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単走&追走レポート Tanso & Tsuiso Report

単走は横井昌志が、追走は寺町邦彦が優勝!

単走優勝|横井昌志 追走優勝|寺町邦彦

単走チャンピオン決定戦 Tanso Champion Ship

アウトに向けてふっ飛ばせ!

  • Tanso 1st Place

    横井 昌志 ( MCR Factory with D-MAX ) SILVIA [ S14 ]

    横井昌志の走り

    「1本目は失敗した」と言っていた横井だが、2本目はスポッターの提案により、ラインを修正しつつさらに攻めて来た。結果、直前までトップだった寺町をアベレージで0.25点うわまわって単走優勝を決めた。

  • Tanso 2nd Place

    寺町 邦彦 SILVIA [ PS13 ]

    寺町邦彦の走り
  • Tanso 3rd Place

    林 和樹 SILVIA [ S14 ]

    林和樹の走り

  D1ストリートリーガルシリーズ、D1東日本シリーズ、D1西日本シリーズの各カテゴリーの上位選手によって争われた単走チャンピオン決定戦。ここではD1ストリートリーガルシリーズのトップ選手とそれ以外の選手の実力差が大きく表れた結果になった。
 この大会の会場となった筑波サーキットのコース1000は、ふだんはドリフト走行がほとんどおこなわれておらず、またきわめてフラットで距離感がつかみにくいレイアウトということもあって、下位選手は苦戦する。
 また、シリーズ戦とちがって本番走行が2本に限定されたことも、むずかしさの要因だったかもしれない。
 ストレートに出てくるコーナーの走りかたが重要で、そこでスピードをのせ、振り出すスペースを確保したラインをとることが、審査席まえへ向けて適切な位置でドリフトを開始するために必要な要素だが、ストレートでアウトいっぱいまでドリフトしてしまい、そこでドリフトを開始せざるをえなくなって、コーナー奥までドリフトが届かない選手が続出した。
 また、振り出してからのアクセルワークのまずさなどで、スムーズに旋回していくことができなかったり、ドリフトが戻ってしまう選手も多かった。
 先に走ったD1東日本シリーズやD1西日本シリーズの選手と、D1ストリートリーガルシリーズ下位選手の得点は低調だったが、D1ストリートリーガルシリーズランキング9位の林の登場から状況が一変した。林が高いスピードとメリハリのある走りで高得点を獲得すると、田中(省)や脇、村上もそこに迫る得点をマーク。
 そして寺町がキレのある振り出しからラインをまとめて林の得点をうわまわった。しかし、その次に走った横井がするどい振り出し、スピードのある飛び込み、そしてアウトぎりぎりまで飛ばすラインで最高得点をマーク。最後の最後で、単走優勝を決めた。

  • Tanso Topics

    山根 遥 SILVIA [ S15 ]

    山根遥

    最初のグループで走行したD1西日本の代表選手として参加した山根。1本目で98点台の後半を出すと、2本目にはさらに精度の高いドリフトを決めて暫定トップに立った。D1SLのシードが走行する最終グループでは抜かれてしまったが、はじめて走ったコースを見事攻略したと言えるだろう。

  • Tanso Topics

    木口 健治 LAUREL [ C33 ]

    木口健治

    地元のサーキットと言うことで期待されていたD1SLシード選手の木口だったが、攻めすぎたのか、1本目にはまずまずとなる97.65点を出したものの、2本目は68.00点となる大失敗! 1本目の得点では追走進出のボーダーラインに届かず、23位で敗退する結果となった。

  • 単走チャンピオン決定戦 結果

    Pos. No. Driver Car Best Ave.
    1 1 横井 昌志 S14 99.75
    2 2 寺町 邦彦 PS13 99.50
    3 9 林 和樹 S14 99.40
    4 3 脇 敬朗 S14 99.35
    5 7 田中 省己 PS13 99.20
    6 39 山根 遥 S15 99.10
    7 4 村上 満 RPS13 98.90
    8 8 薬師寺 政宏 S14 98.90
    9 22 齊藤 悠史 S15 98.75
    10 6 北岡 裕輔 JZX100 98.65
    11 19 増田 和之 JZX100 98.65
    12 24 福田 大輔 AE85 98.55
    ▲ 追走チャンピオン決定戦進出 ▲
    13 10 平島 明 PS13 98.55
    14 18 久保川 澄花 RPS13 98.50
    15 29 樽見 淳 S15 98.50
    16 46 田中 大介 S14 98.40
    17 45 上月 直人 PS13 98.35
    18 14 伊藤 満紀 JZX100 98.25
    19 16 西濱 慎吾 S14 98.15
    20 23 大谷 直樹 S15 98.05
    21 31 佐々木 俊明 S15 98.00
    22 44 真野 修一 PS13 98.00
    23 5 木口 健治 C33 97.95
    Pos. No. Driver Car Best Ave.
    24 20 笠原 雅暉 S14 97.95
    25 41 永野 正持 S14 97.80
    26 36 久保田 敏彦 S14 97.80
    27 38 目黒 雄大 JZX100 97.60
    28 13 松井 有紀夫 S14 97.40
    29 40 藤原 義博 RPS13 97.30
    30 25 梅林 泰伸 JZX100 97.25
    31 33 大花 修一郎 S14 97.15
    32 11 黒井 孝真 S15 97.10
    33 21 小林 弘幸 S15 97.00
    34 30 高宮 悠樹 JZX110 96.85
    35 47 長田 健太郎 S15 96.55
    36 37 藪内 美紀 PS13 95.00
    37 34 山口 孝二 S14 93.50
    38 15 安江 弘行 S15 68.75
    39 32 高嶋 健市 JZX100 68.50
    40 43 加納 守芳 PS13 64.05
    41 17 濱田 清文 ECR33 61.75
    42 35 山元 純次 FD3S 61.00
    - 42 遠近 恵 S14 RETIRE
    - 27 川島 将貴 JZX100 RETIRE
    - 12 小橋 正典 PS13 RETIRE
    - 28 井坂 修 S15 RETIRE
    - 26 北澤 淳 JZX90 RETIRE

