D1LT RD.6 備北 詳細レポート

■コースコンディション:ドライ

野々が今季2勝目をマーク!


第6戦 単走決勝

Tanso 1st Place
永野 正持 (KRC 永野工房)
VE SILVIA (PS13)
永野の走りは、非常にレベルが高いとまではいえなかったが、それなりのレベルでバランスがとれていた。なお98点台を出したのは、永野と土居だけだった。
Tanso 2nd Place
土居 雅和 SILVIA (PS13)
Tanso 3rd Place
野々 英喜 SILVIA (S15)

鋭くカキンと振れ!

D1ライツの備北ラウンドは、土日を使った第6戦、第7戦の2連戦。使用する区間はおなじだが、2日間で若干のちがいが設けられた。土曜日におこなわれた第6戦では、ストレート後半の外側のコース幅を規制し、1コーナー進入のアウト側が窮屈になったのだ。また、通過指定ゾーンは、1コーナー手前のアウト側、1コーナーと2コーナーの間のアウト側、そして2コーナー先のアウト側に設けられた。

通常の備北とは異なるコースレイアウトだが、そのなかで、多くのドライバーが大きめの逆振りから進入するスタイルをとった。しかし、大きい逆振りを入れると、ふんわりと振り返すかたちとなり、審判員が求める、鋭く「カキン!」という振りとはちがってくるうえに、進入スピードも遅くなってしまう。このスタイルをとっているドライバーは96点台どまり。上位は狙えなかった。

そのなかで、永野は、スピード、振り、アクセルを入れつつの旋回角度と、ポイントを押さえた走りを見せて単走優勝を決めた。いっぽうで、ランキング首位のヴィトーや、同4位の古賀、同6位の増田など、上位陣が次々と単走で敗退するという波乱の展開にもなった。

Pos.No.DriverMachineBest Score2nd Score
197永野 正持PS1398.3596.80
212土居 雅和PS1398.1095.85
338野々 英喜S1597.7037.50
421筒井 陽平JZX10097.6596.30
558谷本 真人S1497.6595.50
622三好 純平S1597.6096.10
730田中 規明PS1397.5594.25
890伊藤 満紀JZX9097.5096.05
94廣瀬 優太JZX100 97.2030.00
1082西崎 智治PS1397.1095.25
1159西山 大貴S1597.1030.00
1252加納 広貴JZX10097.0596.25
1336最上 弦毅RPS1396.8594.75
148河野 智史JZX10096.8547.50
1595福田 大輔PS1396.7596.30
1688高木 美紀PS1396.7095.50
▲追走トーナメント進出▲
1786高嶋 健市JZX10096.6096.40
1833辻 紳護武C3396.6040.00
1935塙 彰拡S1496.5596.15
2027高根 芳朋JZX10096.5537.50
2124田山 ジュンJZX11096.5095.25
22108酒井 通雄S1596.4595.35
2362古賀 誠進RPS1396.4095.90
2444浮田 正明S1496.3595.65
2537與儀 清登PS1396.3540.00
262甲斐 健一S1596.3095.55
277ヴィトー 博貴PS1396.3093.95
283野村 圭市ER3496.3040.00
2993倉野尾 太一S1596.2537.50
3050竹田 和明S1496.2094.70
3115前原 敏宏S1596.0094.25
3277速水 眞之介PS1396.0035.00
3318岩﨑 脩作S1596.0030.00
34105遠近 恵S1495.9095.50
3564齋藤 寿夫RPS1395.9040.00
36112鈴木 克宜S1595.9040.00
37101戸田 真琴C3395.8095.75
3810久野 太一S1595.5095.25
3943佐藤 信文PS1395.2094.25
4032宮里 宏和RPS1395.1545.00
4119能登 陽向S1395.1093.00
4270神谷 剛CPV3595.0094.00
4372森 修S1495.0085.50
4479中村 大介RPS1394.9540.00
4566吉田 道夫PS1394.9093.90
46103西田 裕司S1494.6582.00
4768谷 光一PS1394.6569.00
4867中西 和也S1494.4040.00
4939有元 美咲PS1394.2535.00
50100今田 貴也S1494.2530.00
51110小林 友和S1494.2525.00
5229粟野 如月RPS1394.0093.65
5394縫部 寿樹PS1393.5068.50
5496平敷 広和S1493.3592.75
5580増田 和之JZX10092.7545.00
5685近藤 善道AE8692.5092.00
5798細野 貢司S1492.4535.00
5823下田 紗弥加S1583.5030.00
5920金田 健人SW2042.5035.00
6091工藤 浩平S1435.0030.00
6141植村 真一JZX10025.000.00
625陣野 寿幸S1522.505.00
63109安光 広宣RPS1320.0020.00
6499阿久澤 一幸S140.000.00
6513井上 義一RPS130.000.00
66107大久保 烈S140.000.00

