■コースコンディション:ドライ
■延動員数:1,380名(関係者含む)
21才の柳杭田が初優勝!
第4戦 単走決勝
本番2本目に走りを完成させた荻谷が優勝
第4戦と第5戦は日光サーキットでのデュアルファイナルズ。土曜日におこなわれた第4戦は、ふだんのコースレイアウトとはことなり、2コーナー手前のショートカットを曲がり、4コーナーからは3コーナー方向へ戻ってくるというレイアウトだ。
前日の公式練習は雨で本番当日はドライ路面となったため、短い時間でコースを攻略する適応力が試される展開となった。
ウエット時よりも振り出し位置は奥にしないとラインが小さくなってしまう。本番1本目に距離感を探って、2本目に合わせてくる走りが求められた。しかし、実際はなかなかドライ時に合わせた走りができず、振り出しがヌルかったり、振り返しが不十分だったりして点が伸びないケースも多く、ボーダーラインは角度も振りのするどさもいまひとつだが、なんとなく走りはまとめたというレベルになった。
ヴィトーや野々といった上位選手が敗退するなかで、上位3名は関東のドライバーが占めた。なかでも荻谷は、練習から勢いのある飛び込みをしていたものの、距離感が合っていなかったのが、本番の2本目までに振り出し位置を調整し、頭ひとつ抜けた得点で単走優勝を獲得した。
Pos. | No. | Driver | Machine | Best Score | 2nd Score |
---|---|---|---|---|---|
1 | 16 | 荻谷 翔 | PS13 | 99.00 | 48.50 |
2 | 24 | 田山 ジュン | JZX110 | 98.65 | 96.40 |
3 | 89 | 水野 昌彦 | S14 | 97.85 | 97.15 |
4 | 88 | 高木 美紀 | S15 | 97.75 | 97.00 |
5 | 80 | 増田 和之 | JZX100 | 97.45 | 95.65 |
6 | 69 | 瀧澤 翼 | PS13 | 97.40 | 95.25 |
7 | 79 | 中村 大介 | RPS13 | 97.40 | 93.65 |
8 | 90 | 伊藤 満紀 | JZX90 | 97.40 | 80.00 |
9 | 57 | 柳杭田 貫太 | S14 | 97.25 | 97.10 |
10 | 95 | 福田 大輔 | PS13 | 97.25 | 95.50 |
11 | 54 | 木暮 博亮 | JZX100 | 97.15 | 97.15 |
12 | 52 | 加納 広貴 | JZX100 | 97.00 | 96.75 |
13 | 23 | 下田 紗弥加 | S15 | 97.00 | 95.85 |
14 | 62 | 古賀 誠進 | RPS13 | 96.85 | 25.00 |
15 | 65 | 藤本 幸之助 | S15 | 96.80 | 96.45 |
16 | 73 | 小林 竜也 | PS13 | 96.80 | 94.50 |
▲追走トーナメント進出▲ | |||||
17 | 21 | 筒井 陽平 | JZX100 | 96.75 | 96.40 |
18 | 71 | 内山 竜司 | JZX100 | 96.75 | 96.10 |
19 | 14 | 長澤 翼 | HCR32 | 96.65 | 95.15 |
20 | 32 | 宮里 宏和 | RPS13 | 96.65 | 94.50 |
21 | 63 | 木賊 光児 | HCR32 | 96.60 | 94.25 |
22 | 11 | 石塚 進一 | ECR33 | 96.55 | 96.15 |
23 | 64 | 齋藤 寿夫 | RPS13 | 96.50 | 31.00 |
24 | 7 | ヴィトー 博貴 | PS13 | 96.45 | 93.40 |
25 | 12 | 土居 雅和 | PS13 | 96.30 | 21.50 |
26 | 34 | 三好 隼人 | S15 | 96.25 | 95.25 |
27 | 4 | 廣瀬 優太 | JZX100 | 96.25 | 50.00 |
28 | 59 | 西山 大貴 | S15 | 96.10 | 96.05 |
29 | 41 | 植村 真一 | JZX100 | 96.10 | 23.00 |
30 | 10 | 久野 太一 | S15 | 96.05 | 32.50 |
