2024 D1 LIGHTS SERIES RD.5 BIHOKU
2023年D1ライツシリーズ第5戦備北
開催日:2025年6月2日(日)
会場:備北ハイランドサーキット
司会進行&実況:鈴木学
審判員:神本寿/中村直樹/岩井照宜
コースコンディション:ドライ
延動員数:931名(3日間合計)
目次
第4戦の勝者・古賀を倒した浅野が初優勝!
第5戦 単走決勝
するどい振りからの角度旋回で和田が単走優勝
D1ライツ第4戦は第3戦の翌日におこなわれた。会場も第3戦とおなじ備北ハイランドサーキットだが、コースレイアウトは少し変更になり、奥の4コーナーへ向かう部分がS字ではなく、ゆるい左コーナーになった。これもフェイントが入れにくく、難度の高いコーナーとなった。
この備北ラウンドから、昨年までD1GPで活躍していた北岡がD1ライツに参戦を開始した。前日は駆動系トラブルで走れなかった北岡だが、この日は1本目から高得点を出してきた。しかし2本目におそらく足まわりの破損が原因となってコースアウトしつつ横転クラッシュ。1本目の得点で単走は5位となったが走行不能になってしまった。
いっぽう、コースコンディションのちがいなのか前日よりも1コーナー進入の振りにキレが出ない選手が多く、全体的に得点もやや低調だった。また、奥の4コーナーでもなんとかドリフトを伸ばしてアウト側の通過指定ゾーンに届かせる走りが多く、角度旋回ができずに得点が伸ばせない選手が多かった。
そのなかで、前日準優勝の和田は、1コーナーに向かって奥めでするどく振り出し、ミドルアウトのラインからいち早くアクセルを踏んで角度旋回を成功させ、後半はやや抑えていたものの、最高得点をマークして単走優勝を果たした。
Pos. | No. | Driver | Car | Best score | 2nd score |
---|---|---|---|---|---|
1 | 9 | 和田 賢志郎 | RPS13 | 97.20 | 83.50 |
2 | 56 | 古賀 誠進 | RPS13 | 96.90 | 96.00 |
3 | 69 | 酒井 勇輝 | S14 | 96.70 | 80.00 |
4 | 19 | 浅野 潤一 | PS13 | 96.60 | 95.00 |
5 | 75 | 北岡 裕輔 | JZX100 | 96.50 | 38.00 |
6 | 53 | 新川 真也 | PS13 | 96.40 | 94.35 |
7 | 31 | 吉村 旭人 | S15 | 96.40 | 74.00 |
8 | 70 | 中川 尚隆 | S15 | 96.25 | 96.15 |
9 | 32 | 多田 康治 | ZN6 | 96.05 | 95.80 |
10 | 86 | 近藤 善道 | AE86 | 96.00 | 94.75 |
11 | 44 | 浮田 正明 | S14 | 95.80 | 95.65 |
12 | 17 | 縫部 寿樹 | PS13 | 95.80 | 95.30 |
13 | 97 | 瀬戸 大輔 | S15 | 95.65 | 94.90 |
14 | 14 | 玉城 詩菜 | RPS13 | 95.60 | 95.20 |
15 | 59 | 西山 大貴 | S15 | 95.60 | 93.25 |
16 | 52 | 柳 晃司 | S15 | 95.60 | 85.00 |
▲追走トーナメント進出▲ | |||||
17 | 13 | 永野 正持 | PS13 | 95.55 | 95.35 |
18 | 39 | 久野 太一 | S15 | 95.55 | 95.25 |
19 | 77 | 速水 眞之介 | PS13 | 95.55 | 53.00 |
20 | 38 | 稲岡 拓也 | S14 | 95.50 | 83.50 |
21 | 34 | 白井 翼 | ENR34 | 95.45 | 77.50 |
22 | 99 | 阿久澤 一幸 | ZN6 | 95.40 | 94.70 |
23 | 90 | 伊藤 満紀 | JZX90 | 95.30 | 27.50 |
24 | 58 | 谷本 真人 | S14 | 95.25 | 94.25 |
25 | 33 | 辻 紳護武 | C33 | 95.25 | 81.50 |
