D1LT RD.5 エビス 詳細レポート

2025 D1 LIGHTS SERIES RD.5 EBISU
2025年D1ライツシリーズ第5戦エビス
開催日:2025年8月30日(土)
会場:エビスサーキット
司会進行&実況:鈴木学/駒崎亮介
審判員:神本寿/古口美範/春山隆
コースコンディション:ドライ
 延動員数:901名(3日間合計)

玉川を倒した古賀が今季初勝利!


第5戦 単走決勝

Tanso 1st place
栁 和孝
SIM support SPARK × WISTERIA
SPARK S14 [S14]
Tanso 2nd place
玉川 艶哉
180SX [RPS13]
Tanso 3rd place
奥茂 祐真
SILVIA [PS13]

本番でコースに適応した栁が単走優勝

 2ヶ月半のサマーブレイクを終えてD1ライツの2025年シーズン後半戦がスタート。8月最後の週末に第5戦と第6戦がエビスサーキット西コースで開催された。

 競技区間は前年と同様。ストレートから右コーナーを抜けて振り返し、下り坂の左コーナーを抜けたところまでだ。

 ストレート後半にラインが引かれてS字のような設定となったのは昨年同様。1コーナー進入手前のアウト側に通過指定ゾーンが設けられたのも昨年同様だが、右コーナーの奥と、下りの左コーナーはイン側にゾーンが設けられ、右コーナーの立ち上がりにはアウト側にゾーンが追加された。

 このゾーンはずし減点やコースリミット超過の減点で単走敗退となった選手が多かったが、そもそもストレート後半をS字のように走ることが求められるコース設定に適応できず、通常のエビス西コースのようにフェイントを入れてコーナーへ飛ばすような進入スタイルで走ってしまった選手は、走りがズレてしまって減点が大きくなる傾向があった。

 そのなかで、練習走行では苦戦ぎみだった単走ランキング首位の栁は、本番に向けて徐々に走りをコースに合わせ、1本目に通過確実な得点をとると、2本目はきっちりS字のスタイルで進入し、振り返しも速く、大きなアングルを保ってコーナーをまわり、今季3回目の単走優勝を果たした。

 なおシリーズ上位選手のなかでは、西山がマシントラブルにより敗退となった。

Pos.No.DriverCarBest score2nd score
122栁 和孝S1498.6097.35
277玉川 艶哉RPS1398.1096.50
340奥茂 祐真PS1397.8097.15
419浅野 潤一PS1397.7033.50
556古賀 誠進RPS1397.6097.15
670中川 尚隆S1597.1596.60
758谷本 真人S1496.7596.15
836最上 弦毅RPS1396.7593.50
941植村 真一JZX10096.5093.70
105小紫 知慧ZN696.4095.70
1127Date AndrewFD3S96.2593.25
129瀬戸 大輔S1596.0592.00
1386近藤 善道AE8695.9593.35
1455吉田 紘祐FD3S95.9593.00
1517佐藤 拓巳JZX10095.8569.50
1690伊藤 満紀JZX9095.7535.00
1732伊藤 充輝S1595.6547.50
1892大島 挙一S1595.6542.50
1979中村 大介RPS1395.5094.50
2016柳 晃司S1595.4095.15
2164森 孝弘ZN695.3594.50
2280Jin Tea WookBK95.3093.60
233三品 和希RPS1395.1094.30
2439宮里 宏和JZZ3095.0594.75
▲ 追走トーナメント 進出 ▲
2554木暮 博亮JZX10095.0092.75
2688平田 健介S1594.7032.50
2751五十嵐 剛S1594.6592.00
287髙野 直樹JZX10094.6556.00
2931吉村 旭人A3194.6093.00
3097森 修S1494.5093.35
3130與儀 清登PS1393.9090.15
3268谷 光一PS1393.7592.80
3399阿久澤 一幸ZN693.7538.00
3426熊谷 圭一郎RPS1393.6033.00
3566北澤 淳JZX9093.2593.00
3671酒井 勇輝S1493.2037.50
3765安藤 直輝C3392.7033.50
3869中村 健一S1492.1031.50
3996黒沼 雄一ZN691.7532.50
4020飯田 曜二S1591.6591.65
4149田中 光ER3491.5089.50
4259西山 大貴S1530.50
37Dhnaram CaseyPS13DNS
33辻 紳護武C33DNS
44須黒 典高S14DNS
73油浦 桃SILVIARETIRE

第5戦 単走優勝

栁 和孝

SIM support SPARK × WISTERIA
SPARK S14 [S14]

 今回、今年はじめて練習からクルマのトラブルはなくて。ただそのぶん人間がポンコツすぎて今朝までずっと悩んでて。進入のスタイルがぼくのいつものスタイルじゃなくて、ドーンドーンって返すかんじだったんですけど、今朝の時点でもできてなくて、たぶん今年はじめてっていうくらい単走に自信がなくて、けっこう緊張してました。