31 | 92 | 前田 和也 | S15 | 95.90 | 95.15 |
32 | 33 | 辻 紳護武 | C33 | 95.90 | 55.00 |
33 | 51 | 永塚 尚幸 | S15 | 95.90 | 0.00 |
34 | 20 | 金田 健人 | SW20 | 95.75 | 54.00 |
35 | 19 | 能登 陽向 | S13 | 95.40 | 40.00 |
36 | 18 | 岩﨑 脩作 | S15 | 95.25 | 94.75 |
37 | 5 | 陣野 寿幸 | S15 | 95.15 | 94.40 |
38 | 47 | 浅野 潤一 | S15 | 95.00 | 93.00 |
39 | 35 | 塙 彰拡 | S14 | 94.90 | 94.40 |
40 | 58 | 谷本 真人 | S14 | 94.90 | 94.10 |
41 | 68 | 谷 光一 | S13 | 94.90 | 28.50 |
42 | 81 | 廣江 翔太 | JZX100 | 94.85 | 94.00 |
43 | 44 | 浮田 正明 | S14 | 94.80 | 64.00 |
44 | 74 | 前田 翼 | RPS13 | 94.75 | 50.00 |
45 | 3 | 野村 圭市 | ER34 | 94.65 | 91.75 |
46 | 98 | 細野 貢司 | S14 | 94.65 | 57.50 |
47 | 40 | 武藤 啓史 | S14 | 94.40 | 0.00 |
48 | 75 | 畑中 夢斗 | JZX100 | 94.25 | 30.00 |
49 | 46 | 城崎 明日香 | RPS13 | 94.15 | 92.25 |
50 | 30 | 田中 規明 | PS13 | 94.15 | 42.50 |
51 | 83 | 安江 弘行 | S15 | 94.00 | 24.00 |
52 | 50 | 竹田 和明 | S14 | 93.90 | 25.00 |
53 | 45 | 山田 隼人 | JZX100 | 93.50 | 41.00 |
54 | 67 | 中西 和也 | S14 | 93.00 | 92.75 |
55 | 42 | 江崎 台地 | S15 | 92.00 | 26.50 |
56 | 56 | 黒沼 雄一 | S15 | 76.50 | 27.50 |
57 | 29 | 粟野 如月 | RPS13 | 56.00 | 22.50 |
58 | 36 | 最上 弦毅 | RPS13 | 55.00 | 50.00 |
59 | 66 | 吉田 道夫 | PS13 | 52.50 | 29.00 |
60 | 99 | 阿久澤 一幸 | S14 | 50.00 | 0.00 |
61 | 17 | 佐藤 拓巳 | JZX100 | 35.00 | 24.00 |
第4戦 単走ハイライト
第4戦 単走優勝
荻谷 翔
TMS RACING TEAM
TMS S15 (S15)
昨日一昨日は雨だったんで、もう雨とくらべると今日はぜんぜんちがって。もうちがうコースっていうくらい。今日の朝もちがうファイナル試してぜんぜんダメで、本番ぶっつけでファイナル試してタイヤのエア圧とかも練習と本番とちがうエア圧でやったんですけど、なんとかできました。
1本目は3速オートマで行こうと思ったら、ぜんぜんギヤが重かったので、2本目は2速に落として行ったら、普通に走れました。2本目は、自分としては99点ではないとは思ってましたが、それなりに普通には決まったな、と思っていたら99点だったんで良かったです。
(単走優勝して)超うれしいです。クルマ貸していただいてるTMS様にもすごくよくしていただいているので、結果で返せるようにがんばりたいと思ってます。
第4戦 追走トーナメント
往復ともに合わせていった柳杭田が初優勝
追走に入ると、1コーナー先でのオーバーランや、接近しつつも姿勢を乱したりスピンをするという対戦が多発。全8対戦中、5対戦で単走で上位だった選手が敗れるという波乱の展開となった。ポイントリーダーでありながら単走で敗退していたヴィトーにとっては、ランキング2位の高木や同3位の加納がベスト16で敗退するというラッキーな展開でもあった。
