D1LT RD.7 備北 詳細レポート

■コースコンディション:ドライ

ヴィトーが優勝して王者に王手!


第7戦 単走決勝

Tanso 1st Place
戸田 真琴 (KRC HALCAR)
C33 LAUREL (C33)
戸田は、進入でテールを壁に接触させ、バンパーを飛ばしつつ、まったく姿勢を乱さず、見事な走りを披露して最高得点をマークした。
Tanso 2nd Place
三好 純平 SILVIA (S15)
Tanso 3rd Place
高嶋 健市 CHASER (JZX100)

スピード、振り、角度の3要素を揃えろ!

D1ライツ第7戦は、第6戦の翌日に同会場でおこなわれた。前日とは少しコースレイアウトが変更になり、ストレート幅の規制はなくなった。これによって1コーナー手前の通過指定ゾーンはより外側に設定されたほか、2コーナー先の通過指定ゾーンは2コーナーイン側のクリッピングポイントに移った。なお、1、2コーナー間のゾーンは前日とおなじだ。

走りのレベルは前日よりも上がった。車速感が上がり、振り出しも鋭くなったドライバーが増えて、ボーダーラインも上がった。そのなかで下位に沈んだのは、車速が低かったり、狙いはよかったものの角度をつけすぎるなどのミスをして得点が伸びなかった選手たちだ。いっぽう通過したドライバーは審査において重要な3要素「スピード」「振りの鋭さ」「角度」のうち2つの要素をそれなりに押さえてきていた。

3要素すべてを揃えたのが、99点台をとった三好と戸田だ。とくに戸田は3要素のすべてのレベルがほぼ完璧という走りを見せ、単走優勝を果たした。なお、前日の優勝でランキング3位に浮上していた野々はミスをして追走トーナメント進出を逃した。

そして単走シリーズチャンピオン争いでは、2位につけていた最上の得点が伸びず下位通過となり、最終グループで走行したヴィトーがその得点をうわまわって上位通過を決めたため、最終戦をまえにしてヴィトーが単走チャンピオン獲得を決めた。

Pos.No.DriverMachineBest Score2nd Score
1101戸田 真琴C3399.2598.30
222三好 純平S1599.1096.90
386高嶋 健市JZX10098.6596.15
47ヴィトー 博貴PS1398.3598.00
512土居 雅和PS1398.3596.65
644浮田 正明S1498.3534.00
788高木 美紀PS1398.3097.40
862古賀 誠進RPS1398.3095.95
927高根 芳朋JZX10098.3031.50
1090伊藤 満紀JZX9098.2097.00
1197永野 正持PS1398.1540.00
1221筒井 陽平JZX10098.1094.60
1335塙 彰拡S1498.0597.60
1452加納 広貴JZX10098.0596.00
1536最上 弦毅RPS1398.0096.75
1619能登 陽向S1397.8544.00
▲追走トーナメント進出▲
1715前原 敏宏S1597.8097.35
1885近藤 善道AE8697.7597.25
1982西崎 智治PS1397.4597.25
2010久野 太一S1597.3535.00
2138野々 英喜S1597.3040.00
2279中村 大介RPS1397.2543.00
2399阿久澤 一幸S1497.2538.00
2458谷本 真人S1497.0595.85
254廣瀬 優太JZX100 97.0037.50
2680増田 和之JZX10096.9596.15
2796平敷 広和S1496.8595.50
2850竹田 和明S1496.8095.65
2977速水 眞之介PS1396.7596.35
3024田山 ジュンJZX11096.750.00
3137與儀 清登PS1396.7082.50
3218岩﨑 脩作S1596.4549.00
3364齋藤 寿夫RPS1396.4535.50
3441植村 真一JZX10096.3540.00
3533辻 紳護武C3396.1595.80
36107大久保 烈S1496.1095.10
3798細野 貢司S1496.0595.55
38100今田 貴也S1496.0093.90
3930田中 規明PS1395.7592.60
40112鈴木 克宜S1595.6520.00
4168谷 光一PS1395.5595.15
425陣野 寿幸S1595.3594.75
4366吉田 道夫PS1395.3525.00
443野村 圭市ER3495.0038.00
4543佐藤 信文PS1394.9045.00
46110小林 友和S1494.6545.00
4729粟野 如月RPS1394.5035.00
4820金田 健人SW2094.2532.50
4995福田 大輔PS1393.5041.00
5093倉野尾 太一S1593.2535.00
51109安光 広宣RPS1392.7527.50
528河野 智史JZX10046.0039.00
53108酒井 通雄S1545.0035.00
5472森 修S1443.0038.50
5539有元 美咲PS1343.0028.00
5691工藤 浩平S1441.0040.00
572甲斐 健一S1540.000.00
5894縫部 寿樹PS1338.0030.00
5967中西 和也S1437.5036.00
6032宮里 宏和RPS1335.500.00
61105遠近 恵S1432.5030.00
6259西山 大貴S150.000.00
23下田 紗弥加S15RETIRE 
13井上 義一RPS13RETIRE 
70神谷 剛CPV35RETIRE 
103西田 裕司S14RETIRE 

