D1ライツ Rd.3 備北 詳細レポート

■コースコンディション:ドライ
■無観客

日光に続いて米内が備北でも優勝!


単走決勝

サイドで伸ばすな、踏んでいけ!

Tanso 1st
最上 弦毅 (MCR Factory D-MAX Lubross) MCR Factory D-MAX Lubross 180SX (RPS13)
Tanso 2nd
加納 広貴 MARKⅡ(JZX100)
Tanso 3rd
吉田 道夫 SILVIA(PS13)

現在のD1では、コーナーに対する振り出し位置が非常に重要だ。振り出し位置が奥すぎれば曲がりきれないが、手前すぎればアウト側の通過指定ゾーンに届かない。とくにこの備北ハイランドの単走ではその振り出し位置の重要さが顕著だ。

奥すぎる振り出しには恐怖心がともなうので、どうしても振り出し位置が手前になりがちな傾向がある。そうすると車速が落ちてしまうので、サイドブレーキでドリフトを伸ばしても、その後アクセルを踏むと角度が浅くなるなどして1コーナー奥の通過指定ゾーンがとれない。得点が伸びなかった選手はゾーン外しでの減点をとられたケースが多かった。

いっぽう、適正な位置ですばやく振り出せれば、アクセルを入れることができるタイミングも早くなり、指定ゾーンを通過しつつ高い車速でコーナーを抜けることができる。(コーナーでの)車速、するどい振り、大きな角度、この3要素のうち少なくともふたつは満たしていないとボーダーラインは超えられなかった。

そのなかで、3要素を高い次元で見せていた最上、加納、吉田の3人が99点台を獲得。その差はわずかだったが、振り出してから最大角でアウトの通過指定ゾーンに向かう距離感がバッチリだった最上が最高点となり、初の単走優勝を果たした。

Pos.No.DriverMachineBest Score2nd Score
136最上 弦毅RPS1399.3097.70
252加納 広貴JZX10099.1598.45
366吉田 道夫PS1399.0098.00
485近藤 善道AE8698.9595.75
51目桑 宏次郎RPS1398.8098.35
647米内 寿斗S1598.7097.70
788髙木 美紀PS1398.6596.50
878戸田 真琴C33 98.6097.00
986髙嶋 健市JZX10098.6096.50
1056森 孝弘S1598.5560.00
1170横田 宏延S1598.5540.00
1218岩﨑 脩作S1598.5097.35
1390伊藤 満紀JZX9098.2595.25
1444浮田 正明S1498.1595.90
157笹山 栄久JZX10098.1093.00
1613永野 正持PS1397.7054.00
▲追走トーナメント進出▲
1765神谷 剛CPV3597.6596.80
1895福田 大輔PS1397.6555.00
1958谷本 真人S1497.5095.40
206村上 佳JZX10097.4096.25
2167安光 広宣RPS1397.4089.50
2241植村 真一JZX10097.2080.00
2345三好 純平S1597.1563.00
2463稲岡 優樹ER3497.1095.25
2598本山 健太S1597.0096.00
2684有元 美咲PS1396.8554.00
2733辻 紳護武C3396.7596.00
2889藤本 英佳E-S1496.7591.75
2987文元 竜彦S1596.6560.00
3035塙 彰拡FD3S96.6553.50
3143西田 裕司S1496.5092.50
3231蕎麦切 広大HR3196.4095.00
3310瀧澤 翼PS1396.4049.00
3460原 設S1596.3596.25
3596川原山 紀人RPS1396.3053.50
3693倉野尾 太一S1596.2560.00
3776小林 友和S1496.2543.00
383野村 圭市ER3495.9047.50
3939田島 祐一S1595.5094.75
4099阿久澤 一幸S1495.2555.00
4154長瀬 幸治JZX10095.2550.00
4264大木 竜二C3595.2540.00
4394縫部 寿樹PS1394.6093.50
4469花渕 大樹JZX10094.6038.00
4530田中 規明PS1394.2538.50
4629粟野 如月JZX10093.5052.50
475瀬戸 勇一郎S1593.2591.25
4879北野 隆也PS1392.0045.00
4955須澤 翔平PS1391.5035.00
5037藤本 幸之助S1574.0052.50
5192永松 槙之介JZX100 49.0040.00

