2024 D1 LIGHTS SERIES RD.1 NIKKO
2024年D1ライツシリーズ第1戦 日光
開催日:2024年4月6日(土)
会場:日光サーキット
コースコンディション:ウェット
延動員数:980名 (関係者含む3日間合計)
目次
初出場同士の決勝を制した多田が優勝!
第1戦 単走決勝
濡れた路面でも振っていけ!
開幕戦の舞台は日光サーキット。競技区間は、同コースを使ったドリフト大会ではよく使われる最終コーナーから4コーナーを立ち上がったところまでだ。通過指定ゾーンは1コーナーへの振り出し直後のアウト側、1コーナーの奥、そして2コーナーのクリップと、3ヶ所に設けられた。
天候は朝から小雨が降ったりやんだりで、路面が完全にドライになることはなかった。単走の後半は全面的にウエットになったものの、前半は振り出し付近がドライぎみで、1コーナー奥はウエットという、いっそうむずかしいコンディションだった。
高得点を狙うにおいて重要なのは、スピード、振りのするどさ、そして角度だが、ウエット路面でするどく振り出すのはスピンとコースアウトのリスクが高い。そのため、どうしても手前から浅い角度でサイドブレーキを多用しつつ進入するケースが多く、そういった選手は得点が伸びなかった。
そのなかで、98点を超えてきた多田は、距離感こそ少しズレて修正が入ったが、するどい振りを見せて点をかせいだ。いっぽう和田は、振りこそ多田におよばなかったが、角度をきっちり決めて旋回し、多田をうわまわる得点で単走優勝を決めた。
Pos. | No. | Driver | Car | Best score | 2nd score |
---|---|---|---|---|---|
1 | 9 | 和田 賢志郎 | RPS13 | 98.40 | 97.10 |
2 | 32 | 多田 康治 | ZN6 | 98.10 | 97.75 |
3 | 19 | 浅野 潤一 | PS13 | 97.85 | 96.45 |
4 | 50 | 石井 亮 | JZX100 | 97.80 | 96.15 |
5 | 70 | 中川 尚隆 | S15 | 97.35 | 57.00 |
6 | 79 | 中村 大介 | RPS13 | 97.25 | 96.75 |
7 | 99 | 阿久澤 一幸 | ZN6 | 97.10 | 95.65 |
8 | 65 | 安藤 直輝 | C33 | 97.05 | 46.50 |
9 | 38 | 稲岡 拓也 | S14 | 96.85 | 56.50 |
10 | 33 | 辻 紳護武 | C33 | 96.80 | 53.00 |
11 | 41 | 植村 真一 | JZX100 | 96.65 | 48.50 |
12 | 21 | 筒井 陽平 | JZX100 | 96.50 | 95.85 |
13 | 54 | 木暮 博亮 | JZX100 | 96.40 | 44.00 |
14 | 52 | 柳 晃司 | S15 | 96.20 | 95.80 |
15 | 34 | 白井 翼 | ENR34 | 96.10 | 93.90 |
16 | 90 | 伊藤 満紀 | JZX90 | 96.10 | 90.50 |
▲追走トーナメント進出▲ | |||||
17 | 59 | 西山 大貴 | S15 | 96.05 | 56.00 |
18 | 92 | 大島 挙一 | S15 | 96.00 | 52.00 |
19 | 58 | 谷本 真人 | S14 | 95.95 | 95.20 |
20 | 63 | 木賊 光児 | HCR32 | 95.90 | 67.00 |
21 | 98 | 安藤 塁 | S15 | 95.85 | 54.00 |
22 | 15 | 藤原 優汰 | PS13 | 95.75 | 70.25 |
23 | 55 | 黒沼 雄一 | S15 | 95.75 | 52.00 |
24 | 69 | 酒井 勇輝 | S14 | 95.65 | 95.35 |
25 | 29 | 粟野 如月 | RPS13 | 95.65 | 94.75 |
26 | 56 | 古賀 誠進 | RPS13 | 95.55 | 94.75 |
27 | 85 | 下田 賢次郎 | HCR32 | 95.50 | 57.50 |
