D1LT RD.6 エビス 詳細レポート

2025 D1 LIGHTS SERIES RD.6 EBISU
2025年D1ライツシリーズ第6戦エビス
開催日:2025年8月31日(日)
会場:エビスサーキット
司会進行&実況:鈴木学/駒崎亮介
審判員:神本寿/古口美範/春山隆
コースコンディション:ドライ
 延動員数:901名(3日間合計)

今季4回目の単走優勝を決めた栁が今季初優勝!


第6戦 単走決勝

Tanso 1st place
栁 和孝
SIM support SPARK × WISTERIA
SPARK S14 [S14]
栁(和)は2本目に得点を伸ばせなかったが、結果的にはその失敗した2本目の得点で最上をうわまわって勝った。
Tanso 2nd place
最上 弦毅
180SX [RPS13]
Tanso 3rd place
古賀 誠進
180SX [RPS13]

最高得点は同点ながらセカンドベストの得点で栁が最上に勝利!

 第5戦の翌日におこなわれた第6戦。コース設定も前日と同様だ。前日は進入のS字スタイルを理解できず、通常のエビス西コースの進入イメージを引きずって走っていたために得点が伸びなかった選手も多かったが、この日は理解が深まり、S字らしくしっかり振り返すスタイルをしてきた選手が増えて、全体的にレベルは上がった。

 ただ、S字進入に適応できず、ゾーン減点、コースリミット超過で大きく減点を受けた選手もまだいて、そういった選手が敗退となったのは前日同様だった。

 通過選手のなかでもずば抜けていたのが最上と栁(和)だ。前日も単走優勝している栁は、走らせかたを十分に理解して、きっちり完成度の高い走りを見せて1本目に98.70点をマーク。しかし、最上もスピードのある走りでおなじく98.70点を叩き出す。2本目、栁はややリズムが悪い場面があり98.65点と点を伸ばせない。それに対し、最上は強烈な飛び込みからしっかりマシンをコントロールして、栁の得点をうわまわりそうな勢いだったが、最後のゾーン4を完全にはずしてしまい、98.60点。ベスト得点は同点だったが、セカンドベストの差で栁が勝ち、2戦連続単走優勝となった。

 また、エンジンが直った西山は4戦ぶりに単走を通過。いっぽうで前日準優勝の玉川が単走敗退となった。

 なお、この日の結果により栁は単走シリーズで独走状態となり。早ければ次戦にも単走チャンピオンが決まるポイント差になった。

Pos.No.DriverCarBest score2nd score
122栁 和孝S1498.7098.65
236最上 弦毅RPS1398.7098.60
356古賀 誠進RPS1398.2596.75
459西山 大貴S1597.4583.50
590伊藤 満紀JZX9097.3097.00
686近藤 善道AE8697.2595.40
731吉村 旭人A3197.0538.00
879中村 大介RPS1397.0096.50
920飯田 曜二S1597.0037.50
1070中川 尚隆S1596.7536.00
1149田中 光ER3496.6592.70
1239宮里 宏和JZZ3096.5595.60
139瀬戸 大輔S1596.5094.50
1465安藤 直輝C3396.4096.05
1555吉田 紘祐FD3S96.4094.40
1651五十嵐 剛S1596.3596.10
1740奥茂 祐真PS1396.2593.00
1899阿久澤 一幸ZN696.1594.80
1992大島 挙一S1596.1095.25
2071酒井 勇輝S1496.1042.50
2137Dhnaram CaseyPS1396.0594.30
2297森 修S1496.0094.65
2316柳 晃司S1596.0038.00
2427Date AndrewFD3S95.9595.65
▲ 追走トーナメント 進出 ▲
2530與儀 清登PS1395.9094.50
2669中村 健一S1495.9093.95
2796黒沼 雄一ZN695.9093.00
2854木暮 博亮JZX10095.7042.50
2941植村 真一JZX10095.6589.25
3026熊谷 圭一郎RPS1395.5092.50
3168谷 光一PS1395.4094.55
3280Jin Tea WookBK95.4090.50
3332伊藤 充輝S1595.4042.00
345小紫 知慧ZN695.3048.00
3564森 孝弘ZN695.2595.25
3617佐藤 拓巳JZX10094.9094.85
373三品 和希RPS1394.4033.50
387髙野 直樹JZX10094.3042.50
3944須黒 典高S1494.1093.25
4088平田 健介S1593.5029.50
4177玉川 艶哉RPS1392.7030.00
4266北澤 淳JZX9036.500.00
4333辻 紳護武C3328.50
4458谷本 真人S1423.50
19浅野 潤一PS13DNS
73油浦 桃PS13RETIRE

第6戦 単走優勝

栁 和孝

SIM support SPARK × WISTERIA
SPARK S14 [S14]

 金曜日は普段どおりのエア圧で走ってて、でも金曜日は乗れなくて、昨日エアを上げて走ってたんですけど、もう昨日の追走の途中から先行はうまくいってたんで、今日はエアも元どおりに、いつもどおりに下げて。ブーストもハイにして単走を狙いにいってたんで、昨日よりもいい走りができる自信はありました。