単走優勝

最上 弦毅
MCR Factory D-MAX Lubross
MCR Factory D-MAX Lubross 180SX (RPS13)

自信はありました。去年もライツで走ったコースだったんで、イメージはできてたんで、そのまま……横井さん(※D1GP選手)のアドバイスどおり走って、いいかんじで走れたっていうところですね。練習からスポッターの話でもけっこういい走りはできていたんで、練習どおり走って、本番も決まったっていうかんじです。

ウォームアップでホイールに土がついて、それでタイヤがバイブレーションを起こしていて、ちょっとグリップが低くなっていたんで、1本めはいつもの勢いで行ったら飛び出ると思って、ちょっと抑えてゾーンをとりにいきました。で、そのあいだに土もとれていいかんじのグリップも徐々に出てきたんで2本めは攻めて練習の走りができたかな、というかんじですね。

単走優勝できて、もうメチャクチャうれしいです。


追走トーナメント

米内と目桑が攻撃的バトル!

Final Battle
目桑 宏次郎 180SX(RPS13) vs 米内 寿斗 SILVIA(S15)

ベスト16では、まずランキング2位の加納が、少しミスをした笹山の後ろで、大きくドリフトがもどるミスをしてしまい敗退。また、ランキング首位の森も、高木との対戦で先行時に通過指定ゾーンを外してしまうミスがひびいて敗退した。

ベスト4に勝ち上がったのは最上、目桑、高木、米内。最上以外は優勝経験がある強豪だ。

まずは最上と目桑が対戦。1本め後追いの目桑が、飛び込みから終始近いドリフトで2ランクのアドバンテージをとる。2本めは先行の目桑が通過指定ゾーンを外したものの、加速区間でやや距離を空けられていた後追いの最上が2コーナーで寄せたのみにとどまり、1ランクしか奪えず目桑が勝った。

高木と米内の対戦は、まず米内が1コーナーで高木との距離を詰め、アドバンテージをとる。2本めは後追いの高木が1コーナーの先でコースアウトしてしまい、米内が勝った。

決勝は目桑vs米内。第1戦の勝者と第2戦の勝者というカードだ。1本めは目桑が先行。後追いの米内は1コーナーの奥からきれいに目桑のインに入り、いっぽう目桑は1~2コーナー間でハミ出してしまう。2本めは米内が先行。後追いの目桑は米内をとらえたものの、2コーナーの手前で詰まってしまって接触しつつ失速。これで米内の2連勝が決まった。

また、米内はこれでポイントランキングでも首位に立った。


優勝

米内 寿斗
Team Kazama Moty’s VALINO
Kazama Auto S15 SILVIA (S15)

走ったことのないコースだったんで、予習してイメージはつけてきたんですけど、金曜日に走ってみたら、振り出しの位置は広いのに、1コーナーがすごく狭くなってるんで、ぜんぜん届かない。案の定ちっちゃくなっちゃって「ヤバいかな」と思ったんですけど、練習2本めにはちょっと走りかたを変えて、だいたい組み立てできて、いい走りはできたんで、そこからはどんどん走りを煮詰めていって、手応えはけっこうありました。

追走に入ってからは、1回戦はまだちょっと後追いが微妙だったんで、動画とかをその場ですぐ見返して、振り出しかたとかも変えて、2回戦くらいからは進入からドカッと入るいい追走ができてきたので、どんどん準決勝、決勝って精度を上げていけたかなというかんじです。

決勝はほんとにクラッシュ覚悟っていったらなんですけど、捨て身で行かないと目桑選手には絶対勝てないと思ってたんで……すごく速いんで。今回は自分で勝利を掴みにいけたかなっていうかんじなので、まだまだ改善点はありますけど、とりあえず満足はしています。