28 | 4 | 廣瀬 優太 | JZX100 | 95.10 | 94.55 |
29 | 22 | 栁 和孝 | S14 | 95.10 | 49.00 |
30 | 42 | 田山 ジュン | JZZ31 | 94.75 | 56.00 |
31 | 89 | 沼里 裕太 | JZX100 | 94.65 | 94.50 |
32 | 97 | 瀬戸 大輔 | S15 | 94.45 | 47.50 |
33 | 10 | 石井 和義 | S15 | 94.40 | 93.25 |
34 | 80 | 丸山 やん | S14 | 64.50 | 53.00 |
35 | 91 | 工藤 浩平 | S14 | 55.00 | 46.50 |
36 | 64 | 齋藤 寿夫 | RPS13 | 53.50 | 50.50 |
37 | 86 | 近藤 善道 | AE86 | 49.50 | 42.50 |
38 | 31 | 吉村 旭人 | S15 | 48.50 | 47.50 |
– | 77 | 速水 眞之介 | PS13 | 未出走 | – |
– | 6 | 木口 健治 | C33 | 未出走 | – |
– | 14 | 玉城 詩菜 | RPS13 | リタイヤ | – |
– | 68 | 谷 光一 | S13 | 不参加 | – |
第1戦 単走優勝
和田 賢志郎
HOUSE INNOVATION RACING TEAM
ハウスイノベーション PIT IN REPAIR 180SX (RPS13)
クルマは去年使用してたものをカラーチェンジして、パワーもあげて、ミッションもシーケンシャルにしてきて、勝ちに来たってかんじです。仕上がりもバッチリで、もういろんなひとたちの協力のおかげで万全に走れてます。
ただ正直、去年はあんまり予選通ってなくて。日光も落としてたんで、ちょっと不安もあったんですけど、今回はドライバーが集中できる環境を作ってもらえて、ほんとにいろんなひとに助けてもらったんで、やるしかないと思って。
去年は練習がドライだったんですけど予選でウエットになっちゃって。それで苦戦して予選落としちゃったんで、その去年の失敗したところを意識して。今回は練習から雨だったんで。そこでもいい感触があったんで、本番に生かせたかなっていうかんじです。
いまスポッターが田野くん(2022年D1ライツ年間王者)なんですけど、まず進入でしっかり角度決めて、しっかりクルマを止めて、ゾーンに向かってアクセル踏んでいくっていうのも意識してやりました。1本目はちょっと進入で引っかかったなってかんじだったんですけど、2本目はなんとか…… 100点ではなかったんですけど、もっとやれたんですけど、2本目はなんとか決めれたみたいで。とりあえず単走優勝して、もうひと安心です。
第1戦 追走トーナメント
初出場どうしの対戦を制して多田が優勝
昨年の上位選手が数多くD1グランプリへとステップアップしたこともあり、今回の追走トーナメントには5名の選手が追走初進出を果たした。
追走に入ってからも、路面はウエット/ハーフウエット状態だったこともあり、ベスト16は審判席前での飛び出しや、スピンで決着がついた対戦が多かった。
ベスト4に勝ち上がったのは、稲岡、石井、多田、中村。中村は大ベテランだが、稲岡は追走経験1回。石井はほとんど実車の経験がないまま、シミュレーターメインで練習をしてきた初出場の20歳。多田はトヨタ自動車の自動車部で、クスコから車両を借りて初出場という、フレッシュな顔ぶれだ。
まず稲岡vs石井は、1本目先行の稲岡が振り出しで引っかかってミス。2本目も石井はきれいな走りをして勝った。
多田vs中村は、1本目の後追い時に近い距離につけていた中村が審判席前でスピン。中村は2本目もコースからはみ出して、多田が勝った。
決勝は石井vs多田。初参戦同士の対決となった。部分的に乾いてきたむずかしい路面でもおたがいにきれいな先行/後追いを見せて勝負は再戦にもつれる。
その1本目は多田がまたきれいに石井についていったが、2本目に石井が振り出しで引っかかってしまうミス。多田は先行でいい走りを見せたため、多田の勝ちとなった。
第1戦 優勝
多田 康治
トヨタ自動車部 CUSCO HKS ヨコハマタイヤ
CUSCO トヨタ自動車部 ZN6 (ZN6)