 ただ、本番は1本目も2本目もどっちもミスってるんですよ。思った以上に角度がつきすぎて。1本目は、とにかく24に残る、できればベスト8付近の点数を出して、っていうのが狙いだったんで、2本目はもう思い切って攻めました。最上選手と接戦だったのは知らなくて、2本目終わって「失敗したな」と思ってたら、スポッターの人が「同点だから!」って。あとはもう祈ってました。

 そういう意味では、今日はやりたいことはできたんですけど、足りない部分もありました。満足しているところは、車速と振りに関しては、自分のなかでいいかなとは思ったんですけど、ゾーン2のインクリップはちっちゃくなっちゃって届かなかったんで。でも、単走は今季4勝目なんで、ほぼ決まったんじゃないですかね、単走シリーズは。あとは追走でちゃんといきたいと思います。


第6戦 追走トーナメント

栁(和)は、スピード、角度、コントロールを兼ね備えた先攻時の走りを武器にして追走でも優勝を果たした。

先行のよさをいかして栁が追走も優勝

 追走トーナメントは前日同様、単走の上位8名をシードとして、24名でおこなうシステムだ。

 ベスト24では、単走の順位が下位でも、より追走の経験が豊富な選手が勝ち上がる傾向が見られた。またベスト16では、ランキング上位陣の中村(大)が奥茂に、西山が瀬戸に敗れた。

 栁(和)は、単走優勝したような走りを先攻時に繰り出すことで対戦を優位に進め、ベスト4に進出。いっぽう単走2位の最上は吉村に敗れてベスト8敗退となった。ベスト4には、栁(和)、瀬戸、吉村、古賀が勝ち上がった。

 準決勝、まずは栁と瀬戸が対戦。1本目はこの日積極的な追走を見せていた瀬戸が後追いから近いドリフトを見せる。また栁に角度が戻る場面があり、瀬戸に2.5アドバンテージがついた。ところが2本目に栁がストレートからビタビタの距離で飛び込むと、先行の瀬戸はオーバーランして大きく減点を受け、栁が逆転。決勝進出を決めた。

 準決勝もうひとつの対戦は吉村vs古賀。1本目後追いの古賀は角度がつけられず、吉村との距離も詰められない。車両の調子が悪そうな古賀は、2本目の先攻時もまったく本来の走りができず、吉村が初の決勝進出を決めた。

 決勝は栁(和)vs吉村。1本目は栁が先行。栁が高い車速から進入しつつコーナーではきっちり抑えのきいたメリハリのある走りをしたのに対し、吉村はゾーン2の先のコーナー立ち上がりで角度が戻ってしまう。これで栁がアドバンテージ。栁は2本目の後追い時にはあまり距離を詰められなかったが大きなミスはなく、栁の今季初優勝となった。

 これでシリーズポイントでは栁が首位に立ち、同ポイントの2位で最上が追うという展開になった。


第6戦 優勝

栁 和孝

SIM support SPARK × WISTERIA
SPARK S14 [S14]

 まず、自分は単走が得意なほうなので、先行はしっかり走る。ずっと先行スタートなんで、ミスをしないっていうのをスポッターに言われてたので、そこをきっちりとやりました。先行は自分ではもうほぼほぼ……本当に瀬戸選手のとき以外は、ゾーンはずしもないし、無難に……それでも、それなりに98点とか出るぐらいのベースで走れたんで、よかったんじゃないかなと思います。

 それで先行でポイントを取れているのがデカいと思うんで。瀬戸選手のときはちょっとミスが出ちゃったんですけど、これを勝てば決勝っていう流れでちょっと力みすぎた部分があって。2.5ランク取られたんで「これは普通に考えてひっくり返らないぞ。ひっくり返すには3ランクか」と思って。でも3ランク取れないってことないんで、やれば。それで捨て身じゃないですけど、狙っていきました。あれは僕のなかでは……もう少しちゃんとついていきたい部分もあったんですけど、そこそこにいいかんじに見れたんじゃないかなと思います。

 (決勝は) 先行はまずミスはなかったんですよ。先行で取ってたんじゃなかったかな、確か。で、気合は入ってたんですよ。さっき以上の追走をしようと。でもやっぱり「優勝したい」が勝っちゃって、無難になっちゃいました。でも、やっぱりそこも先行で取れてたっていうのは、デカいんだと思うんですよね。ちょっと勝ちパターンが見えてきました、やっと。とにかく先行ミスしないでし、しっかり走るっていうのが、いまのひとつの目標というか、自分に課せられていることだろうと、

 (今季追走初優勝) いやー、よかったです。本当にもうずっと勝てなくて。去年もけっきょく奥伊吹で優勝してから、名阪で2位とかがあったんですけど、あと微妙に本当にポカミスとか16で負けたりが多くて、今年もそうなんですけど。ようやく落ち着いて追走できるようになって。近づきさえすれば、なんとかなるだろうと思ってたんでよかったです、本当に。


第6戦 2位

吉村 旭人

Racing Team AIROU VEHIQL VL
AIROU VEHIQL VL A31 [A31]