 それで1本目は今年の課題であるボーダー、97点とか96点とか、自分のなかで無理をしないで、そこそこポイントだけ押さえる走りっていうのを目指してたんで、まあそのとおり行けて。「これでベスト8に入ってたらいいなぁ」くらいの点が出て、「じゃあ2本目は思いきり行こう!」みたいなかんじで行きました。

 2本目は、今日の狙いどおりというか、ぼくずっとアクセル抜いちゃってたんですけど、とにかく奥までがまんして、アクセルでまわしていって……なんとかギリギリ……もう少しいきたかったんですけど、自分のなかでは。

 でも思った以上に行けたんで。スピード感は自分としてはあると思ってたんですけど、1位は厳しいかな、というくらいの手応えだったんですけど、これで単走優勝できてうれしいですね。

 今日はめちゃくちゃ苦しんでたなかではまぁよかったかな、と。今年これで単走は3勝目。まぁ明日も単走は獲って。あとは課題である追走でどこまでいけるかな、っていうかんじです。


第5戦 追走トーナメント

玉川の走りもよかったが、最後のゾーンを完全にはずしてしまったのがひびいて、古賀が優勝。


決勝に向けて調子を上げてきた古賀が玉川の初優勝を阻止

 追走トーナメントは単走の上位8名がシードされてベスト16から出走。単走9位から24位がベスト24を戦って、勝てばベスト16に進出するというシステムでおこなわれた。

 シリーズ上位選手では、瀬戸が柳(晃)に、中村(大)がアンドリューに敗れてベスト24敗退となった。

 ベスト16は、すべての対戦で単走上位の選手が勝利するという順当な展開。ベスト4には栁(和)、古賀、玉川、中川という決勝進出経験のある4名が勝ち上がった。

 準決勝、まずは栁(和)と古賀が対戦。1本目は先行の栁がいい走りを見せつつも第2ゾーンをはずす。それに対し、古賀はいい距離の追走を見せてアドバンテージを獲得した。2本目は先行古賀の渾身の走りに栁(和)は後追いから寄せきれず、古賀が勝利した。

 準決勝もうひとつの対戦は玉川vs中川。1本目後追いの中川は飛び込みからインを狙っていったが、攻めすぎて詰まり、無理に止めてドリフトが戻ってしまう大きなミス。これが決め手で玉川が2回目の決勝進出を決めた。

 決勝は過去にこのコースで初優勝を決めた古賀と、決勝進出二度目でまだ優勝経験がない玉川。1本目は古賀が先行。古賀はこの日イチバンと思わせるほどの走りを見せ、玉川を寄せつけない。2本目は後追いの古賀にミスもあったが、玉川がゾーン4を完全にはずしてしまい逆転ならず。古賀が優勝した。


第5戦 優勝

古賀 誠進

TEAM九州 GUN sports
GUN sports 180SX [RPS13]

 (このコースは得意?) ……得意なときもある。でも、去年ぶつかってますから。まぁ今日はよかったです。でも練習は手探りでしたよ。進入のあの逆振りがちょっとイメージわかなくて。けっきょく(タイヤの)空気張りましたもん、本番では。もう空気入れて、そのままいい追走が見せられればいいかな、みたいな。追走も、もうずっと一緒の空気圧で、乗りやすいかんじでやってました。先行で逃げようとかは思わず、乗りやすい空気圧で乗ったかんじです。

 でも、ここのコースって、進入の逆振りの量とか、車速のちがいがめっちゃひとによってちがうんで。ゾーンまで踏むひとと、ゾーンから踏むひとと、逆振りで減速するひとといるんで、それがちょっと、わかんないですね。だからむずかしいです。明日もあるんでぶつけて修理っていうのもやりたくないんで。追走は、たらればだけど、こうしておけばよかったっていうこととかいっぱいありますよ。「やっちまったー!」っていうときもありましたよ。で、バーッとサイド引いてなんとかして。

 (決勝に行ったときは?)「来たか!」と思いました。1本目の先行は「おっ、なんかうまくいった」ってかんじです。「あれ、あれれ」ってかんじでした(笑)。後追いは、今日は失敗した記憶はいっぱいあるんだけど……栁くんのときがイチバンよかったのかな。ちょっと玉川くんのときも進入で「ああーっ」って思って、失敗したけど、そのあとなんとかリカバリーしたっていうかんじでした。

 (優勝できて) 気持ちいいですね。このまま明日も行きたいです。


第5戦 2位

玉川 艶哉

Carguy Racing 特注看板.com
CarGuy Racing 特注看板.com 180SX [RPS13]

 備北も日光もそうだったんですけど、ちょっとクルマのセッティングがうまく出せてなくて、すごくアンダーがあったんですけど、今回そのアンダーを消してチャレンジできたんで、第5戦にしてはすごくいい状態で来てると思うんで、明日も思いっきりいけたらいいなと思っています。