今回、事前にクルマがずっと壊れまくっちゃって、僕の操作ミスもあるんですけど、それでクスコさんにもだいぶ迷惑をかけてしまって、なかなかうまく走れなくて、 ほんと申し訳なさでいっぱいだったんで、どちらかというと「壊れないかな?」っていう不安が第一にあったんですけど、昨日の練習走行のときに「壊れなそう」っていうのがわかったんで、まずは予選通過を目標にっていうのが正直なとこでした。
単走はほんとにまぐれで。雨のときは、このクルマでこれまで走ったことなかったんで、ちょっとおっかなびっくりだったんですけど、なんとなくいいようなラインがとれたかなっていう雰囲気のところで……ま、バリサイだったんですけど……それでも取れたのはよかったかなと思ってます。ただ、(和田)ケンシロウ選手はもともと学ドリ時代におなじ時期に走ってて、そのときにも彼が優勝してて「うわ、やっぱり負けるんか」っていうのが正直なところではありました。
追走はもうぜんぜん納得できる追走じゃなくて、いつも追走の先行のときが緊張するっていうか弱くて。逆に後ろのほうはそんなにミスらないというか、前にまかせてついていくからいいんですけど。それがやっぱり今回も出て、自分の先行のときにだいぶあやしいラインをとってたのがちょっと心残りです。ただ、最後の決勝のときは、だいぶ慣れてきたっていうか、調子が入ってきたのもあって、あんまり悔いない走りができたかなと思ってます。とくに最後のサドンデスのときは いい走りができたのかなと自分でも思ってます。
(初参戦で決勝まで行ったが?) 「マジか!」ってかんじで。でもスポッターと雑談していて、あまり緊張はなくいけたかなと思ってます。ただ、優勝したのはあんまり自分でも信じられない。とくに泣くこともなく、まだあんまりうれしさをかんじてないんですけど、たぶん明日ズタボロに負けたときに、昨日調子よかったんだなっていうのをかんじてうれしさが出てくるのかなと思います。
第1戦 2位
石井 亮
Team Weld
JZX100 MARKⅡ (JZX100)
(決勝でのミスは?) 決勝だからと思って、僕がちょっと狙いすぎて、進入で同時に振って、もうベタベタで行こうと思ったんですけど、ちょっと引っかかってしまって。操作ミスなんですけど、それで戻っちゃって、勝敗ついちゃったっていうカタチですね。まだまだだったですね。僕自身の操作ミスです。はい、合わせきれなかったってことです。
(初出場で決勝進出したが?) 僕、もともとラジドリやってて、やっぱりこういう単走から追走ってあるんですけど、自分の流れに持っていければ、 たとえ怖かったとしても、なんかいけちゃうんですよ。今回もおなじかんじで、それで淡々と進められたんですけど、でも最終的にはちょっとやりすぎちゃったっていうかんじですね。今回はやりきれなかったです。8割ぐらいのデキでした。
第1戦 3位
中村 大介
WISTERIA TOYO TIRES 中村屋 WONDER
中村屋 180SX (RPS13)
今年、TOYO TIRESさんにタイヤサポートをいただいて、タイヤもよくて、クルマもよくて、 チームもよくて、最後の最後に……なんだろうな……反応が悪くて……年なのかな。進入した瞬間に視界が狭くなってしまって。いつもの悪い癖で。それで、ちょっといる位置が悪かったんで……どうしようもないな。
まぁ、若者に交じってシリーズ争いをしたいので、スタートの1戦目としてはよしとしようかな。まだ明日もあるんで。日曜日もがんばりすぎないでがんばる。まぁ楽しめたんで、それはよかったです。
第1戦 最終順位&ポイント
Pos. | No. | Driver | Team | Car | Model | Points |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 32 | 多田 康治 | トヨタ自動車部 CUSCO HKS ヨコハマタイヤ | 86 | ZN6 | 25 |
2 | 50 | 石井 亮 | Team Weld | MARKⅡ | JZX100 | 21 |
3 | 79 | 中村 大介 | WISTERIA TOYO TIRES 中村屋 WONDER | 180SX | RPS13 | 18 |
4 | 38 | 稲岡 拓也 | Z.S.S Racing VALINO | SILVIA | S14 | 16 |