 昨日の悔しさをバネに、まず単走では練習でできなかったこと、昨日できなかったことをやろうと。やらないともう追走に残れないんで。その意気込みから始まって、追走は東海勢(中川や最上)が上がってきてくれるだろうと。そこを倒したい。その一心で。で、ふたりを倒したなら、前にも負けた古賀さん、そして古賀さんに勝ったときには栁くん。栁くんには「決勝で当たろう」と冗談で話してたんですけど、「無理だよ」っていわれて(笑)、それもまたバネになったかなと。けっきょくはひと足届かず、彼との差をかんじました。でも、これからも勝てるように努力をしていきたいと思ってます。


第6戦 3位

古賀 誠進

TEAM九州 GUN sports
GUN sports 180SX [RPS13]

 (車両トラブルは)準決勝のウォーミングアップの定常円のときだけど、円かきが「下手になったのかな?」って思ったぐらいだったんです。無線でも「オレこんなに円かき下手じゃないんだけどな」なんて冗談で言いながらウォーミングアップに行くとパワー感がない。アクセルを離したらもうエンジンがアイドリングしない。それでちょっとスタート手こずって。後追いのときも先行も。もうアクセル全開で踏み込んでも、1ゾーンにいかない。内側にキュンって入っちゃって……まぁしょうがないです。プラグとかだけの軽い不具合だったらいいんですけどね。エンジン開けてみます。


第6戦 最終順位&ポイント

Pos.No.DriverTeamCarModelPoints
122栁 和孝SIM support SPARK × WISTERIASILVIAS1425
231吉村 旭人Racing Team AIROU VEHIQL VLCEFIROA3121
356古賀 誠進TEAM九州 GUN sports180SXRPS1318
49瀬戸 大輔HOUSE INNOVATION RacingSILVIAS1516
536最上 弦毅MCR Factory SHIBATIRE D-MAX180SXRPS1313
690伊藤 満紀Team Ito AutoCHASERJZX9012
740奥茂 祐真88group × BUNDYSILVIAPS1311
892大島 挙一Team GLANZ ND-VictorySILVIAS1510
959西山 大貴SAMMIT ORIGIN Labo. VL BOOSTARSILVIAS158
1086近藤 善道近藤エンジニアリング Moty’s VALINOLEVINAE867
1179中村 大介WISTERIA 中村屋 WONDER saito VL180SXRPS136
1270中川 尚隆MCR Factory SHIBATIRE D-MAXSILVIAS155
1365安藤 直輝グレート安藤 Moty’s VLLAURELC334
1471酒井 勇輝噂の番長 × FGR × VALINOSILVIAS143
1516柳 晃司THEATER × Sky Team WTSILVIAS152
1627Date AndrewDefy AutoRX-7FD3S1
1720飯田 曜二Agent-K Racing VALINOSILVIAS15 
1849田中 光俺様STYLESKYLINEER34 
1939宮里 宏和FBM RACINGSOARERJZZ30 
2055吉田 紘祐TEAM miyaseimitsuRX-7FD3S 
2151五十嵐 剛GoGoRacingSILVIAS15 
2299阿久澤 一幸サンダーお兄さんレーシング86ZN6 
2337Dhnaram CaseyBURSTSILVIAPS13 
2497森 修TEAM MORISILVIAS14 

第6戦 単走順位&ポイント

Pos.No.DriverTeamCarModelPoints
122栁 和孝SIM support SPARK × WISTERIASILVIAS1420
236最上 弦毅MCR Factory SHIBATIRE D-MAX180SXRPS1316
356古賀 誠進TEAM九州 GUN sports180SXRPS1315
459西山 大貴SAMMIT ORIGIN Labo. VL BOOSTARSILVIAS1514
590伊藤 満紀Team Ito AutoCHASERJZX9013
686近藤 善道近藤エンジニアリング Moty’s VALINOLEVINAE8612
731吉村 旭人Racing Team AIROU VEHIQL VLCEFIROA3111
879中村 大介WISTERIA 中村屋 WONDER saito VL180SXRPS1310
920飯田 曜二Agent-K Racing VALINOSILVIAS158
1070中川 尚隆MCR Factory SHIBATIRE D-MAXSILVIAS157
1149田中 光俺様STYLESKYLINEER346
1239宮里 宏和FBM RACINGSOARERJZZ305
139瀬戸 大輔HOUSE INNOVATION RacingSILVIAS154
1465安藤 直輝グレート安藤 Moty’s VLLAURELC333
1555吉田 紘祐TEAM miyaseimitsuRX-7FD3S2
1651五十嵐 剛GoGoRacingSILVIAS151
1740奥茂 祐真88group × BUNDYSILVIAPS13 
1899阿久澤 一幸サンダーお兄さんレーシング86ZN6 
1992大島 挙一Team GLANZ ND-VictorySILVIAS15 
2071酒井 勇輝噂の番長 × FGR × VALINOSILVIAS14 
2137Dhnaram CaseyBURSTSILVIAPS13 
2297森 修TEAM MORISILVIAS14 
2316柳 晃司THEATER × Sky Team WTSILVIAS15 
2427Date AndrewDefy AutoRX-7FD3S 

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