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日本海間瀬サーキットはD1ストリートリーガルシリーズの開催地のなかでもめずらしい、S字を通過してから最終コーナーに飛び込むレイアウトだ。
ここで車速を上げるためには、ヘアピンの抜けかた、そしてS字コーナーで速度をのせるコントロールが必要なため、ストレートから進入するコースよりもスピードを上げるのがむずかしい。予選では、車速がいまひとつ上がりきらず、ラインが小さくなってしまうケースが多かった。
また、最終コーナーに飛び込む際の角度もむずかしく、角度をつけすぎて失速気味になったり、浅すぎて流されてしまうと減点となる。適度な角度で旋回することが求められた。
そのなかで、増田はスピードをのせて最終コーナーに飛び込み、振り返しも鋭く、姿勢も安定した走りを見せて1位通過を果たした。
◆ D1SL 単走予選 結果 ◆ | |||||
Pos. | No. | Driver | Car | Best Ave. | |
1 | 30 | 増田 和之 | JZX100 | 99.55 | |
2 | 42 | 岸梅 良幸 | PS13 | 99.10 | |
3 | 54 | 川村 幹仁 | PS13 | 99.00 | |
4 | 41 | 鈴木 彰悟 | S15 | 98.95 | |
5 | 25 | 高橋 和己 | JZX100 | 98.95 | |
6 | 37 | 水野 昌彦 | S14 | 98.90 | |
7 | 33 | 磯貝 直弘 | S14 | 98.70 | |
8 | 35 | 中村 大介 | S15 | 98.65 | |
9 | 24 | 今前田 隆敏 | S15 | 98.60 | |
10 | 22 | 伊藤 満紀 | JZX90 | 98.60 | |
11 | 26 | 山元 純次 | FD3S | 98.50 | |
12 | 48 | 鈴木 克宜 | S15 | 98.50 | |
13 | 20 | 福田 大輔 | PS13 | 98.40 | |
14 | 43 | 森 修 | S14 | 98.40 | |
15 | 17 | 高嶋 健市 | JZX100 | 98.35 | |
16 | 47 | 佐々木 令 | S15 | 98.30 | |
17 | 21 | 中村 健一 | JZX110 | 98.25 | |
18 | 36 | 菊地 雅也 | S14 | 98.25 | |
19 | 45 | 小林 弘幸 | S15 | 98.20 | |
20 | 49 | 藤田 浩佳 | S14 | 98.10 | |
21 | 23 | 横田 卓三 | S14 | 98.10 | |
22 | 31 | 雨谷 雄一 | S15 | 98.00 | |
▲ 以上 単走決勝進出 ▲ |
Pos. | No. | Driver | Car | Best Ave. |
23 | 40 | 内山 竜司 | S14 | 97.95 |
24 | 53 | 綾城 嘉孝 | PS13 | 97.90 |
25 | 46 | 茂木 武士 | S15 | 97.90 |
26 | 34 | 風間 光輝 | RPS13 | 97.90 |
27 | 27 | 森 孝弘 | S14 | 97.90 |
28 | 44 | 岩本 明日和 | PS13 | 97.75 |
29 | 32 | 安良岡 由之 | RPS13 | 97.40 |
30 | 19 | 池田 幸稔 | RPS13 | 97.30 |
31 | 28 | 松岡 久司 | S15 | 97.00 |
32 | 51 | 小林 竜也 | S14 | 96.90 |
33 | 52 | 渡邉 翼 | S14 | 96.80 |
34 | 55 | 長沢 あかり | PS13 | 96.25 |
35 | 50 | 伊東 修平 | PS13 | 96.00 |
- | 29 | 安江 弘行 | S15 | RETIRE |
- | 38 | 風間 俊治 | S15 | RETIRE |
- | 39 | 川島 将貴 | JZX100 | RETIRE |
予選を通過した選手と、予選免除枠に入っている前戦の上位選手でおこなわれる単走決勝は、混戦となった。ほとんどの選手が98点以上をマーク。そして最高点が99.55点と、1.5点のあいだに30名以上の選手が入ったのだ。