ベスト4に勝ち上がったのは、柳杭田、下田、中村、古賀。だれが勝っても初優勝という展開だったが、下田のマシンがウォームアップ走行時にエンジン不調になり、規定時間内に修理できなかったため準決勝敗退。そして古賀もエンジン不調に襲われてリタイヤし、中村が不戦勝となった。
決勝に勝ち上がったのは柳杭田と中村。柳杭田は優勝すればD1SL時代を通じても歴代2位の若さ。いっぽう中村はD1系の大会への参戦はひさしぶりだが、日光サーキットではとくに実績のある大ベテランだ。
1本目は柳杭田が先行。いい走りを見せた柳杭田に対し、中村はきっちり柳杭田をとらえ、キレイに合わせていったが、振り返したあとの区間ではインに入りきれなかった。2本目は中村が先行。柳杭田は同時振りから中村のインを差すと、絶妙なラインどりとコントロールで最後まで中村との近い距離を保ち、初優勝を決めた。なお、柳杭田の21才での優勝は、小橋のD1SL初優勝時(20才)に次ぐ2番目の若さでの優勝となった。
第4戦 追走ハイライト
第4戦 優勝
柳杭田 貫太
Team ORANGE Jr. 山崎眼科
ORANGE S14 (S14)
練習は正直ダメでした。自分のなかではもう予選落ちるんじゃないかなっていうかんじの……ぜんぜんうまくいってなかったっすね。単走の本番は(通過指定)ゾーンとかはきっちり押さえてはいけたんで、そこで救われたかなと思うんですけど。追走に入ってからも、ほとんど相手のミスで立ち上がっていく形で、先行でもいまいち自分が思ったように行けなかったなっていうのはあります。
でもベスト4に勝ち上がって、下田さんが走れなかったときに「このままじゃ次負けるな」と思ったんで、あの勝ち名乗りの1本を全開で進入しようと思って、そこから気合を入れていったかんじです。あれで気合入ったんですかね。
(決勝は) 自分のなかではまぁ先行も今日イチバンの先行はできたのかなと思いますし、後追いもけっこうがんばっていけたなかなとは思います。そとから見てないんでどういうふうに映ってるのかなあとは思うんすけど、ちょっとあとで動画見て……。でも、今日のなかではいちばんデキがよかったと思います。
(優勝できて) ホントうれしいっすね、うれしいしほっとしてるかんじですかね。いままでぜんぜんうまくいってなかったので、とりあえず1回勝てたのはすごいよかったかなと思います。でもたまたま1回勝てたぐらいで、シリーズチャンピオン獲れるのかっていわれると、ちょっとまだまだだなっていうのはあるんで、もっと運転面とかも、練習していきたいなと思います。
第4戦 2位
中村 大介
WISTERIA・中村屋・WONDER・SaitoRoll
中村屋 180SX (RPS13)
単走ぐらいから、いろんな企業さんスポンサーさん、あと仲間からけっこうプレッシャーかけられてたんで、日光でここまで迷うことあるのかなっていうくらい乗れてなかったんですけど、単走2本目で決まって、そこからなにか吹っ切れたかんじでした。
(決勝の後追いは) もう相手がカンタくん……チームオレンジなんで、信用してベタベタで行きたいなと思ってたんですけど、ちょっとね、後半でぼくがアクセル入れるの遅れちゃって、そこで離されちゃったんですけど。歳のせいなのか反応が悪いんで(苦笑)。そこまではけっこうイメージ通り……引く位置とかも別にミスした記憶はないんですけど、なにしろ覚えてないんです(笑)。
第4戦 3位
下田 紗弥加
Team Mercury 車楽人 VALINO
大昌カラー Mercury S15 サヤカSPL (S15)
(クルマの症状は?) たぶんシム飛びだと思います。ここの1コーナー進入したあとにパチンっていってるんで、そのときにシムが飛んだんじゃないかなと思います。
(悔しさと3位入賞のうれしさは?) もう大混雑してます、もう1コ走ればもっといい結果が……って欲を出すところもありながら。でもいままでライツで追走を1回も勝ててないけど、今回はせめて1回戦は絶対勝とうっていう気持ちで来たんですけど、それがあっという間にベスト4まで進んで、もう本当に悔しいし、うれしいんですけど、でもやっぱりまずひとつ自分のなかで持ってた目標を達成できたので、そこはちゃんとよろこんで、でも、反省もちゃんと生かして、そして、もう本当みんなに感謝ですね。
いままでもそうですけど、今回もものすごいたくさんのひとが応援しに来てくれて、スポンサーさんも足運んできてくれてて、もう本当にみなさんあっての自分だなと。みなさんがよろこんでくれたらいいなと思います。
