3連覇を決めていた久保川が勝って有終の美を飾る！

振り出しのキレか、完成度を高めるか

• Tanso 1st Place

  久保川 澄花 （ GARAGE-1 with Agent K ） 180SX [ RPS13 ]

  

  「あまり仕上がりがよくなくて、具体的ながんばりができなかったので、カクジツに点を取っていこうと思った」という久保川が、完成度の高い走りでトップの得点をとった。

• Tanso 2nd Place

  岩本 明日和 SILVIA [ PS13 ]

  

• Tanso 3rd Place

  師岡 利恵 SILVIA [ S14 ]

  

 　D1レディースリーグの最終戦に出走できるのはランキング上位8名のみ。そのため、単走で脱落する選手はおらず、単に追走トーナメントの組み合わせを決めるための順位づけとなる。
　ふだんドリフトに使われないコースである筑波サーキットのコース100は、きわめてフラットなコースのインフィールドを使うため距離感がつかみにくい。それもあってレディースの選手は苦戦を強いられた。
　まず振り出す位置が手前すぎて審査席のまえでラインが小さくなってしまったりするケースが多く、全般的にスピード、迫力不足の走りが多かった。あるいは進入がよくても、コーナー後半でコントロールしきれずはみ出したり失速したりするケースも見られた。
　そのなかで、薮内、岩本の関西勢は、いいラインどりでストレートを飛び出し、キレのある振り出しと勢いのある飛び込みを見せた。しかし薮内は本番2本とも審査席の先でミスをしてしまって得点が伸びない。岩本は、審査席の先で少しラインが小さかったものの比較的高い得点を獲得した。
　しかし、それをうわまわったのが、すでにシリーズチャンピオンを決めている久保川だ。キレはそれほどするどくないものの、非常にスムーズなマシンコントロールで、高い車速を維持したままラインをトレースし、最高得点をマークした。

Tanso Topics

安江 三智子 SKYLINE [ ER34 ]

去年の筑波で単走トップ通過した安江は、2年連続の単走1位を狙っていた。1本目に97点台の得点を出したことで2本目に勝負を賭けたが、審査席まえで大きく戻ってしまい失敗。5位通過という結果だった。

Tanso Topics

味元 美智恵 SILVIA [ S14 ]

練習走行から鋭い振り出しの飛び込みを決めていた味元だったが、本番の1本目はやや失速感が出てしまい得点を伸ばせない。2本目に期待されたものの、こちらも同様で得点を伸ばすことはできず、単走決勝での上位進出はならなかった。

単走決勝 結果

味元の追撃はおよばず久保川が勝利！

• Final Battle

  久保川 澄花 180SX [ RPS13 ] vs 味元 美智恵 SILVIA [ PS13 ]

  

  昨年の最終戦でもおたがいに見事な接近ドリフトを見せた久保川と味元。味元は今年も思いきって攻めていったが、スピンしてしまった。

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 　追走トーナメントのベスト8では、薮内がコースアウトするミスをして安江に敗れたが、それ以外のカードでは、いずれもランキング上位の選手が順当に勝利、久保川、安江、味元、岩本がベスト4に進出した。
　準決勝最初の対戦は久保川vs安江。1本目は先行の久保川に審査席まえでやや失速感が出たが、安江も飛び込みで少し流され、大きな差はつかない。しかし2本目、後追いの久保川は同時振りから安江のインに入り。審査席の先でやや失速ぎみになった安江にも合わせきって決勝進出を決めた。
　味元と岩本の対戦は、おたがいに小さいミスがあって再戦に突入。しかし再戦では岩本が最後の左コーナーの手前でテールをダートに落としたり、審査席まえで失速するなどのミスが出て味元が勝った。
　決勝のカードは久保川vs味元。味元はこの時点でシリーズ2位を決めていて、3年連続1位の久保川vs3年連続2位の味元という対戦になった。1本目はストレートから久保川の真後ろにつけた味元がそのまま久保川のインに飛び込んだが、審査席まえでスピン。2本目は久保川が無難に味元についていき、久保川の勝ちが決まった。
　このラウンドを最後に久保川は3連覇したD1レディースリーグからの卒業を表明。来年はD1ストリートリーガルシリーズに絞って参戦する予定だという。