第6戦 単走ハイライト


第6戦 単走優勝

永野 正持

KRC 永野工房
VE SILVIA (PS13)

この狭めたコース自体はニガテじゃないんですけど、練習するときに雨だったりハーフウェットだったときしか、ほぼ走ってなくて、ドライがぜんぜん合わせてなくて、そこで四苦八苦した部分があって、自分のなかじゃホントはもっと行けるんだけど、出しきれてないという部分がありました。

けっきょく走りは仕上がっていなくて、それでもどうしようもなくて「行くしかない」って腹をくくって行ったら、それなりには決めたかな、というくらいの走りでした。デキはよくはないですけど、現時点でできることを淡々とやったというかんじです。

(気をつけたのは) 振り出しの位置ですね。このレイアウト的に、振り出しがすごく手前になるようなレイアウトなんで、そこを気をつけてやりました。

(単走優勝した感想は) 単走優勝自体はうれしいんですけど、つぎはもっと自分が納得できる走りで優勝したいです。


第6戦 追走トーナメント

Final Battle
谷本 真人 SILVIA (S14) vs 野々 英喜 SILVIA (S15)
決勝。おたがいに後追いでは攻めの走りを見せたが、先行時に大きなミスをしてしまった谷本に対し、野々はタイヤ1輪はみ出したにとどまり、野々が勝った。

谷本自滅で初優勝ならず野々が今季2勝目

ベスト16では、単走1位の永野が高木に敗れたほか、最上が攻めの走りで筒井を倒したが、それ以外は単走上位の選手が勝つという順当な展開となった。

追走トーナメント前半戦は、攻めつつも無理をして失敗するという展開の対戦も少なくなかったが、伊藤、谷本、田中(規)、野々がベスト4に勝ち上がった。

準決勝、伊藤vs谷本の対戦は、1本目後追いの谷本が1コーナー先からビタビタの接近ドリフトを見せアドバンテージをとる。2本目は先行の谷本にミスがあり、後追いの伊藤もラインが小さくなりつつ角度が浅くなるミス。審判員でこの判定は分かれたが、けっきょく1本目のアドバンテージにより谷本が勝った。

田中(規)vs野々の対戦は、1本目後追いの野々が近い距離でドリフトを合わせ、田中にもコースはみ出しのミスが出て野々アドバンテージ。2本目は後追いの田中が距離を詰められず、野々が勝った。

決勝は谷本vs野々。谷本は初の決勝進出だ。1本目は谷本が先行。野々も近い距離につけていたが、谷本が審判席前で失速する大きなミス。2本目は谷本が見事な接近ドリフトを見せたが、逆転はならず、野々が優勝となった。


第6戦 追走ハイライト


第6戦 優勝

野々 英喜

TETSUJIN team KYUSYU SAILUN 
カーズ SPL S15 SILVIA (S15)

(今日、自信は?) そこそこありました。このコースはわりあい好きですね。練習のときからそこそこいけるかなと思ってたんですけど、単走の1本目でハーフスピンして失敗したのは、ちょっとドキドキだったですけどね。

