2024 D1 LIGHTS SERIES RD.7 MEIHAN
2023年D1ライツシリーズ第7戦名阪
開催日:2025年9月8日(日)
会場:名阪スポーツランド
司会進行&実況:鈴木学
審判員:神本寿/田中省己/蕎麦切広大
コースコンディション:ドライ
延動員数:1,155名(3日間合計)
目次
ベテラン日比野を破って参戦2戦目18才の中村龍が初優勝!
第7戦 単走決勝
アクセル一発で駆け抜けた速水が単走優勝
第7戦は第6戦の翌日におなじ名阪スポーツランドで開催された。ただし、コースレイアウトは前日と少し変わって、2コーナーをヘアピンのように使うのではなく、外周の2コーナーの先のショートカット部分を3コーナーとして使用するレイアウト。昨年の土曜日とおなじだ。これによって1コーナーから3コーナーまでドリフトをつなげることになる。
それによって、振り出しで前日とおなじ角度をつけると3コーナーまでドリフトが届かなくなるため、ドリフトを伸ばすためにいちど角度を起こしてから3コーナーにアプローチする選手も多く、その区間の姿勢変化で減点されるケースも多かった。また、振り出し位置が手前すぎるとドリフトが届かなくなるので、前日よりもごまかしがきかずに減点が大きくなった。
そのなかで、前日の第6戦がデビュー戦だったものの、駆動系トラブルでまともに走れなかったD1GPトップドライバー中村直樹の長男・中村龍がずば抜けた振りと距離感で、いきなり99点台の高得点をマークする。
しかし、その後に走ったおなじチームの速水も同様に見事な振りからピタッと姿勢を決めて、アクセルをしっかり入れつつほとんど修なく残りの区間を走りきり、中村をうわまわるスコアを叩き出す。上位陣でもそれ以上の得点は出ず、速水が単走優勝を果たした。
Pos. | No. | Driver | Car | Best score | 2nd score |
---|---|---|---|---|---|
1 | 77 | 速水 眞之介 | PS13 | 99.40 | 96.75 |
2 | 76 | 中村 龍 | S15 | 99.10 | 97.15 |
3 | 56 | 古賀 誠進 | RPS13 | 98.75 | 96.60 |
4 | 15 | 藤原 優汰 | PS13 | 98.55 | 96.90 |
5 | 22 | 栁 和孝 | S14 | 98.35 | 97.50 |
6 | 37 | Casey Dhnaram | PS13 | 98.25 | 96.85 |
7 | 19 | 浅野 潤一 | PS13 | 98.25 | 96.75 |
8 | 9 | 和田 賢志郎 | RPS13 | 98.20 | 97.50 |
9 | 32 | 多田 康治 | ZN6 | 98.20 | 97.40 |
10 | 70 | 中川 尚隆 | S15 | 98.15 | 96.10 |
11 | 99 | 阿久澤 一幸 | ZN6 | 98.00 | 97.85 |
12 | 88 | 星 涼樹 | S15 | 98.00 | 97.15 |
13 | 8 | 日比野 哲也 | AE86 | 97.90 | 96.40 |
14 | 33 | 辻 紳護武 | C33 | 97.80 | 97.50 |
15 | 58 | 谷本 真人 | S14 | 97.75 | 96.65 |
16 | 38 | 稲岡 拓也 | S14 | 97.75 | 96.35 |
▲追走トーナメント進出▲ | |||||
17 | 59 | 西山 大貴 | S15 | 97.65 | 97.50 |
18 | 97 | 瀬戸 大輔 | S15 | 97.60 | 97.30 |
19 | 86 | 近藤 善道 | AE86 | 97.55 | 95.90 |
20 | 7 | 藤尾 明仁 | PS13 | 97.50 | 97.20 |
21 | 28 | Jake kats | PS13 | 97.10 | 96.10 |