26 | 23 | 酒井 通雄 | S15 | 95.25 | 0.00 |
27 | 67 | 三好 純平 | S15 | 95.05 | 94.75 |
28 | 79 | 中村 大介 | RPS13 | 95.05 | 28.50 |
29 | 51 | 山川 尊頌 | PS13 | 94.90 | 53.00 |
30 | 87 | 玉川 艶哉 | JZZ30 | 94.75 | 94.50 |
31 | 30 | 本山 健太 | S15 | 94.65 | 77.00 |
32 | 65 | 安藤 直輝 | C33 | 94.55 | 48.00 |
33 | 6 | 木口 健治 | C33 | 94.40 | 58.00 |
34 | 48 | 井上 義一 | S15 | 94.35 | 80.50 |
35 | 66 | 中西 和也 | S14 | 94.35 | 27.00 |
36 | 80 | 丸山 やん | S14 | 93.70 | 76.50 |
37 | 29 | 粟野 如月 | RPS13 | 75.00 | 62.00 |
38 | 81 | 白河 瀬楠 | S14 | 70.00 | 58.00 |
39 | 91 | 工藤 浩平 | S14 | 58.00 | 47.50 |
40 | 41 | 植村 真一 | JZX100 | 42.50 | 42.00 |
– | 22 | 栁 和孝 | S14 | RETIRE | – |
– | 55 | 黒沼 雄一 | S15 | RETIRE | – |
– | 50 | 石井 亮 | JZX100 | 不出場 | – |
– | 15 | 藤原 優汰 | PS13 | 不出場 | – |
– | 4 | 廣瀬 優太 | JZX100 | 不出場 | – |
– | 68 | 谷 光一 | S13 | 不出場 | – |
第5戦 単走優勝
和田 賢志郎
HOUSE INNOVATION RACING TEAM
ハウスイノベーション PIT IN REPAIR 180SX (RPS13)
つねに単走は上位を狙って走ってるんですけど、練習を見るかぎりまだ煮詰めれてはなかったんで、そこを本番までにスポッターと作戦立てて、やっぱ振りが大事っていうので、昨日もどちらかというと進入はぜんぜん100点ではないし、どちらかというとぬるかったっていうことで、1本目からビビらずに行こうと思って。で、アクセルオンも早く意識して。それが結果につながったかなと思います。
進入に関してはもう1本目から思いっきり行ったんですけど、その後の点数がたぶんあんまり伸びてなかったのかなっていうところで、2本目はそのへんを調整したんですけど、最後ちょっとやりすぎちゃたというか欲張りすぎて失敗しちゃったっていう、たぶんそこまでは2本目のほうが点数はよかったんじゃないかなと自分のなかでは思ってるんですけど。
(今日の単走の手応えは?) やっぱりいままで、昨日とくらべてもですけど、いちばんよかったかなと思ってます。もうちょっとまだいけるんですけど、結果的には単走優勝っていうのは満足してます。
第5戦 追走トーナメント
古賀連勝ならず、浅野が競り勝って初優勝
追走トーナメントのベスト16では第2戦の決勝の再現となった中川vs多田の対戦もあったが、多田が後追い時に角度が浅くなる場面があり、中川が競り勝った。また、単走3位の酒井(勇)は後追いの1コーナー途中で大きく姿勢が振られるなどのミスをして玉城に敗れた。
ベスト8ではポイント上位の和田と中川が対戦。中川が進入で寄せたあと離されてしまったのに対し、和田はよりきれいにドリフトを合わせて和田が勝った。
ベスト4に勝ち上がったのは、和田、浅野、古賀、浮田。準決勝ではまず和田と浅野が対戦した。1本目は後追いの浅野が比較的近いドリフトを見せたが入りきることはできず、わずかにアドバンテージを獲得。しかし2本目は和田も後追いから寄せることができず、浅野の勝ちになった。
準決勝もうひと組は古賀vs浮田。1本目は、いい走りをした先行の古賀に対し浮田はラインが小さくなるなどして古賀アドバンテージ。2本目は古賀が大きなミスなくきれいについていき、古賀が勝った。
