D1LT RD.1 奥伊吹 詳細レポート

■コースコンディション:ドライ
■延動員数:4,124名(関係者含む)


初出場の田野結希が優勝!


単走

Tanso 1st Place
ヴィトー 博貴 (TEAM VALINO TOPTUL Champion)
VALINO TOPTUL Champion S13 (PS13)
単走優勝したヴィトーは、メリハリのある振り出しから、スピードを維持した流れのいい走りを見せて、最高得点となる98.55点をマークした。
Tanso 2nd Place
加納 広貴 MARKⅡ (JZX100)
Tanso 3rd Place
田山 ジュン VEROSSA (JZX110)

初参戦のヴィトー博貴が単走優勝

2021年の開幕戦は、D1グランプリシリーズの開幕戦と併催となり、おなじコースレイアウトでおこなわれた。場所は奥伊吹モーターパーク。スキー場の駐車場を使った特設コースだ。

コースにはアウト側に2ヶ所、イン側に1ヶ所の通過指定ゾーンが設けられた。ゾーン1は壁際なので、距離感がむずかしい。いっぽうゾーン2は、ゾーン1へのアプローチのラインを失敗すると通過できない。とくにこのいずれかの通過指定ゾーンをはずして減点される選手が多かった。

昨年のシリーズ1位、2位、4位の選手が抜けたなかで、同3位だった高木は走行2本とも通過指定ゾーンをはずして単走敗退。同7位だった久野も走りを決めきれず敗退した。

いっぽう、学ドリ(全日本学生ドリフト王座決定戦)優勝経験があり、フォーミュラドリフトジャパンにも出ていたヴィトー博貴が、D1ライツは初参戦ながら完成度の高い走りで優勝した。

またしっかりした振り出しからきっちりラインをとった加納、安定したコントロールでリズムのいい走りを見せた田山がそれに続いた。

Pos.No.DriverMachineBest Score2nd Score
17ヴィトー 博貴PS1398.5597.40
252加納 広貴JZX10098.1597.00
324田山 ジュンJZX11098.0048.00
490伊藤 満紀JZX9097.9097.25
531田野 結希HR3197.8596.50
636最上 弦毅RPS1397.6585.00
720金田 健人SW2097.5595.25
88河野 智史JZX10097.3597.00
975畑中 夢斗JZX10097.3595.50
1062古賀 誠進RPS1397.3097.05
1122三好 純平S1597.2597.10
1221筒井 陽平JZX10097.1596.10
1359西山 大貴S1597.1595.25
1455田中 友紀PS1397.0596.70
1580増田 和之JZX10097.0596.40
1669瀧澤 翼PS1397.0595.50
▲追走トーナメント進出▲
1723下田 紗弥加S1596.9095.65
1886高嶋 健市JZX10096.8596.80
1932宮里 宏和RPS1396.7595.85
2091工藤 浩平S1496.6585.00
214廣瀬 優太JZX10096.6096.30
2250竹田 和明S1496.6095.85
2310久野 太一S1596.6095.00
2493倉野尾 太一S1596.5096.35
2577速水 眞之介PS1396.5096.00
2614長澤 翼HCR3296.5095.10
2718岩﨑 脩作S1596.5094.25
2816荻谷 翔PS1396.5094.25
2913井上 義一RPS1396.5078.00
303野村 圭市ER3496.4596.00
3117佐藤 拓巳JZX10096.459.50
3288高木 美紀PS1396.4096.05
3383安江 弘行S1596.3547.00
3437與儀 清登PS1396.3096.00
3519能登 陽向PS1396.3087.50
3672森 修S1496.2589.50
372甲斐 健一S1596.0595.85
3899阿久澤 一幸S1495.9594.25
3911石塚 進一ECR3395.8594.40
4012土居 雅和PS1395.8095.65
4141植村 真一JZX10095.8060.00
4295福田 大輔PS1395.7094.90
4344浮田 正明S1495.6594.75
4430田中 規明PS1395.6594.00
4535塙 彰拡S1495.6092.00
4661白澤 俊雅S1495.4095.30
4726二川 隆司GZ2095.2593.50
4848江崎 義弥S1595.1595.00
4915前原 敏宏S1595.0094.40
509百瀬 豊PS1394.7593.30
5133辻 紳護武C3394.7592.00
5229粟野 如月RPS1394.3594.00
5396平敷 広和S1494.2594.10
5468谷 光一S1394.2590.00
5545山田 隼人JZX10094.0540.00
565陣野 寿幸S1580.000.00
5766吉田 道夫PS1350.0040.00
58谷本 真人S14RETIRE 
38野々 英喜S15RETIRE 
98細野 貢司S14RETIRE 
6村上 佳JZX100  

