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D1 STREET LEGAL Rd.2 MAZE
May 30 - 31, 2015 at Nihonkai Maze Circuit

コンディション：30日ドライ / 31日ドライ
公式入場者数：896名(2日間合計)

• Legal
• Ladies
• East

借りものマシンで長沢が単走優勝！

•  1st  
  長沢 あかり 180SX [RPS13] WISTERIA with MAKEOVER with Thrash
  
  急きょ借りて乗ることになったクルマでも、手こずる様子がないまま、レベルの高い走りを見せた長沢が単走優勝となった。
•  2nd  
  中村 のぶえ シルビア [S15]
  
•  3rd  
  石川 紗織 シルビア [S14]
  

　歴代女王や新見、山下らがいない今シーズンのD1レディースリーグに注目の選手が帰ってきた。2012年にこの間瀬で優勝している長沢だ。過去にもシリーズフル参戦はしていないものの、出走したラウンドでの勝率は高い。
　D1ストリートリーガルシリーズにもエントリーしていた長沢だが、エンジン不調で予選敗退。そこで、D1レディースリーグのほうは急きょ借りたガレージツネのマシンで出走することになった。
　出走が8名だったため、単走決勝で脱落することはない状況で、追走の対戦を決めるための競技となったが、上位と下位の選手では、やや点数の差が開いた。
　下位の選手も大きなミスはなかったが、上位3、4名はねらいを持ってクルマをコントロールし、ラインを選んで走っていた。いっぽう下位の選手は大きいミスはないものの意図を持ったクルマのコントロールではないためメリハリにやや欠けていた。
　そして上位のなかでも長沢は、スピードがあり、振りもするどく、ギリギリまで攻めている印象を与える走りで唯一の99点オーバーをマーク。単走優勝を果たした。

•  Pick Up  
  岩本 明日和 [PS13] 間瀬を得意としており、2012年には単走優勝したこともある岩本。1本目はまずまずとなる98.15点を出して2本目に臨んだが、そこで大きくミスしてしまい得点を伸ばせず…。4位通過となった。
•  Pick Up  
  塚本 奈々美 [RPS13] 頭文字Dのトリビュート企画として真子シルエイティを作成してD1レディースリーグに臨んだ塚本。ぶっつけ本番状態だっため金曜日の練習走行は苦戦していたが、単走決勝では97.65点を出した。

長沢 あかり
WISTERIA with MAKEOVER with Thrash
180SX [RPS13]

　借り物だったけど躊躇したらダメだなぁとは思ってました。まあ敗退することはなかったので心置きなくいったんですけど、1本目はちょっと自分のなかで悪かったなと思ったので、2本目でもうちょっといこうと思ったらやりすぎてしまいましたね。
　それで2本目スピンしてしまって…そんなかんじだったので、自分のなかではぜんぜんできたとは思わなかったです。まあでも、こう見えてD1レディースリーグ出てて、わたしはじめてなんですよ、単走でイチバンとったのは。だからまあそこはよかったなと思いました。
　ホントはもうちょっといけたんですけど、エアーも高めでいってしまったので、ちょっと気を抜いていましたね。
　借り物マシンではありましたけど、ぜんぜん乗りやすかったです。仕様というかクルマはちがいますけど、足まわりとかナックルがぜんぶいっしょなので、乗りやすいクルマを貸してもらってラッキーでしたね。
　単走優勝はぜんぜん狙っていないです。もう落ちることがない時点で、べつに何位でもいいから自分の走りをしようと思っていただけなので…。
　まぁ、みんなには申し訳ないですけど、あれで取れてしまったのか…というかんじですかね。なんかすごくイヤな言いかたかな？ まあでもホントにそんなかんじでした。自分のなかで抑えたかんじでアレでしたので、もっといきたかったな〜という心残りはあります。

思わぬアクシデントの結果、石川が優勝！

•  Final Battle  
  長沢 あかり [RPS13] vs 石川 紗織 [S14]
  
  最後の走行では、じつは石川のクラッチの滑りによる失速で長沢が追突してしまったという。しかし審判員はそこでの接触ではなく、審判席手前での長沢のミスによる減点を大きくとって、石川の勝ちとした。
• 
• 

