2024 D1 LIGHTS SERIES RD.8 EBISU
2024年D1ライツシリーズ第8戦エビス
開催日:2025年10月5日(土)
会場:エビスサーキット
司会進行&実況:鈴木学
審判員:神本寿/春山隆/波紫聖和
コースコンディション:ドライ→ウェット→ドライ
延動員数:646名(3日間合計)
目次
浅野が北岡に勝って今季2勝目!
第8戦 単走決勝
北岡がGPレベルの走りを見せつけて単走優勝
シーズン最後の2連戦はエビスサーキット西コース。この時点でランキング首位の和田は2位の中川に26ptsの大差をつけている。
前の週におこなわれたD1グランプリシリーズ第5戦&第6戦とおなじく、競技区間はストレートから進入して3コーナー立ち上がりまで。1コーナー進入アウト側、奥のアウト側、そして3コーナーのアウト側に通過指定ゾーンが設けられ、ストレートエンドにラインが引かれて、S字のように進入するのが適したコース設定になった。
D1グランプリシリーズでも苦戦した選手が多かったコース設定だけに、D1ライツシリーズでもゾーンはずしやコースリミット超過などで減点を受け、点が伸びない選手は多かった。しかし、この2戦は試験的に上位24選手で追走をおこなうというシステムを採用したほか、リタイヤの選手も多かったため、出走して単走敗退となったのは9名のみとなった。
そのいっぽうでD1グランプリシリーズの単走チャンピオンを獲ったこともある北岡が本領を発揮。するどい振りから、しっかり角度をつけて旋回し、シーズン初の単走優勝を果たした。
競技はドライ路面で進んでいたものの、Bグループあたりから小雨が振りはじめ、路面にラバーが残っていたこともあって、Aグループはきわめて滑りやすいコンディションになった。そのなかで多田は上位通過したものの、中川は18位でかろうじて通過。1本目に1コーナー奥でストールしてしまい、2本目に慎重になりすぎて得点が伸びなかったランキング首位の和田が単走敗退。同3位にいた古賀も敗退した。
なお、和田はノーポイントに終わったが、そのほかの選手の獲得ポイントが伸びなかったこともあって、この時点で和田の単走チャンピオン獲得が決まった。
Pos. | No. | Driver | Car | Best score | 2nd score |
---|---|---|---|---|---|
1 | 75 | 北岡 裕輔 | JZX100 | 98.70 | 98.20 |
2 | 97 | 瀬戸 大輔 | S15 | 98.40 | 0.00 |
3 | 90 | 伊藤 満紀 | JZX90 | 98.25 | 97.25 |
4 | 32 | 多田 康治 | ZN6 | 97.75 | 94.65 |
5 | 79 | 中村 大介 | RPS13 | 97.65 | 95.20 |
6 | 19 | 浅野 潤一 | PS13 | 97.10 | 95.65 |
7 | 99 | 阿久澤 一幸 | ZN6 | 96.90 | 95.55 |
8 | 59 | 西山 大貴 | S15 | 96.75 | 15.00 |
▲ベスト16 追走トーナメント 進出▲ | |||||
9 | 77 | 速水 眞之介 | PS13 | 96.70 | 96.25 |
10 | 39 | 久野 太一 | S15 | 96.65 | 95.50 |
11 | 65 | 安藤 直輝 | C33 | 96.50 | 90.00 |
12 | 15 | 藤原 優汰 | PS13 | 96.40 | 58.00 |
13 | 76 | 中村 龍 | S15 | 96.10 | 95.25 |
14 | 92 | 大島 挙一 | S15 | 95.85 | 95.30 |
15 | 91 | 工藤 浩平 | S14 | 95.85 | 94.10 |
16 | 31 | 吉村 旭人 | S15 | 95.75 | 95.05 |
17 | 68 | 谷 光一 | S13 | 95.75 | 90.75 |
18 | 70 | 中川 尚隆 | S15 | 95.75 | 57.00 |
19 | 42 | 田山 ジュン | JZZ31 | 95.60 | 94.00 |
20 | 14 | 玉城 詩菜 | RPS13 | 95.50 | 93.35 |
21 | 58 | 谷本 真人 | S14 | 95.45 | 95.00 |