※No.6は車両規則違反によりリザルト抹消


単走優勝

ヴィトー 博貴

TEAM VALINO TOPTUL Champion
VALINO TOPTUL Champion S13 (PS13)

練習でだいぶ組み立てはできてきてたけど、まだちょっと角度が足りなかったりとか、改善する点がまだあって……そんな単走優勝とれるほどは、正直自信なかったです。とりあえずこれやったら通るかな、くらいのかんじだったんで。でもそれが本番で結構いいかんじにできたんでよかったかなと。

1本めはちょっと引っかかっちゃって、点数も伸びなかったんで、もう2本め決めるしかないっていうかんじで、2本めは確実に角度をつけて旋回するようなイメージで行って、ブレーキもあっためてやったらけっこう思った通りに振れたので、一瞬アクセルの入りが遅れちゃったんですけど、まぁ、なんとか修正してそのまま持っていけたんで、そこがよかったかな、と。もうちょっと完璧には決めたかったですけど、なんとかそのまま1位をキープできて優勝できたんでよかったです。


追走トーナメント

Final Battle
田野 結希 SKYLINE(HR31) vs 田山ジュン VEROSSA(JZX100)
田野のマシンは昨年の蕎麦切とは異なる新規の車両だ。田野はまぐれでも勢いでもない、コントロールされた熟練の追走を見せた。

初出場の田野が圧巻の走りで優勝

追走トーナメントは、選手の半数以上が追走初進出という顔ぶれになった。ベスト16は、瀧澤や畑中のリタイヤもあったが、全対戦で単走の上位通過選手が勝つという順当な展開となった。

初参戦のヴィトーは先行時にスピードのある走りで相手を寄せつけずベスト4に進出。おなじく初参戦の田野は、歴戦のベテランのような後追いを見せてベスト4に勝ち上がった。いっぽう昨年シリーズ5位の最上はベスト8の後追い時に姿勢を乱してクラッシュしてしまった。

準決勝最初の対戦はヴィトーvs田野。しかしヴィトーは2本ともエンジンが吹けず、途中でドリフト不能になり田野が勝った。加納vs田山は、2本目に後追いの加納がデフのトラブルで走行不能になり、田山の勝ちとなった。

決勝は田野vs田山。どちらが勝っても初優勝だ。1本目は先行の田野がいい走りを見せ、田山もついていったが寄せられない。2本目は田野が近い距離できれいにドリフトを合わせ、初参戦で優勝を決めた。


優勝

田野 結希

TEAM SHIBATA SAILUN TIRE
R31 SKYLINE (HR31

練習はそこそこの走りしかできなかったんで、本番は失敗しないように走ろうかなぐらいのかんじでした。でも別にその走りがいけてないわけではなかったんで、それを淡々とやろうかな、みたいな。

単走は2本目も失敗しちゃってるし、1発目の振りもぬるかったんで、ぜんぜんダメだったんですけど、それは昨日だったんで、今日はそういうのをなくそうっていう気持ちにはなれたんで、いい結果になりました。

