D1 STREET LEGAL SERIES Rd.4
September 6 Sat. - 7 Sun. at Meihan Sports Land
D1SL 激アツの2014年シリーズが後半戦に突入!
中村直樹の独走を阻止するのはだれだ!?
ランキング2位の北岡に25ポイント差をつけて首位を独走する中村直樹。名阪はホームコースということで気合いのは行った後追いが期待される。D1特有の走行ラインに対応せよ!
エビスラウンドが延期されて最終戦になったことにより、名阪ラウンドから後半戦に突入する2014年のD1ストリートリーガルシリーズ。現在ポイントランキングで首位に立つのは、圧倒的な後追いで勝ちまくり、優勝2回の準優勝1回という戦績を残した中村直樹だ。
開催地である名阪スポーツランドでD1ストリートリーガルシリーズがおこなわれるのは2年ぶりの3回目。D1西日本シリーズが併催されるのははじめてだ。ここCコースでは、さまざまなドリフトイベントが開催されているため、地元選手だけではなく、県外の選手にも走り込まれている。
今大会も"名阪マイスター"と呼ばれる達人が多く参加しており、彼らが強いのはたしかなものの、かならず上位にくるかと言うと一概にそうとも言えない。その要因のひとつがD1ならではの採点基準だ。ローカルドリコンでは1コーナーから2コーナーにかけて、コース外のコンクリート舗装部分も使い、アウトラインギリギリを通過して2コーナーにアプローチする走りが好評価になったりするが、D1では本来のアスファルト舗装部分のみをコースとして定義しているからだ。
これによってかなりラインが変わってくるため、普段よりもいっそうシビアなマシンコントロールが要求されることとなる。とくに1コーナーを意識しすぎるあまり、2コーナーで流されてしまうような走りは大きな減点となるだろう。
北岡&林のリベンジに期待!
シリーズ争いを考えてみると、ホームコースということもあって中村直樹の上位進出はまちがいなさそうだが、彼にとってD1イベントでの名阪は復帰後初となるため、すんなりD1基準に合わせられるかどうかに注目が集まる。
そして彼を追って現在2位につけるのは昨シーズンの覇者である北岡裕輔。ニューマシンにもこの3戦で慣れ、以前とおなじように走れるようになってきたものの、前戦の瀬戸内海では決勝戦で中村に惜敗。自身のランキングはあがったが、中村との差は25ポイントに広がってしまった。
また4位につける林和樹も同様だ。向かうところ敵なし状態の後追いを決める中村に対して、第1戦で対戦して善戦したもののわずかにおよばず…中村のすごさがより際立ってしまう展開となった。
とは言え、この2名は一昨年のD1ストリートリーガルの名阪でも結果を残しているため、リベンジの可能性はじゅうぶんある。レベルの高い激しい戦いが予想される名阪ラウンドは、このまま中村が独走してチャンピオンに王手をかけてしまうのか、それとも阻止する選手があらわれるか、シリーズ争いの大きな岐路となる1戦がいまはじまる。
2位につける北岡裕輔。東日本のサーキットで開催される残り2戦に向けて、少しでも差を減らしたいところだが、マシンとのマッチングがどれだけ進んでいるかが勝負のキモとなりそうだ。
D1LL ランキング首位の藪内が3連勝を狙う!
シリーズ後半戦に突入して熾烈さ加速!
第2戦の間瀬では、いままでにない落ち着いた試合運びで初優勝を決め、つづく第3戦でもあぶなげなく優勝! 山下美穂を抜いてランキング首位に立った藪内美紀。ホームコースでの3連勝を決めてチャンピオンに王手をかけられるか!?寿伊進出は単走がキモ!!
第2戦間瀬と第3戦瀬戸内海で2連勝を決めた藪内美紀がシリーズランキングでも山下美穂を逆転。しかしその山下は当初の予定通り名阪には不参加という状況ではじまる第4戦。藪内は山下が不在のスキに3連勝を決めてチャンピオン争いで大きなリードを手にするのか、それともだれか藪内を倒せる選手があらわれるか、といったところが見どころとなりそうだ。
今シーズンのレディースリーグはトップドライバーがステップアップしたことにともない、全体的に参加人数が少ないのが特徴で、今回も総勢6名で争われる。つまり単走決勝での敗退がないかわりに2位以上で通過を決めれば最終順位でも3位以上が確定するため、単走2本をどうまとめ、上位に食い込むかが好成績へのポイントとなる。
首位の藪内は安定度も高いため、トップ通過の最有力であるものの、肝心なところでリキみが入ってシフトミスというケースもすくなくない。今期は不振に喘いでいる岩本やホームコースである白井あたりがイキのいい1本を決めてくるとおもしろさが倍増するだろう。
しかし、はじまってみなければわからないのがD1レディースリーグ。今年の名阪ではどんなドラマが生まれるのか、シリーズ後半戦を占う1戦は見逃せないぞ。
今シーズン初参戦の中塚にとってもホームコース。これまでは追走らしい後追いを決められていないがホームコースではどうだろう。イキのいい後追いに期待がかかる。
D1EJ 石川が全勝チャンピオンを獲得するか!?
それとも山田がリベンジ&大逆転チャンピオンを達成するか!?
開幕戦ではビッタビタの後追いを決めて初優勝、そしてつづく第2戦でも山田を破って2連勝を決めた石川隼也。名阪は2年ほどまえにD1地方戦で走っており、そのときも優勝を決めているため、上位進出はまちがいない。前人未到の全勝チャンピオンを達成できるか!?上位3名に絞り込まれた争い
2戦終わって現在首位に立つのは、2連勝を決めた愛媛県出身の石川隼也だ。しかし2位につける山田賢二もこれまた2戦連続で2位になっているため、両者の差はわずか8ポイント。リードする石川が有利なことに変わりはないが、早い段階で直接対決が実現したら逆転もじゅうぶん可能となっている。
その山田に離されること8ポイント、石川とは16ポイント差で3位に付けるのが山口県出身の井上雅貴。シリーズチャンピオンの可能性を残すのは彼までで、井上は石川と同年令なだけに負けられない気持ちは強いはずだ。
前戦の勝利者インタビューで「ここまできたらパーフェクトで行きたい!」と意気込む石川。そしてその石川に決勝戦で2度も敗れてリベンジを誓う山田。ポイント差は大きいものの逆転を狙う井上…と、さまざまな思いを胸に2014年シリーズ最後の戦いがはじまる。
開幕戦と第2戦でともに決勝戦まで進出するも石川に惜敗。最終戦はホームコースである名阪なだけにリベンジに燃える山田賢二。しかし直前のインタビューでは原因不明マシン不調を訴え、復調に向けて四苦八苦していた。大会当日までに復調できるか、ベストコンディションでの直接対決に期待したい。