■コースコンディション:ドライ
■無観客
日光に続いて米内が備北でも優勝!
単走決勝
サイドで伸ばすな、踏んでいけ!
現在のD1では、コーナーに対する振り出し位置が非常に重要だ。振り出し位置が奥すぎれば曲がりきれないが、手前すぎればアウト側の通過指定ゾーンに届かない。とくにこの備北ハイランドの単走ではその振り出し位置の重要さが顕著だ。
奥すぎる振り出しには恐怖心がともなうので、どうしても振り出し位置が手前になりがちな傾向がある。そうすると車速が落ちてしまうので、サイドブレーキでドリフトを伸ばしても、その後アクセルを踏むと角度が浅くなるなどして1コーナー奥の通過指定ゾーンがとれない。得点が伸びなかった選手はゾーン外しでの減点をとられたケースが多かった。
いっぽう、適正な位置ですばやく振り出せれば、アクセルを入れることができるタイミングも早くなり、指定ゾーンを通過しつつ高い車速でコーナーを抜けることができる。(コーナーでの)車速、するどい振り、大きな角度、この3要素のうち少なくともふたつは満たしていないとボーダーラインは超えられなかった。
そのなかで、3要素を高い次元で見せていた最上、加納、吉田の3人が99点台を獲得。その差はわずかだったが、振り出してから最大角でアウトの通過指定ゾーンに向かう距離感がバッチリだった最上が最高点となり、初の単走優勝を果たした。
Pos. | No. | Driver | Machine | Best Score | 2nd Score |
---|---|---|---|---|---|
1 | 36 | 最上 弦毅 | RPS13 | 99.30 | 97.70 |
2 | 52 | 加納 広貴 | JZX100 | 99.15 | 98.45 |
3 | 66 | 吉田 道夫 | PS13 | 99.00 | 98.00 |
4 | 85 | 近藤 善道 | AE86 | 98.95 | 95.75 |
5 | 1 | 目桑 宏次郎 | RPS13 | 98.80 | 98.35 |
6 | 47 | 米内 寿斗 | S15 | 98.70 | 97.70 |
7 | 88 | 髙木 美紀 | PS13 | 98.65 | 96.50 |
8 | 78 | 戸田 真琴 | C33 | 98.60 | 97.00 |
9 | 86 | 髙嶋 健市 | JZX100 | 98.60 | 96.50 |
10 | 56 | 森 孝弘 | S15 | 98.55 | 60.00 |
11 | 70 | 横田 宏延 | S15 | 98.55 | 40.00 |
12 | 18 | 岩﨑 脩作 | S15 | 98.50 | 97.35 |
13 | 90 | 伊藤 満紀 | JZX90 | 98.25 | 95.25 |
14 | 44 | 浮田 正明 | S14 | 98.15 | 95.90 |
15 | 7 | 笹山 栄久 | JZX100 | 98.10 | 93.00 |
16 | 13 | 永野 正持 | PS13 | 97.70 | 54.00 |
▲追走トーナメント進出▲ | |||||
17 | 65 | 神谷 剛 | CPV35 | 97.65 | 96.80 |
18 | 95 | 福田 大輔 | PS13 | 97.65 | 55.00 |
19 | 58 | 谷本 真人 | S14 | 97.50 | 95.40 |
20 | 6 | 村上 佳 | JZX100 | 97.40 | 96.25 |
21 | 67 | 安光 広宣 | RPS13 | 97.40 | 89.50 |
22 | 41 | 植村 真一 | JZX100 | 97.20 | 80.00 |
23 | 45 | 三好 純平 | S15 | 97.15 | 63.00 |
24 | 63 | 稲岡 優樹 | ER34 | 97.10 | 95.25 |
25 | 98 | 本山 健太 | S15 | 97.00 | 96.00 |
26 | 84 | 有元 美咲 | PS13 | 96.85 | 54.00 |
27 | 33 | 辻 紳護武 | C33 | 96.75 | 96.00 |
28 | 89 | 藤本 英佳 | E-S14 | 96.75 | 91.75 |
29 | 87 | 文元 竜彦 | S15 | 96.65 | 60.00 |
30 | 35 | 塙 彰拡 | FD3S | 96.65 | 53.50 |
31 | 43 | 西田 裕司 | S14 | 96.50 | 92.50 |
32 | 31 | 蕎麦切 広大 | HR31 | 96.40 | 95.00 |
33 | 10 | 瀧澤 翼 | PS13 | 96.40 | 49.00 |
34 | 60 | 原 設 | S15 | 96.35 | 96.25 |
35 | 96 | 川原山 紀人 | RPS13 | 96.30 | 53.50 |
36 | 93 | 倉野尾 太一 | S15 | 96.25 | 60.00 |
37 | 76 | 小林 友和 | S14 | 96.25 | 43.00 |
38 | 3 | 野村 圭市 | ER34 | 95.90 | 47.50 |
39 | 39 | 田島 祐一 | S15 | 95.50 | 94.75 |
40 | 99 | 阿久澤 一幸 | S14 | 95.25 | 55.00 |
