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Ex. Report
All-Star Tanso
第4戦の翌日におこなわれたエキジビションマッチは、人気投票上位、海外選手、第4戦の上位選手によるオールスター戦だ。まず24名による単走がおこなわれた。
単走は、前日の第4戦とは異なり、コースはみ出しは減点なし。最終コーナー手前のラインどりも大幅に自由度が高まった。また、ピットウォールとの距離は機械で計測され、寄せれば+2の加点がおこなわれる。
そのなかで、かつてエビス戦での壁寄せを得意としていた手塚がひさしぶりにやってくれた。猛烈な飛び出しから高い車速のまま壁寄せ加点をゲット。そのまま走りをまとめて101.31点という高得点をマークした。
最後に走行した川畑は、前日とはまったくちがうものすごい振りと角度を見せたものの、ラインがずれるなどのミスもあって、3位にとどまった。
◆ 単走決勝 結果 ◆ | ||||
Pos. | No. | Driver | Car | Score |
1 | 34 | 手塚 強 | JZX100 | 101.31 |
2 | 77 | 松井 有紀夫 | FD3S | 100.39 |
3 | 35 | 川畑 真人 | R35 | 100.32 |
4 | 5 | 高山 健司 | GRS191 | 100.20 |
5 | 8 | 時田 雅義 | GRS184 | 99.83 |
6 | 88 | チョウ | S15 | 99.76 |
7 | 31 | ゴーチャ | S15 | 99.54 |
8 | 22 | 田中 省己 | S15 | 99.44 |
9 | 76 | アンディ | JZX100 | 99.38 |
10 | 3 | 野村 謙 | ER34 | 99.08 |
11 | 60 | 今村 陽一 | ZN6 | 99.07 |
12 | 7 | 末永 正雄 | FD3S | 98.90 |
13 | 57 | 廣田 友和 | JZX110 | 98.81 |
14 | 1 | 高橋 邦明 | GRX130 | 98.71 |
15 | 17 | フェデリコ | CT9A | 98.56 |
16 | 61 | アーツー | Z33 | 98.08 |
▲ 以上 オールスター追走 進出 ▲ |
Pos. | No. | Driver | Car | Score |
17 | 9 | 末永 直登 | S15 | 97.83 |
18 | 85 | アルカーシャ | S15 | 97.81 |
19 | 6 | 内海 彰乃 | S15 | 97.73 |
20 | 4 | 熊久保 信重 | S15 | 97.37 |
21 | 15 | 佐久間 達也 | S15 | 97.28 |
22 | 25 | 織戸 学 | ZN6 | 95.83 |
23 | 87 | 齋藤 太吾 | UZZ40 | |
24 | 81 | 唄 和也 | RPS13 |
今回の単走は、最終コーナーの車速だったり、飛び出しかたをいろいろイメージして走りました。あとはなりでいっちゃうんで、最終コーナーをメインで考えてましたね。
(壁によせた)本番の1本目は、じつは心臓が飛び出すかと思いました(笑)。出た瞬間に、ちょっとラインがズレたんですよ。自分のなかでは。その瞬間に『あ、終わった』って思いましたね。でもそこで踏みぬいていかないと、まともに当たっちゃうんで、アクセルだけは抜かないように踏みこんでいきました。
Tsuiso Final Tournament
オールスター単走の上位16名でおこなわれるオールスター追走トーナメント。またしても川畑vs高橋という対戦があったが、川畑が後追いでアドバンテージをとり、川畑が勝った。また、ベスト8では今村vs川畑の対戦もあったが、こんどは川畑がスピードで今村を圧倒し、前日の雪辱を果たした。
ベスト4に勝ち上がったのは、手塚、末永(正)、野村、川畑。準決勝からは4コーナーの先でターンし、戻ってくるという往復コースでの勝負となる。アンディとド迫力の攻防を繰り広げて勝ち上がった手塚は、ストレートから末永(正)のインに寄せて決勝進出を決めた。いっぽう久しぶりの追走にもかかわらず、みるみる感覚を取りもどし、ゴーチャと松井を破って勝ち上がってきた野村は、後追いで川畑に離され、決勝進出はならなかった。
決勝は手塚vs川畑。川畑はストレートから手塚の真後ろにつけたが、1コーナー奥でドリフトがもどって手塚をプッシュ。大きく手塚にアドバンテージがつく。2本目は先行の川畑が1コーナー奥でものすごい角度をつけるものの、少しアウトにはらんでしまったのに対し、手塚は冷静に自分のラインをトレース。川畑は1本目の劣勢を挽回することはできず、手塚が勝った。
完全勝利ですね、今日は。昨日も気合いは入ってたんですけど、ちょっとカラまわりしましたね。そのぶん今日はうっぷん晴らしじゃないですけど、大暴れしてやろうと思って。今日は冷静に走れたのがよかったかな、と思います。
こんな暑いなかお客さんがガマンして見ててくれるんで、来てよかったな、と思えるような走りができればな、と思ってずっと走ってました。
