■コースコンディション:ドライ
ヴィトーが優勝して王者に王手!
第7戦 単走決勝
スピード、振り、角度の3要素を揃えろ!
D1ライツ第7戦は、第6戦の翌日に同会場でおこなわれた。前日とは少しコースレイアウトが変更になり、ストレート幅の規制はなくなった。これによって1コーナー手前の通過指定ゾーンはより外側に設定されたほか、2コーナー先の通過指定ゾーンは2コーナーイン側のクリッピングポイントに移った。なお、1、2コーナー間のゾーンは前日とおなじだ。
走りのレベルは前日よりも上がった。車速感が上がり、振り出しも鋭くなったドライバーが増えて、ボーダーラインも上がった。そのなかで下位に沈んだのは、車速が低かったり、狙いはよかったものの角度をつけすぎるなどのミスをして得点が伸びなかった選手たちだ。いっぽう通過したドライバーは審査において重要な3要素「スピード」「振りの鋭さ」「角度」のうち2つの要素をそれなりに押さえてきていた。
3要素すべてを揃えたのが、99点台をとった三好と戸田だ。とくに戸田は3要素のすべてのレベルがほぼ完璧という走りを見せ、単走優勝を果たした。なお、前日の優勝でランキング3位に浮上していた野々はミスをして追走トーナメント進出を逃した。
そして単走シリーズチャンピオン争いでは、2位につけていた最上の得点が伸びず下位通過となり、最終グループで走行したヴィトーがその得点をうわまわって上位通過を決めたため、最終戦をまえにしてヴィトーが単走チャンピオン獲得を決めた。
Pos. | No. | Driver | Machine | Best Score | 2nd Score |
---|---|---|---|---|---|
1 | 101 | 戸田 真琴 | C33 | 99.25 | 98.30 |
2 | 22 | 三好 純平 | S15 | 99.10 | 96.90 |
3 | 86 | 高嶋 健市 | JZX100 | 98.65 | 96.15 |
4 | 7 | ヴィトー 博貴 | PS13 | 98.35 | 98.00 |
5 | 12 | 土居 雅和 | PS13 | 98.35 | 96.65 |
6 | 44 | 浮田 正明 | S14 | 98.35 | 34.00 |
7 | 88 | 高木 美紀 | PS13 | 98.30 | 97.40 |
8 | 62 | 古賀 誠進 | RPS13 | 98.30 | 95.95 |
9 | 27 | 高根 芳朋 | JZX100 | 98.30 | 31.50 |
10 | 90 | 伊藤 満紀 | JZX90 | 98.20 | 97.00 |
11 | 97 | 永野 正持 | PS13 | 98.15 | 40.00 |
12 | 21 | 筒井 陽平 | JZX100 | 98.10 | 94.60 |
13 | 35 | 塙 彰拡 | S14 | 98.05 | 97.60 |
14 | 52 | 加納 広貴 | JZX100 | 98.05 | 96.00 |
15 | 36 | 最上 弦毅 | RPS13 | 98.00 | 96.75 |
16 | 19 | 能登 陽向 | S13 | 97.85 | 44.00 |
▲追走トーナメント進出▲ | |||||
17 | 15 | 前原 敏宏 | S15 | 97.80 | 97.35 |
18 | 85 | 近藤 善道 | AE86 | 97.75 | 97.25 |
19 | 82 | 西崎 智治 | PS13 | 97.45 | 97.25 |
20 | 10 | 久野 太一 | S15 | 97.35 | 35.00 |
21 | 38 | 野々 英喜 | S15 | 97.30 | 40.00 |
22 | 79 | 中村 大介 | RPS13 | 97.25 | 43.00 |
23 | 99 | 阿久澤 一幸 | S14 | 97.25 | 38.00 |
24 | 58 | 谷本 真人 | S14 | 97.05 | 95.85 |
25 | 4 | 廣瀬 優太 | JZX100 | 97.00 | 37.50 |
26 | 80 | 増田 和之 | JZX100 | 96.95 | 96.15 |
27 | 96 | 平敷 広和 | S14 | 96.85 | 95.50 |
28 | 50 | 竹田 和明 | S14 | 96.80 | 95.65 |
