D1ライツ RD.5 エビス 詳細レポート

■コースコンディション:ドライ

第5戦は目桑が勝ってランキング首位に!


単走決勝

難コース攻略はクリップがカギ!?

Tanso 1st Place
柳杭田 貫太 (Team ORANGE jr. 山崎眼科) ORANGE SILVIA (S14)
単走優勝した柳杭田は、弱冠20才のエビスサーキット従業員。今季ここまで追走進出はなかったが、ホームサーキットでいきなり単走優勝を果たした。
Tanso 2nd Place
米内 寿斗 SILVIA (S15)
Tanso 3rd Place
目桑 宏次郎 180SX (RPS13)

エビス西コースはかつてD1ストリートリーガル時代に開催されたことはあるが、そのときとはまったく別のレイアウト。D1グランプリシリーズでもD1ライツシリーズでもはじめてのコース設定だ。

直線から、その延長のようなゆるい1コーナーがあり、ふたつのヘアピンコーナーがつづく。D1では進入のアウト側のほか、飛び込んだ先のアウト側にふたつめの通過指定ゾーンが設定されることが多いが、今回はそのゾーン2がアウト側ではなく、ヘアピンのイン側に設定された。

このゾーン設定に苦しむ選手が多かった。まずゾーンを外して2点減点される選手が多かったほか、1コーナーまで露骨にサイドブレーキでドリフトを伸ばしたり、アクセルで無理に届かせようとすると点が伸びない。適切な距離から大きな角度をつけて、アクセルで“かき止め”しつつ旋回するのがベストだが、それは非常にむずかしいコントロールだった。

上位選手はおおむね通過したが、ランキング5位の加納がミッショントラブルでリタイヤ。また高木は1本めに1コーナーまで届かず、2本めも通過指定ゾーンを外して敗退した。シリーズ争いをしている米内と目桑はともに高得点で通過したが、単走優勝は柳杭田。絶妙なラインどりやアクセルワークでキレイに走りきって1位通過した。

Pos.No.DriverMachineBest Score2nd Score
157柳杭田 貫太S1498.6098.35
247米内 寿斗S1598.4096.55
31目桑 宏次郎RPS1398.3597.05
495福田 大輔PS1397.9597.00
553永塚 尚幸S1597.6596.25
6111水野 昌彦S1497.5596.65
77笹山 栄久JZX10097.5594.85
817久野 太一S1597.4095.90
970横田 宏延S1597.2595.00
1036最上 弦毅RPS1397.2594.75
11105齋藤 寿夫RPS1397.2096.35
12107田山 ジュンJZX11097.0090.50
1390伊藤 満紀JZX9096.9594.70
1486高嶋 健市JZX10096.8593.00
1556森 孝弘S1596.8058.50
1633辻 紳護武C3396.7596.65
▲追走トーナメント進出▲
17113百瀬 豊PS1396.7590.50
188中川 孝之RPS1396.7582.50
1924下田 紗弥加S1596.7096.30
2012土居 雅和PS1396.7095.05
2110瀧澤 翼PS1396.6094.40
2272森 修S1496.5584.00
2335塙 彰拡FD3S96.5095.95
2441植村 真一JZX10096.5095.30
2511石塚 進一ECR3396.4594.65
2637藤本 幸之助S1596.3594.75
2721筒井 陽平JZX10096.3058.50
28109飯田 曜二S1596.0594.40
29112池杉 涼NA8C96.0582.50
3034木暮 博亮JZX10095.9093.85
3131蕎麦切 広大HR3195.8094.85
3280増田 和之JZX10095.5060.00
3388高木 美紀PS1395.2557.50
346村上 佳JZX10095.0593.00
3550山本 航JZX10094.8094.55
3614城崎 明日香RPS1394.6594.00
3740廣江 翔太JZX10094.6093.25
3858谷本 真人S1494.6055.00
3926二川 隆司GZ2094.5093.65
4022堀口 人史RPS1394.3560.00
4169花渕 大樹JZX10094.2594.00
42108飯田 真司JZX10094.0593.90
4399阿久澤 一幸S1493.7593.35
4473塚本 奈々美JZA8093.1592.40
4528須藤 優太S1591.5540.00
46110南 雅之S1591.1560.00
47114師岡 利恵S1491.1068.50
4829粟野 如月JZX10088.5085.50
4932櫻井 広政HR3365.0056.50
503野村 圭市ER3464.0060.00
515瀬戸 勇一郎S1557.0056.50
5284有元 美咲PS1356.5050.00
20金田 健人SW20RETIRE
52加納 広貴JZX100RETIRE 