Tsuiso Topics

藪内 美紀 [ PS13 ] vs 安江 三智子 [ ER34 ]

ベスト8の藪内(写真奥)vs安江(写真前)の対戦。今季は追走でも確実に勝ち上がることの多くなった藪内だったが、後追いの進入でまさかのアンダーを出して敗退。いっぽう安江は後追い先行ともに安定した走りをミスなく決めてベスト4に進出した。

Tsuiso Topics

味元 美智恵 [ S14 ] vs 岩本 明日和 [ PS13 ]

勢いのある飛び込みでベスト8を勝ち上がった岩本は、ベスト4での味元と対戦。1本目は両者ミスがありつつもイーブンの判定で再戦もつれ込むも、その再戦ではわずかにおよばず敗退。

トーナメントラダー

久保川 澄花

GARAGE-1 with Agent K
180SX [ RPS13 ]

Tsuiso 2nd Place

味元 美智恵
TOTAL GARAGE DAI with FEDERAL
SILVIA [ S14 ]

(決勝は？) いつもどおりでしたね…。準決勝まではちょっとようす見るかんじで後ろついていって、まぁ自分のダメなところを考えながら走ってたんですけど、最後はもうできるかぎりくっついていこうと思って、行ったんですけどね、なんでまわったんかな。やっぱりカラまわりしましたね。

Tsuiso 3rd Place

岩本 明日和
Team ZEUS
SILVIA [ PS13 ]

今日は楽しかったです。でも、まだ新しいクルマになったところなんで、まだ乗り慣れてないんで、出しきれてない部分もありました。(準決勝でリヤがダートに落ちたのは？) あれは「もうスピンはせえへんぞ！」みたいな…あのまま行こうと思って…ですね。

Tsuiso 4th Place

安江 三智子
Team GOODYEAR Racing feat. KIDSHEART
SKYLINE [ ER34 ]

午前中はじつはボロボロで走れてなかったんですけど、デコちゃん(味元選手)に引っ張ってもらって、ライン修正して本番に臨めたんで、よかったのかなぁっていうのと、あとはドラミのあとに走りかたを少し変えたんですよ。で、まえのクルマにおいていかれない方法を相談しながら決めたら意外と近づけたので、これは久保川澄花もやっつけられるんじゃないか!?　なんて調子に乗ったらダメでした。

最終順位

TIRES ＝ TY:TOYO TIRES　GY:GOODYEAR　DL:DUNLOP　YH:YOKOHAMA　FD:FEDERAL　HK:HANKOOK　NK:NANKANG　KD:KENDA　PS:PINSO

Results (pdf) >>>

久保川 澄花

GARAGE-1 with Agent K
180SX [ RPS13 ]

Series 2nd Place

味元 美智恵
TOTAL GARAGE DAI with FEDERAL
SILVIA [ S14 ]

3年連続2位を獲りにきたので、満足です。久保川選手がレディースを卒業しちゃうらしいですけど、アタシもちょっと検討中ですね。ここまで育ててくれたレディースなので、もうリーガル含めたらまる4年出て、だいぶお疲れなので、来年のことはゆっくり考えます。まぁ悔しいような、これでよかったような。決勝で戦えて逆にすっきりしましたよ。自分の実力がよくわかりました。

Series 3rd Place

石川 紗織
D-MAX
SILVIA [ S14 ]

ポイントとかっていうのは、あまり考えてないんですよね。シーズン通しては、ベストを尽くして勝つっていうのはもちろん目指してはいたんですが、なかなか自分のいいところを本番で出せなかったんで、チャンピオン獲れる獲れないよりも、出しきれなかったところがやっぱり悔しいですね。

( )内は順位となります。

D1レディースリーグは有効ポイント制(6戦中4戦分の有効ポイント+第7戦のポイント)となります。

赤字は優勝、橙字は2位、黄字は3位、青字は単走ポイント、灰字は無効ポイントとなります。

Series Ranking >>>