D1LT RD.1 つくるま詳細レポート

■コースコンディション：ドライ→ウェット

最上弦毅が悲願の初優勝！

第1戦単走決勝

Tanso 1st Place
**中村大介**
WISTERIA WONDER 中村屋 SR
Nakamuraya 180SX (RPS13)
単走優勝した中村は、攻めた走りではなく、若干の角度変化もあったが、通過指定ゾーンをきっちりとって、完成度の高い走りを見せた。

ベテラン中村が調整力を見せて優勝！

開幕戦の会場は初開催となるつくるまサーキット那須。レイアウトとしては備北ハイランドを左右逆にしたような形状だが、全体的に広く、ストレートも長いため、進入速度はかなり高い。それにともなって振り出し位置と方向、そして角度のつけかたはよりシビアになるので、難度の高いコースとなった。

通過指定ゾーンは3ヶ所に設けられたが、1コーナー奥のアウト側のゾーン2をとるのがむずかしかった。一気に大きな角度をつけて、アクセルを入れることで減速と旋回をする、いわゆる“かき止め”が求められるが、角度をつけきれずにオーバーランしたり、振り出し位置や方向がズレて失速するなどのミスが続出した。

前日の公式練習より路面のグリップが下がっていたこともあり、より成功率が低くなっていたなかで、上位数名以外は明確なミスをしていたといっていい展開となった。そのミスの度合いによって当落が決まった。トップの得点を出したのは中村。1本目に確実に点をとりにいった走りで最高得点を出した。また、追走に進出した半数近くの選手が初の予選通過だった。

Pos.	No.	Driver	Machine	Best Score	2nd Score
1	79	中村大介	RPS13	97.70	96.50
2	19	能登陽向	S13	97.40	96.50
3	2	山口銀平	GX100	97.00	94.25
4	48	柴山彰太	JZX100	96.50	93.35
5	9	田野結希	S15	96.15	96.00
6	18	前田和也	S15	96.10	50.00
7	12	土居雅和	PS13	95.50	46.50
8	22	水野俊彦	RPS13	95.50	35.00
9	30	田中規明	PS13	95.40	45.00
10	77	速水眞之介	PS13	95.30	46.50
11	36	最上弦毅	RPS13	95.20	42.50
12	5	鈴木智也	RPS13	95.00	94.90
13	32	宮里宏和	RPS13	95.00	91.50
14	7	坂口征臣	S15	94.85	45.00
15	90	伊藤満紀	JZX90	94.75	45.00
16	57	陣野寿幸	S15	94.50	93.65
▲追走トーナメント進出▲
17	56	古賀誠進	RPS13	94.40	47.50
18	15	前原敏宏	S15	94.25	91.25
19	35	神谷剛	CPV35	94.15	45.50
20	11	久保川澄花	RPS13	94.00	38.50
21	41	植村真一	JZX100	93.90	39.00
22	17	隈本貴伸	JZX100	93.85	10.00
23	21	筒井陽平	PS13	93.75	50.00
24	40	武藤啓史	S14	93.65	40.00
25	59	西山大貴	S15	93.50	91.60
26	29	粟野如月	RPS13	93.10	92.25
27	10	久野太一	S15	93.00	91.50
28	31	吉村旭人	A31	93.00	32.50
29	64	齋藤寿夫	RPS13	92.90	92.50
30	4	廣瀬優太	JZX100	92.60	30.00
31	70	中川尚隆	S15	92.50	40.00
32	99	阿久澤一幸	ZN6	92.00	43.50
33	47	浅野潤一	S15	91.90	91.75
34	74	前田翼	RPS13	91.90	35.00
35	52	加納広貴	JZX100	91.50	55.00
36	88	高木美紀	S15	91.50	50.00
37	55	黒沼雄一	S15	90.75	39.50
38	58	谷本真人	S14	79.00	42.50
39	63	木賊光児	HCR32	76.00	70.00
40	68	谷光一	S13	70.00	56.50
41	23	下田紗弥加	S15	55.00
42	3	野村圭市	ER34	49.00	41.00
43	91	工藤浩平	S14	47.50	41.00
44	27	飯田曜二	S15	41.00	35.00
45	71	文元竜彦	S15	35.00	34.50
46	54	木暮博亮	JZX100	34.00	32.50
47	20	金田健人	SW20	32.50	15.00
–	75	畑中夢斗	JZX100	RETIRE
–	33	辻紳護武	C33	RETIRE
–	34	三好隼人	ER34	RETIRE
–	86	近藤善道	AE86	不出場
–	95	鈴木秀樹	S15	不出場

