■コースコンディション:ドライ
第5戦は目桑が勝ってランキング首位に!
単走決勝
難コース攻略はクリップがカギ!?
エビス西コースはかつてD1ストリートリーガル時代に開催されたことはあるが、そのときとはまったく別のレイアウト。D1グランプリシリーズでもD1ライツシリーズでもはじめてのコース設定だ。
直線から、その延長のようなゆるい1コーナーがあり、ふたつのヘアピンコーナーがつづく。D1では進入のアウト側のほか、飛び込んだ先のアウト側にふたつめの通過指定ゾーンが設定されることが多いが、今回はそのゾーン2がアウト側ではなく、ヘアピンのイン側に設定された。
このゾーン設定に苦しむ選手が多かった。まずゾーンを外して2点減点される選手が多かったほか、1コーナーまで露骨にサイドブレーキでドリフトを伸ばしたり、アクセルで無理に届かせようとすると点が伸びない。適切な距離から大きな角度をつけて、アクセルで“かき止め”しつつ旋回するのがベストだが、それは非常にむずかしいコントロールだった。
上位選手はおおむね通過したが、ランキング5位の加納がミッショントラブルでリタイヤ。また高木は1本めに1コーナーまで届かず、2本めも通過指定ゾーンを外して敗退した。シリーズ争いをしている米内と目桑はともに高得点で通過したが、単走優勝は柳杭田。絶妙なラインどりやアクセルワークでキレイに走りきって1位通過した。
Pos. | No. | Driver | Machine | Best Score | 2nd Score |
---|---|---|---|---|---|
1 | 57 | 柳杭田 貫太 | S14 | 98.60 | 98.35 |
2 | 47 | 米内 寿斗 | S15 | 98.40 | 96.55 |
3 | 1 | 目桑 宏次郎 | RPS13 | 98.35 | 97.05 |
4 | 95 | 福田 大輔 | PS13 | 97.95 | 97.00 |
5 | 53 | 永塚 尚幸 | S15 | 97.65 | 96.25 |
6 | 111 | 水野 昌彦 | S14 | 97.55 | 96.65 |
7 | 7 | 笹山 栄久 | JZX100 | 97.55 | 94.85 |
8 | 17 | 久野 太一 | S15 | 97.40 | 95.90 |
9 | 70 | 横田 宏延 | S15 | 97.25 | 95.00 |
10 | 36 | 最上 弦毅 | RPS13 | 97.25 | 94.75 |
11 | 105 | 齋藤 寿夫 | RPS13 | 97.20 | 96.35 |
12 | 107 | 田山 ジュン | JZX110 | 97.00 | 90.50 |
13 | 90 | 伊藤 満紀 | JZX90 | 96.95 | 94.70 |
14 | 86 | 高嶋 健市 | JZX100 | 96.85 | 93.00 |
15 | 56 | 森 孝弘 | S15 | 96.80 | 58.50 |
16 | 33 | 辻 紳護武 | C33 | 96.75 | 96.65 |
▲追走トーナメント進出▲ | |||||
17 | 113 | 百瀬 豊 | PS13 | 96.75 | 90.50 |
18 | 8 | 中川 孝之 | RPS13 | 96.75 | 82.50 |
19 | 24 | 下田 紗弥加 | S15 | 96.70 | 96.30 |
20 | 12 | 土居 雅和 | PS13 | 96.70 | 95.05 |
21 | 10 | 瀧澤 翼 | PS13 | 96.60 | 94.40 |
22 | 72 | 森 修 | S14 | 96.55 | 84.00 |
23 | 35 | 塙 彰拡 | FD3S | 96.50 | 95.95 |
24 | 41 | 植村 真一 | JZX100 | 96.50 | 95.30 |
25 | 11 | 石塚 進一 | ECR33 | 96.45 | 94.65 |
26 | 37 | 藤本 幸之助 | S15 | 96.35 | 94.75 |
27 | 21 | 筒井 陽平 | JZX100 | 96.30 | 58.50 |
28 | 109 | 飯田 曜二 | S15 | 96.05 | 94.40 |
29 | 112 | 池杉 涼 | NA8C | 96.05 | 82.50 |
30 | 34 | 木暮 博亮 | JZX100 | 95.90 | 93.85 |
31 | 31 | 蕎麦切 広大 | HR31 | 95.80 | 94.85 |
32 | 80 | 増田 和之 | JZX100 | 95.50 | 60.00 |
33 | 88 | 高木 美紀 | PS13 | 95.25 | 57.50 |
34 | 6 | 村上 佳 | JZX100 | 95.05 | 93.00 |
35 | 50 | 山本 航 | JZX100 | 94.80 | 94.55 |
36 | 14 | 城崎 明日香 | RPS13 | 94.65 | 94.00 |
37 | 40 | 廣江 翔太 | JZX100 | 94.60 | 93.25 |
38 | 58 | 谷本 真人 | S14 | 94.60 | 55.00 |
39 | 26 | 二川 隆司 | GZ20 | 94.50 | 93.65 |
40 | 22 | 堀口 人史 | RPS13 | 94.35 | 60.00 |
41 | 69 | 花渕 大樹 | JZX100 | 94.25 | 94.00 |
