2024 D1 LIGHTS SERIES RD.4 BIHOKU
2023年D1ライツシリーズ第4戦備北
開催日:2025年6月1日(土)
会場:備北ハイランドサーキット
司会進行&実況:鈴木学
審判員:神本寿/中村直樹/岩井照宜
コースコンディション:ドライ
延動員数:931名(3日間合計)
目次
和田は足まわり破損で再戦を走れず、古賀が優勝!
第4戦 単走決勝
酒井が区間全域で完成度の高い走りを見せて初単走優勝
第4戦が開催されたのは岡山県の備北ハイランドサーキット。競技区間は、昨年のスタイルを踏襲して、ストレートからスタートし、2コーナー先のS字を抜けてヘアピンを曲がってインフィールドに入り、ゆるい右コーナーを抜けて1~2コーナーの内側のヘアピンを立ち上がったところまでという長いレイアウトだ。
1~2コーナーの前半、S字から奥のヘアピンまでの中盤、ゆるい右コーナーから最後のヘアピンまでの後半と、大きく3つのセクションにわけられる。
まず、前半のセクションで重要になるのが、振り出しの位置と勢い、そして角度。ここで振り位置が手前すぎたり、振りがぬるかったりすると高得点は望めない。中盤のセクションでは、なんとなく振り返してしまうドライバーが多かったが、そこで積極的にクルマを動かしてキレのある振り返しを見せていた選手は高得点となった。そして最後のヘアピンは、その手前がゆるいコーナーだけにフェイントが入れづらく、ラインどりがシビアになる。点を稼ぐには難度の高いコーナーとなった。
そのなかで、酒井(勇)が、全体的にしっかり角度をつけて旋回し、とくに中盤から後半の区間でいい流れのドリフトを見せて最高得点をマークし、初の単走優勝を決めた。
いっぽうでランキング首位の多田が1本目にハーフスピンのミス。2本目も振り出しが決まらず、単走敗退となった。
Pos. | No. | Driver | Car | Best score | 2nd score |
---|---|---|---|---|---|
1 | 69 | 酒井 勇輝 | S14 | 98.65 | 98.40 |
2 | 56 | 古賀 誠進 | RPS13 | 98.10 | 96.40 |
3 | 22 | 栁 和孝 | S14 | 97.50 | 92.50 |
4 | 39 | 久野 太一 | S15 | 97.40 | 96.00 |
5 | 9 | 和田 賢志郎 | RPS13 | 97.35 | 97.05 |
6 | 13 | 永野 正持 | PS13 | 97.25 | 94.90 |
7 | 19 | 浅野 潤一 | PS13 | 96.95 | 82.50 |
8 | 59 | 西山 大貴 | S15 | 96.65 | 84.00 |
9 | 79 | 中村 大介 | RPS13 | 96.50 | 95.90 |
10 | 38 | 稲岡 拓也 | S14 | 96.40 | 94.65 |
11 | 58 | 谷本 真人 | S14 | 96.40 | 94.50 |
12 | 34 | 白井 翼 | ENR34 | 96.25 | 94.65 |
13 | 70 | 中川 尚隆 | S15 | 96.15 | 95.15 |
14 | 17 | 縫部 寿樹 | PS13 | 96.00 | 95.60 |
15 | 77 | 速水 眞之介 | PS13 | 95.90 | 94.35 |
16 | 23 | 酒井 通雄 | S15 | 95.75 | 94.85 |
▲追走トーナメント進出▲ | |||||
17 | 80 | 丸山 やん | S14 | 95.70 | 94.65 |
18 | 90 | 伊藤 満紀 | JZX90 | 95.60 | 93.50 |
19 | 31 | 吉村 旭人 | S15 | 95.40 | 58.00 |
20 | 44 | 浮田 正明 | S14 | 95.15 | 94.75 |
21 | 32 | 多田 康治 | ZN6 | 95.05 | 83.00 |
22 | 6 | 木口 健治 | C33 | 95.05 | 58.00 |
23 | 65 | 安藤 直輝 | C33 | 95.00 | 94.10 |