第1戦単走優勝

中村大介

WISTERIA WONDER 中村屋 SR
Nakamuraya 180SX (RPS13)

このサーキットは藤野選手主催の走行会で何回か走ってるんですけど、そのとき逆走が多くて、この正まわりはあまり走ったことなくて。大会ってなるとやっぱり気分はノリノリだけど走りになかなか出せなくて、藤野さんにスポッターにお願いしてるんすけど、練習はいわれた通りなかなかできなくて。で、本番はもうキーワードだけ頭に置いといて走りました。

1本目に気をつけたのは振り出しと、あと飛び出たらもう減点がハンパないんで、それだけは気をつけました。そしたらわりとドンピシャでいけて。完璧な走りじゃないですけどまぁボーダーは越えたかなってハマったかんじです。

それで2本目は勝負しようと思ったら、年寄りなもんで、1個クリアすると、やらなきゃいけないことが頭から抜けちゃうんで(笑)。それで失敗したかんじです。でも、スポンサーさんのおかげでなんとか走り切れたので、追走はやるだけです。ありがとうございました。

第1戦単走ハイライト

第1戦追走トーナメント

Final Battle
**中村大介** 180SX (RPS13) vs **最上弦毅** 180SX (RPS13)
中村は1コーナーで最上に寄せて、きっちりあわせて2コーナーをまわっていったが、2コーナーの立ち上がりで完全にドリフトがもどってしまった。

中村痛恨のミスで最上が初優勝！

単走終了後に前に雨が降りだし、追走トーナメントはウエット路面でおこなわれた。もともとむずかしいコースでコンディションが変わったこともあり、前半はとにかくミスが連発した。コースアウト、スピン、ドリフトのもどりなどが連発したが、そのミスの度合いの差によって勝敗が決まった対戦が多かった。

ベスト16では、2対戦をのぞいて単走で上位だった選手が順当に勝利。ベスト4に勝ちあがったのは、ウエット路面にもじゅうぶん対応し、攻めの走りすら見せていた中村、田野、伊藤、最上の4名だ。

まずは中村と田野が対戦。1本目はハミ出しとゾーン外しといったミスが出た中村に対し、まずまずの走りを見せた田野だったが、2本目の先行時は振り出しに大失敗。その後もドリフトがもどり、大きく減点されて、中村の逆転勝ちとなった。

伊藤と最上の対戦は、1本目後追いの最上が、ロングサイドの伊藤との距離を詰めてアドバンテージ。2本目は伊藤も最上に合わせていくが、2コーナー後半でドリフトがわずかにもどり、最上の勝ちとなった。

決勝は中村vs最上。どちらが勝っても初優勝だ。1本目は中村がコースを多少ハミ出しながらもスピードも角度もある走りを見せる。いっぽうの最上はやや離されてしまい、さらにコースからのハミ出しもあり、わずかに中村アドバンテージ。2本目、中村は後追いからも最上に対して接近ドリフトを見せたが、最後にドリフトがもどる大きなミス。これがひびいて、最上の初優勝となった。

第1戦優勝

最上弦毅

MCR Factory D-MAX Lubross
MCR Factory D-MAX Lubross 180SX (RPS13)

木曜の練習から入って、ホームコースのYZサーキットもストレートが長いコースなので、なんか雰囲気が似てたところがあったんで、わりと恐怖感もなく走れたんですけど、ちょっと求めすぎたりポイントを重視しすぎて置きにいってる感があったり、振り出しのカッコよさとかを出すのにちょっと苦戦してたんですけど、雨降ってきたんで、追走は気持ちを切り替えて、相手に入られてもいいからしっかりキレイなドリフトをするっていうのを意識しました。