42 | 108 | 飯田 真司 | JZX100 | 94.05 | 93.90 |
43 | 99 | 阿久澤 一幸 | S14 | 93.75 | 93.35 |
44 | 73 | 塚本 奈々美 | JZA80 | 93.15 | 92.40 |
45 | 28 | 須藤 優太 | S15 | 91.55 | 40.00 |
46 | 110 | 南 雅之 | S15 | 91.15 | 60.00 |
47 | 114 | 師岡 利恵 | S14 | 91.10 | 68.50 |
48 | 29 | 粟野 如月 | JZX100 | 88.50 | 85.50 |
49 | 32 | 櫻井 広政 | HR33 | 65.00 | 56.50 |
50 | 3 | 野村 圭市 | ER34 | 64.00 | 60.00 |
51 | 5 | 瀬戸 勇一郎 | S15 | 57.00 | 56.50 |
52 | 84 | 有元 美咲 | PS13 | 56.50 | 50.00 |
– | 20 | 金田 健人 | SW20 | RETIRE | – |
– | 52 | 加納 広貴 | JZX100 | RETIRE |
単走優勝
柳杭田 貫太
Team ORANGE jr. 山崎眼科
ORANGE SILVIA (S14)
(通過指定ゾーンはむずしかった?) 昨日しっかり練習して、最後のほうはちゃんと取れるようになってきていたので、今日の予選は昨日とおなじ走りができれば通るんじゃないかな、と思っていて、まぁ外さずにいけたのでよかったんじゃないかと思っています。
(走るときに心がけたことは?) やっぱりチームオレンジの先輩がた、末永さんと正典さんの声をしっかり聞いて、自分に足りないところを心がけて集中して走りました。
(1本めと2本めで変えたところは?) 1本めはとにかく点をとろうと考えて、ゾーンを外さずに、意識して減点をなくして昨日とおなじ走りをするようにして、2本めはもうちょっと振り出しから気合いを入れて、奥振りで一気に角度をつけていくようにしました。まぁ、ちょっと失敗したところもあったんですけど、点数は上がったので、攻めてよかったな、と思います。
追走トーナメント
目桑が伊藤に競り勝ってランキングも首位に!
ヘアピンのイン側のゾーン2は、単走でも外している選手が多かったが、単走を通過した選手でも追走では外しがちで、勝敗に大きく影響した。ベスト16ではおおむね単走で上位だった選手が勝利。現在ポイントランキング首位の米内は同4位の森(孝)と対戦し、森のゾーン2外しも影響して米内が勝った。また、同3位の最上は近いドリフトを見せたが失速し、ここで敗れた。
しかし米内は、ベスト8で後追い時に大きくドリフトがもどって敗退。ベスト4には久野、伊藤、笹山、目桑が勝ち上がった。
準決勝。久野vs伊藤は、1本め先行の久野が進入アウト側のゾーン1を外し、伊藤が近い距離のドリフトを見せたことが決め手で伊藤が勝利。笹山vs目桑の対戦は、やはり1本め先行の笹山がゾーン2を外した減点がひびいて目桑が勝った。
決勝は伊藤vs目桑。目桑は今季4回目、3戦連続の決勝進出。大ベテランの伊藤はD1ストリートリーガル時代を通じても公式戦では初の決勝進出となった。1本め、ここでも先行の伊藤がゾーン2を外してしまう。2本めは後追いの伊藤が第1ヘアピンにかけて距離を詰めたものの、その先ではまた離され、目桑の今季2勝目が決まった。これによって目桑はポイントで米内を逆転。ポイントリーダーに返り咲いた。
優勝
目桑 宏次郎
Realstyle ORIGIN Labo. VALINO
新型180SX (RPS13)
「相手がハイパワーなクルマだから追いつけなかった」とはいいたくなくて、今回に向けて、タービン変更してきて、できるかぎりのことをしてきて、なんとか形になったのでよかったな、と思ってます。
(このコースでの追走はむずかしかった?) むずかしいですよね、正直。入った瞬間に、長い進入のゾーンから2コーナーまでの自分の通る道がもう決まっちゃうので、あとから大きく変更することがどうしてもできないっていうことがあって、それに今回は何回もハマりそうになったんで。相手があまり加速しない進入のスタイルだったときに、自分が思いっきり加速させる進入のスタイルでやってしまうと思いっきりぶつかっちゃう可能性もあるので、そのあたりの調整が、わかってはいたんですけど、そこがいい追走がなかなかできなかったっていう部分だと思います。
(それでもそこで失敗する選手が多いなかで、なんとか合わせていたと思いますが?) もう何回かは意地でしたね。なにがなんでも戻さないってサイドブレーキをがんばりました。
(ランキング首位になりましたが?) ジリジリ開いていってたポイント差がちょっとなくなったなっていう程度の安心というか、ちょっと引き寄せられたのは安心してます。変なプレッシャーはないです。
(優勝した心境は?) ぼくにとっては走りの内容が大事なので、そこに関しては、まだ最高の優勝ではないな、と思います。
2位
伊藤 満紀
Team Ito Auto GOODYEAR
Ito Auto Chaser (JZX90)
オレらしいでしょ(苦笑)。目桑のときはアセっちゃって、ホームストレートでちょっとホイールスピンしちゃって、それで置いて行かれちゃいました。先行のときはちょっとクリップのところでアンダーが出ちゃったので、それでモタモタしちゃったなぁ、っていうかんじでしたね。決勝だったんで、ちょっと食うセッティングにもしていたんで。まぁ、惜しかったですね。