今年は追走がどうもうまくいかなくて、歯車が狂っていたんですけど、今回勝てたんで、これをきっかけにポンポンといければいいかな、と思いますね。
Result
◆ オールスター追走 結果 ◆ | ||||||
Pos. | No. | Driver | Team | Car | Color | Tire |
1 | 34 | 手塚 強 | GOODYEAR Racing with Bee★R | JZX100 | 黄 | GY |
2 | 35 | 川畑 真人 | Team TOYO TIRES DRIFT TRUST RACING | R35 | 青/銀 | TY |
Best 4 |
3 | 野村 謙 | PACIFIC RACING TEAM with URAS | ER34 | 白 | FK |
7 | 末永 正雄 | Team RE雨宮 GruppeM | FD3S | 水色 | YH | |
Best 8 |
77 | 松井 有紀夫 | EXEDY R Magic D1 Racing | FD3S | ピンク | FD |
5 | 高山 健司 | TEAM MORI with GOODYEAR | GRS191 | 白 | GY | |
78 | アンディ | Power Vehicles | JZX100 | 赤 | ATR | |
60 | 今村 陽一 | OTG Motor Sports | ZN6 | 青 | FK | |
Best 16 |
8 | 時田 雅義 | GOODYEAR Racing・Bee★R | GRS184 | ピンク/黒 | GY |
88 | チョウ | RNICHIEI Racing with PC | S15 | 赤/銀 | WL | |
31 | ゴーチャ | PRIMRING with TOYO TIRES | S15 | 黄 | TY | |
22 | 田中 省己 | SEIMI STYLE DRIFT with TOYO TIRES | S15 | 青 | TY | |
57 | 廣田 友和 | GOODYEAR Racing with ST.GARAGE | JZX110 | 青 | GY | |
1 | 高橋 邦明 | GOODYEAR Racing with TOPTUL | GRX130 | 黄 | GY | |
17 | フェデリコ | YUKE'S チームオレンジ | CT9A | オレンジ | YH | |
61 | アーツー | NICHIEI Racing with PC | Z33 | 赤 | FK |
Team Competition
追走トーナメントのあとには団体戦がおこなわれた。出走したのは45才以上の選手でまとまられたチームR45(野村、古口、熊久保、藤尾)、1000馬力級のマシンで戦っているチーム1000馬力(川畑、高橋、末永直、高山)。そしてチーム海外選手(ゴーチャ、フェデリコ、チョウ、アーツー、アルカーシャ)、D1ストリートリーガルシリーズ上位選手のチームSL(北岡、伊藤、増田、高嶋)、そしていか天全国大会で優勝したチームギャンギャンだ。
まずチームSLとギャンギャンが対戦。車速は遅いものの8台で果敢なドリフトを見せたギャンギャンを、スピードのある団体ドリフトでチームSLが下す。
つぎはチーム1000馬力とチーム海外選手が対決。チーム海外選手もスピードがあったが、やや隊列が乱れていたこともあって、キレイに走ったチーム1000馬力が勝った。
そしてチームR45とチームSLが対戦。チームR45は距離こそ近かったものの、ややスピードが遅く、乱れもあったため、スピードの高いドリフトを見せたチームSLが勝った。
そして決勝はチームSLとチーム1000馬力の対戦だ。チーム1000馬力はさすがにノーミスの見事な走りを見せたものの、チームSLはオーバースピードでテールをタイヤにヒットさせながらも果敢に4台がアクセルを踏み抜いて走りきったことが評価されて、チームSLの優勝となった。
伊藤満紀(右端):先頭はいちおう抑えて行くっていう予定だったんですけど、気持ちがどんどん入っていっちゃって、いつもどおりになっちゃったっていうかんじでした。でも、いつもリーガルとかでは個人の戦いなんで、みんなで勝てたっていうのはうれしいですね。今回は「チームでよかったな」って思います。
増田和之(右から2人目):決勝は「これは流れるな」と思って、そのあと角度入れてまわし込んだら(タイヤバリアに接触して)ケツがババババっていって「北岡、健さん、ゴメン」って思いながら、アクセルを踏み続けました。でも、団体ドリフトはすげえ興奮しました。やっぱりこれだけのお客さんのまえで走るのはすごいことなんだなって思いました。
北岡裕輔(右から3人目):飛び込んで行って(増田がタイヤバリアに接触するのが見えて)「あ、これ、行くわ」って思ったんですけど、まぁ後ろにいるんで、行くしかない、と。まぁチームではじめてとった1位。撮影のときにちょこっとやったくらいで、この4人で走ることはあまりないんですけどね。
高嶋健市(左端): 4番手っていうのはなにが起きたのかだいたいわかってないんですね。北岡さんがどいたとたんに、増田さんのトランクとタイヤが見えたんで、身構えて、踏み抜いてやりました(笑)。でも、今日の団体ドリフトはおもしろかったです。ちょっとグダグダでしたけど。