22 | 44 | 浮田 正明 | S14 | 97.00 | 96.45 |
23 | 39 | 久野 太一 | S15 | 97.00 | 96.00 |
24 | 79 | 中村 大介 | RPS13 | 96.90 | 96.90 |
25 | 66 | 吉田 道夫 | PS13 | 96.90 | 96.90 |
26 | 75 | 北岡 裕輔 | JZX100 | 96.90 | 47.50 |
27 | 21 | 筒井 陽平 | JZX100 | 96.80 | 86.50 |
28 | 2 | 中川 孝之 | RPS13 | 96.75 | 95.60 |
29 | 31 | 吉村 旭人 | S15 | 96.50 | 95.20 |
30 | 18 | 岩﨑 脩作 | S15 | 96.45 | 96.20 |
31 | 12 | 土居 雅和 | PS13 | 96.45 | 87.50 |
32 | 68 | 谷 光一 | S13 | 96.35 | 95.15 |
33 | 90 | 伊藤 満紀 | JZX90 | 96.10 | 47.50 |
34 | 91 | 工藤 浩平 | S14 | 96.05 | 45.50 |
35 | 29 | 粟野 如月 | RPS13 | 95.95 | 95.40 |
36 | 41 | 植村 真一 | JZX100 | 95.90 | 95.85 |
37 | 65 | 安藤 直輝 | C33 | 95.40 | 46.50 |
38 | 80 | 丸山 やん | S14 | 94.90 | 92.50 |
39 | 83 | 松浦 弘行 | S15 | 75.50 | 60.00 |
40 | 34 | 白井 翼 | ENR34 | 57.50 | 46.00 |
41 | 69 | 酒井 勇輝 | S14 | 48.50 | – |
– | 11 | 横田 卓三 | S14 | RETIRE | – |
– | 50 | 石井 亮 | JZX100 | 不出場 | – |
– | 14 | 玉城 詩菜 | RPS13 | 不出場 | – |
– | 55 | 黒沼 雄一 | S15 | 不出場 | – |
– | 6 | 木口 健治 | C33 | 不出場 | – |
– | 4 | 廣瀬 優太 | JZX100 | 不出場 | – |
第7戦 単走優勝
速水 眞之介
N-style VALINO
N-style SILVIA [PS13]
金曜日にエンジンブローしてて、で、エンジン載せ替えにメカニックのみなさんいっぱい手伝ってもらって、徹夜でやってもらって、やっと結果残せたなと思います。
昨日はそれで練習が1本も走れなかったんです。ぶっつけ本番みたいなかんじで走って、エンジンもどういう仕様になってるかちょっとわからなくて。2.1Lからノーマルに戻したんです。ノーマルしかなくて。それで、どういうフィーリングかもわからなかったんですけど、今日は、もう土曜日走ったので、できる限りのことはやろうかなと思いました。
ぼく、奥振りがちょっとニガテで。奥振りを頭のなかで意識して、もう奥振り奥振りっていうかんじで意識して、奥で振って、もうアクセルどーんって踏んだらいいわ、っていうかんじで踏んだら、ぴったり合った……っていうかんじですかね(笑)。
練習もパイピング抜けとかでちょっと走れなくて、で、もう最後の練習の1本だけ決まったかなってかんじやったんで、もうドキドキしながら走りましたけど、なんとか単走優勝とれました。
(自分の手応えは)ありましたね。角度ついて、もう「踏んでいける!」ってマシンが言ってくれたようなかんじがしたので、もうそこはもう信じて踏んだかんじですね。
めっちゃうれしいです。やっと結果が残せたかなって。やっぱみんなまわりがうまいので、やっとこのなかで結果残せたなと思って非常にうれしいです。
第7戦 追走トーナメント
18歳の中村龍が勝負強さを発揮していきなり優勝!