もちろんシリーズチャンピオンを目指しているので、めちゃくちゃうれしいですけど、ホントにまだまだぜんぜん差がないので、ここで気を抜いたら逆転されちゃうと思うので、ホントに気を抜かないでこれからもやっていこうと思います。

2位

目桑 宏次郎
Realstyle ORIGIN Labo. VALINO
新型180SX (RPS13)

(決勝の先行時のオーバーランは)追走だからっていことで、どんどんタイヤのエア圧を変えてきたんですけど、そこの調整のほんのちょっとのズレが……どんどんシビアになっていっていたので、そのミスかな、と。

(後追いは)ランク差が2ランクって聞いていたので準決勝の追走のときのかんじで走ればサドンデスに持ち込めるなっていう気持ちで攻めつつ「冷静に行こうかな」とは思ってたんですけど、なかなか……ああいうかんじになりましたね。

3位

最上 弦毅
MCR Factory D-MAX Lubross
MCR Factory D-MAX Lubross 180SX (RPS13)

(準決勝は)目桑くんが速いのはわかってたんで、最終コーナーからカツカツで行こうと思ったら、最終コーナー1コめの右を攻めすぎて、逆にケツを滑らせてしまったんで、それで進入から詰められなくて、というかんじでした。でも初の表彰台だし、単走優勝も獲れたんで、めちゃくちゃうれしいです。


最終順位&ポイント

Pos.No.DriverTeamMachineColorPoints
147米内 寿斗Team Kazama Moty’s VALINOS15赤/白25
21目桑 宏次郎Realstyle ORIGIN Labo. VALINORPS1321
336最上 弦毅MCR Factory D-MAX LubrossRPS1318
488高木 美紀VALINO TIRES N-stylePS13桃色/紫16
578戸田 真琴KRC HALCARC33 13
690伊藤 満紀Team Ito Auto GOODYEARJZX9012
744浮田 正明Quarter Mile Zeknova × MEGAN RACINGS14白/黒11
87笹山 栄久Team M2 RacingJZX100白/青10
952加納 広貴Team Ito Auto ServiceJZX100黒/橙8
1066吉田 道夫ハロウィン ★ t’s square ★ SSRPS137
1185近藤 善道米子オートセンター 建築工房ALBAAE866
1286高嶋 健市Team Ito Auto 健 × GOODRIDE JZX100黒/橙5
1356森 孝弘GP SPORTSS154
1470横田 宏延MCR Factory D-MAX LubrossS153
1518岩﨑 脩作IWASAKI Quarter MileS152
1613永野 正持KRC 永野工房PS131

単走順位&ポイント

Pos.No.DriverTeamMachine
136最上 弦毅MCR Factory D-MAX LubrossRPS1320
252加納 広貴Team Ito Auto ServiceJZX100黒/橙16
366吉田 道夫ハロウィン ★ t’s square ★ SSRPS1315
485近藤 善道米子オートセンター 建築工房ALBAAE8614
51目桑 宏次郎Realstyle ORIGIN Labo. VALINORPS1313
647米内 寿斗Team Kazama Moty’s VALINOS15赤/白12
788高木 美紀VALINO TIRES N-stylePS13桃色/紫11
878戸田 真琴KRC HALCARC33 10
986高嶋 健市Team Ito Auto 健 × GOODRIDEJZX100黒/橙8
1056森 孝弘GP SPORTSS157
1170横田 宏延MCR Factory D-MAX LubrossS156
1218岩﨑 脩作IWASAKI Quarter MileS155
1390伊藤 満紀Team Ito Auto GOODYEARJZX904
1444浮田 正明Quarter Mile Zeknova × MEGAN RACINGS14白/黒3
157笹山 栄久Team M2 RacingJZX100白/青2
1613永野 正持KRC 永野工房PS131

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