おかげで最後は相手のミスに助けられたところはありますけど、なんとかこの路面と初コースっていうところでもミスなく走れて優勝できたのはすごいうれしいです。

決勝の1本目は、思ったよりか相手が速くて、ぼくもアセってストレートでちょっと空転量が増えてしまってそこで離されてしまったんで、決勝でいい追走を見せれなかったのが悔しいなっていうところはありますね。先行は自分のやれること……入られてもいいからしっかりこの路面でできる全力の走りをするっていうのだけ意識したんで、それが結果的にいい方向にいったのかなと思います。

第1戦 2位

中村大介

WISTERIA WONDER 中村屋 SR
Nakamuraya 180SX (RPS13])

(決勝は) 最後の最後に自分でミスしちゃったんで本当に悔やみきれないような……泣きたいぐらいですね本当に。待って待って、引いた後に返すときにちょっとグリップ回復しちゃって。回転上げて待ってればよかったんですけど、滑る元気がなかった。自分のミスです。そこまでは気持ちよく、追走っぽくなってきたなあと思って走ったんですけど、残念！

第1戦 3位

田野結希

HOUSE INNOVATION RACING TEAM
ハウスイノベーション S15 SILVIA (S15)

(準決勝のミスは) じょじょに振り出せなくなっちゃってて。いま原因がまだわかんないんですけど、サイドの片利きなのか、ほかの原因なのか自分の問題なのか、ちょっとまだわかんないですけど……。でも全然うれしくないですけど、まずポイント取れたんでよしとしようかなというか、そんなかんじですね。

第1戦追走ハイライト

第1戦単走順位&ポイント

Pos.	No.	Driver	Team	Machine	Points
1	36	最上弦毅	MCR Factory D-MAX Lubross	RPS13	25
2	79	中村大介	WISTERIA WONDER 中村屋 SR	RPS13	21
3	9	田野結希	HOUSE INNOVATION RACING TEAM	S15	18
4	90	伊藤満紀	Team Ito Auto	JZX90	16
5	2	山口銀平	チーム銀	GX100	13
6	48	柴山彰太	IMPACT × HD Racing × HABILEAD	JZX100	12
7	12	土居雅和	KANZAKI BASE ORIGIN Labo. リキモリ	PS13	11
8	22	水野俊彦	ち～む変態チャンプ	RPS13	10
9	19	能登陽向	MonPower Babylon	S13	8
10	18	前田和也	GLAY ZONE	S15	7
11	30	田中規明	Amazing × Moty’s	PS13	6
12	77	速水眞之介	N-style VALINO	PS13	5
13	5	鈴木智也	REALCARS	RPS13	4
14	32	宮里宏和	FBM RACING	RPS13	3
15	7	坂口征臣	ガレージあぺスピードマスター VL	S15	2
16	57	陣野寿幸	ニュータイプレーシング VL	S15	1

第1戦最終順位&ポイント

Pos.	No.	Driver	Team	Machine	Points
1	79	中村大介	WISTERIA WONDER 中村屋 SR	RPS13	20
2	19	能登陽向	MonPower Babylon	S13	16
3	2	山口銀平	チーム銀	GX100	15
4	48	柴山彰太	IMPACT × HD Racing × HABILEAD	JZX100	14
5	9	田野結希	HOUSE INNOVATION RACING TEAM	S15	13
6	18	前田和也	GLAY ZONE	S15	12
7	12	土居雅和	KANZAKI BASE ORIGIN Labo. リキモリ	PS13	11
8	22	水野俊彦	ち～む変態チャンプ	RPS13	10
9	30	田中規明	Amazing × Moty’s	PS13	8
10	77	速水眞之介	N-style VALINO	PS13	7
11	36	最上弦毅	MCR Factory D-MAX Lubross	RPS13	6
12	5	鈴木智也	REALCARS	RPS13	5
13	32	宮里宏和	FBM RACING	RPS13	4
14	7	坂口征臣	ガレージあぺスピードマスター VL	S15	3
15	90	伊藤満紀	Team Ito Auto	JZX90	2
16	57	陣野寿幸	ニュータイプレーシング VL	S15	1