ベスト16ではランキング首位の和田vs同3位の多田という上位対決があった。ここで多田と和田が接触。多田の過失が取られたことで和田が勝利。ポイント差は広がることになった。
ベスト8ではランキング首位の和田と、同2位の中川(尚)がそれぞれ速水、中村(龍)という地元勢に敗北。中川はポイント差を詰めることができなかった。
ベスト4に勝ち上がったのは速水、日比野、中村(龍)、古賀。まずは速水と日比野が対戦した。1本目は速水が先行。パワー面で圧倒的に不利な日比野はやや小さいラインをとって速水のインに入る。わずかに日比野アドバンテージ。2本目後追いの速水は角度が浅くなりつつ日比野のインに入れず、日比野が勝利。日比野はNAのハチロクで決勝進出を決めた。
準決勝もうひと組の対戦は中村(龍)vs古賀。1本目にわずかにアドバンテージをとった古賀が2本目にはミスをして勝負は再戦にもつれた。1本目は後追いの古賀が審判席前で少し流され、角度が浅くなってしまう。2本目は後追いの中村がまずまずドリフトを合わせて勝ちを決めた。
決勝は日比野vs中村(龍)。最初の2本はギヤが入りにくくなっているということもあって後追いからいまひとつ攻めきれなかった中村が、先行でもゾーンはずしがあって勝負は再戦に突入。その1本目には後追い時の距離をより縮めてきた中村に対し、2本目の前半では中村をとらえていた後追いの日比野が3コーナーでミスをして後れをとり、中村の勝ちが決まった。
このラウンドの結果、ポイントランキング1位の和田と、2位の中川(尚)は変わらず、その差は26ptsで和田が大きくリードしている、また3位には古賀が浮上した。
第7戦 優勝
中村 龍
N-style VALINO
美来美車 S15 SILVIA [S15]
(名阪でのライツデビューはいつ決まった?) 明確に決まったのは免許取ってからです。ちょうど2ヶ月くらいまえですね。で、クルマができあがったのは火曜日なんですけど、 ちょっと駆動系のトラブルで、走ったらすぐ壊れるってかんじで、自分のなかでも「壊れへんかな。うーん…どやろ??」っていうかんじでトラウマで余計にあんまり乗りこなせてなくて。でも、みんなもうすごいがんばっていただいて、昨日直ったんで、今日はみんなを信じて、もう全開で飛び込むつもりでやったんですけど、ちょっといろいろミスあったりで、あまり納得いくかんじではないですけど。
(単走では速水選手に抜かれたが) さすがに耐えるかなと思ったんすけど、まさかのしんちゃんに追い抜かれてしまって、 もうちょっとよろこぶ余韻がほしかったです。もうすぐにばーっといかれたんで。(このコースレイアウトは) 朝の練習で3本ぐらいしか走れてなくて、本番になってもなんかこのレイアウト上手いことちょっと走れんくて、ゴールどこかわからんくて、なんか「あれ。どこどこどこ?」ってかんじで、 走っててもなんかあんまり慣れきってないかんじでした。それでも本番はもうやるしかないってかんじで。
(追走に入ってからは) ミッションの入りが悪くて、なんかちょっとダサい追走になったんですけど……なんか抜けて刺さりそうな勢いやったんで、 ホントはもっといい追走見せれるんですけど、あんまり本領発揮できなくて残念です。
決勝に行ったときは、もうとりあえず走りきろうってかんじで、相手も日比野さんやったんで、もう全力で行くしかないなと思って。ま、全力で行って、ミッションはちょっと不安とかありましたけど、ちょっとミスもありながら、なんとか勝つことができました。もっといいもの見せたかったっていうのはありますけど、ちょっと仕方ないかんじです。
でも優勝できて、ほんまにもうみんなのおかげで、もうほんまにみんなに感謝です。(次の目標は)エビスで、とにかくぼくの全力を出して、いい走りを見せたいなと思います。
第7戦 2位
日比野 哲也
シバタイヤ VEICOLO EIGHT 日比野塾 TONE
小泉商会製作7AG仕様 AE86レビン シバタイヤ神風号 [AE86]
いつもここでライツに出て、追走まで残れるっていうのはあったんですけど。追走で負けた理由を考えると、ミスばっかりだったから、やっぱりミスしたくないなっていう部分と、だいたいD1でもそうなんですけど、トラブルに巻き込まれて落とすひとが多いから。
オレなんかほんとにプライベートで来てて、スペアパーツもいっさい持ってきてないんですよ。オイル交換ぐらいしかできないから、あんまりたくさん走ってエンジンが壊れそうになるとか、ミッションがやばくなるとか、そういうのをなるべく練習から避けてて。なんか集中力ある練習方法だったり、壊さないっていうとこも、丁寧に運転するとかは気を付けてましたね。
去年は本当にミスだったりトラブルもあったんですけど今回は本当になにもなくて……あったんだけど、昨日もいちおうそれなりに対策はできるっていう。で、今日はそれが実を結んだかなかなっていうかんじで、ノントラブルでした。
第7戦 3位
速水 眞之介
N-style VALINO
N-style SILVIA [PS13]