    単走チャンピオン決定戦 優勝 Tanso Champion Ship WINNER

    横井 昌志

    MCR Factory with D-MAX
    SILVIA [ S15 ]

    横井昌志

     自信はなかったッスね。あんまり狙ってもいなかったし。ちょっと1本目が小っちゃくなったんで、ちょっと奥に行けばいいな、っていう。あとスポッターから、どっちかっていうとV字よりも丸いライン、外へ飛んでいったほうがいいっていわれてたんで、いつもよりは直線的に飛ばして。そしたらたまたま具合よくいけたかんじですね。まぁあそこまでキワキワまで行く予定ではなかったんですけど、いい角度とスピードと、バランスよくいけたかんじですね。練習日来てなくて、朝の練習1本だけだったんで、単走メインで練習はしてたんですけど、とりあえず残ればいいやっていう気楽な考えだったんで、いつもどおり1本目ミスって、ここはいつもどおりなんで、2本目もいつもどおりの感覚で攻めればいけるかなっていうかんじで、ふつうにいっただけで。でもねぇ、なんか流れがいいですね。

  • Tanso 2nd Place

    寺町 邦彦
    ORIGIN Labo. RACING with GOODYEAR
    SILVIA [ PS13 ]

    寺町邦彦

    単走2本っていうのは慣れないから、けっこうむずかしいですね、組み立てというか…。2本目は手ごたえもまぁまぁあったんですけど、納得いくかんじではなかったけど。仕方ないですね。もうちょっと審査席まえはスムーズに曲がりたかったです。

  • Tanso 3rd Place

    林 和樹
    明瀬 with ケービクレーシング
    SILVIA [ S14 ]

    林和樹

    練習からしたら、もうちょっと上げれたかなぁと思うんですけど、まぁ十分じゃないですか。1本目は抑えすぎて、2本目はもうちょいいこうと思ったら、進入でちょっと引っかかったんですよね。それが悔しいぐらいですかね。

  • 追走チャンピオン決定戦 Tsuiso Champion Ship

    極上の接近ドリフトが連発!

    • Final Battle

      薬師寺 政宏 SILVIA [ S14 ] vs 寺町 邦彦 SILVIA [ PS13 ]

      薬師寺政宏vs寺町邦彦

      準決勝の接戦で調子が上がってきていた寺町が優勝した。薬師寺は初の決勝進出を果たしたが、最後はミスをしてしまって敗北した。

    • 薬師寺政宏vs寺町邦彦
    • 薬師寺政宏vs寺町邦彦

      単走チャンピオン決定戦の順位によって選抜された選手が追走をおこなって優勝を争うD1SL追走チャンピオン決定戦。単走の上位4名がシードされて2回戦から登場するという変則的な方法で12名によるトーナメントとなった。
     1回戦には東日本シリーズの福田、齊藤、西日本シリーズの山根らも進出したが、福田、齊藤は1回戦で敗れ、山根だけがベスト8(2回戦)に進出した。
     ベスト8では昨年度シリーズ王者の田中(省)が今年度シリーズ王者の横井を相手に強烈な接近ドリフトを見せるが、ウエイストゲートのトラブルが発生してパワーが出なくなり敗退。脇はドライブシャフト破損で薬師寺に敗北。山根は大きなミスはなかったが寺町の角度がうわまわって寺町が勝利、林vs村上は林がいい接近ドリフトを見せて勝った。
     準決勝の横井vs薬師寺は、後追いから同時振りした横井が1コーナーでのラインが小さくなって姿勢も乱し薬師寺が勝利。寺町vs林は、林がきれいな接近ドリフトを見せると寺町が同時振りから見事に相手に合わせて、勝負は3度目の再戦にまでもつれこむ。林も大きなミスはなかったが、最後は同時振りが決め手となって寺町が勝った。
     決勝は薬師寺vs寺町。1本目は先行の薬師寺のラインが少し小さくなり、寺町アドバンテージ。2本目は薬師寺がアンダーステアを出し、審査席の先でコースアウトして寺町の優勝が決まった。