追走は好きなんて楽しくやりましたね。実際今日はベスト16から楽しく行けたんで、よかったかな、と思います。クルマもパワーがあって余裕があったんで、ぜんぜん合わせることができたかな、と思います。

(デビューウィンを果たして) うれしいっすね、はい。D1の権利はたぶん獲得できたと思うんで、D1に向けてライツでいっぱい修行したいなと思っています。

(ドリフト歴とラジコン歴は?) たぶん8年目とかですね。ラジコンも実車も15才くらいのときにはじめました。

(ラジコンも実車のドリフトに役に立つ?) 役に立ちますね。追走の駆け引き、加速区間で自分のクルマの位置をどこに置いておくと追走しやすいかとか、そういうのがわかりやすいんじゃないかなと思います。


2位

田山 ジュン

ILLUSION × LINK
DAVAO VEROSSA (JZX110)

あと一歩だったんですけど、次いつ決勝に行けるかわからないと思ってちょっと気を張ったんですけど、勝てなかったッス。今日は単走は安定してたと思うんすけど、なかなか追走でバチっと入れるのがなかったんで、もう決勝でやってやるぞ!っていうかんじだったんですけど、自分の実力が、あそこがいっぱいいっぱいだったっていうかんじです。これからは追走の練習をもうバンバンやって……次戦までにたくさん練習してきます。


3位

ヴィトー 博貴

TEAM VALINO TOPTUL Champion
VALINO TOPTUL Champion S13 (PS13)

ベスト4のウォーミングアップ中にストレート走った時にちょっと吹けなくなってドリフトが維持できなくなったかんじですかね。まだちょっとクルマ見れてないんで、原因は定かではないんですけど。悔しいですけど、しっかり対策して、次の名阪は勝てるようにがんばりたいと思います。


最終順位&ポイント

Pos.No.DriverTeamMachinePoints
131田野 結希TEAM SHIBATA SAILUN TIREHR3125
224田山 ジュンILLUSION × LINKJZX11021
37ヴィトー 博貴TEAM VALINO TOPTUL ChampionPS1318
452加納 広貴Team Ito AutoJZX10016
590伊藤 満紀Team Ito AutoJZX9013
636最上 弦毅MCR Factory D-MAX LubrossRPS1312
720金田 健人アサオレーシングSW2011
88河野 智史night waveJZX10010
975畑中 夢斗ST RacingJZX1008
1062古賀 誠進GUN sports TEAM九州RPS137
1122三好 純平HALCARS156
1221筒井 陽平VITOUR TIRE team 星野自動車JZX1005
1359西山 大貴BOOSTAR RacingS154
1455田中 友紀V-STYLE TETSUJIN GOODRIDEPS133
1580増田 和之SR ORVIS Racing GOODRIDEJZX1002
1669瀧澤 翼Zeknova Super Star ChannelPS131

単走順位&ポイント

Pos.No.DriverTeamMachinePoints
17ヴィトー 博貴TEAM VALINO TOPTUL ChampionPS1320
252加納 広貴Team Ito AutoJZX10016
324田山 ジュンILLUSION × LINKJZX11015
490伊藤 満紀Team Ito AutoJZX9014
531田野 結希TEAM SHIBATA SAILUN TIREHR3113
636最上 弦毅MCR Factory D-MAX LubrossRPS1312
720金田 健人アサオレーシングSW2011
88河野 智史night waveJZX10010
975畑中 夢斗ST RacingJZX1008
1062古賀 誠進GUN sports TEAM九州RPS137
1122三好 純平HALCARS156
1221筒井 陽平VITOUR TIRE team 星野自動車JZX1005
1359西山 大貴BOOSTAR RacingS154
1455田中 友紀V-STYLE TETSUJIN GOODRIDEPS133
1580増田 和之SR ORVIS Racing GOODRIDEJZX1002
1669瀧澤 翼Zeknova Super Star ChannelPS131


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