22 | 38 | 稲岡 拓也 | S14 | 95.45 | 56.50 |
23 | 69 | 酒井 勇輝 | S14 | 95.35 | 83.50 |
24 | 27 | 飯田 曜二 | S15 | 94.60 | 49.50 |
▲ベスト24 追走トーナメント 進出▲ | |||||
25 | 9 | 和田 賢志郎 | RPS13 | 94.50 | 56.00 |
26 | 54 | 木暮 博亮 | JZX100 | 93.90 | 89.60 |
27 | 16 | 柳 晃司 | S15 | 93.85 | 93.40 |
28 | 48 | 井上 義一 | S15 | 92.85 | 91.90 |
29 | 56 | 古賀 誠進 | RPS13 | 91.50 | 57.50 |
30 | 34 | 白井 翼 | ENR34 | 86.00 | 55.50 |
31 | 33 | 辻 紳護武 | C33 | 61.50 | 60.00 |
32 | 22 | 栁 和孝 | S14 | 59.50 | – |
33 | 41 | 植村 真一 | JZX100 | 48.00 | 47.00 |
– | 86 | 近藤 善道 | AE86 | リタイヤ | |
– | 20 | 南 雅之 | RPS13 | リタイヤ | |
– | 50 | 石井 亮 | JZX100 | 不出場 | |
– | 55 | 黒沼 雄一 | S15 | 不出場 | |
– | 80 | 丸山 やん | S14 | 不出場 | |
– | 29 | 粟野 如月 | RPS13 | 不出場 | |
– | 6 | 木口 健治 | C33 | 不出場 | |
– | 4 | 廣瀬 優太 | JZX100 | 不出場 |
第8戦 単走優勝
北岡 裕輔
北岡屋 Ito Auto 熊井伝説 STYLE FACTORY
北岡屋マークⅡ [JZX100]
(備北で横転して直したあとの車両のコンディションは) いや、変わらないっすよ。ただ、入れたミッションがちょっとネックで、ギヤがこれまでどこのコースにも合わなかったんですよ。備北も名阪もすべておなじギヤ比で、今回も変えることができずに来たら、たまたまギヤ比がよかったっていうだけです。名阪はもう大変でした。やっぱりコースがちょっと大きいほうがギヤ比は合うっぽいですね。
(今回のコース設定はどうだったか) エビス西はD1グランプリシリーズのときに経験しているし、ゾーンが広くなって、タイヤでとれっていうのは、先週のD1グランプリシリーズをちょっと見てたんで、おなじゾーンだったらなんとなくできるのかなとは思ってましたけど、すべてもうほんとにギヤ比が合ったことによってだいぶラクになってます。ここまではもう重たくて重たくてどうしようもなかったです。もうすぐに新品クラッチが終わってましたから。
(本番1本目はなんパーセントの走り?) 1本目はもうほんとに確実に得点とりに80%ぐらいで行って。で、2本目は振り出してから返しの部分を意識して、角度をもうちょっと足すようにして、しっかりと第2ゾーンに入るまえにアクセルが入れられるように調整して乗りました。
(狙い通りできた?) しっかり姿勢がとれてれば、練習でできてたんで。ちゃんとしっかりパキンって返しあと後に姿勢が作れてたっていうのが条件でしたね。
(単走優勝できて) やっとですね。はい。なんだろう、元GPドライバーの面目が保てたのかなと思います。
第8戦 追走トーナメント
フィニッシュ目前の北岡のトラブルで浅野がシーズン2勝目
第8戦、第9戦は、単走上位8名はシードとなり、単走9位~24位の選手がまず追走を行って、勝ち上がった8名が、単走上位8名と対戦するという方式でおこなわれた。
ベスト24の時間帯は路面がウエットでミスをした選手も多く、あまり距離の近いドリフトは見られなかったが、ランキング2位の中川は安定した走りで勝利。ベスト16に進出した。
その後、路面は乾いていき、接近ドリフトが見られるようになっていった。ランキング4位の多田はベスト8に進出したがそこで中村(大)に敗北。いっぽうランキング2位の中川と、同6位の浅野はベスト4に勝ち上がってきた。
準決勝、最初の対戦は北岡vs中村(大)、1本目は先行の北岡がいい走りをして、後追いの中村は立ち上がりで後れをとるなどして北岡アドバンテージ。2本目も先行の中村にコースリミット超過があり、北岡が決勝進出を果たした。