3位
笹山 栄久
Team M2 Racing
FRONTIER CHASER VALINO (JZX100)
(準決勝ではゾーン2を外しちゃいましたが)やっぱり速く行きたいし、奥で振りたいっていうことで、アクセルを踏んじゃうんですよね。踏んじゃうがゆえにインにもどってくるのがむずかしくなってきちゃって、そこの技量がちょっと足りないのかなと思いました。
(後追いは?)まぁ、イメージどおりには行けたと思います。もうちょっと本当は進入からどんどん入らないといけなかったんですけど、そこはうまく入れてなかったのかな、と思います。
最終順位&ポイント
Pos. | No. | Driver | Team | Machine | Color | Points |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 目桑 宏次郎 | Realstyle ORIGIN Labo. VALINO | RPS13 | 青 | 25 |
2 | 90 | 伊藤 満紀 | Team Ito Auto GOODYEAR | JZX90 | 緑 | 21 |
3 | 7 | 笹山 栄久 | Team M2 Racing | JZX100 | 白/青 | 18 |
4 | 17 | 久野 太一 | secret racing | S15 | 黒 | 16 |
5 | 57 | 柳杭田 貫太 | Team ORANGE jr. 山崎眼科 | S14 | 橙 | 13 |
6 | 47 | 米内 寿斗 | Team Kazama Moty’s VALINO | S15 | 赤 | 12 |
7 | 53 | 永塚 尚幸 | PB/M戦師 | S15 | 白 | 11 |
8 | 105 | 齋藤 寿夫 | SAITOU RACING Zeknova GreenTop | RPS13 | 青 | 10 |
9 | 95 | 福田 大輔 | BUY NOW JAPAN SPEED MASTER VITOUR | PS13 | 赤/白 | 8 |
10 | 111 | 水野 昌彦 | TEAM☆SETAGAYA DRIFT BASE | S14 | 緑 | 7 |
11 | 70 | 横田 宏延 | MCR Factory D-MAX Lubross | S15 | 紫 | 6 |
12 | 36 | 最上 弦毅 | MCR Factory D-MAX Lubross | RPS13 | 紫 | 5 |
13 | 107 | 田山 ジュン | ILLUSION × LINK | JZX110 | 赤 | 4 |
14 | 86 | 高嶋 健市 | Team Ito Auto 健 × GOODRIDE | JZX100 | 黒/橙 | 3 |
15 | 56 | 森 孝弘 | GP SPORTS | S15 | 赤 | 2 |
16 | 33 | 辻 紳護武 | ぷらいべーとわーくす 踏っ派 | C33 | 青/赤/白 | 1 |
単走順位&ポイント
Pos. | No. | Driver | Team | Machine | Color | Points |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 57 | 柳杭田 貫太 | Team ORANGE jr. 山崎眼科 | S14 | 橙 | 20 |
2 | 47 | 米内 寿斗 | Team Kazama Moty’s VALINO | S15 | 赤 | 16 |
3 | 1 | 目桑 宏次郎 | Realstyle ORIGIN Labo. VALINO | RPS13 | 青 | 15 |
4 | 95 | 福田 大輔 | BUY NOW JAPAN SPEED MASTER VITOUR | PS13 | 赤/白 | 14 |
5 | 53 | 永塚 尚幸 | PB/M戦師 | S15 | 白 | 13 |
6 | 111 | 水野 昌彦 | TEAM☆SETAGAYA DRIFT BASE | S14 | 緑 | 12 |
7 | 7 | 笹山 栄久 | Team M2 Racing | JZX100 | 白/青 | 11 |
8 | 17 | 久野 太一 | secret racing | S15 | 黒 | 10 |
9 | 70 | 横田 宏延 | MCR Factory D-MAX Lubross | S15 | 紫 | 8 |
10 | 36 | 最上 弦毅 | MCR Factory D-MAX Lubross | RPS13 | 紫 | 7 |
11 | 105 | 齋藤 寿夫 | SAITOU RACING Zeknova GreenTop | RPS13 | 青 | 6 |
12 | 107 | 田山 ジュン | ILLUSION × LINK | JZX110 | 赤 | 5 |
13 | 90 | 伊藤 満紀 | Team Ito Auto GOODYEAR | JZX90 | 緑 | 4 |
14 | 86 | 高嶋 健市 | Team Ito Auto 健 × GOODRIDE | JZX100 | 黒/橙 | 3 |
15 | 56 | 森 孝弘 | GP SPORTS | S15 | 赤 | 2 |
16 | 33 | 辻 紳護武 | ぷらいべーとわーくす 踏っ派 | C33 | 青/赤/白 | 1 |