決勝は浅野vs古賀。浅野は初の決勝進出で古賀は2日連続の決勝進出だ。1本目は浅野が先行。スピードと角度とメリハリのある浅野の走りに対し、古賀は合わせきれずイーブン。2本目はコース前半こそ先行の古賀をとらえられなかった浅野だったが、4コーナーで寄せると最後のヘアピンもきれいに合わせて勝利。初優勝を決めた。
このラウンドの結果、ランキング首位の和田は2位の多田とのポイント差を広げ、浅野が3位に浮上。中川、古賀が続く。シリーズ折り返しを過ぎたD1ライツはこのあと約3ヶ月のサマーブレイクに入り、9月から後半戦に入る。
第5戦 優勝
浅野 潤一
FEAT Racing
SILVIA (PS13)
このコースはわりと走りやすいんですよね、自分のなかでは。昨日今日はけっこうホームコースみたいなかんじで走りやすかったです。今回はいちおう優勝するっていう目標があったんで、優勝できてよかったです。
練習も悪くはなかったんで、予選もぜんぜん通るだろうし。で、追走残っちゃえば、追走は得意なんで大丈夫かなっていうのはありました。
ただ昨日は先行で自分で飛び出して負けたんで、今日は先行で飛び出さないように抑えて走りました。それだけです。
(初めて決勝に行ったときの心境は) ちょっとうまいこといえないですけど……普通。普通ですね。別に緊張もしなかったですし、普通でした。
(相手が前日優勝の古賀選手) 2日連続優勝はちょっと美味しすぎるじゃないですか。だから、そこは阻止したかったですよね。
(決勝の自分の走りは) 自分としては完璧ではなかったですけど、それは古賀さんも一緒だと思うんで、ほんとギリギリだったんじゃないかなとは思ってます。
(優勝できた要因は)やっぱり先行でミスしないことですね。ただ、次の名阪はちょっとまだよくわかってないんで、まだ2回ぐらいしか走ったことないんで、うーんって感じです。不安です。
第5戦 2位
古賀 誠進
TEAM九州 GUN Sports Racing
GUN Sports 180SX (RPS13)
(決勝は) スタートで相手があんまりタイヤ食ってなかったみたいで、まだ温まってなくて。ちょっとそれで僕のほうが先に出すぎて、ちょっと合わせるのをミスったっすね。スタートをミスりました。それだけです。あとはもうやっぱ彼はアングルあるし、速いし、 煙モクモクで前見えないし。でもすごい僕はおもしろかったです。なので、逆になったときもね、さらにいいのが見せれたらなと思ったけど、後ろ見えないんで、一生懸命走っただけです。
第5戦 3位
和田 賢志郎
HOUSE INNOVATION RACING TEAM
ハウスイノベーション PIT IN REPAIR 180SX (RPS13)
気は抜いてなかったんですけど、走り終わってみたら負けちゃったっていうかんじでしたね。なんかあっさりというか。気は抜いてなかったんですけど、油断もちょっとあったのかなっていう、ひとつまた勉強にはなりましたね。やっぱりつねにガツガツ行かないといけないなっていう。ちょっと甘かったところがありました。自分が思ってた以上に、やっぱりもっと攻めなきゃいけない場面だったみたいで、結果的にああいう形になったので、もうちょっとしっかりね、後追いをガツガツいくように、次からはそういうふうに行こうと思ってます。
(シリーズ首位だが) もちろんシリーズチャンピオンってすごいことだとは思うんですけど、そのなかでもやっぱりまずはラウンド優勝っていうところが自分の目標なので、とりあえずそこだけしか考えてないです、いまは。
第5戦 最終順位&ポイント
Pos. | No. | Driver | Team | Car | Model | Points |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 19 | 浅野 潤一 | FEAT Racing | SILVIA | PS13 | 25 |
2 | 56 | 古賀 誠進 | TEAM九州 GUN Sports Racing | 180SX | RPS13 | 21 |
3 | 9 | 和田 賢志郎 | HOUSE INNOVATION RACING TEAM | 180SX | RPS13 | 18 |
4 | 44 | 浮田 正明 | Car Adjust UK ZENEW × MEGAN RACING | SILVIA | S14 | 16 |