単走優勝

柳杭田 貫太
Team ORANGE jr. 山崎眼科
ORANGE SILVIA (S14)

(通過指定ゾーンはむずしかった?) 昨日しっかり練習して、最後のほうはちゃんと取れるようになってきていたので、今日の予選は昨日とおなじ走りができれば通るんじゃないかな、と思っていて、まぁ外さずにいけたのでよかったんじゃないかと思っています。

(走るときに心がけたことは?) やっぱりチームオレンジの先輩がた、末永さんと正典さんの声をしっかり聞いて、自分に足りないところを心がけて集中して走りました。

(1本めと2本めで変えたところは?) 1本めはとにかく点をとろうと考えて、ゾーンを外さずに、意識して減点をなくして昨日とおなじ走りをするようにして、2本めはもうちょっと振り出しから気合いを入れて、奥振りで一気に角度をつけていくようにしました。まぁ、ちょっと失敗したところもあったんですけど、点数は上がったので、攻めてよかったな、と思います。


追走トーナメント

目桑が伊藤に競り勝ってランキングも首位に!

Final Battle
伊藤 満紀 CHASER (JZX90) vs 目桑 宏次郎 180SX (RPS13)
決勝1本めは、アウトに流された伊藤に対し、後追いの目桑は小さめのラインで寄せたが、絶妙に角度と車速をコントロールし、ドリフトを合わせてみせた。

ヘアピンのイン側のゾーン2は、単走でも外している選手が多かったが、単走を通過した選手でも追走では外しがちで、勝敗に大きく影響した。ベスト16ではおおむね単走で上位だった選手が勝利。現在ポイントランキング首位の米内は同4位の森(孝)と対戦し、森のゾーン2外しも影響して米内が勝った。また、同3位の最上は近いドリフトを見せたが失速し、ここで敗れた。

しかし米内は、ベスト8で後追い時に大きくドリフトがもどって敗退。ベスト4には久野、伊藤、笹山、目桑が勝ち上がった。

準決勝。久野vs伊藤は、1本め先行の久野が進入アウト側のゾーン1を外し、伊藤が近い距離のドリフトを見せたことが決め手で伊藤が勝利。笹山vs目桑の対戦は、やはり1本め先行の笹山がゾーン2を外した減点がひびいて目桑が勝った。

決勝は伊藤vs目桑。目桑は今季4回目、3戦連続の決勝進出。大ベテランの伊藤はD1ストリートリーガル時代を通じても公式戦では初の決勝進出となった。1本め、ここでも先行の伊藤がゾーン2を外してしまう。2本めは後追いの伊藤が第1ヘアピンにかけて距離を詰めたものの、その先ではまた離され、目桑の今季2勝目が決まった。これによって目桑はポイントで米内を逆転。ポイントリーダーに返り咲いた。


優勝

目桑 宏次郎
Realstyle ORIGIN Labo. VALINO
新型180SX (RPS13)

「相手がハイパワーなクルマだから追いつけなかった」とはいいたくなくて、今回に向けて、タービン変更してきて、できるかぎりのことをしてきて、なんとか形になったのでよかったな、と思ってます。

(このコースでの追走はむずかしかった?) むずかしいですよね、正直。入った瞬間に、長い進入のゾーンから2コーナーまでの自分の通る道がもう決まっちゃうので、あとから大きく変更することがどうしてもできないっていうことがあって、それに今回は何回もハマりそうになったんで。相手があまり加速しない進入のスタイルだったときに、自分が思いっきり加速させる進入のスタイルでやってしまうと思いっきりぶつかっちゃう可能性もあるので、そのあたりの調整が、わかってはいたんですけど、そこがいい追走がなかなかできなかったっていう部分だと思います。