 (決勝は?) やっぱりリズムが崩れたのをもどしきれてなかったというか、そう自分でも思ってました。明日はそういうところもノリノリで行けるようにしようと思います。


第5戦 3位

栁 和孝

SIM support SPARK × WISTERIA
SPARK S14 [S14]

 (古賀選手との準決勝は) 先行に関しては、ショートウォームアップになったじゃないですか。それで温めきれてないかんじが最上くんのときからあって。で、先行したときに思った以上に食ってなくて、ぶっ飛んで、リズムが合ってなかったみたいな。後追いは、あまり得意ではないので(苦笑)なりに……まぁ先行でやらかしたのがこの結果です。


第5戦 最終順位&ポイント

Pos.No.DriverTeamCarModelPoints
156古賀 誠進TEAM九州 GUN sports180SXRPS1325
277玉川 艶哉CarGuy Racing 特注看板.comSILVIARPS321
322栁 和孝SIM support SPARK × WISTERIASILVIAS1418
470中川 尚隆MCR Factory SHIBATIRE D-MAXSILVIAS1516
540奥茂 祐真88group × BUNDYSILVIAPS1313
619浅野 潤一FEAT Racing × SPEED MASTERSILVIAPS1312
758谷本 真人SHIBATIRE × Moty’s × REMSSILVIAS1411
836最上 弦毅MCR Factory SHIBATIRE D-MAX180SXRPS1310
941植村 真一Team Ito Auto UemuraSangyoCHASERJZX1008
1027Date AndrewDefy AutoRX-7FD3S7
1117佐藤 拓巳Team Fantastics × 阿部商会 × GT RADIALMARKⅡJZX1006
1290伊藤 満紀Team Ito AutoCHASERJZX905
1392大島 挙一Team GLANZ ND-VictorySILVIAS154
1416柳 晃司THEATER × Sky Team WTSILVIAS153
1564森 孝弘MORI GP SPORTS86ZN62
1680Jin Tea WookMOVE AUTO MOTIVEGENESIS COUPEBK1
175小紫 知慧トヨタ自動車部 CUSCO TOYO TIRES86ZN6 
189瀬戸 大輔HOUSEINNOVATION RacingSILVIAS15 
1986近藤 善道近藤エンジニアリング Moty’s VALINOLEVINAE86 
2055吉田 紘祐TEAM miyaseimitsuRX-7FD3S 
2132伊藤 充輝TEAM miyaseimitsuSILVIAS15 
2279中村 大介WISTERIA 中村屋 WONDER saito VL180SXRPS13 
233三品 和希ホリウチ製作所180SXRPS13 
2439宮里 宏和FBM RACINGSOARERJZZ30 

第5戦 単走順位&ポイント

Pos.No.DriverTeamCarModelPoints
122栁 和孝SIM support SPARK × WISTERIASILVIAS1420
277玉川 艶哉CarGuy Racing 特注看板.com180SXRPS1316
340奥茂 祐真88group × BUNDYSILVIAPS1315
419浅野 潤一FEAT Racing × SPEED MASTERSILVIAPS1314
556古賀 誠進TEAM九州 GUN sports180SXRPS1313
670中川 尚隆MCR Factory SHIBATIRE D-MAXSILVIAS1512
758谷本 真人SHIBATIRE × Moty’s × REMSSILVIAS1411
836最上 弦毅MCR Factory SHIBATIRE D-MAX180SXRPS1310
941植村 真一Team Ito Auto UemuraSangyoCHASERJZX1008
105小紫 知慧トヨタ自動車部 CUSCO TOYO TIRES86ZN67
1127Date AndrewDefy AutoRX-7FD3S6
129瀬戸 大輔HOUSE INNOVATION RacingSILVIAS155
1386近藤 善道近藤エンジニアリング Moty’s VALINOLEVINAE864
1455吉田 紘祐TEAM miyaseimitsuRX-7FD3S3
1517佐藤 拓巳Team Fantastics × 阿部商会 × GT RADIALMARKⅡJZX1002
1690伊藤 満紀Team Ito AutoCHASERJZX901
1732伊藤 充輝TEAM miyaseimitsuSILVIAS15
1892大島 挙一Team GLANZ ND-VictorySILVIAS15
1979中村 大介WISTERIA 中村屋 WONDER saito VL180SXRPS13
2016柳 晃司THEATER × Sky Team WTSILVIAS15
2164森 孝弘MORI GP SPORTS86ZN6
2280Jin Tea WookMOVE AUTO MOTIVEGENESIS COUPEBK
233三品 和希ホリウチ製作所180SXRPS13
2439宮里 宏和FBM RACINGSOARERJZZ30

ランキング

2025年シリーズランキング >>>

関連記事