準決勝もうひと組の対戦は、チャンピオンを狙う中川と、わずかにチャンピオンの可能性を残す浅野の対戦。しかし中川はそのまえの走行での接触によってステアリング系にダメージを負っていた。1本目は先行の中川が、ゾーンをはずすなどの減点で浅野アドバンテージ。2本目は浅野にゾーンはずしの減点があったものの、中川もいい走りではなかったため逆転はできず、浅野が勝った。
決勝は北岡vs浅野。1本目は後追いの浅野が1コーナーまでは近いドリフトを見せたものの、1コーナー立ち上がりで後れをとってしまう。いっぽう北岡はゾーンはずしの減点があってわずかに浅野アドバンテージ。2本目は先行の浅野に2ヶ所でゾーンはずしがあり、北岡が1コーナーから寄せていったものの、2コーナーで北岡のドリフトが完全にストップ。これによって浅野の優勝が決まった。
この大会の結果、ランキング首位は和田が守ったが、中川が10pts差まで接近、浅野が同3位まで浮上した。
第8戦 優勝
浅野 潤一
FEAT Racing
SILVIA [PS13]
今回練習は1本も決まってなかったんで、すごい不安でした。単走のデキもあんまりよくなかったですね。コースの攻略がまったくできてなくて、そのまま本番に行っちゃったんで、正直残れる気はしなかったですよね。いちおうまとめたつもりではいましたけど、それが思ったよりもなんか点数がついて、ちょっとほっとしたかんじですよね。
追走に入ってからは、もう後追いはぜんぜんうまくいかなくて、自分が先行のときに 相手がミスしてくれたっていうのがほとんどですね。今回はついてました。自分が先行であんまりミスしなかったのがやっぱり大きかったですね。
決勝は、北岡さんが今回はものすごい乗れてたんで、北岡さんが最後のコーナーで壊れてなければ、もう完璧に負けてたんで。ほんとについてたな、のひとことですね。後追いも差し込めなかったんで、まあぜんぜんダメですね。
(優勝できて) そうですね。優勝できると思ってなかったですけど、今日はほんとに運も実力のうちなのかなっていうかんじですね。
(チャンピオン争いの意識は) 正直チャンピオン争いがまだできると思ってなかったんで、できるんであれば明日も狙っていきます。
第8戦 2位
北岡 裕輔
北岡屋 Ito Auto 熊井伝説 STYLE FACTORY
北岡屋マークⅡ [JZX100]
(決勝後追いは) 狙ってたとおりに行って、第2ゾーン過ぎから第3ゾーンにかけて待つところで壊れましたね。待ちに入ったところでドライブシャフトが折れて、もうメカニカルなところで壊れたらどうしようもないですね。
ただ、やっぱり ベスト8のときにポカしてるんで。あのあたりから、やばい、これはいつものパターンだと思って、ちゃんとしっかり落ち着いて一戦一戦をやっていこうと思って。それなりにちゃんと見れる追走をして、ちゃんと形に残して、みんなに見てもらおうと思ってやりました。
ちょっとまだクルマがどうなるかわかんないですけど。直れば明日もまた暴れようと思ってます。
第8戦 3位
中村 大介
WISTERIA TOYO TIRES 中村屋 WONDER
中村屋 180SX [RPS13]
(準決勝の北岡選手との対戦は) ちょっと今年乗れてなかったんで。で、北岡はリーガル時代からけっこう上手なのわかってるんで、追走の後追いのときには単走トップの走りを勉強させてもらったんで、今日は練習ってことで、明日につながるかなと。トーヨーさんのタイヤとか、ほんといい状況で使わせていただいたんで。もうあとは人間だけなんでがんばります。
第8戦 最終順位&ポイント
Pos. | No. | Driver | Team | Car | Model | Points |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 19 | 浅野 潤一 | FEAT Racing | SILVIA | PS13 | 25 |
2 | 75 | 北岡 裕輔 | 北岡屋 Ito Auto 熊井伝説 STYLE FACTORY | MARKⅡ | JZX100 | 21 |
3 | 79 | 中村 大介 | WISTERIA TOYO TIRES 中村屋 WONDER | 180SX | RPS13 | 18 |