24 | 66 | 中西 和也 | S14 | 95.00 | 91.50 |
25 | 97 | 瀬戸 大輔 | S15 | 94.90 | 94.00 |
26 | 86 | 近藤 善道 | AE86 | 94.80 | 58.00 |
27 | 33 | 辻 紳護武 | C33 | 94.75 | 94.50 |
28 | 30 | 本山 健太 | S15 | 94.75 | 87.00 |
29 | 51 | 山川 尊頌 | PS13 | 94.75 | 81.50 |
30 | 91 | 工藤 浩平 | S14 | 94.65 | 94.30 |
31 | 67 | 三好 純平 | S15 | 94.65 | 94.10 |
32 | 99 | 阿久澤 一幸 | ZN6 | 94.50 | 94.45 |
33 | 41 | 植村 真一 | JZX100 | 94.50 | 94.40 |
34 | 53 | 新川 真也 | PS13 | 94.35 | 81.50 |
35 | 14 | 玉城 詩菜 | RPS13 | 94.25 | 58.00 |
36 | 87 | 玉川 艶哉 | JZZ30 | 94.00 | 93.80 |
37 | 48 | 井上 義一 | S15 | 76.50 | 0.00 |
38 | 52 | 柳 晃司 | S15 | 57.50 | 57.50 |
39 | 29 | 粟野 如月 | RPS13 | 57.00 | – |
– | 75 | 北岡 裕輔 | JZX100 | DNS | – |
– | 55 | 黒沼 雄一 | S15 | RETIRE | – |
– | 81 | 白河 瀬楠 | S14 | RETIRE | – |
– | 50 | 石井 亮 | JZX100 | 不出場 | – |
– | 15 | 藤原 優汰 | PS13 | 不出場 | – |
– | 4 | 廣瀬 優太 | JZX100 | 不出場 | – |
– | 68 | 谷 光一 | S13 | 不出場 | – |
第4戦 単走優勝
酒井 勇輝
噂の番長 × VALINO
番長シルビア (S14)
チェックランのときに最後の最後でブーストがかからなくなっちゃって、そのときは出られないかなと思ったんですけど、メカニックが直してくれて。バイピングに亀裂が入っちゃってたんですけど、なんとかギリギリ間に合って、ちょうどCグループが走ってるときに直って、ギリギリだったんですよ。前日練習もゲートとか壊れちゃって4本ぐらいしか走ってなくて、だからすごいうれしいですね。
練習のときの手応えとかないまま、本番はもう後悔ないように全開で行きました。そしたらバチっと行けちゃいました。
1発目でけっこういい点が出て、もう2本目はもっと行くしかないと思って、角度をもうちょっとつけようかなと思って。で、バナナコーナーの先をもうちょっとパーンって返せたらいいなってやったら、たまたまハマっちゃいました。正直ちょっとミスってる部分もあるんですけど、なんかそれが見えないぐらいバンって角度つけられたからよかったかな。
(単走優勝できて) ライツ出ていま2年目なんですけど、予選通ったの3回目なんです、今回が。めちゃくちゃうれしいです。
第4戦 追走トーナメント
和田が痛恨のミスで古賀が優勝
審査区間が長いこともあって、寄せられるコーナーがあれば離されるコーナーもあり、またどこかでミスも起こりやすいというむずかしい追走となった。
ベスト16では、おもに単走を上位通過した選手やランキング上位の選手が勝ち上がったが、浅野は先行時にいい振りや角度を見せながら大きくコースからはみ出す場面があり敗退。前戦優勝の栁も、優位にいながら最後に後追いから詰まってドリフトがもどってしまって敗退した。
ベスト4に勝ち上がったのは、先行からレベルの高い走りを繰り返していた酒井(勇)、前戦準優勝の和田、実力者の古賀、そしてこのコースを得意とする永野の4名だ。
準決勝、酒井(勇)vs和田の対戦は、まず後追いの和田が近い後追いを見せ、酒井にもミスがあって和田アドバンテージ。2本目は酒井が進入でアウト側の壁にテールをヒットしてしまってドリフトをやめ、和田の勝ちとなった。
