D1SL 中村へのリベンジを賭けた最後の戦い！

打倒直樹はだれが実現するか!?

すでにチャンピオンを決め、先日お台場で開催されたD1ワールドチャンピオンズでは準優勝して実力の高さを証明した中村直樹。チャンピオン争いの重圧から開放され、最終戦ではさらに攻めた走りが見られそうだ。来シーズンに向けた重要な1戦！
　昨シーズンの後半から復帰した中村直樹が圧倒的な追走テクニックで早々にチャンピオンを確定させてしまった2014年のD1ストリートリーガルシリーズ。最終戦は"ドリフトの聖地"と呼ばれ、D1グランプリシリーズもおこなわれているエビスサーキットで幕を閉じる。
　すでにチャンピオン争いには決着がついているものの、昨シーズンのチャンピオンである北岡裕輔やチャンピオン争いをするまでに成長しつつも初優勝を逃しまくっている林和樹ら上位陣は、ともに中村に負け越しており、その雪辱を晴らすために虎視眈々とリベンジの機会を狙っている状態だ。
　来シーズンに向けて弾みをつけるためにもぜひとも勝って終わらせたい両者。ともに追走進出は濃厚なため、どの段階で対決が実現するのか、まずはそこに注目したい。
　また昨シーズンとくらべ、予選免除選手の顔ぶれにも変化があり、ランキング9位から16位はとくに接戦となっている。つまりエビス戦の成績如何では、ランキングに大変動が起こりうるため、来シーズンのスタートダッシュを決めるためにも重要な1戦となっているのだ。
　とくに注目なのはエビスサーキットを得意としている脇敬朗とアンドリューグレイで、遠征して来た西日本勢との好勝負が期待されている。

2位につける林和樹。もはや逆転は不可能だが、中村直樹へのリベンジ、そして悲願の初優勝をゲットできるか!?

D1LL 藪内は決勝進出でチャンピオン！

ホームの山下が大逆転を狙う！

圧倒的優位な状態となっている藪内美紀だが、エビスでの大会は初。走行経験もすくないため、単走決勝での順位が勝負のキモとなりそうだ。水貝&新見が戦況をかきまわす!!
　開幕戦備北こそ山下美穂が優勝を決めたものの、第2戦間瀬と第3戦瀬戸内海、そして地元名阪で開催された第4戦において、藪内美紀が3連勝を決めて山下をランキングで逆転しただけでなく、圧倒的なリードを築いた。
　あとがなくなった山下だが、第5戦の日光ではウェット路面のむずかしいコンディションのなか、安定した走りを連発して優勝。藪内がベスト8で敗退したことで、チャンピオン争いは最終戦にもつれ込むこととなった。
　そして迎える第6戦エビス。藪内は決勝進出すれば自力チャンピオンが確定するため、圧倒的に優位に立っていることには変わりないが、エビスは山下のホームコースなこともあり、ひと筋縄ではいかなそうだ。
　さらに今回はチャンピオン争いをかきまわす刺客あり！ D1レディースリーグ発足から3年連続チャンピオンを獲得した水貝澄花(旧姓:久保川)と今シーズンはD1ストリートリーガルシリーズに専念している新見理恵が参戦しているからだ。
　また、エビスを得意としているエミリーグレイも参戦しているため、藪内と山下にとっては単走も追走も、一瞬も気を抜けない激しい戦いとなりそうだ。

ランキング2位の山下美穂。逆転するためには、藪内が3位以下かつ自身の優勝という逆転の条件を満たさなければならない。

D1EJ トップ3がポイント差わずかの大接戦！

ランキング13位まで逆転チャンピオンの可能性あり！

「あまり走ったことがない」と言ってた日光でも追走進出を決め、首位をキープした貝瀬。同ポイントの2位につける木賊のホームコースで直接対決は実現するか!?ランキング大変動の可能性あり!?
　トップ3のポイントが抜きん出てはいるものの、数値的にはランキング13位の佐藤まで可能性が残されている(単走100点のポレミアムポイントを獲得して優勝し、貝瀬ら上位陣が0ポイントの場合)D1東日本シリーズのチャンピオン争い。
　聖地エビスをもっとも走り込んでいるのは木賊だが、チャンピオンのかかった戦いとなるとそのプレッシャーからなにが起こるかわからない。貝瀬や伊東にしても追走まで進んでしまえば接近戦はお手のものだからだ。
　怖い存在となりそうなのは、2014年D1地方戦イーストディビジョナルシリーズにてチャンピオンを獲得したニックウィルソンだ。さまざまなテクニックが要求されているエビスで結果を残しているだけに、チャンピオン争いをおおいにかきまわしてくれるだろう。

3位表彰台に登壇しているのが2014年D1地方戦イーストディビジョナルシリーズを制したニックウィルソン。全戦でポイント獲得しているため、追走テクニックだけでなく、単走でも安定度があることがわかる。