What’s D1 Grand Prix

D1とは…

ドリフトの“カッコよさ”を争う競技、それがD1!

 D1グランプリシリーズは、ドリフト走行をしたときのカッコよさで勝敗を決める競技だ。

 ドリフトとは、後輪もしくは4輪を滑らせながら走る走法のこと。そのときドライバーは通常の運転の限界を超えた領域で、曲がっていく方向とは逆にハンドルを切り、非常に高度なバランスをとってクルマをスライドさせながらコントロールすることになる。

 そしてドリフトの最大の魅力は、その非日常的なクルマの動きだ。ドリフト競技においてドライバーはコーナーのはるか手前からクルマを滑らせてドリフトを開始し、エンジン音をとどろかせてコーナーを通過。猛烈な白煙を上げて駆け抜ける。ダイナミックかつアクロバティックなそのアクションは、見ている者の感性にダイレクトに訴えるカッコよさがある。

 その勝敗はマシンの性能より、ドライバーのウデに依存するところが大きい。そのドリフトのウデを競う競技、それがD1グランプリシリーズなのだ。

 また、シリーズ戦で採用されている種目として、単独(1台)で走る“単走(Solo Run)”と、複数(2台)で走る“追走(Battle Run)”があり、それぞれの1位を決めるとともに、追走トーナメントで最後まで勝ち上がった選手が各ラウンドの優勝者となる。

競技の合間にはピットウォークなどの付帯イベントも充実しており、選手にサインしてもらうこともできる。
グリッドウォークでは参戦車両を至近距離から観察することがでる。ファンとの距離感が近いのもD1の魅力だ。
出展ブースエリアにはD1グランプリのスポンサーをはじめ、さまざまなメーカーやショップが軒を連ねる。

SOLO RUN (単走)

技術の正確さを競う単独競技

 単走とは、参加選手が1名ずつ走行して得点を競うの競技だ。ここで採点されるのは、どれだけ正確な技術を持っているのか、ということ。

 事前に審判員から発表された走行ラインなどのポイントに加え、D1独自の機械採点システム“DOSS(D1オリジナルスコアリングシステム=通称:ドス)”によって「速度」「角度の大きさ」「角度の安定性」などの要素が総合的に得点化される。

 基本的に角度は大きいほうが、スピードは高いほうが、エンジンの音は途切れないほうが、動きはスムーズなほうが高い評価となる。

 いっぽう、振り出しや振り返しなどの動作はクイックなほうが評価は高くなる。逆に、スピンやドリフトのもどりがあったような場合は大幅な減点だ。本番走行は通常2本。そのうち得点の高かった走行を基準に順位が決定される。


BATTLE RUN (追走)

D1最大の見どころなる1対1で接近度を争う競技

 追走。ここからがD1グランプリシリーズの真骨頂だ。決勝に進出したすべての選手が、1対1で戦うことによって勝敗を決するトーナメント方式の競技となっている。

 追走では、対戦する2台が単走で決まった順位に基づき組み合わせを決め、先行と後追いを順番に入れ替えるカタチでスタートする。先行は自分のベストの走りをし、後追いは先行の車両に合わせたドリフトをすることが求められる。

 後追いが先行と同等かそれ以上の角度をつけて、相手のインに入った状態でドリフトを続けられれば勝ち。また、先行が後追いを引き離したり、よりドリフトの角度が深く、ドリフトの飛距離が長ければ先行の勝ちだ。そして、スピンやアンダーステアをはじめ、挙動の乱れなども減点要素になる。

 遅い相手には、遅いスピードでドリフトを合わせないといけないため、必ずしも速いクルマ、パワーのあるクルマが勝てるとは限らない。

 なお、走行ラインは単走ほどシビアに判定に影響するわけではないが、後追いの車両にスペースを与えないように、先行の車両がインベタのラインをとることなどは減点の対象となる。

 走行は、先行と後追いを入れ替えて計2本で争われる。走行ごとに採点され、2本分の得点を合計して勝敗が決定される。このような方法で勝ち抜き戦をおこない優勝者を決定するのだ。


CATEGORY (カテゴリー)

D1グランプリには下位カテゴリーからステップアップ可能

 D1競技には、国内最高峰の競技として開催されているD1グランプリシリーズを筆頭として、D1ライツシリーズ、D1ディビジョナルシリーズというカテゴリーが用意されている。

 D1グランプリシリーズの直下に位置するD1ライツシリーズとは、2006年より開催されていたD1ストリートリーガルシリーズが、車両規則や競技規則などを一新して2018年から再スタートしたカテゴリーだ。

 機械採点システム“DOSS(D1オリジナルスコアリングシステム=通称:ドス)”こそ使われていないものの、D1グランプリシリーズを踏襲した競技方法や採点方法を採用しており、優勝者にはD1グランプリシリーズ参戦へのバックアップ体制も提供される予定となっている。

 そしてD1ライツシリーズは全国各地のサーキットを全4〜6箇所を転戦するシリーズとなっており、D1グランプリシリーズへとステップアップを希望する選手たちにとって、参加型ドリフトの最高峰といっていいだろう。

 さらに、D1の世界観や楽しさを、そしてドリフト競技の裾野を広げるためにD1ディビジョナルシリーズも設けられている。こちらも発足は2006年で、国内を地域ごとに分割し、転戦のしやすさや参加しやすさも重視されているエントリーカテゴリーだ。

 これらの下位カテゴリーでは獲得ポイントによるドライバーズライセンスの昇格制度が導入されており、戦績を向上させてライセンスのランクをあげ、最終的にはD1グランプリシリーズへと参戦できるような道筋が設けられているのだ。

D1グランプリは最高峰のカテゴリーとしてマシンの改造範囲も広く、それを駆るドライバーは世界に名を知られるテクニシャンが揃う。
D1グランプリ直下のカテゴリーがD1ライツシリーズで、ここで実績を残した選手が未来のD1グランプリを担う。
D1競技への登竜門カテゴリーとして親しまれるD1地方戦シリーズは、転戦範囲を限定したり、マシン規則を緩和することで参戦しやすさを重視している。