第7戦 単走ハイライト


第7戦 単走優勝

戸田 真琴

KRC HALCAR
C33 LAUREL(C33)

もうまえの週に練習来たときから、練習どおりに行けば単走は獲れるってメカニックがいってくれたんで、そのとおりにやっただけですね。

昨日の練習はウエット路面で本番がドライだったんで、ぜんぜんうまいこといかなかったんですけど。今日は自分でもできそうな気はしていました。成功率もほぼほぼできていたので。

本番1本目は、ちょっとタイヤが食ってない感があったんですけど、もう100%なかんじでいけたのでよかったですね。自分でも待ちがなくて、すぐアクセルを踏めたので…一気に向きを変えて、すぐアクセルを踏めるようにってがんばりました。

単走優勝はもともと狙っとったのは狙ったったんですけど…過去何年かまえに1回ここでも取れたんで、それ自信にして挑みました。


第7戦 追走トーナメント

Final Battle
ヴィトー 博貴 SILVIA (PS13) vs 高木 美紀 SILVIA (PS13)
決勝。審判席まえで姿勢がやや乱れた先行の高木に対し、後追いのヴィトーがきっちりと高木に寄せていった。結果、1本目の差もあってヴィトーが今季2勝目をあげた。

スピードを生かしてヴィトーが2勝目

ベスト16では、ランキング上位の高木と伊藤が対戦。後追い時にアドバンテージをとった伊藤が先行時にミスをして判定はイーブンだったが、先行時のランクの差で高木が勝った。また、同チームの高嶋vs加納の対戦は、高嶋が後追い時に飛び出してしまい、加納が勝った。ランキング5位の古賀はベスト8で戸田に敗れた。

ベスト4に勝ち上がったのは、戸田、ヴィトー、高木、加納。まずは戸田とヴィトーが対戦した。1本目は後追いのヴィトーが審判席の先でアウトにはみ出してしまい戸田がアドバンテージをとったが、2本目はヴィトーのスピードに戸田が大きく離され、勝負は再戦にもつれる。その1本目、後追いのヴィトーが近い距離のドリフトを見せて、アドバンテージを獲得。2本目は先行のヴィトーがまたしても速さを見せつけて戸田がアドバンテージをとれず、ヴィトーの勝ちとなった。

高木vs加納は、1本目後追いの加納が攻めていったが、高木に接触してしまって失速。高木に大きくアドバンテージがついた。2本目も高木に大きなミスはなく、高木が勝った。

決勝はヴィトーvs高木。第2戦の決勝とおなじカードだ。1本目は高木が加速区間でヴィトーに離されてしまい、ヴィトーにもわずかにミスはあったものの、高木もアウトにはみ出して姿勢を乱すなどのミスが出てヴィトーにアドバンテージ。2本目は後追いのヴィトーがきっちり高木に寄せて、第2戦につづいてヴィトーの勝ちとなった。

これでヴィトーはポイント差を広げてランキング首位をキープ。高木は2位に浮上したものの、ヴィトーとは21ポイント差で最終戦を迎えることになった。


第7戦 追走ハイライト


第7戦 優勝

ヴィトー 博貴

TEAM VALINO TOPTUL Champion 
VALINO TOPTUL Champion S13 (PS13)

(昨日の単走敗退のショックは?) ちょっとありましたけど、もう気持ち切り替えて行けるように、あんまり深く考えずにというか、楽しく走る…自分が楽しく走れば結果もついてくるんじゃないかなというかんじで、そのへんは意識していきました。

土曜日からちょっと振り出しがヌルいというか角度がつき切らないっていうのがあったんで、そのへんを単走で改善できるように、タイヤのセットとか変えていったら、わりとハマったというか決めれたのでよかったかなって思います。