29 | 77 | 速水 眞之介 | PS13 | 96.75 | 96.35 |
30 | 24 | 田山 ジュン | JZX110 | 96.75 | 0.00 |
31 | 37 | 與儀 清登 | PS13 | 96.70 | 82.50 |
32 | 18 | 岩﨑 脩作 | S15 | 96.45 | 49.00 |
33 | 64 | 齋藤 寿夫 | RPS13 | 96.45 | 35.50 |
34 | 41 | 植村 真一 | JZX100 | 96.35 | 40.00 |
35 | 33 | 辻 紳護武 | C33 | 96.15 | 95.80 |
36 | 107 | 大久保 烈 | S14 | 96.10 | 95.10 |
37 | 98 | 細野 貢司 | S14 | 96.05 | 95.55 |
38 | 100 | 今田 貴也 | S14 | 96.00 | 93.90 |
39 | 30 | 田中 規明 | PS13 | 95.75 | 92.60 |
40 | 112 | 鈴木 克宜 | S15 | 95.65 | 20.00 |
41 | 68 | 谷 光一 | PS13 | 95.55 | 95.15 |
42 | 5 | 陣野 寿幸 | S15 | 95.35 | 94.75 |
43 | 66 | 吉田 道夫 | PS13 | 95.35 | 25.00 |
44 | 3 | 野村 圭市 | ER34 | 95.00 | 38.00 |
45 | 43 | 佐藤 信文 | PS13 | 94.90 | 45.00 |
46 | 110 | 小林 友和 | S14 | 94.65 | 45.00 |
47 | 29 | 粟野 如月 | RPS13 | 94.50 | 35.00 |
48 | 20 | 金田 健人 | SW20 | 94.25 | 32.50 |
49 | 95 | 福田 大輔 | PS13 | 93.50 | 41.00 |
50 | 93 | 倉野尾 太一 | S15 | 93.25 | 35.00 |
51 | 109 | 安光 広宣 | RPS13 | 92.75 | 27.50 |
52 | 8 | 河野 智史 | JZX100 | 46.00 | 39.00 |
53 | 108 | 酒井 通雄 | S15 | 45.00 | 35.00 |
54 | 72 | 森 修 | S14 | 43.00 | 38.50 |
55 | 39 | 有元 美咲 | PS13 | 43.00 | 28.00 |
56 | 91 | 工藤 浩平 | S14 | 41.00 | 40.00 |
57 | 2 | 甲斐 健一 | S15 | 40.00 | 0.00 |
58 | 94 | 縫部 寿樹 | PS13 | 38.00 | 30.00 |
59 | 67 | 中西 和也 | S14 | 37.50 | 36.00 |
60 | 32 | 宮里 宏和 | RPS13 | 35.50 | 0.00 |
61 | 105 | 遠近 恵 | S14 | 32.50 | 30.00 |
62 | 59 | 西山 大貴 | S15 | 0.00 | 0.00 |
– | 23 | 下田 紗弥加 | S15 | RETIRE | |
– | 13 | 井上 義一 | RPS13 | RETIRE | |
– | 70 | 神谷 剛 | CPV35 | RETIRE | |
– | 103 | 西田 裕司 | S14 | RETIRE |
第7戦 単走ハイライト
第7戦 単走優勝
戸田 真琴
KRC HALCAR
C33 LAUREL(C33)
もうまえの週に練習来たときから、練習どおりに行けば単走は獲れるってメカニックがいってくれたんで、そのとおりにやっただけですね。
昨日の練習はウエット路面で本番がドライだったんで、ぜんぜんうまいこといかなかったんですけど。今日は自分でもできそうな気はしていました。成功率もほぼほぼできていたので。
本番1本目は、ちょっとタイヤが食ってない感があったんですけど、もう100%なかんじでいけたのでよかったですね。自分でも待ちがなくて、すぐアクセルを踏めたので…一気に向きを変えて、すぐアクセルを踏めるようにってがんばりました。
単走優勝はもともと狙っとったのは狙ったったんですけど…過去何年かまえに1回ここでも取れたんで、それ自信にして挑みました。
