6月7日(土)・8日(日) in SETONAIKAI
D1SL リーガル開催3年目の瀬戸内海でシリーズ中盤戦のスタート!
中村直樹の独走を阻止するのはだれだ!?
首位の中村に離されること12ポイント差でシリーズ2位につける林和樹。昨年は最終コーナーの立ちあがりで苦戦したが、バツグンのトラクション性能を発揮するS15シルビアにも慣れたはずなので、中村へのリベンジに期待がかかる。勢いを生かしたライン取りがキモ!
瀬戸内海サーキットでは初となるD1ストリートリーガルシリーズとD1レディースリーグとD1西日本シリーズの併催。土曜日のバドックはダブルエントリーを抜いても90名オーバーとなる参加者がそれぞれのカテゴリーで熱い戦いを繰り広げる。
このコースでポイントとなるのは、振り出しから審判員席まえの区間。鋭く一気に大きな角度をつけて飛び込む走りが望ましいが、振り出し位置が手前すぎてサイドブレーキで飛距離を伸ばしたり、土手方向に飛ばしてしまうなど、勢いを重視するあまりに減点されてしまうこともすくなくない。
そして審判員席まえでの減速もキッチリとコントロールして2コーナー方向へ立ち上がっていくわけだが、ここでは通過ラインが重要となる。とくに1コーナーからの流れを止めきれずに“流されライン”にのってアウト・アウト・アウトのラインになってしまうと大減点だ。
残りの3〜4コーナーに関してはそれほど減点されることもないのだが、2コーナーで流されてしまったり、1コーナーでインチョロラインを通過してしまうと、ここでツジツマが合わなくなってクリップをはずしてしまうため、そうならない組み立てが必要となるだろう。
開幕戦で優勝し、第2戦でも準優勝を決め、独走態勢を築きつつある中村直樹。しかしここ瀬戸内海は、昨年まさかの単走敗退を経験したサーキットのため、単走決勝からスキのない組み立てで挑まなければならない。林和&小橋の逆襲は実現するか!?
シリーズ争いではランキング首位に立つ中村直樹が早くも独走態勢を築きつつあり、それを追う同2位の林和樹や同3位の小橋正典はなんとしても早めのラウンドで追いつきたいはずだ。開幕戦と第2戦で両者ともに中村と対戦しているが、勝てる可能性を見せつつも負けているため、直接対決でのリベンジは彼らも切に願っていることだろうし、バッチバチのガチバトルが期待されるため、観客にとってもぜひ実現してほしいカードだ。
そして今回のシード選手は、第2戦で優勝した小野享之以外、全員が瀬戸内海で好成績を残しているメンツ。予選日からじゅうぶんに練習を積んで精度を高められるため、決勝日はかなりハイレベルな戦いになることが予測される。
いっぽう土曜日におこなわれる予選では、いつも以上に攻めることが要求されるはずだ。というのもエントリー人数は第2戦間瀬とそれほど変わらないものの、予選免除選手がほとんど参加しているため、予選通過人数が少なくなっているからだ。
つまり予選の本番本数が2本に減少したことで、安パイで走る選手が多くなった傾向のある今シーズンの単走だが、その走りでは通過がむずかしくなることが予測されるのだ。
予選参加選手のなかには、ここのところ調子を上げている三好隼人、昨年もポイントを獲得している畑中真吾や稲岡優樹に永野正持がおり、瀬戸内海を得意としていて実績もある太田勲や早瀬剛、掛水優などの猛者もそろっているため、第3戦は土曜日の予選から目が離せない展開になりそうだ。
第2戦間瀬で初優勝を決め、ニューマシンのポテンシャルの高さを証明した小野享之。はじめて走るサーキットでもその本領を発揮できるか、ノリノリのときはかなり勢いのある飛び込みを決めてくるため、ド肝を抜くような攻めの走りを期待したい。
D1LL ランキング首位の山下美穂が不参加で大チャンス到来!
シリーズ争いを激化させる重要な大一番!
第2戦の間瀬では、いままでにない落ち着いた試合運びで初優勝を決め、ランキングも2位にアップ。マシントラブルさえなければ今回も上位進出してくることはまちがいないだろう。単走決勝では2名が脱落!
開幕戦で優勝し、つづく第2戦でも準優勝を決めてランキング首位に立った山下美穂が不参加となったD1レディースリーグ第3戦。ランキング2位以下の選手にとってはポイント差を詰める絶好のチャンスとなる。
まずおこなわれる単走決勝。ここでは2名が脱落することになる。上位陣はさすがに通過当確の走りをまとめてくるものと思われるが、下位ゼッケンといえど、実力者の三宅輝実や去年初出場ながら追走進出した大野絵梨花といった四国出身者もおり、2本本番になった単走でいかにまとめてくるかが勝負のわかれめになるだろう。
そして追走で優勝候補として注目したいのは、第2戦の間瀬で悲願の初優勝を決めた藪内美紀。去年も瀬戸内海では準優勝しており、追走に入れば上位まで勝ち上がってくるのはまちがいない。
そして最近は思うような結果を残せていない岩本明日和も単走優勝を決めたことのあるサーキットなだけに、思い切った飛び込みからの好追走を見せてくれるはずだ。
しかし、いちどはじまったらナニがおこるかわからないのが、女どうしの熱き戦いであるD1レディースリーグ。今期初出場中塚史帆子はシードをキープできるのかも含め、シリーズのゆくえを大きく左右する大事な中盤戦に注目してほしい。
不調ではないものの本番でキレのある走りが決められない岩本明日和だが、瀬戸内海サーキットは単走優勝経験もあるコースのため、思い切った走りを期待したい。
D1EJ 首位の石川が地元の利を生かすか……それとも2位の山田のリベンジ達成か…
シリーズに王手をかけるのはだれだ!?
開幕戦ではビッタビタの後追いを決めて初優勝を獲得した石川隼也。瀬戸内海サーキットは地元のため、今回もキレッキレの後追いに期待がかかる。早く折り返しのD1西日本シリーズ!
新たな有力選手の活躍が目立った開幕戦備北から2ヶ月。全3戦のD1西日本シリーズは早くも折り返しを迎える。
今回は開幕戦で上位に入ったシード勢が全員参加しており、ここでより多くポイントを獲得することでチャンピオンの可能性が一気に高まるため、石川隼也、山田賢二、井上雅貴、高本絵理子の4名はとくに気合いを入れてくるだろう。
そして現在首位に立っている石川にとって瀬戸内海サーキットはバリバリの地元。「ここはあんまり得意じゃない。徳島カートランドのほうが走り込んでる」と言い、実際に去年のリーガルでも予選は突破したが単走決勝では敗退という結果。だがしかし地元としてはふがいない結果は残せないはずだ。
いっぽう4ポイント差で石川を追う山田は、開幕決勝戦での雪辱だけでなく、3年まえのリベンジにも燃えている。というのも2011年の第2戦終了時点でランキング2位だった山田は、つづく第3戦の瀬戸内海でまさかのノーポイントとなり、チャンピオン獲得が大きく遠のいてしまった経験があるからだ。
ランキング3位の井上や4位高本も勢いがあり、それ以外の開幕戦入賞選手においてもだれがあがってくるのかの予測は困難。石川や山田がチャンピオンに王手をかけるか…それとも新たなニューカマーが誕生するか、土曜日のD1西日本シリーズは注目の1戦となる。
開幕戦と3年まえのリベンジに燃える山田賢二。当時はいきなりの本戦日だったが今回は練習にも行って走り込んでいるため、ベテランの意地が見られそうだ。