古賀vs永野の対戦は、1本目に両者とも小さいミスがありつつ、先行の古賀がわずかにリード。2本目は、古賀が近いドリフトを見せて勝ちを決めた。
決勝は和田vs古賀。九州の先輩と後輩の関係だ(古賀が先輩)。和田は前戦につづいての決勝進出だが優勝経験はない。いっぽう古賀は勝てば昨年のエビスにつづく通算2勝目だ。
1本目は和田が先行。いい走りをした和田に対し、中盤以降入りきることはできなかったが、前半では近いドリフトを見せた古賀がアドバンテージをとる。2本目は先行の古賀にゾーンはずしがあり、和田も前半や後半は近かったが、中盤でラインを乱してコースはみ出しとドリフトも浅くなるミスが出る。それでも和田がアドバンテージをとり、2本の合計ではイーブンとなった。
勝負は再戦にもつれたが、ここで和田にサスペンションメンバー破損が発生。和田はリタイヤとなって古賀の勝ちとなった。
いっぽうでこのラウンドの結果、和田はポイントランキングで多田を抜いてトップに立った。
第4戦 優勝
古賀 誠進
TEAM九州 GUN Sports Racing
GUN Sports 180SX (RPS13)
この大会前、ランキングがですね、1戦目24位、2戦目で17位、ここらへんでちょっと順位上げとかないと絡めなくなるんで、今回はですね、練習にも2回ぐらい来て練習をして。それもケンシロウくんと練習してたんですよ。ケンシロウくんほどの相手と練習してたんで、コツをつかんでたんで。いろいろな段取りっていうか、シチュエーションも想像できて戦えたんで、追走がよかったと思います。
(単走は) 振り出しはいいんですけど、トータルでいうと95点ぐらい。たまたま振り出しはよかったんですけど、あとのまとめかたがダメだったんで。
(決勝は和田選手と) ケンシロウと何回か練習してたんですけど、僕のなかでは全部負けてるんで、本番ぐらい勝てたらなってなって思ってました。うまいんで。でも、ケンシロウみたいに上手くてもマシントラブルとかいろんなことがあって優勝できないこともあるなかで、自分が優勝できたのでうれしいですよね。
(前回優勝したときよりだいぶ痩せたが) エビスで勝って映ったときの姿が、これはちょっとダメだなと。パンパンで。それで痩せたんです。それで去年新品買ったレーシングスーツがもうぶかぶかで着れなくて、昔のを着てるんですよ。でも痩せた甲斐がありました。
(優勝して) うれしいです。ほんと優勝できたのはケンシロウと練習してたからっていうのが絶対あると思うんですよ。ほんと助かったです、練習付き合ってくれて。あとは単走優勝もほしいな。けっこう僕そっちでもがんばってたんで。
第4戦 2位
和田 賢志郎
HOUSE INNOVATION RACING TEAM
ハウスイノベーション PIT IN REPAIR 180SX (RPS13)
(決勝の2本目は) 1コーナー、2コーナーまわって、次のところまではよかったと思うんですよ。この、何コーナーになるんですかね。こっち側に行くときに、たぶんその手前で引き際を間違えて、空転もちょっと……なにが起こったのかわかんないですけど、どうしても内側に入っちゃって、で、インカットしてしまって、そのときにたぶんリヤにダメージを受けたんじゃないかなと思ってて。そのあとそんなにクルマに違和感はなかったんですけど、どうしようもないってことなので残念です。
やっぱり奥伊吹のときもそうなんですけど、けっきょく自分のミス。やっぱりミスしてしまって負けてるんで、全部。そこをもうちょっとウデを磨いて、冷静に対応できるようにしていこうかなと思います。
第4戦 3位
酒井 勇輝
噂の番長 × VALINO
番長シルビア (S14)
(準決勝は) タイミングが合わなかったですね。で、逃げ場所がなくて。でも、もどるのが嫌なんで、ぴょんっていったら、当たりました。思ったよりみんなに「飛んでたよ」っていわれて。でも、自分的にはなんか段切りぐらいかな、みたいな。でも、ちょっと首が痛くなってきたなぁ。でもぜんぜん余裕です。クルマは足まわりちょっと曲がっちゃって、それを交換して。で、バンパーがどっかに落っこってるんで、回収して、それを直して 明日はまた優勝です。単走優勝からの追走も優勝します!