第7戦 追走トーナメント
スピードを生かしてヴィトーが2勝目
ベスト16では、ランキング上位の高木と伊藤が対戦。後追い時にアドバンテージをとった伊藤が先行時にミスをして判定はイーブンだったが、先行時のランクの差で高木が勝った。また、同チームの高嶋vs加納の対戦は、高嶋が後追い時に飛び出してしまい、加納が勝った。ランキング5位の古賀はベスト8で戸田に敗れた。
ベスト4に勝ち上がったのは、戸田、ヴィトー、高木、加納。まずは戸田とヴィトーが対戦した。1本目は後追いのヴィトーが審判席の先でアウトにはみ出してしまい戸田がアドバンテージをとったが、2本目はヴィトーのスピードに戸田が大きく離され、勝負は再戦にもつれる。その1本目、後追いのヴィトーが近い距離のドリフトを見せて、アドバンテージを獲得。2本目は先行のヴィトーがまたしても速さを見せつけて戸田がアドバンテージをとれず、ヴィトーの勝ちとなった。
高木vs加納は、1本目後追いの加納が攻めていったが、高木に接触してしまって失速。高木に大きくアドバンテージがついた。2本目も高木に大きなミスはなく、高木が勝った。
決勝はヴィトーvs高木。第2戦の決勝とおなじカードだ。1本目は高木が加速区間でヴィトーに離されてしまい、ヴィトーにもわずかにミスはあったものの、高木もアウトにはみ出して姿勢を乱すなどのミスが出てヴィトーにアドバンテージ。2本目は後追いのヴィトーがきっちり高木に寄せて、第2戦につづいてヴィトーの勝ちとなった。
これでヴィトーはポイント差を広げてランキング首位をキープ。高木は2位に浮上したものの、ヴィトーとは21ポイント差で最終戦を迎えることになった。
第7戦 追走ハイライト
第7戦 優勝
ヴィトー 博貴
TEAM VALINO TOPTUL Champion
VALINO TOPTUL Champion S13 (PS13)
(昨日の単走敗退のショックは?) ちょっとありましたけど、もう気持ち切り替えて行けるように、あんまり深く考えずにというか、楽しく走る…自分が楽しく走れば結果もついてくるんじゃないかなというかんじで、そのへんは意識していきました。
土曜日からちょっと振り出しがヌルいというか角度がつき切らないっていうのがあったんで、そのへんを単走で改善できるように、タイヤのセットとか変えていったら、わりとハマったというか決めれたのでよかったかなって思います。
追走に入ってからは、ちょっとミスもありましたけど緊張することもなく、うまく組み立てれたかなと思います。
(先行の加速が速かったが?) もうスタートから最終コーナーはいつも意識して走ってますね。先行でリードできたら後追いのときに取りやすいので、そのへんはきっちり、最終コーナーも戻りとかをとられないように集中していつも走るようにしてます。今日はそのへんのスタートから最終コーナーにかけての組み立てをミスなくできましたしたし、そのへんが勝ちにつながったのかなとは思います。
決勝は、もうやってやるぞというか、あとはもう楽しくというか、そんなかんじで行きました。ちょっと先行でミスも出ちゃったんでやりきれなかったかんじはありますけど、結果的には勝てたんでよかったかなと。
もう本当に自分らしさも出せて、応援してくださるみなさんにこういういい結果も出せたんでよかったかなと思います。次も、きっちり追走残ってシリーズを獲りたいなと思ってます。
第7戦 2位
高木 美紀
VALINO TIRES N-style
N-style 美艶 SILVA (PS13)
決勝の後追いのときは、やっぱり離されるとは思ったんですけど、失敗しないであろうヴィトー選手が失敗したのに、そのチャンスを狙えなかったのがダメでしたね。飛び込んでから、ちょっと乱れてたので、あれたぶんわたしが普通にいけてればよかったと思うんですけど、まさかの失敗だったんでわたしもちょっとひるんでしまって……。勝負はなにが起こるかわからないのに、そういうところでひるんでしまうというところはやっぱりわたしの引き出しのなさなのかなと思います。
第7戦 3位
戸田 真琴
KRC HALCAR
C33 LAUREL (C33)
悔しい面もあるんスけど、けっこう大満足ですね。クルマのセットも出ていたんで、練習も何回か来て「これで行ける」っていうかんじでした。昨日ははじめて走るコース設定だったんでぜんぜんダメだったんですけど、もう今日に賭けてました。