5 | 31 | 吉村 旭人 | Racing Team AIROU MCR Lubross GR μ | SILVIA | S15 | 13 |
6 | 70 | 中川 尚隆 | MCR Factory GRADO MONDO GOODRIDE | SILVIA | S15 | 12 |
7 | 17 | 縫部 寿樹 | 新川SPL VALINO | SILVIA | PS13 | 11 |
8 | 14 | 玉城 詩菜 | TEAM TOYO TIRES DRIFT | 180SX | RPS13 | 10 |
9 | 69 | 酒井 勇輝 | 噂の番長 × VALINO | SILVIA | S14 | 8 |
10 | 75 | 北岡 裕輔 | 北岡屋 + 伊藤オートサービス + 熊井伝説 | MARKⅡ | JZX100 | 7 |
11 | 53 | 新川 真也 | TRUST Racing | SILVIA | PS13 | 6 |
12 | 32 | 多田 康治 | トヨタ自動車部 CUSCO HKS ヨコハマタイヤ | 86 | ZN6 | 5 |
13 | 86 | 近藤 善道 | 近藤エンジニアリング Moty’s VALINO | LEVIN | AE86 | 4 |
14 | 97 | 瀬戸 大輔 | SHIBATIRE × D-MAX × Mon Power | SILVIA | S15 | 3 |
15 | 59 | 西山 大貴 | SAMMIT × BOOSTAR | SILVIA | S15 | 2 |
16 | 52 | 柳 晃司 | THEATER × Sky Team West Tokyo | SILVIA | S15 | 1 |
第5戦 単走順位&ポイント
Pos. | No. | Driver | Team | Car | Model | Points |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 9 | 和田 賢志郎 | HOUSE INNOVATION RACING TEAM | 180SX | RPS13 | 20 |
2 | 56 | 古賀 誠進 | TEAM九州 GUN Sports Racing | 180SX | RPS13 | 16 |
3 | 69 | 酒井 勇輝 | 噂の番長 × VALINO | SILVIA | S14 | 15 |
4 | 19 | 浅野 潤一 | FEAT Racing | SILVIA | PS13 | 14 |
5 | 75 | 北岡 裕輔 | 北岡屋 + 伊藤オートサービス + 熊井伝説 | MARKⅡ | JZX100 | 13 |
6 | 53 | 新川 真也 | TRUST Racing | SILVIA | PS13 | 12 |
7 | 31 | 吉村 旭人 | Racing Team AIROU MCR Lubross GR μ | SILVIA | S15 | 11 |
8 | 70 | 中川 尚隆 | MCR Factory GRADO MONDO GOODRIDE | SILVIA | S15 | 10 |
9 | 32 | 多田 康治 | トヨタ自動車部 CUSCO HKS ヨコハマタイヤ | 86 | ZN6 | 8 |
10 | 86 | 近藤 善道 | 近藤エンジニアリング Moty’s VALINO | LEVIN | AE86 | 7 |
11 | 44 | 浮田 正明 | Car Adjust UK ZENEW × MEGAN RACING | SILVIA | S14 | 6 |
12 | 17 | 縫部 寿樹 | 新川SPL VALINO | SILVIA | PS13 | 5 |
13 | 97 | 瀬戸 大輔 | SHIBATIRE × D-MAX × Mon Power | SILVIA | S15 | 4 |
14 | 14 | 玉城 詩菜 | TEAM TOYO TIRES DRIFT | 180SX | RPS13 | 3 |
15 | 59 | 西山 大貴 | SAMMIT × BOOSTAR | SILVIA | S15 | 2 |
16 | 52 | 柳 晃司 | THEATER × Sky Team West Tokyo | SILVIA | S15 | 1 |