そのなかで、ライン、スピード感、振りのするどさはありつつも、攻めたかんじがなければ98点台後半。攻めた走りがあれば99点台にのるという傾向だ。とくにトップクラスは振り返しの鋭さがなければ出ない得点となった。
ボーダーラインは98.70点だったが、その得点を取った選手が7名にのぼり、セカンドアベレージの得点で当落がわかれた。
ここで単走優勝を決めたのは高橋。昨シーズンなんども予選1位通過をしていた高橋だが、今回の予選順位は5位。しかし単走決勝ではスピードがあって振りもするどく、ギリギリ感のある走りで最高得点をマークした。
◆ D1SL 単走決勝 結果 ◆ | |||||
Pos. | No. | Driver | Car | Best Ave. | |
1 | 25 | 高橋 和己 | JZX100 | 99.55 | |
2 | 30 | 増田 和之 | JZX100 | 99.50 | |
3 | 13 | 原 大佑 | S15 | 99.45 | |
4 | 1 | 北岡 裕輔 | JZX100 | 99.30 | |
5 | 4 | 植尾 勝浩 | S15 | 99.15 | |
6 | 22 | 伊藤 満紀 | JZX90 | 99.05 | |
7 | 3 | 若松 康史 | RPS13 | 99.05 | |
8 | 16 | 堀口 直 | PS13 | 99.05 | |
9 | 17 | 高嶋 健市 | JZX100 | 99.00 | |
10 | 2 | 三好 隼人 | ER34 | 98.95 | |
11 | 54 | 川村 幹仁 | PS13 | 98.85 | |
12 | 35 | 中村 大介 | S15 | 98.75 | |
13 | 31 | 雨谷 雄一 | S15 | 98.75 | |
14 | 9 | 神谷 剛 | RPS13 | 98.75 | |
15 | 37 | 水野 昌彦 | S14 | 98.70 | |
16 | 33 | 磯貝 直弘 | S14 | 98.70 | |
▲ 以上 追走トーナメント進出 ▲ |
Pos. | No. | Driver | Car | Best Ave. |
17 | 45 | 小林 弘幸 | S15 | 98.70 |
18 | 26 | 山元 純次 | FD3S | 98.70 |
19 | 42 | 岸梅 良幸 | PS13 | 98.70 |
20 | 23 | 横田 卓三 | S14 | 98.70 |
21 | 24 | 今前田 隆敏 | S15 | 98.70 |
22 | 14 | 鈴木 達也 | C33 | 98.65 |
23 | 47 | 佐々木 令 | S15 | 98.60 |
24 | 48 | 鈴木 克宜 | S15 | 98.50 |
25 | 20 | 福田 大輔 | PS13 | 98.45 |
26 | 8 | 真野 修一 | PS13 | 98.35 |
27 | 21 | 中村 健一 | JZX110 | 98.25 |
28 | 43 | 森 修 | S14 | 98.25 |
29 | 5 | 根岸 裕麻 | S15 | 98.15 |
30 | 49 | 藤田 浩佳 | S14 | 98.10 |
31 | 36 | 菊地 雅也 | S14 | 98.05 |
32 | 41 | 鈴木 彰悟 | S15 | 79.00 |
単走1位は…はじめてです。じつは昨日のほうがいいかんじに乗れてたんですけどね。もぅ今日は朝イチからよくなかったんで、思い切りいくしかないなぁ〜と。
単走決勝では「奥まで行け!」と言われてたんで、そこだけ意識して走ったらたまたま決まっちゃったというかんじですね。
昨日の時点で走りかたは見えてて、やりすぎないようにしてフツーにできれば通るとは思ってたので、気持ち的にはそんなに焦ることはなかったですね。だから単走優勝とかは意識してなかったです。
とは言え、追走はあまり得意じゃないんで、単走でなるべくいい順位にいければ、負けてもそのぶんいい順位になるんで、上のほうで通りたいな〜とは思ってました。
ちょっと流されたかな〜と思ったけど、いつもインクリップ付きすぎて「ちいさい」と言われるんで、まぁ流されたくらいがちょうどよかったのかな〜と思います。