追走に入ってからは、楽しもうと思って、リラックスして。今回タイヤがよくなったんで、けっこういいかんじでいけました。今季2勝目ですけど、そのときとタイヤが変わったぶん、気持ちも楽にできました。それで自分の気持ちがラクなぶん、ちょっといい走りができたかなと思ってます。

(決勝は) もう全開で行こうと思ってました。谷本選手もおなじタイヤ使ってるんで、どっちが勝ってもいいかなと思ってがんばりました。まぁ、後追いはがっつり入られたけん……ですね(笑)。でも、優勝できて、明日もここに来れたらいいですね。ポイントもいま3位になってるみたいなので、がんばります。


第6戦 2位

谷本 真人

チーム四国 M.A.M
PINK SILVIA (S14) 

くやしいですねー。やっぱあの決勝のときの先行でまわっちゃったのがいちばんくやしいですね。振り出しも引っかかったみたいで振り出せず、むりやり振り出して次止まれず突き抜けていってコースアウト。メンタルですかね。決勝のまえのときも、待ちがちょっとあったじゃないすか。それでメンタルがなんか緊張モードみたいなかんじになって、もうどうしようもなく。後追いは「もう野々さん喰ってやれ」「もう外に押し出せ」くらいの勢いで。胸も借りて、思いっきり行けて今日イチができました。


第6戦 3位

田中 規明

Amazing × Moty’s
Amazing S13 (PS13)

はじめての3位なので最高ですね。(準決勝は) 野々さんがやっぱり速いんで、最終コーナーがんばりすぎて失敗してしまいまして、離されてしまって…。出るときにちょっとクラッチをもみすぎてケツがかいてしまって、グリップしなくなって慌てて、なんとか行けるかな、とも思ったんですけど、やっぱりスーッと離れて行きました。修行が足りませんでした。


第6戦 最終順位&ポイント

Pos.No.DriverTeamMachinePoints
138野々 英喜TETSUJIN team KYUSYU SAILUNS1525
258谷本 真人チーム四国 M.A.MS1421
330田中 規明Amazing × Moty’s PS1318
490伊藤 満紀Team Ito AutoJZX9016
512土居 雅和KANZAKI BASE ORIGIN Labo. リキモリPS1313
622三好 純平HALCARS1512
736最上 弦毅MCR Factory D-MAX LubrossRPS1311
888高木 美紀VALINO TIRES N-stylePS1310
997永野 正持KRC 永野工房PS138
1021筒井 陽平VITOUR TIRE team 星野自動車JZX1007
114廣瀬 優太TTS RACING ZeknovaJZX100 6
1282西崎 智治種松 THUNDER BIRDPS135
1359西山 大貴BOOSTAR RacingS154
1452加納 広貴Team Ito AutoJZX1003
158河野 智史night waveJZX1002
1695福田 大輔BUY NOW JAPAN SPEED MASTER VITOURPS131

第6戦 単走順位&ポイント

Pos.No.DriverTeamMachinePoints
197永野 正持KRC 永野工房PS1320
212土居 雅和KANZAKI BASE ORIGIN Labo. リキモリPS1316
338野々 英喜TETSUJIN team KYUSYU SAILUNS1515
421筒井 陽平VITOUR TIRE team 星野自動車JZX10014
558谷本 真人チーム四国 M.A.MS1413
622三好 純平HALCARS1512
730田中 規明Amazing × Moty’sPS1311
890伊藤 満紀Team Ito AutoJZX9010
94廣瀬 優太TTS RACING ZeknovaJZX100 8
1082西崎 智治種松 THUNDER BIRDPS137
1159西山 大貴BOOSTAR RacingS156
1252加納 広貴Team Ito AutoJZX1005
1336最上 弦毅MCR Factory D-MAX LubrossRPS134
148河野 智史night waveJZX1003
1595福田 大輔BUY NOW JAPAN SPEED MASTER VITOURPS132
1688高木 美紀VALINO TIRES N-stylePS131

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