追走に入ってからは、ちょっとミスもありましたけど緊張することもなく、うまく組み立てれたかなと思います。

(先行の加速が速かったが?) もうスタートから最終コーナーはいつも意識して走ってますね。先行でリードできたら後追いのときに取りやすいので、そのへんはきっちり、最終コーナーも戻りとかをとられないように集中していつも走るようにしてます。今日はそのへんのスタートから最終コーナーにかけての組み立てをミスなくできましたしたし、そのへんが勝ちにつながったのかなとは思います。

決勝は、もうやってやるぞというか、あとはもう楽しくというか、そんなかんじで行きました。ちょっと先行でミスも出ちゃったんでやりきれなかったかんじはありますけど、結果的には勝てたんでよかったかなと。

もう本当に自分らしさも出せて、応援してくださるみなさんにこういういい結果も出せたんでよかったかなと思います。次も、きっちり追走残ってシリーズを獲りたいなと思ってます。


第7戦 2位

高木 美紀

VALINO TIRES N-style
N-style 美艶 SILVA (PS13) 

決勝の後追いのときは、やっぱり離されるとは思ったんですけど、失敗しないであろうヴィトー選手が失敗したのに、そのチャンスを狙えなかったのがダメでしたね。飛び込んでから、ちょっと乱れてたので、あれたぶんわたしが普通にいけてればよかったと思うんですけど、まさかの失敗だったんでわたしもちょっとひるんでしまって……。勝負はなにが起こるかわからないのに、そういうところでひるんでしまうというところはやっぱりわたしの引き出しのなさなのかなと思います。


第7戦 3位

戸田 真琴

KRC HALCAR
C33 LAUREL (C33)

悔しい面もあるんスけど、けっこう大満足ですね。クルマのセットも出ていたんで、練習も何回か来て「これで行ける」っていうかんじでした。昨日ははじめて走るコース設定だったんでぜんぜんダメだったんですけど、もう今日に賭けてました。

(準決勝は) もうぜんぜんついていけなかったですね。裏で離されちゃってアセってしまって、いい追走ができなかったですね。4ドアは重さもあるんで、そこはうまいことついていけるようにがんばりたいです。


第7戦 最終順位&ポイント

Pos.No.DriverTeamMachinePoints
17ヴィトー 博貴TEAM VALINO TOPTUL ChampionPS1325
288高木 美紀VALINO TIRES N-stylePS1321
3101戸田 真琴KRC HALCARC3318
452加納 広貴Team Ito AutoJZX10016
562古賀 誠進GUN sports TEAM 九州RPS1313
697永野 正持KRC 永野工房PS1312
721筒井 陽平VITOUR TIRE team 星野自動車JZX10011
836最上 弦毅MCR Factory D-MAX LubrossRPS1310
922三好 純平HALCARS158
1086高嶋 健市Team Ito Auto Ken × GOODRIDEJZX1007
1112土居 雅和KANZAKI BASE ORIGIN Labo. リキモリPS136
1244浮田 正明Quarter Mile Zeknova × MEGAN RACINGS145
1327高根 芳朋Complete T-gladJZX1004
1490伊藤 満紀Team Ito AutoJZX903
1535塙 彰拡Y’s FACTORY eternal × REOSS142
1619能登 陽向バビロン Mon PowerS131

第7戦 単走順位&ポイント

Pos.No.DriverTeamMachinePoints
1101戸田 真琴KRC HALCARC3320
222三好 純平HALCARS1516
386高嶋 健市Team Ito Auto Ken × GOODRIDEJZX10015
47ヴィトー 博貴TEAM VALINO TOPTUL ChampionPS1314
512土居 雅和KANZAKI BASE ORIGIN Labo. リキモリPS1313
644浮田 正明Quarter Mile Zeknova × MEGAN RACINGS1412
788高木 美紀VALINO TIRES N-stylePS1311
862古賀 誠進GUN sports TEAM 九州RPS1310
927高根 芳朋Complete T-gladJZX1008
1090伊藤 満紀Team Ito AutoJZX907
1197永野 正持KRC 永野工房PS136
1221筒井 陽平VITOUR TIRE team 星野自動車JZX1005
1335塙 彰拡Y’s FACTORY eternal × REOSS144
1452加納 広貴Team Ito AutoJZX1003
1536最上 弦毅MCR Factory D-MAX LubrossRPS132
1619能登 陽向バビロン Mon PowerS131

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