(それでもそこで失敗する選手が多いなかで、なんとか合わせていたと思いますが?) もう何回かは意地でしたね。なにがなんでも戻さないってサイドブレーキをがんばりました。

(ランキング首位になりましたが?) ジリジリ開いていってたポイント差がちょっとなくなったなっていう程度の安心というか、ちょっと引き寄せられたのは安心してます。変なプレッシャーはないです。

(優勝した心境は?) ぼくにとっては走りの内容が大事なので、そこに関しては、まだ最高の優勝ではないな、と思います。


2位

伊藤 満紀
Team Ito Auto GOODYEAR
Ito Auto Chaser (JZX90)

オレらしいでしょ(苦笑)。目桑のときはアセっちゃって、ホームストレートでちょっとホイールスピンしちゃって、それで置いて行かれちゃいました。先行のときはちょっとクリップのところでアンダーが出ちゃったので、それでモタモタしちゃったなぁ、っていうかんじでしたね。決勝だったんで、ちょっと食うセッティングにもしていたんで。まぁ、惜しかったですね。


3位

笹山 栄久
Team M2 Racing
FRONTIER CHASER VALINO (JZX100)

(準決勝ではゾーン2を外しちゃいましたが)やっぱり速く行きたいし、奥で振りたいっていうことで、アクセルを踏んじゃうんですよね。踏んじゃうがゆえにインにもどってくるのがむずかしくなってきちゃって、そこの技量がちょっと足りないのかなと思いました。

(後追いは?)まぁ、イメージどおりには行けたと思います。もうちょっと本当は進入からどんどん入らないといけなかったんですけど、そこはうまく入れてなかったのかな、と思います。


最終順位&ポイント

Pos.No.DriverTeamMachineColorPoints
11目桑 宏次郎Realstyle ORIGIN Labo. VALINORPS1325
290伊藤 満紀Team Ito Auto GOODYEARJZX9021
37笹山 栄久Team M2 RacingJZX100白/青18
417久野 太一secret racingS1516
557柳杭田 貫太Team ORANGE jr. 山崎眼科S1413
647米内 寿斗Team Kazama Moty’s VALINOS1512
753永塚 尚幸PB/M戦師S1511
8105齋藤 寿夫SAITOU RACING Zeknova GreenTopRPS1310
995福田 大輔BUY NOW JAPAN SPEED MASTER VITOURPS13赤/白8
10111水野 昌彦TEAM☆SETAGAYA DRIFT BASES147
1170横田 宏延MCR Factory D-MAX LubrossS156
1236最上 弦毅MCR Factory D-MAX LubrossRPS135
13107田山 ジュンILLUSION × LINKJZX1104
1486高嶋 健市Team Ito Auto 健 × GOODRIDE JZX100黒/橙3
1556森 孝弘GP SPORTSS152
1633辻 紳護武ぷらいべーとわーくす 踏っ派C33青/赤/白1

単走順位&ポイント

Pos.No.DriverTeamMachineColorPoints
157柳杭田 貫太Team ORANGE jr. 山崎眼科S1420
247米内 寿斗Team Kazama Moty’s VALINOS1516
31目桑 宏次郎Realstyle ORIGIN Labo. VALINORPS1315
495福田 大輔BUY NOW JAPAN SPEED MASTER VITOURPS13赤/白14
553永塚 尚幸PB/M戦師S1513
6111水野 昌彦TEAM☆SETAGAYA DRIFT BASES1412
77笹山 栄久Team M2 RacingJZX100白/青11
817久野 太一secret racingS1510
970横田 宏延MCR Factory D-MAX LubrossS158
1036最上 弦毅MCR Factory D-MAX LubrossRPS137
11105齋藤 寿夫SAITOU RACING Zeknova GreenTopRPS136
12107田山 ジュンILLUSION × LINKJZX1105
1390伊藤 満紀Team Ito Auto GOODYEARJZX904
1486高嶋 健市Team Ito Auto 健 × GOODRIDEJZX100黒/橙3
1556森 孝弘GP SPORTSS152
1633辻 紳護武ぷらいべーとわーくす 踏っ派C33青/赤/白1

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