41 | 54 | 長瀬 幸治 | JZX100 | 95.25 | 50.00 |
42 | 64 | 大木 竜二 | C35 | 95.25 | 40.00 |
43 | 94 | 縫部 寿樹 | PS13 | 94.60 | 93.50 |
44 | 69 | 花渕 大樹 | JZX100 | 94.60 | 38.00 |
45 | 30 | 田中 規明 | PS13 | 94.25 | 38.50 |
46 | 29 | 粟野 如月 | JZX100 | 93.50 | 52.50 |
47 | 5 | 瀬戸 勇一郎 | S15 | 93.25 | 91.25 |
48 | 79 | 北野 隆也 | PS13 | 92.00 | 45.00 |
49 | 55 | 須澤 翔平 | PS13 | 91.50 | 35.00 |
50 | 37 | 藤本 幸之助 | S15 | 74.00 | 52.50 |
51 | 92 | 永松 槙之介 | JZX100 | 49.00 | 40.00 |
単走優勝
最上 弦毅
MCR Factory D-MAX Lubross
MCR Factory D-MAX Lubross 180SX (RPS13)
自信はありました。去年もライツで走ったコースだったんで、イメージはできてたんで、そのまま……横井さん(※D1GP選手)のアドバイスどおり走って、いいかんじで走れたっていうところですね。練習からスポッターの話でもけっこういい走りはできていたんで、練習どおり走って、本番も決まったっていうかんじです。
ウォームアップでホイールに土がついて、それでタイヤがバイブレーションを起こしていて、ちょっとグリップが低くなっていたんで、1本めはいつもの勢いで行ったら飛び出ると思って、ちょっと抑えてゾーンをとりにいきました。で、そのあいだに土もとれていいかんじのグリップも徐々に出てきたんで2本めは攻めて練習の走りができたかな、というかんじですね。
単走優勝できて、もうメチャクチャうれしいです。
追走トーナメント
米内と目桑が攻撃的バトル!
ベスト16では、まずランキング2位の加納が、少しミスをした笹山の後ろで、大きくドリフトがもどるミスをしてしまい敗退。また、ランキング首位の森も、高木との対戦で先行時に通過指定ゾーンを外してしまうミスがひびいて敗退した。
ベスト4に勝ち上がったのは最上、目桑、高木、米内。最上以外は優勝経験がある強豪だ。
まずは最上と目桑が対戦。1本め後追いの目桑が、飛び込みから終始近いドリフトで2ランクのアドバンテージをとる。2本めは先行の目桑が通過指定ゾーンを外したものの、加速区間でやや距離を空けられていた後追いの最上が2コーナーで寄せたのみにとどまり、1ランクしか奪えず目桑が勝った。
高木と米内の対戦は、まず米内が1コーナーで高木との距離を詰め、アドバンテージをとる。2本めは後追いの高木が1コーナーの先でコースアウトしてしまい、米内が勝った。
決勝は目桑vs米内。第1戦の勝者と第2戦の勝者というカードだ。1本めは目桑が先行。後追いの米内は1コーナーの奥からきれいに目桑のインに入り、いっぽう目桑は1~2コーナー間でハミ出してしまう。2本めは米内が先行。後追いの目桑は米内をとらえたものの、2コーナーの手前で詰まってしまって接触しつつ失速。これで米内の2連勝が決まった。
また、米内はこれでポイントランキングでも首位に立った。
優勝
米内 寿斗
Team Kazama Moty’s VALINO
Kazama Auto S15 SILVIA (S15)
走ったことのないコースだったんで、予習してイメージはつけてきたんですけど、金曜日に走ってみたら、振り出しの位置は広いのに、1コーナーがすごく狭くなってるんで、ぜんぜん届かない。案の定ちっちゃくなっちゃって「ヤバいかな」と思ったんですけど、練習2本めにはちょっと走りかたを変えて、だいたい組み立てできて、いい走りはできたんで、そこからはどんどん走りを煮詰めていって、手応えはけっこうありました。
追走に入ってからは、1回戦はまだちょっと後追いが微妙だったんで、動画とかをその場ですぐ見返して、振り出しかたとかも変えて、2回戦くらいからは進入からドカッと入るいい追走ができてきたので、どんどん準決勝、決勝って精度を上げていけたかなというかんじです。
決勝はほんとにクラッシュ覚悟っていったらなんですけど、捨て身で行かないと目桑選手には絶対勝てないと思ってたんで……すごく速いんで。今回は自分で勝利を掴みにいけたかなっていうかんじなので、まだまだ改善点はありますけど、とりあえず満足はしています。
もちろんシリーズチャンピオンを目指しているので、めちゃくちゃうれしいですけど、ホントにまだまだぜんぜん差がないので、ここで気を抜いたら逆転されちゃうと思うので、ホントに気を抜かないでこれからもやっていこうと思います。
2位
目桑 宏次郎
Realstyle ORIGIN Labo. VALINO
新型180SX (RPS13)
(決勝の先行時のオーバーランは)追走だからっていことで、どんどんタイヤのエア圧を変えてきたんですけど、そこの調整のほんのちょっとのズレが……どんどんシビアになっていっていたので、そのミスかな、と。
(後追いは)ランク差が2ランクって聞いていたので準決勝の追走のときのかんじで走ればサドンデスに持ち込めるなっていう気持ちで攻めつつ「冷静に行こうかな」とは思ってたんですけど、なかなか……ああいうかんじになりましたね。