5 | 9 | 和田 賢志郎 | HOUSE INNOVATION RACING TEAM | 180SX | RPS13 | 13 |
6 | 19 | 浅野 潤一 | FEAT Racing | SILVIA | PS13 | 12 |
7 | 33 | 辻 紳護武 | ぷらいべーとわーくす 踏っ派 | LAUREL | C33 | 11 |
8 | 21 | 筒井 陽平 | TOPONE × CLEAVE RACING | CHASER | JZX100 | 10 |
9 | 70 | 中川 尚隆 | MCR Factory Grado Mondo GOODRIDE | SILVIA | S15 | 8 |
10 | 99 | 阿久澤 一幸 | VITOUR サンダーお兄さんレーシング | 86 | ZN6 | 7 |
11 | 65 | 安藤 直輝 | PB / SPEED MASTER・VITOUR TIRE | LAUREL | C33 | 6 |
12 | 41 | 植村 真一 | Ito Auto 41 Style Uemura Sangyo | CHASER | JZX100 | 5 |
13 | 54 | 木暮 博亮 | Team Ito Auto | CRESTA | JZX100 | 4 |
14 | 52 | 柳 晃司 | THEATER Sky Team West Tokyo | SILVIA | S15 | 3 |
15 | 34 | 白井 翼 | Okubo Factory × RS takagi MJ.C × MCR | SKYLINE | ENR34 | 2 |
16 | 90 | 伊藤 満紀 | Team Ito Auto | CAHSER | JZX90 | 1 |
第1戦 単走順位&ポイント
Pos. | No. | Driver | Team | Car | Model | Points |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 9 | 和田 賢志郎 | HOUSE INNOVATION RACING TEAM | 180SX | RPS13 | 20 |
2 | 32 | 多田 康治 | トヨタ自動車部 CUSCO HKS ヨコハマタイヤ | 86 | ZN6 | 16 |
3 | 19 | 浅野 潤一 | FEAT Racing | SILVIA | PS13 | 15 |
4 | 50 | 石井 亮 | Team Weld | MARKⅡ | JZX100 | 14 |
5 | 70 | 中川 尚隆 | MCR Factory Grado Mondo GOODRIDE | SILVIA | S15 | 13 |
6 | 79 | 中村 大介 | WISTERIA TOYO TIRES 中村屋 WONDER | 180SX | RPS13 | 12 |
7 | 99 | 阿久澤 一幸 | VITOUR サンダーお兄さんレーシング | 86 | ZN6 | 11 |
8 | 65 | 安藤 直輝 | PB / SPEED MASTER・VITOUR TIRE | LAUREL | C33 | 10 |
9 | 38 | 稲岡 拓也 | Z.S.S Racing VALINO | SILVIA | S14 | 8 |
10 | 33 | 辻 紳護武 | ぷらいべーとわーくす 踏っ派 | LAUREL | C33 | 7 |
11 | 41 | 植村 真一 | Ito Auto 41 Style Uemura Sangyo | CHASER | JZX100 | 6 |
12 | 21 | 筒井 陽平 | TOPONE × CLEAVE RACING | CHASER | JZX100 | 5 |
13 | 54 | 木暮 博亮 | Team Ito Auto | CRESTA | JZX100 | 4 |
14 | 52 | 柳 晃司 | THEATER Sky Team West Tokyo | SILVIA | S15 | 3 |
15 | 34 | 白井 翼 | Okubo Factory × RS takagi MJ.C × MCR | SKYLINE | ENR34 | 2 |
16 | 90 | 伊藤 満紀 | Team Ito Auto | CHASER | JZX90 | 1 |