5月10日(土)・11日(日) in MAZE
D1SL リーガル屈指のアクセル全開コースで第2戦開催!
中村直樹の独走を阻止するのはだれだ!?
『オン返し』でS字を攻めたてろ!
圧倒的な後追いを決めて開幕戦で優勝した中村直樹。エンジンはこのとき載せたノーマルのままだが、ブーストをかけられるようにリセッティング。「間瀬はひさびさですが、なにもなければイケますよ!」と意気込みを語っていた。 中村直樹がひさびさの優勝を決めてスタートした9年目のD1ストリートリーガルシリーズ。第2戦は、リーガル開催地のなかでも屈指の長い競技区間を持つ日本海間瀬サーキットが舞台だ。ストレートから加速した状態で振り出すコースではないため、ほかとはちがったテクニックも要求される。
このコースには競技区間が長いこと以外にも、アクセル全開率が非常に高いという特徴も持つ。ヘアピンから先の区間では、S字コーナーでの振り返しで一瞬アクセルを抜く程度で、あとはほとんど踏みっぱなし。ドライであればタイヤにかかる負担も大きく、また消耗も激しいことで知られている。
採点のポイントとなるのは、S字コーナーでの振り返しかたとそのあとの飛ばす方向、そしてそのときの車速感で、アクセル踏みっぱなしで加速が途切れないように振り返す『オン返し』は高得点となり、アクセルを離して振り返す『オフ返し』は車速が落ちてしまうため高得点は望めない。オン返しはコーナーに対して加速力を生むいっぽうで、適切なラインや減速コーントロールができないとコースアウトしやすくなるため、難易度は高くなってしまう。しかし地元マイスターが多く、高得点合戦となりそうなこの1戦では、あえてそれに挑戦するリスクも必要となってくるものと思われる。
S字以外も気を抜くべからず!
またこのS字コーナーを決めるためには、ヘアピンコーナーからできるだけ早い段階で姿勢を決め、薄くドリフトをキープしつつもキッチリ車速をのせることが重要となる。とくに立ち上がりでは車速を意識しすぎてミスしやすいため先を見越した組み立てが必要だ。
そして審判席まえからホームストレートまでの区間。S字コーナーでの飛ばす方向が決まらないと、ここでインチョロラインになったり立ち上がりでハミ出してしまったり…と減点されてしまうことも少なくない。
競技区間が長いため、減点されてしまう項目も多くなることから、最後までミスなくまとめあげる集中力も要求されるのだ。
なかなか達成できない1勝を目指し、ウエストオートのS15を購入して2014年シリーズに望む林和樹。備北で悲願の初優勝は見られるか!?
D1LL 山下のリードはだれが縮めるか!?
藪内&岩本がリベンジに燃える!
追走のシードを争う単走がキモ!
なっとくのいく走りができなかったという割には安定した追走を見せていた開幕戦の優勝者、山下美穂。追走に入ってからの安定度はレディースいちだと思われるので、今回もいい追走に期待したい。 長沢あかりや中村のぶえと言った間瀬を得意とする選手が参加しておらず、6名のみとなってしまった第2戦の間瀬。しかし参加した選手にとっては、有効ポイント制のD1レディースリーグにおいて有効となるポイントを稼ぐ大チャンスとなり、それは単走決勝がカギになっている。
脱落者が出ない単走決勝では、上位2名が追走トーナメントの1回戦がシードされるので、2回戦でスタートさえできれば、4位6ポイント以上が確定される。単走決勝を1位通過できれば3位以上が確定するので、8ポイント以上の獲得となるのだ。
そして注目の単走決勝だが、ここでは岩本明日和に注目したい。間瀬は去年も準優勝した得意コースであり、高レベルの走りが本番2本で出せればトップ通過も実現可能だろう。そして山下美穂や藪内美紀も確実に高得点を出してくるはずだ。
追走では経験の豊富な山下と藪内がどこで対戦することになるのか、そして今回間瀬をはじめて走る中塚史帆子がどこまでポイントを伸ばしてくるか、また岩本やそれ以外の選手がどのような追走を見せるのかに注目したい。
開幕戦で準優勝を獲得した中塚史帆子。間瀬ははじめて走るコースとなるが、どこまで走りの完成度を高められるか、練習走行からの組み立てに注目したい。
D1EJ シードの不参加で新勢力の筆頭に期待!
参加29名中16名が追走に進出!
D1地方戦出の猛者が有力候補!
D1地方戦セントラルディビジョンで2年連続チャンピオンを獲得し、2013年からD1東日本シリーズにステップアップしてきた伊東修平。間瀬は去年も3位入賞した実績を持つ。 新たな有力選手の活躍が目立ったD1西日本シリーズ開幕戦の備北。もういっぽうのD1東日本シリーズは、ここ間瀬から開幕だ。
D1東日本シリーズとD1西日本シリーズは、D1ストリートリーガルシリーズにステップアップするためのカテゴリーということで、昨年のチャンピオンである福田大輔をはじめ、同シリーズ3位の高嶋健市と4位の川島将貴は、そろってそちらに参加。同シリーズ2位の高宮悠樹はD1グランプリシリーズへと一気にステップアップしたことから、今大会ではシード全員が不参加という状況だ。
シード以外の出場選手を見てみると、優勝候補のひとりとして注目したいのがゼッケン5番の伊東修平だ。彼は2012年と2013年のD1地方戦セントラルディビジョンでシリーズチャンピオンを獲得した実力者であり、昨シーズンのD1東日本シリーズでもつねに追走へ進出。最終戦の間瀬では3位入賞した実績があるからだ。
またゼッケン7番の木賊光児もD1地方戦イーストディビジョンのチャンピオン獲得経験があり、それ以外でも雨谷雄一や奥村脩樹や浅川誠ら昨年の上位陣が実力を発揮してきそうだ。
そして地元の貝瀬雅人も忘れてはならない。間瀬戦以外には出場して来ないが、スポット参戦するたびに上位進出している間瀬マイスターだ。
今回は初参戦選手も多いので、下位グループからどのような選手が勝ち上がってくるのか…練習走行から走りの仕上がりをチェックしてほしい。
激戦と言われるD1地方戦イーストディビジョンにて、2012年シリーズのチャンピオンを獲得した木賊光児も同様に注目したい。D1地方戦で磨かれた追走テクニックは健在だ。