(準決勝は) いや、もう精一杯できたかなと思います。やっぱぜんぜんちがうクルマに対して合わせる自分の技量が、まだまだぜんぜん足りなかったかな。でも今日はもう単走もとれて、で、追走も準々決勝で、ケンシロウと学ドリ以来、 ぼくが準優勝やったんすよ、そんときは。で、今回ケンシロウと走れて、学ドリの借りは返せたかな、よかったなと。ただぼく的にはやっぱ優勝目指して行きたかったとこもあるんで、まあまあ3位はうれしいんですけど、次エビスでもっと上に行けるようにがんばりたいと思います。
第7戦 最終順位&ポイント
Pos. | No. | Driver | Team | Car | Model | Points |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 76 | 中村 龍 | N-style VALINO | SILVIA | S15 | 25 |
2 | 8 | 日比野 哲也 | シバタイヤ VEICOLO EIGHT 日比野塾 TONE | LEVIN | AE86 | 21 |
3 | 77 | 速水 眞之介 | N-style VALINO | SILVIA | PS13 | 18 |
4 | 56 | 古賀 誠進 | TEAM九州 GUN Sports Racing | 180SX | RPS13 | 16 |
5 | 37 | Casey Dhnaram | BURST | SILVIA | PS13 | 13 |
6 | 9 | 和田 賢志郎 | HOUSE INNOVATION RACING TEAM | 180SX | RPS13 | 12 |
7 | 70 | 中川 尚隆 | MCR Factory GRADO MONDO GOODRIDE | SILVIA | S15 | 11 |
8 | 88 | 星 涼樹 | CUSCO Racing | SILVIA | S15 | 10 |
9 | 15 | 藤原 優汰 | TEAM SKY FUJIWARA AUTO | SILVIA | PS13 | 8 |
10 | 22 | 栁 和孝 | SIM Support SPARK | SILVIA | S14 | 7 |
11 | 19 | 浅野 潤一 | FEAT Racing | SILVIA | PS13 | 6 |
12 | 32 | 多田 康治 | トヨタ自動車部 CUSCO HKS ヨコハマタイヤ | 86 | ZN6 | 5 |
13 | 99 | 阿久澤 一幸 | VITOUR サンダーお兄さんレーシング | 86 | ZN6 | 4 |
14 | 33 | 辻 紳護武 | ぷらいべーとわーくす 踏っ派 | LAUREL | C33 | 3 |
15 | 58 | 谷本 真人 | SHIBATIRE × Moty’s × REMS | SILVIA | S14 | 2 |
16 | 38 | 稲岡 拓也 | Z.S.S Racing VALINO | SILVIA | S14 | 1 |
第7戦 単走順位&ポイント
Pos. | No. | Driver | Team | Car | Model | Points |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 77 | 速水 眞之介 | N-style VALINO | SILVIA | PS13 | 20 |
2 | 76 | 中村 龍 | N-style VALINO | SILVIA | S15 | 16 |
3 | 56 | 古賀 誠進 | TEAM九州 GUN Sports Racing | 180SX | RPS13 | 15 |
4 | 15 | 藤原 優汰 | TEAM SKY FUJIWARA AUTO | SILVIA | PS13 | 14 |
5 | 22 | 栁 和孝 | SIM Support SPARK | SILVIA | S14 | 13 |
6 | 37 | Casey Dhnaram | BURST | SILVIA | PS13 | 12 |
7 | 19 | 浅野 潤一 | FEAT Racing | SILVIA | PS13 | 11 |
8 | 9 | 和田 賢志郎 | HOUSE INNOVATION RACING TEAM | 180SX | RPS13 | 10 |
9 | 32 | 多田 康治 | トヨタ自動車部 CUSCO HKS ヨコハマタイヤ | 86 | ZN6 | 8 |
10 | 70 | 中川 尚隆 | MCR Factory GRADO MONDO GOODRIDE | SILVIA | S15 | 7 |
11 | 99 | 阿久澤 一幸 | VITOUR サンダーお兄さんレーシング | 86 | ZN6 | 6 |
12 | 88 | 星 涼樹 | CUSCO Racing | SILVIA | S15 | 5 |
13 | 8 | 日比野 哲也 | シバタイヤ VEICOLO EIGHT 日比野塾 TONE | LEVIN | AE86 | 4 |
14 | 33 | 辻 紳護武 | ぷらいべーとわーくす 踏っ派 | LAUREL | C33 | 3 |
15 | 58 | 谷本 真人 | SHIBATIRE × Moty’s × REMS | SILVIA | S14 | 2 |
16 | 38 | 稲岡 拓也 | Z.S.S Racing VALINO | SILVIA | S14 | 1 |