　単走決勝の上位4名は、いずれも上位進出の経験が豊富なベテランだ。そしてトーナメントでは別のブロックにわかれる。ベスト8の対戦では、接近度の高いドリフトはなかったものの、それぞれレベルの高い安定した走りを披露して、単走で上位だった長沢、中村、石川、岩本の4名が順当に勝利した。
　準決勝、長沢vs岩本は、最初の2本はイーブンの判定で、再戦に入った。その1本目もまたノーミスの走行でイーブンという判定だったが、岩本先行の2本目、長沢はきっちり岩本のインに寄せてアドバンテージを獲得。決勝進出を決めた。
　石川vs中村も、最初の2本は両者大きなミスなくレベルの高い走りを見せて再戦に突入。そして石川先行の1本目、中村がヘアピンの立ち上がりでふらつき、石川との距離を詰めたもののラインが小さかったため、石川にアドバンテージがつく。2本目も石川はノーミスで走って石川が勝った。
　決勝は長沢vs石川。最初の2本はやはりおたがいにインには入れずイーブンの判定で勝負は再戦にもつれこむ。
　その1本目、後追いの石川に、ヘアピンの出口とS字コーナーの進入で姿勢のもどりがあって長沢にアドバンテージがついた。しかし2本目、ヘアピンで長沢が石川に接触。そこでリズムを崩した長沢は最終コーナー手前でドリフトがもどってしまう。その結果、逆転で石川の優勝が決まった。

•  Pick Up Battle  
  長沢 あかり [RPS13] vs 岩本 明日和 [RPS13]
  どちらも間瀬を得意としているドライバーどうしの対戦。1セット目はたがいに距離を詰められず再戦に突入。1本目は先行の長沢がレベルの高い走りを決めたのに対して詰め寄れなかった岩本。ここでもイーブンの判定だ。しかし2本目、勝負を賭けた後追いの長沢がS字コーナーの振り返しで距離を詰めて勝ちあがった。
•  Pick Up Battle  
  石川 紗織 [S14] vs 中村 のぶえ [S15]
  こちらの対戦も再戦にもつれ込んだ。その1本目、後追いの中村はヘアピンで姿勢を乱して遅れると、その後も距離を詰められず石川がアドバンテージを獲得。入れ替えた2本目は、先行の中村もいい走りを決めていたが、後追いの石川がS字コーナーのあとから詰め寄って勝負あり！ 石川が2戦連続の決勝進出を決めた。

•  Pick Up Battle  
  岩本 明日和 [PS13] vs 塚本 奈々美 [RPS13]
  徐々に走りをまとめられるようになってきた塚本の初追走の相手はベテランの岩本。後追いの1本目にミスはなかったが、徐々に距離を開けられて0.5のアドバンテージを獲られる。2本目、距離を開けてようすを見た岩本に対し、先行の塚本は果敢に攻めたが審判席まえでスピン！ うまくクラッシュを避けた岩本が勝利した。
•  Pick Up Battle  
  石川 紗織 [S14] vs 内山 幸恵 [S14]
  1セット目は両者ともにミスはなかったが、決め手に欠いて再戦にもつれた。そしてその1本目、後追いの内山はヘアピンでハーフスピンからの大戻りで石川に大きく遅れをとってしまい決定的なアドバンテージを獲られる。入れ替えた2本目は内山も悪くない走りを決めたものの1本目の差は埋められず、石川が勝ちあがった。

石川 紗織
HOKKORINGO
シルビア [S14]

　じつは昨日のD1東日本シリーズくらいからクラッチがなくなってきていて、今日の練習走行からもみるみる減ってきていたんですよ。
　それで踏みしろもぜんぜんなくて、もう揉みしろもないかんで…ベスト8ぐらいからそんなかんじだったんですけど、どうしても決勝までいきたかったので、できるだけクラッチを使わないような走りかたに変えて決勝までいったんです。
　だけど、あかりちゃん(長沢選手)との対戦の決勝は、思い切りクラッチ使っていこうと思って行ったら、ブーンと一発で滑りましたね。
　大きなミスとかはたしかにないんですけども、クラッチを温存する走りかたを今日してしまったので、気持ちいい走りはちょっとできず…我慢、我慢のかんじだったんで、ちゃんと直してスパッとまた走りたいですね。
　単走も今日の朝から重たかったので、ちょっとイケてなかったですね。それでこのクラッチでもまわせるように昨日の倍ぐらいのエア圧でずっと走ってました。
　あかりちゃんとは昔からなんども対戦していて、実力とかハートの強さはすごいものを持っているひとなので、いくらひとのクルマといえどもぜったいにバッチリ寄ってくるはずだと思って、気合を入れてスタートしましたね。
　でもホントにいっしょに走っていて楽しい相手なので、決勝のスタート地点のアイコンタクトではふたりでニヤニヤしながらスタートしていました。
　内容は悔しいですけども、結果としてはやっぱりうれしいですね。瀬戸内海戦もD1レディースリーグとD1西日本シリーズがんばりたいと思います。