4 | 70 | 中川 尚隆 | MCR Factory GRADO MONDO GOODRIDE | SILVIA | S15 | 16 |
5 | 97 | 瀬戸 大輔 | SHIBATIRE × D-MAX × Mon Power | SILVIA | S15 | 13 |
6 | 90 | 伊藤 満紀 | Team Ito Auto | CHASER | JZX90 | 12 |
7 | 32 | 多田 康治 | トヨタ自動車部 CUSCO HKS ヨコハマタイヤ | 86 | ZN6 | 11 |
8 | 77 | 速水 眞之介 | N-style VALINO | SILVIA | PS13 | 10 |
9 | 99 | 阿久澤 一幸 | VITOUR サンダーお兄さんレーシング | 86 | ZN6 | 8 |
10 | 59 | 西山 大貴 | SAMMIT × BOOSTAR | SILVIA | S15 | 7 |
11 | 42 | 田山 ジュン | Team Ito Auto × ILLUSION VL | SOARER | JZZ31 | 6 |
12 | 14 | 玉城 詩菜 | TEAM TOYO TIRES DRIFT | 180SX | RPS13 | 5 |
13 | 58 | 谷本 真人 | SHIBATIRE × Moty’s × REMS | SILVIA | S14 | 4 |
14 | 38 | 稲岡 拓也 | Z.S.S Racing VALINO | SILVIA | S14 | 3 |
15 | 69 | 酒井 勇輝 | 噂の番長 × VALINO | SILVIA | S14 | 2 |
16 | 27 | 飯田 曜二 | Agent-K Racing VALINO | SILVIA | S15 | 1 |
第8戦 単走順位&ポイント
Pos. | No. | Driver | Team | Car | Model | Points |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 75 | 北岡 裕輔 | 北岡屋 Ito Auto 熊井伝説 STYLE FACTORY | MARKⅡ | JZX100 | 20 |
2 | 97 | 瀬戸 大輔 | SHIBATIRE × D-MAX × Mon Power | SILVIA | S15 | 16 |
3 | 90 | 伊藤 満紀 | Team Ito Auto | CHASER | JZX90 | 15 |
4 | 32 | 多田 康治 | トヨタ自動車部 CUSCO HKS ヨコハマタイヤ | 86 | ZN6 | 14 |
5 | 79 | 中村 大介 | WISTERIA TOYO TIRES 中村屋 WONDER | 180SX | RPS13 | 13 |
6 | 19 | 浅野 潤一 | FEAT Racing | SILVIA | PS13 | 12 |
7 | 99 | 阿久澤 一幸 | VITOUR サンダーお兄さんレーシング | 86 | ZN6 | 11 |
8 | 59 | 西山 大貴 | SAMMIT × BOOSTAR | SILVIA | S15 | 10 |
9 | 77 | 速水 眞之介 | N-style VALINO | SILVIA | PS13 | 8 |
10 | 39 | 久野 太一 | Mon Power 132 | SILVIA | S15 | 7 |
11 | 65 | 安藤 直輝 | PB / SPEED MASTER ・ VITOUR TIRE | LAUREL | C33 | 6 |
12 | 15 | 藤原 優汰 | TEAM SKY FUJIWARA AUTO | SILVIA | PS13 | 5 |
13 | 76 | 中村 龍 | N-style VALINO | SILVIA | S15 | 4 |
14 | 92 | 大島 挙一 | Team GLANZ ND Victory VL | SILVIA | S15 | 3 |
15 | 91 | 工藤 浩平 | TEAM九州 CUSTOM910 | SILVIA | S14 | 2 |
16 | 31 | 吉村 旭人 | Racing Team AIROU MCR Lubross GR μ | SILVIA | S15 | 1 |