  • Tsuiso Topics

    寺町 邦彦 [ PS13 ] vs 林 和樹 [ S14 ]

    寺町邦彦vs林和樹

    今大会のベストバウトとなったのがセミファイナルの寺町vs林の対戦。両者譲らないガチンコのインの入り合いが再戦3回まで及んだが、わずかに先行の林よりも早く振り出した寺町に軍配が上がった。接触寸前の好勝負は、後日発売されるリーガルDVDでぜひともチェックしてほしいと思う。

  • Tsuiso Topics

    横井 昌志 [ S14 ] vs 田中 省己 [ PS13 ]

    横井昌志vs田中省己

    ベスト8では横井vs田中(省)の新旧チャンピオン対決が実現。追走名手である田中がひさびさに超接近戦を決め、勝負は再戦にもつれ込んだが、再戦まえのインターバルで田中のシルビアにウエイストゲートトラブルが発生。再戦では0.5kg/cm2程度しかブーストがかからなくなってドリフトを維持することが精一杯となり敗退。横井がベスト4に進出した。

  • トーナメントラダー

    トーナメントラダー

    追走チャンピオン決定戦 優勝 Tsuiso Champion Ship WINNER

    寺町 邦彦

    ORIGIN Labo. RACING with GOODYEAR
    SILVIA [ PS13 ]

    寺町邦彦

    「単走も優勝して、追走も優勝して帰ろうかな」っていうかんじだったんですけど、追走は気合い入れすぎるとロクなことないんで、まぁ落ち着いてちゃんと走ろうと思って。
     できれば先行でとって勝つカタチがボクはいいんですけど、ちょっとミスったり入られたりで、そのへんはあんまりうまくいかなかったですけど、まぁ後ろでも取り返せたのでよかったですね。
     林くんと準決勝でやったときは、ボクもミス多かったんですけど、やっててイチバンおもしろかったです、あんときが。いい戦いができたのかな。まぁミスると先行でも後ろでも絶対よくないんで、ミスがないようにそれだけ心がけて走りました。
     林くんと何回もやってるうちに、だんだんつかんできたのかな。後ろの走りかたも。そういうところちょっと最近余裕持ってできるようになったのが、成長したんかなって思います。
     まぁ前回チャンピオン逃したっていうのがのがあったんで、今回気合いは入っとったですね。なんとか獲りたいなぁって。

  • Tsuiso 2nd Place

    薬師寺 政宏
    石川電気水道工業 WAKO'S
    SILVIA [ S14 ]

    薬師寺政宏

    (決勝は?) ちょっとね、ボクっぽいでしょ(苦笑)。離されて、アセり、突っ込みすぎてアンダー。でも言い訳をすると、気温が下がってブーストがかかりすぎて、振り出す手前でフューエルカットが入っちゃって。それで向きが変わらなかったっていうのもあります。

  • Tsuiso 3rd Place

    横井 昌志
    MCR Factory with D-MAX
    SILVIA [ S14 ]

    横井昌志

    (準決勝は?) 1本目にもう完全にガッツリやられたから、ガッツリやろうと思って、最終の出からガッツリ行ったら、ガッツリ行きすぎて、もう近すぎて近すぎて、ケツを出すしかない状況におちいっちゃって。で、ケツ出したとたん「こんなところでなんで振ってんや」ってなって、もうがんばってサイドで伸ばしたんですけど、ちっちゃくなりましたね。

  • リザルト Results

    追走表彰 シャンパンファイト

    最終順位

    Pos. No. Driver Team Car Car Color Tire
    1 2 寺町 邦彦 ORIGIN Labo. RACING with GOODYEAR SILVIA PS13 Orange GY
    2 8 薬師寺 政宏 石川電気水道工業 WAKO'S SILVIA S14 Orange TY
    3 1 横井 昌志 MCR Factory with D-MAX SILVIA S14 Purple FD
    4 9 林 和樹 明瀬 with ケービクレーシング SILVIA S14 Blue TY/NK
    5 3 脇 敬朗 スーパーオートバックス所沢 with A.Q.M.Company SILVIA S14 Green FD
    6 7 田中 省己 e-net TAKA Neostyle with D-MAX SILVIA PS13 White FD
    7 39 山根 遥 星光自動車 with オオシマAUTO SILVIA S15 Blue TY/FD
    8 4 村上 満 Team M/M/M @ ACTION with SPM 180SX RPS13 Red FD
    9 22 齊藤 悠史 齊藤鈑金 茂原TC with WAKO'S SILVIA S15 Red FD
    10 6 北岡 裕輔 スーパーオートバックス所沢 with 伊藤オートサービス MARKⅡ JZX100 Red FD
    11 19 増田 和之 伊藤オートサービス MARKⅡ JZX100 White HK
    12 24 福田 大輔 STEALTH with team RED LEVIN AR85 Red FD/NK

    TIRES = TY:TOYO TIRES GY:GOODYEAR DL:DUNLOP YH:YOKOHAMA FD:FEDERAL HK:HANKOOK NK:NANKANG KD:KENDA PS:PINSO

    Results (pdf) >>>