3位
最上 弦毅
MCR Factory D-MAX Lubross
MCR Factory D-MAX Lubross 180SX (RPS13)
(準決勝は)目桑くんが速いのはわかってたんで、最終コーナーからカツカツで行こうと思ったら、最終コーナー1コめの右を攻めすぎて、逆にケツを滑らせてしまったんで、それで進入から詰められなくて、というかんじでした。でも初の表彰台だし、単走優勝も獲れたんで、めちゃくちゃうれしいです。
最終順位&ポイント
Pos. | No. | Driver | Team | Machine | Color | Points |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 47 | 米内 寿斗 | Team Kazama Moty’s VALINO | S15 | 赤/白 | 25 |
2 | 1 | 目桑 宏次郎 | Realstyle ORIGIN Labo. VALINO | RPS13 | 青 | 21 |
3 | 36 | 最上 弦毅 | MCR Factory D-MAX Lubross | RPS13 | 紫 | 18 |
4 | 88 | 高木 美紀 | VALINO TIRES N-style | PS13 | 桃色/紫 | 16 |
5 | 78 | 戸田 真琴 | KRC HALCAR | C33 | 緑 | 13 |
6 | 90 | 伊藤 満紀 | Team Ito Auto GOODYEAR | JZX90 | 緑 | 12 |
7 | 44 | 浮田 正明 | Quarter Mile Zeknova × MEGAN RACING | S14 | 白/黒 | 11 |
8 | 7 | 笹山 栄久 | Team M2 Racing | JZX100 | 白/青 | 10 |
9 | 52 | 加納 広貴 | Team Ito Auto Service | JZX100 | 黒/橙 | 8 |
10 | 66 | 吉田 道夫 | ハロウィン ★ t’s square ★ SSR | PS13 | 赤 | 7 |
11 | 85 | 近藤 善道 | 米子オートセンター 建築工房ALBA | AE86 | 緑 | 6 |
12 | 86 | 高嶋 健市 | Team Ito Auto 健 × GOODRIDE | JZX100 | 黒/橙 | 5 |
13 | 56 | 森 孝弘 | GP SPORTS | S15 | 赤 | 4 |
14 | 70 | 横田 宏延 | MCR Factory D-MAX Lubross | S15 | 紫 | 3 |
15 | 18 | 岩﨑 脩作 | IWASAKI Quarter Mile | S15 | 黄 | 2 |
16 | 13 | 永野 正持 | KRC 永野工房 | PS13 | 黄 | 1 |
単走順位&ポイント
Pos. | No. | Driver | Team | Machine | ||
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 36 | 最上 弦毅 | MCR Factory D-MAX Lubross | RPS13 | 紫 | 20 |
2 | 52 | 加納 広貴 | Team Ito Auto Service | JZX100 | 黒/橙 | 16 |
3 | 66 | 吉田 道夫 | ハロウィン ★ t’s square ★ SSR | PS13 | 赤 | 15 |
4 | 85 | 近藤 善道 | 米子オートセンター 建築工房ALBA | AE86 | 緑 | 14 |
5 | 1 | 目桑 宏次郎 | Realstyle ORIGIN Labo. VALINO | RPS13 | 青 | 13 |
6 | 47 | 米内 寿斗 | Team Kazama Moty’s VALINO | S15 | 赤/白 | 12 |
7 | 88 | 高木 美紀 | VALINO TIRES N-style | PS13 | 桃色/紫 | 11 |
8 | 78 | 戸田 真琴 | KRC HALCAR | C33 | 緑 | 10 |
9 | 86 | 高嶋 健市 | Team Ito Auto 健 × GOODRIDE | JZX100 | 黒/橙 | 8 |
10 | 56 | 森 孝弘 | GP SPORTS | S15 | 赤 | 7 |
11 | 70 | 横田 宏延 | MCR Factory D-MAX Lubross | S15 | 紫 | 6 |
12 | 18 | 岩﨑 脩作 | IWASAKI Quarter Mile | S15 | 黄 | 5 |
13 | 90 | 伊藤 満紀 | Team Ito Auto GOODYEAR | JZX90 | 緑 | 4 |
14 | 44 | 浮田 正明 | Quarter Mile Zeknova × MEGAN RACING | S14 | 白/黒 | 3 |
15 | 7 | 笹山 栄久 | Team M2 Racing | JZX100 | 白/青 | 2 |
16 | 13 | 永野 正持 | KRC 永野工房 | PS13 | 黄 | 1 |
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