D1LT RD.5 日光 詳細レポート

■コースコンディション:ドライ→ウェット
■延動員数:1,380名(関係者含む)

伊藤満紀が悲願の初優勝!


第5戦 単走決勝

Tanso 1st Place
水野 昌彦 (★ TEAM SETAGAYA DRIFT BASE ★ VL)
3UP PGK VL 水野組 S14 シルビア (S14)
Tanso 2nd Place
瀧澤 翼 SILVIA (PS13)
Tanso 3rd Place
最上 弦毅 180SX (RPS13)

水野がドンピシャの走りで優勝

第4戦の翌日におこなわれた第5戦。前日ははじめてのコースレイアウトだったが、この日は通常のコースレイアウトでの開催となった。

しかし、最終コーナーでのドリフトのもどりをこれまでよりかなり厳しく減点することが発表されていた。カウンターが当たっていない状態で進むと減点。ここは通常はクルマを縦に進めてスピードを稼ぐドライバーが多いため、日光を走り慣れているドライバーこそ気をつけなければいけないポイントだった。

実際、この審査に影響された選手も多かった。通常走っている車速まで伸びないのに振り出し位置が調節できないため、アウトまで届かなくなり、角度を起こしてしまったり、サイドブレーキで伸ばしたりするケースが多く、そういった失敗をしたドライバーが低い順位に沈んだ。とくにいいところもないものの、失敗もしなかった走りがボーダーライン近辺となった。

高得点をとるには、車速に合った位置でのするどい振り出しと角度が要求される。それができていたのが水野で、走り慣れた日光できっちり距離感を合わせて最高得点をマークした。

なお、ポイントランキング2位から5位の高木、古賀、柳杭田、加納が敗退するという波乱の展開になった。

Pos.No.DriverMachineBest Score2nd Score
189水野 昌彦S1499.1598.55
269瀧澤 翼PS1398.4596.15
336最上 弦毅RPS1398.4094.00
47ヴィトー 博貴PS1398.2032.00
574前田 翼RPS1398.1096.90
675畑中 夢斗JZX10098.1096.65
790伊藤 満紀JZX9098.0097.50
863木賊 光児HCR3298.0022.50
950竹田 和明S1497.7596.00
1016荻谷 翔PS1397.7096.50
1180増田 和之JZX10097.5096.60
1279中村 大介RPS1397.4095.15
134廣瀬 優太JZX10097.300.00
1421筒井 陽平JZX10097.2533.00
1511石塚 進一ECR3397.0096.85
1638野々 英喜S1597.0096.20
▲追走トーナメント進出▲
1764齋藤 寿夫RPS1396.9594.25
1899阿久澤 一幸S1496.9540.00
1923下田 紗弥加S1596.9095.90
2073小林 竜也PS1396.7596.65
2133辻 紳護武C3396.7595.65
2295福田 大輔PS1396.7594.25
2386高嶋 健市JZX10096.7096.50
2412土居 雅和PS1396.7095.95
2532宮里 宏和RPS1396.7095.75
2610久野 太一S1596.6596.15
2765藤本 幸之助S1596.6596.05
2829粟野 如月RPS1396.6595.60
2988高木 美紀S1596.6531.50
3052加納 広貴JZX10096.6096.30
3157柳杭田 貫太S1496.6096.10
3259西山 大貴S1596.5595.00
3314長澤 翼HCR3296.5595.00
3458谷本 真人S1496.4029.00
3571内山 竜司JZX10096.3595.85
3635塙 彰拡S1496.3587.50
3730田中 規明PS1396.2594.90
3892前田 和也S1596.2588.00
3962古賀 誠進RPS1396.1595.00
4046城崎 明日香RPS1396.1067.00
4187花渕 大樹JZX10096.1022.50
4256黒沼 雄一S1595.9067.50
433野村 圭市ER3495.8595.40
4444浮田 正明S1495.8087.00
4553新川 真也PS1395.7594.25
4684柴山 彰太JZX10095.6592.40
4783安江 弘行S1595.5095.35
4867中西 和也S1495.4093.90
4954木暮 博亮JZX10095.0527.50
5040武藤 啓史S1495.0044.00
5120金田 健人SW2094.9094.50
5217佐藤 拓巳JZX10094.5530.50
5347浅野 潤一S1594.2562.00
5466吉田 道夫PS1394.2530.50
5551永塚 尚幸S1593.7570.50
5641植村 真一JZX10093.5082.00
5798細野 貢司S1492.0040.50
5842江崎 台地S1586.5019.00
5976櫻井 広政HR3381.5042.50
6024田山 ジュンJZX11052.500.00
6118岩﨑 脩作S1542.500.00