(準決勝は) もうぜんぜんついていけなかったですね。裏で離されちゃってアセってしまって、いい追走ができなかったですね。4ドアは重さもあるんで、そこはうまいことついていけるようにがんばりたいです。
第7戦 最終順位&ポイント
Pos. | No. | Driver | Team | Machine | Points |
---|---|---|---|---|---|
1 | 7 | ヴィトー 博貴 | TEAM VALINO TOPTUL Champion | PS13 | 25 |
2 | 88 | 高木 美紀 | VALINO TIRES N-style | PS13 | 21 |
3 | 101 | 戸田 真琴 | KRC HALCAR | C33 | 18 |
4 | 52 | 加納 広貴 | Team Ito Auto | JZX100 | 16 |
5 | 62 | 古賀 誠進 | GUN sports TEAM 九州 | RPS13 | 13 |
6 | 97 | 永野 正持 | KRC 永野工房 | PS13 | 12 |
7 | 21 | 筒井 陽平 | VITOUR TIRE team 星野自動車 | JZX100 | 11 |
8 | 36 | 最上 弦毅 | MCR Factory D-MAX Lubross | RPS13 | 10 |
9 | 22 | 三好 純平 | HALCAR | S15 | 8 |
10 | 86 | 高嶋 健市 | Team Ito Auto Ken × GOODRIDE | JZX100 | 7 |
11 | 12 | 土居 雅和 | KANZAKI BASE ORIGIN Labo. リキモリ | PS13 | 6 |
12 | 44 | 浮田 正明 | Quarter Mile Zeknova × MEGAN RACING | S14 | 5 |
13 | 27 | 高根 芳朋 | Complete T-glad | JZX100 | 4 |
14 | 90 | 伊藤 満紀 | Team Ito Auto | JZX90 | 3 |
15 | 35 | 塙 彰拡 | Y’s FACTORY eternal × REOS | S14 | 2 |
16 | 19 | 能登 陽向 | バビロン Mon Power | S13 | 1 |
第7戦 単走順位&ポイント
Pos. | No. | Driver | Team | Machine | Points |
---|---|---|---|---|---|
1 | 101 | 戸田 真琴 | KRC HALCAR | C33 | 20 |
2 | 22 | 三好 純平 | HALCAR | S15 | 16 |
3 | 86 | 高嶋 健市 | Team Ito Auto Ken × GOODRIDE | JZX100 | 15 |
4 | 7 | ヴィトー 博貴 | TEAM VALINO TOPTUL Champion | PS13 | 14 |
5 | 12 | 土居 雅和 | KANZAKI BASE ORIGIN Labo. リキモリ | PS13 | 13 |
6 | 44 | 浮田 正明 | Quarter Mile Zeknova × MEGAN RACING | S14 | 12 |
7 | 88 | 高木 美紀 | VALINO TIRES N-style | PS13 | 11 |
8 | 62 | 古賀 誠進 | GUN sports TEAM 九州 | RPS13 | 10 |
9 | 27 | 高根 芳朋 | Complete T-glad | JZX100 | 8 |
10 | 90 | 伊藤 満紀 | Team Ito Auto | JZX90 | 7 |
11 | 97 | 永野 正持 | KRC 永野工房 | PS13 | 6 |
12 | 21 | 筒井 陽平 | VITOUR TIRE team 星野自動車 | JZX100 | 5 |
13 | 35 | 塙 彰拡 | Y’s FACTORY eternal × REOS | S14 | 4 |
14 | 52 | 加納 広貴 | Team Ito Auto | JZX100 | 3 |
15 | 36 | 最上 弦毅 | MCR Factory D-MAX Lubross | RPS13 | 2 |
16 | 19 | 能登 陽向 | バビロン Mon Power | S13 | 1 |