第4戦 最終順位&ポイント
Pos. | No. | Driver | Team | Car | Model | Points |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 56 | 古賀 誠進 | TEAM九州 GUN Sports Racing | 180SX | RPS13 | 25 |
2 | 9 | 和田 賢志郎 | HOUSE INNOVATION RACING TEAM | 180SX | RPS13 | 21 |
3 | 69 | 酒井 勇輝 | 噂の番長 × VALINO | SILVIA | S14 | 18 |
4 | 13 | 永野 正持 | 永野工房 KRC VL | SILVIA | PS13 | 16 |
5 | 59 | 西山 大貴 | SAMMIT × BOOSTAR | SILVIA | S15 | 13 |
6 | 38 | 稲岡 拓也 | Z.S.S Racing VALINO | SILVIA | S14 | 12 |
7 | 70 | 中川 尚隆 | MCR Factory GRADO MONDO GOODRIDE | SILVIA | S15 | 11 |
8 | 17 | 縫部 寿樹 | 新川SPL VALINO | SILVIA | PS13 | 10 |
9 | 22 | 栁 和孝 | SIM Support SPARK | SILVIA | S14 | 8 |
10 | 39 | 久野 太一 | Team Mon Power 132 | SILVIA | S15 | 7 |
11 | 19 | 浅野 潤一 | FEAT Racing | SILVIA | PS13 | 6 |
12 | 79 | 中村 大介 | WISTERIA TOYO TIRES 中村屋 WONDER | 180SX | RPS13 | 5 |
13 | 58 | 谷本 真人 | SHIBATIRE × Moty’s × REMS | SILVIA | S14 | 4 |
14 | 34 | 白井 翼 | Okubo Factory × RS takagi MJ.C × MCR | SKYLINE | ENR34 | 3 |
15 | 77 | 速水 眞之介 | N-style VALINO | SILVIA | PS13 | 2 |
16 | 23 | 酒井 通雄 | garage OTTI | SILVIA | S15 | 1 |
第4戦 単走順位&ポイント
Pos. | No. | Driver | Team | Car | Model | Points |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 69 | 酒井 勇輝 | 噂の番長 × VALINO | SILVIA | S14 | 20 |
2 | 56 | 古賀 誠進 | TEAM九州 GUN Sports Racing | 180SX | RPS13 | 16 |
3 | 22 | 栁 和孝 | SIM Support SPARK | SILVIA | S14 | 15 |
4 | 39 | 久野 太一 | Team Mon Power 132 | SILVIA | S15 | 14 |
5 | 9 | 和田 賢志郎 | HOUSE INNOVATION RACING TEAM | 180SX | RPS13 | 13 |
6 | 13 | 永野 正持 | 永野工房 KRC VL | SILVIA | PS13 | 12 |
7 | 19 | 浅野 潤一 | FEAT Racing | SILVIA | PS13 | 11 |
8 | 59 | 西山 大貴 | SAMMIT × BOOSTAR | SILVIA | S15 | 10 |
9 | 79 | 中村 大介 | WISTERIA TOYO TIRES 中村屋 WONDER | 180SX | RPS13 | 8 |
10 | 38 | 稲岡 拓也 | Z.S.S Racing VALINO | SILVIA | S14 | 7 |
11 | 58 | 谷本 真人 | SHIBATIRE × Moty’s × REMS | SILVIA | S14 | 6 |
12 | 34 | 白井 翼 | Okubo Factory × RS takagi MJ.C × MCR | SKYLINE | ENR34 | 5 |
13 | 70 | 中川 尚隆 | MCR Factory GRADO MONDO GOODRIDE | SILVIA | S15 | 4 |
14 | 17 | 縫部 寿樹 | 新川SPL VALINO | SILVIA | PS13 | 3 |
15 | 77 | 速水 眞之介 | N-style VALINO | SILVIA | PS13 | 2 |
16 | 23 | 酒井 通雄 | garage OTTI | SILVIA | S15 | 1 |