第5戦 単走ハイライト


第5戦 単走優勝

水野 昌彦

★ TEAM SETAGAYA DRIFT BASE ★ VL
3UP PGK VL 水野組 S14 (S14)

練習走行で4本走れて、前の車両がスピンして1本ドリフトできなかったんですけど、3本中2本ぐらいはいいのが出たんで、これで走れば通過はまちがいないと思ってました。そこから単走の1本目2本目といい組み立てができたんで、点数がどんと上がって99点台が出せたのかなっていうかんじですね。

本番1本目も攻める気持ちでは入ったんですけど、やっぱどこかしらちょっと「抑えなきゃな」「決めなきゃな」っていう気持ちがあったんで……でも悪くはなかったですね。で2本目は攻めるかんじではなく、1本目とおなじような走りをしようかみたいな話をしてたら……テンションもたぶん上がってて、アクセル入って、うまいこと決まったっていうかんじですね。

最終コーナーはもうのんびり走ろうっていうかんじでした。いつものかんじで行っちゃうと、縦に走ったりとかで減点されちゃうんで、もう初心者の気持ちで、どんぶらこどんぶらこっていうような走りをしました。実際細かいことをいえばズレるんですけど、でもまあ向こう(1コーナーから先)が自信あるんで、こっちはのんびり行こうかみたいな。

(単走優勝できて)昨日誕生日だったんです。だからちょっと誕生日プレゼント遅れちゃったけど、これで優勝できればさらにいいプレゼントかなと思います。


第5戦 追走トーナメント

Final Battle
竹田 和明 SILVIA (S14) vs 伊藤 満紀 CHASER (JZX90)
路面コンディションが変わるなかでも大きなミスをせず、終始安定した走りときれいなコントロールを見せた伊藤が勝った。

安定した走りで伊藤満紀が宿願の初優勝!

ベスト16ではランキング首位のヴィトーや前日準優勝の中村が敗れるなど、やはり波乱の展開となった。また追走トーナメントはドライ路面ではじまったが、ベスト16の6対戦目あたりから大粒の雨が降りだし、路面はあっというまにウエットになった。

そのなかでベスト4に勝ち上がったのは、竹田、前田、伊藤、増田。またしてもだれが勝っても初優勝という展開だ。

まず竹田vs前田は、前田が後追いから接近するものの角度がかなり浅くなってアドバンテージをとれず。2本目は前田が審判席の先ではみ出し、竹田が勝った。

伊藤vs増田はチーム員同士の対決。1本目に後追いの増田が思いきった振り出しからスピンをして伊藤アドバンテージ。2本目も伊藤がきれいに合わせて伊藤が勝った。

決勝は竹田vs伊藤。1本目は竹田が先行。伊藤は審判席前でわずかにはみ出した竹田に対してきれいに距離を詰めアドバンテージを得る。2本目は、後追いから攻めていった竹田にドリフトがもどるミスが出て伊藤の勝ちとなった。D1ストリートリーガル時代の初期から参戦し、さまざまなドライバーをサポートしてきたベテラン伊藤が初の優勝を果たした。

第5戦 追走ハイライト


第5戦 優勝

伊藤 満紀

Team Ito Auto
Ito Auto Chaser (JZX90)

今回はホームだったんで、なんとかいい成績を残したいなとは思ってましたけど。まぁ(チームが)多い人数だったんで、来年がまたおなじようにできるかわからないし、これだけ楽しくできるのは最初で最後かなと思って、本当に楽しくやれたらいいなと思ってやってました。

(好調の理由は) つねに足まわりとかエンジンとかいろんなものをアップグレードしていて、チーム員にもつけてもらってテストをしながら、ちょっとずつちょっとずついい走りには変わっていってるかなとは思うんですけど。やっぱり時代が変わると……2年とか3年で仕様がけっこう変わっちゃうので、走らせかたも変わったり。車高調ってなかなか買い換えないじゃないすか。意外とそれのせいで成績が出ないかたもいたりするんですけど、イマドキのものにどんどんアップグレードしてます。

ちょっとここ最近雨が多かったので、足まわりとかも雨に対応できるように仕様変更とかもしてて、今回のこれも初の車高調だったりするんですけど、雨でも減衰とかエアをちょこっといじるぐらいで、ドライでもウエットでもすぐに乗り換えができるようにっていうふうにはうまくいってるかなと思います。