第4戦 最終順位&ポイント
Pos. | No. | Driver | Team | Machine | Points |
---|---|---|---|---|---|
1 | 57 | 柳杭田 貫太 | Team ORANGE Jr. 山崎眼科 | S14 | 25 |
2 | 79 | 中村 大介 | WISTERIA・中村屋・WONDER・SaitoRoll | RPS13 | 21 |
3 | 23 | 下田 紗弥加 | Team Mercury 車楽人 VALINO | S15 | 18 |
4 | 62 | 古賀 誠進 | GUN sports TEAM九州 | RPS13 | 16 |
5 | 80 | 増田 和之 | SR ORVIS Racing GOODRIDE | JZX100 | 13 |
6 | 69 | 瀧澤 翼 | Zeknova Super Star Channel | PS13 | 12 |
7 | 65 | 藤本 幸之助 | D-dashレーシング | S15 | 11 |
8 | 73 | 小林 竜也 | かいとりちゃん Gktech | PS13 | 10 |
9 | 16 | 荻谷 翔 | TMS RACING TEAM | PS13 | 8 |
10 | 24 | 田山 ジュン | Team Ito Auto × ILLUSION × LINK VL | JZX110 | 7 |
11 | 89 | 水野 昌彦 | ★ TEAM SETAGAYA DRIFT BASE ★ VL | S14 | 6 |
12 | 88 | 高木 美紀 | VALINO TIRES N-style | S15 | 5 |
13 | 90 | 伊藤 満紀 | Team Ito Auto | JZX90 | 4 |
14 | 95 | 福田 大輔 | BUY NOW JAPAN SPEED MASTER VITOUR | PS13 | 3 |
15 | 54 | 木暮 博亮 | Team Ito Auto | JZX100 | 2 |
16 | 52 | 加納 広貴 | Team Ito Auto | JZX100 | 1 |
第4戦 単走順位&ポイント
Pos. | No. | Driver | Team | Machine | Points |
---|---|---|---|---|---|
1 | 16 | 荻谷 翔 | TMS RACING TEAM | PS13 | 20 |
2 | 24 | 田山 ジュン | Team Ito Auto × ILLUSION × LINK VL | JZX110 | 16 |
3 | 89 | 水野 昌彦 | ★ TEAM SETAGAYA DRIFT BASE ★ VL | S14 | 15 |
4 | 88 | 高木 美紀 | VALINO TIRES N-style | S15 | 14 |
5 | 80 | 増田 和之 | SR ORVIS Racing GOODRIDE | JZX100 | 13 |
6 | 69 | 瀧澤 翼 | Zeknova Super Star Channel | PS13 | 12 |
7 | 79 | 中村 大介 | WISTERIA・中村屋・WONDER・SaitoRoll | RPS13 | 11 |
8 | 90 | 伊藤 満紀 | Team Ito Auto | JZX90 | 10 |
9 | 57 | 柳杭田 貫太 | Team ORANGE Jr. 山崎眼科 | S14 | 8 |
10 | 95 | 福田 大輔 | BUY NOW JAPAN SPEED MASTER VITOUR | PS13 | 7 |
11 | 54 | 木暮 博亮 | Team Ito Auto | JZX100 | 6 |
12 | 52 | 加納 広貴 | Team Ito Auto | JZX100 | 5 |
13 | 23 | 下田 紗弥加 | Team Mercury 車楽人 VALINO | S15 | 4 |
14 | 62 | 古賀 誠進 | GUN sports TEAM九州 | RPS13 | 3 |
15 | 65 | 藤本 幸之助 | D-dashレーシング | S15 | 2 |
16 | 73 | 小林 竜也 | かいとりちゃん Gktech | PS13 | 1 |