すげーうれしいです。よくないな、とは思いますけど、みんないっぱいいるなかで獲れたんで、満足感もあるしめっちゃうれしいっス。
D1ストリートリーガルシリーズには、プロジェクトμカラーで4台のツアラーVをそろえたチームがある。Team Ito Auto with GOODYEARだ。その4台がはじめてそろって追走トーナメントに進出した。そして、それぞれが別のブロックに入った。
まず高嶋が、単走1位の高橋のミスに助けられてベスト4進出を決める。すると、同チームのエース北岡が中村(大)に対してきっちりドリフトを合わせて勝利。増田が若松に敗れたものの、伊藤も原を下して勝利。なんとベスト4のうち3台をTeam Ito Auto with GOODYEARが占めたのだ。
同チーム対決となった高嶋vs北岡は、再戦までもつれこんだものの北岡が勝利。若松vs伊藤は再戦の末に若松が勝って、初の決勝進出を果たした。決勝は北岡vs若松だ。
北岡は一昨年のD1ストリートリーガルシリーズチャンピオン。若松は過去にD1グランプリシリーズで準優勝の経験もある名手だ。
1本目は北岡が先行。若松は北岡のインに入るが、第2ヘアピンでのふらつきと、そのあとカウンターがあたっていない時間が長かったために減点され、アドバンテージがとれない。2本目は北岡が若松のインにはいれず、勝負は再戦に入った。
その1本目、後追いの若松は、やはりカウンターがあたっていない区間の減点をとられ、北岡にアドバンテージがつく。2本目は北岡がインを差すほどではないものの、きれいにドリフトをあわせて北岡が勝った。
ん〜前回とちがって、ドライで新品のRSスポーツSスペックを降ろしたのは今日がはじめてだったんですよ。それまでは満紀さんの中古を使いまわさせてもらって、練習も全部中古だったんです。
で、2ヒート目の練習で新品をおろしたら調子が狂って「どーしたもんかな〜」というかんじで単走決勝に挑んだんです。そしたらやっぱり1本目は帳尻が合わずに得点が伸びなくて、2本目ではなんとかってかんじでした。そのあとはもう中古しか残ってないんで、普段通りですね。
追走に向けては、昨日のD1東日本シリーズを見ていて、どういう立ち位置がいいのかとか、どこでアクセルをオンにするとインに入ってこれるのかとか、そーゆーのを見てました。
去年も追走には残ってはいるんですけど、すぐ壊れてリタイヤしちゃったんで…。頭のなかでの感覚しかなかったんですよ。それでちょっと自分で、練習で変な合わせかたとかしてイメージは作ってましたね。
(チームメイト対決は?) いちばんイヤなパターンですよね。じつはチームメイトどうしだからこそ絡んで走ってないんですよ。どんな仕様かってのはわかっているんですけど、追走だとどんなもんなのかな?っていうのが読めなかったんで、ちょっとようす見たところはありますね、最初は。
で、2本目はキッチリ合わせて行って…まぁ結局サドンデスまでいきましたけど。でも楽しかったですよ。チームメイトで争えるっていうのはボクもうれしですし…ちょっとぶつけちゃいましたけどねぇ。
決勝戦の若松さんとは練習のときに1回だけ絡んだんですよ。ほかにいるメンツととちがって速いクルマなんで…やっぱりちょった変えて挑みましたね。空気圧とか減衰力も変えて"若松対策"ってかんじでいきました。まぁそれがよかったのもありますし、換えのタイヤもなかったんで、それしかやることなかったってのもありますけど。
正直うれしいです。2連勝なんてしたこともなかったし、去年に関しては1勝もしてないんで。
直樹くんもいないし、畑中さんとか小野さん、林和樹くんとか、いままでいっしょに走って来た仲間がいなくなって、ボクにとっては寂しいところもあるけど、逆に楽しみなところもあるんですよね。
ぜんぜん自分が知らないひとたちと走れるようになってるんで、だれが角度つけるのか、速いのはだれか…ぜんぜん頭のなかにイメージがないんで、そーゆーところが楽しいです。みんなでいっしょにレベルアップしていけたらいいな〜と思いますね。
若松 康史
AMIGO with M powered
180SX [RPS13]
ん〜悔しいッスけどね。遠く…マレーシアから駒形行春さまの「おめえわかってるんだろーな!」ってのが聞こえていたんですけど…ね。
で、ビッチリ行ったつもりだったんですよ。お客さんにもいいもの見せたいな〜とも思って最後は「バッチ来い! いくぞっ!」と行ったんスけどねぇ〜。