(勝ちたかったという意識は?) もちろん自分が勝ってもチーム員が勝っても嬉うれしいんですけど、自分も1回は勝ちたいな思ってたんですけど(笑)、はい。

(決勝の走りは?) どうですかね? 映像を見ないと自分でよかったか悪かったかっていうのはわからなくて、とにかく失敗しないようにという。けっこう昔からよく自分で失敗して終わるっていうことが多かったんで……後でYouTube見てみたいっす。

(いまの心境は) 本当に長かったっすね。そのひとことと、あとは「楽しかったな」と思います。


第5戦 2位

竹田 和明

IDI 黒王号 ルブロス VL
黒王号 S14 (S14)

(決勝で負けた心境は) 決勝まで本当ラッキーで勝ってきたんで、特別悔しくはなかったですね。むしろDVDで見るようなひとといっしょに走れるときが来るんだと思って、感慨深い気持ちでした。

(決勝の敗因は?) ちょっと遠慮しちゃいました。「あぁすごいひといる」っていう「DVDとかYouTube出てるひとがいるー」って。喋ったこともなかったし、キレイなクルマだし、もう遠慮しちゃいましたね。胸を借りる気持ちでずっと行ってたんですけど、もうそこまでいくと気が抜けてですね。ダメでした。やっぱ一歩及ばずってかんじでしたね。


第5戦 3位

前田 翼

VITOUR TIRE JAPAN サンアイ工業
VITOUR 180SX (RPS13)

(準決勝は) ふだんいっしょに入ってるコなんで、べつに駆け引きとかもせず、自分がもう表彰台に乗ってるのはもうそのときで確定してたんで、とりあえず思いっきり行ってミスっちゃったらしょうがないね、決まれば勝てるね、っていうかんじで、攻めて自分がミスっちゃったっていうだけの話なんで。……自分が腹に入ったんですけどちょっと相手に合わせきれずちょっともどりみたいな。攻めた結果ちょっと入りすぎちゃったっていうかんじですね。それは、その気持ちで飛び込んでいったんで、しょうがないかな。悔いはないです。悔しいは悔しいですけど。


第5戦 最終順位&ポイント

Pos.No.DriverTeamMachinePoints
190伊藤 満紀Team Ito AutoJZX9025
250竹田 和明IDI 黒王号 ルブロス VLS1421
374前田 翼VITOUR TIRE JAPAN サンアイ工業RPS1318
480増田 和之SR ORVIS Racing GOODRIDEJZX10016
589水野 昌彦★ TEAM SETAGAYA DRIFT BASE ★ VLS1413
669瀧澤 翼Zeknova Super Star ChannelPS1312
74廣瀬 優太TTS RACING ZeknovaJZX10011
821筒井 陽平VITOUR TIRE team 星野自動車JZX10010
936最上 弦毅MCR Factory D-MAX LubrossRPS138
107ヴィトー 博貴TEAM VALINO TOPTUL ChampionPS137
1175畑中 夢斗ST RacingJZX1006
1263木賊 光児TEAM 1093HCR325
1316荻谷 翔TMS RACING TEAMPS134
1479中村 大介WISTERIA・中村屋・WONDER・SaitoRollRPS133
1511石塚 進一Zeknova × SUNOCO × REDK × オートガレージSECR332
1638野々 英喜TETSUJIN team KYUSYU SAILUNS151

第5戦 単走順位&ポイント

Pos.No.DriverTeamMachinePoints
189水野 昌彦★ TEAM SETAGAYA DRIFT BASE ★ VLS1420
269瀧澤 翼Zeknova Super Star ChannelPS1316
336最上 弦毅MCR Factory D-MAX LubrossRPS1315
47ヴィトー 博貴TEAM VALINO TOPTUL ChampionPS1314
574前田 翼VITOUR TIRE JAPAN サンアイ工業RPS1313
675畑中 夢斗ST RacingJZX10012
790伊藤 満紀Team Ito AutoJZX9011
863木賊 光児TEAM 1093HCR3210
950竹田 和明IDI 黒王号 ルブロス VLS148
1016荻谷 翔TMS RACING TEAMPS137
1180増田 和之SR ORVIS Racing GOODRIDEJZX1006
1279中村 大介WISTERIA・中村屋・WONDER・SaitoRollRPS135
134廣瀬 優太TTS RACING ZeknovaJZX1004
1421筒井 陽平VITOUR TIRE team 星野自動車JZX1003
1511石塚 進一Zeknova × SUNOCO × REDK × オートガレージSECR332
1638野々 英喜TETSUJIN team KYUSYU SAILUNS151

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