEX SOARER JZZ30 DL
Best16 46 Keak OVERDRIVE M150-STORM NEXEN SINGHA CEFIRO A31 黒・黄 NX
Best16 44 Amm OVERDRIVE M150-STORM NEXEN SINGHA 180SX RPS13 黒・黄 NX
Best32 84 Masao Suenaga RE-AMEMIYA RX-7 FD3S YH
Best32 15 Tong POTENZA DRIFT TEAM CEFIRO A31 BS
Best32 41 Oat OVERDRIVE M150-STORM NEXEN SINGHA RX-7 FD3S 黒・黄 NX
Best32 1 Juu Redbull Drift Team Thailand 318 i E36 TY
Best32 48 Champ OVERDRIVE M150-STORM NEXEN SINGHA 180SX RPS13 黒・黄 NX
Best32 14 Yo POTENZA DRIFT TEAM 180SX RPS13 BS
Best32 42 Non OVERDRIVE M150-STORM NEXEN SINGHA CEFIRO A31 NX
Best32 36 Aox PAPA & MAMA KOSOL THUNG SONG WIT CEFIRO A31 -
Best32 13 Mark POTENZA DRIFT TEAM SILVIA PS13 BS
Best32 43 Mai OVERDRIVE M150-STORM NEXEN SINGHA SILVIA S15 黒・黄 NX
Best32 21 Tik TRI-ACE DRIFT TEAM BY KC WHEEL 180SX RPS13 白・紫 TA
Best32 86 Kuniaki Takahashi GOODYEAR Racing with Kunny'z CHASER JZX100 GY
Best32 74 Fai ACHILLES DRIFT TEAM MALASIA CEFIRO A31 AC
Best32 39 Engine DEESTONE SKYLINE ER34 灰色 DS
Best32 47 Kong OVERDRIVE M150-STORM NEXEN SINGHA CEFIRO A31 黒・黄 NX
Best32 5 Ivan Redbull Drift Team Thailand SILVIA S15 TY

TIRES = TY:TOYO TIRES GY:GOODYEAR DL:DUNLOP BS:BRIDGESTONE YH:YOKOHAMA AC:ACHILLES DS:DEESTONE HK:HANKOOK KD:KENDA NX:NEXEN TA:TRI-ACE

イベントレポート Event Report

開催会場

開催会場

  会場はバンコクの中心地からクルマで30分ほどのワンダーワールド。フォーミュラドリフトアジアが開催されたこともある。フラットな路面が特徴で、コースは12月に開催されるTOKYO DRIFTを逆にしたようなイメージだ。
 金曜日のレイアウトはドS審査員の神本が2コーナーの立ち上がりを狭めたため、1〜2コーナーのライン取りも気にしなければならず、3コーナーまで薄い角度を維持しつつ繋げることが要求されて難易度上昇。しかし、土曜日、日曜日と、そこが緩和されて参加者の技術も向上したため、単走では100点も出る好走が連発して盛りあがった。
 また、タイ王国は日差しが非常に強いため、観客スタンドの上には日除けの幕が設置され、ピットエリアにも大型の骨組みに支えられた日除けが設けられた。

開催会場 開催会場 開催会場

ドリフト駐車コンテスト

ドリフト駐車コンテスト

  競技の合間にアトラクションとしてドリフト駐車コンテストが実施され、タイ人選手だけでなく日本人選手も参加して会場を盛り上げた。
 11月3日(土)には熊久保信重と谷口信輝、11月4日(日)は日比野哲也が参加し、指定場所に近づいて駐車するだけでなく、それまでの行程においても技術力の高さをアピール! 乱入した野村謙とのからみでも観客を沸かせることとなった。

ドリフト駐車コンテスト ドリフト駐車コンテスト ドリフト駐車コンテスト

ドリフトPKバトル

ドリフト駐車コンテスト

  ドリフト駐車コンテストだけでなく、さらに今回はドリフトPKバトルなるアトラクションも実施された。
 こちらには11月3日(土)に日比野哲也と齋藤太吾が、11月4日(日)に高橋邦明と末永正雄が参加した。ゴールキーパーには野村謙が両日とも抜擢され、笑いの絶えないひとときとなった。

ドリフトPKバトル ドリフトPKバトル ドリフトPKバトル

日本人選手デモラン

日本人選手デモラン

  3日(土)には車両を持ち込んだ日本人選手8名による団体ドリフトがおこなわれ、単走&追走のあとには、なんと8台による超接近の団体ドリフトがおこなわれた。この接近度と迫力には現地のD1ファンも大好評で拍手喝采! そして4日(日)には競技の合間と言うこともあり、熊久保信重と末永正雄の2名による美麗なツインドリや対面ドリが披露されることになった。

日本人選手デモラン 日本人選手デモラン 日本人選手デモラン

TV番組収録

TV番組収録

  金曜日の夜には、現地オーガナイザーであるインスパイア社が所持するTV番組の収録があり、日本人ドライバーも出演。ほかにも生番組等の出演もあり、さらにシリーズ最終戦への番組も作られていた。

TV番組収録 TV番組収録 TV番組収録

D1マシン同乗走行

D1マシン同乗走行

  日本のD1GPでも激レアとなるトップドライバーの同乗走行が実施された。こちらには日本人選手全員が協力してくれ、現地のD1ファンや関係各社へD1の認知と技術力の高さをアピールした。

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そのほか

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