だけどホームに近いくらい通ってて練習しているる人間からすると、オレの2ヘアでランク獲られてた走りかたっつーのはセオリー通りなんですよ。ここで「ホールスピン止めんなよ!」ってのを練習してるんで…。だからなんで獲られんの?って若干の驚きもあって「イヤ、あれ以外やりようがなくないっスか?」ってかんじでした。
それを十二分にわかっててあすこにいて、まぁ審判の都合とかもあるんでしょうけど、それをダメっって言われたときにどうしようかな?って迷ったのが最後の敗因でしょうね。
それをやってれば延々サドンデスだったと思うんですけど、タイヤもきつかったしクラッチもきついし精神的にもきついし…まああんだけ走ってたんで…。
解釈のちがいとか、そーゆーのもあるんで、それは今後の走りにもうちょい頭を使って考えたいなと思いますね。
伊藤 満紀
Team Ito Auto with GOODYEAR
チェイサー [JZX100]
3位ははじめてです。ここは基本的に好きなコースで…まぁちょっといい追走にはならなかったんですけどうれしいですね。今日は「ミスはぜったいにないように…」とやってたんですけど、やっぱ最後はミスしちゃいました。
やっぱり速いんですよ、若松さんが。練習もいつもいっしょにやらせてもらってるんで、いつもより攻めて行って遅れないようにしたら、ブレーキ踏んだときに踏みすぎちゃってアンダーが出ちゃって…というかんじですね。
ただ、今日はチーム4人全員がベスト8に進出して、もぉ最高です。ホント最高でした。あとは増田が勝ってくれてたら…とも思いますけど、そこまでうまくはいかないよなぁと。できすぎです。
今回はチーム全員が調子よくてあんまり浮き沈みもなくて。イチバンやらかすタイプなんですけど、増田がうまいこと引っ張ってくれたんで、安心してみんな走れましたね。
Pos. | No. | Driver | Team | Car | Car | Color | Point | |
1 | 1 | 北岡 裕輔 | Team Ito Auto with GOODYEAR | マークⅡ | JZX100 | 緑 | 25 | |
2 | 3 | 若松 康史 | AMIGO with M powered | 180SX | RPS13 | 赤 | 21 | |
3 | 22 | 伊藤 満紀 | Team Ito Auto with GOODYEAR | チェイサー | JZX90 | 緑 | 18 | |
4 | 17 | 高嶋 健市 | Team Ito Auto with GOODYEAR | クレスタ | JZX100 | 緑 | 16 | |
5 | 25 | 高橋 和己 | TMS with R·Y·O with G.MEISTER | チェイサー | JZX100 | 緑 | 13 | |
6 | 30 | 増田 和之 | Team Ito Auto with GOODYEAR | マークⅡ | JZX100 | 緑 | 12 | |
7 | 13 | 原 大佑 | Z.S.S. with M/M/M | シルビア | S15 | 赤 | 11 | |
8 | 35 | 中村 大介 | WISTERIA with 中村屋 | シルビア | S15 | 銀 | 10 | |
9 | 4 | 植尾 勝浩 | Z.S.S. with SIFT & ブレイン | シルビア | S15 | 赤 | 8 | |
10 | 16 | 堀口 直 | STANCE with ORIGIN Labo. | シルビア | PS13 | 青 | 7 | |
11 | 2 | 三好 隼人 | MJ style | スカイライン | ER34 | 金 | 6 | |
12 | 54 | 川村 幹仁 | WISTERIA·望月電機 with 勝輪 | シルビア | PS13 | 銀 | 5 | |
13 | 31 | 雨谷 雄一 | PERFECT STYLE with murakami LTD | シルビア | S15 | 緑 | 4 | |
14 | 9 | 神谷 剛 | Get-Drunk!! with WING21 | 180SX | RPS13 | 赤 | 3 | |
15 | 37 | 水野 昌彦 | Team 3UP | シルビア | S14 | 緑 | 2 | |
16 | 33 | 磯貝 直弘 | KRF & TAKUMI | シルビア | S14 | 赤 | 1 |