■コースコンディション:ドライ
最上が2連勝してシリーズをリード!
第2戦 単走決勝
久保川がポイントを押さえた走りで優勝
雨は夜中にあがり、ふたたびドライ路面にもどったつくるまサーキット。コース設定や採点方法は前日と同様だ。競技2日目となり、各選手前日よりはミスが減ってきたものの、依然として攻略できていないドライバーは多く、やはりゾーン2に向かってのアプローチに失敗し、コースアウトや失速、ドリフトのもどりなどで大きく減点される選手が多く、得点の底上げは大きくなかった。
前日同様にボーダーラインは94点台。ただ、前日のラウンドで上位に入った中村や伊藤が敗退するなど、成功率の低さが表れる結果となった。いっぽう久保川、下田、粟野と、3人の女性ドライバーが追走進出を決めてきた。なかでもかつてD1レディースリーグで3連覇を成し遂げたあと、出産、子育てによる活動休止を経て復帰してきた久保川が、完成度の高い走りで最高得点をマークした。
Pos. | No. | Driver | Machine | Best Score | 2nd Score |
---|---|---|---|---|---|
1 | 11 | 久保川 澄花 | RPS13 | 97.75 | 94.35 |
2 | 9 | 田野 結希 | S15 | 97.75 | 90.40 |
3 | 48 | 柴山 彰太 | JZX100 | 97.55 | 93.75 |
4 | 52 | 加納 広貴 | JZX100 | 97.10 | 92.75 |
5 | 23 | 下田 紗弥加 | S15 | 97.00 | 69.00 |
6 | 36 | 最上 弦毅 | RPS13 | 96.25 | 93.70 |
7 | 19 | 能登 陽向 | S13 | 96.10 | 75.00 |
8 | 32 | 宮里 宏和 | RPS13 | 96.05 | 62.50 |
9 | 21 | 筒井 陽平 | PS13 | 95.80 | 94.65 |
10 | 15 | 前原 敏宏 | S15 | 95.75 | 95.00 |
11 | 7 | 坂口 征臣 | S15 | 95.55 | 42.50 |
12 | 12 | 土居 雅和 | PS13 | 95.50 | 42.50 |
13 | 22 | 水野 俊彦 | RPS13 | 95.15 | 37.50 |
14 | 29 | 粟野 如月 | RPS13 | 95.00 | 45.00 |
15 | 64 | 齋藤 寿夫 | RPS13 | 95.00 | 40.00 |
16 | 56 | 古賀 誠進 | RPS13 | 94.95 | 94.40 |
▲追走トーナメント進出▲ | |||||
17 | 31 | 吉村 旭人 | A31 | 94.95 | 83.00 |
18 | 79 | 中村 大介 | RPS13 | 94.50 | 92.90 |
19 | 77 | 速水 眞之介 | PS13 | 94.50 | 43.50 |
20 | 63 | 木賊 光児 | HCR32 | 94.40 | 94.25 |
21 | 5 | 鈴木 智也 | RPS13 | 94.40 | 60.00 |
22 | 54 | 木暮 博亮 | JZX100 | 94.25 | 70.00 |
23 | 90 | 伊藤 満紀 | JZX90 | 94.25 | 47.50 |
24 | 35 | 神谷 剛 | CPV35 | 94.15 | 94.15 |
25 | 91 | 工藤 浩平 | S14 | 94.00 | 50.00 |
26 | 27 | 飯田 曜二 | S15 | 93.95 | 55.00 |
27 | 68 | 谷 光一 | S13 | 93.80 | 88.50 |
28 | 18 | 前田 和也 | S15 | 93.75 | 93.10 |
29 | 30 | 田中 規明 | PS13 | 93.70 | 91.25 |
30 | 75 | 畑中 夢斗 | JZX100 | 93.65 | 43.50 |
31 | 74 | 前田 翼 | RPS13 | 93.60 | 92.75 |
32 | 2 | 山口 銀平 | GX100 | 93.60 | 55.00 |
33 | 57 | 陣野 寿幸 | S15 | 93.50 | 93.50 |
34 | 4 | 廣瀬 優太 | JZX100 | 93.50 | 37.50 |
35 | 17 | 隈本 貴伸 | JZX100 | 93.40 | 92.65 |
36 | 99 | 阿久澤 一幸 | ZN6 | 93.40 | 89.00 |
37 | 3 | 野村 圭市 | ER34 | 92.75 | 91.50 |
38 | 47 | 浅野 潤一 | S15 | 92.00 | 50.00 |
39 | 70 | 中川 尚隆 | S15 | 92.00 | 36.50 |
40 | 58 | 谷本 真人 | S14 | 81.50 | 45.00 |
41 | 88 | 高木 美紀 | S15 | 70.00 | 55.00 |
42 | 10 | 久野 太一 | S15 | 50.00 | 42.50 |
43 | 55 | 黒沼 雄一 | S15 | 50.00 | 40.00 |
44 | 20 | 金田 健人 | SW20 | 42.50 | 42.50 |
45 | 71 | 文元 竜彦 | S15 | 42.50 | 37.50 |
46 | 33 | 辻 紳護武 | C33 | 42.50 | 35.00 |
47 | 59 | 西山 大貴 | S15 | 42.50 | 0.00 |
48 | 41 | 植村 真一 | JZX100 | 41.00 | 35.00 |
49 | 40 | 武藤 啓史 | S14 | 35.00 | 35.00 |
– | 34 | 三好 隼人 | ER34 | RETIRE | |
– | 86 | 近藤 善道 | AE86 | 不出場 | |
– | 95 | 鈴木 秀樹 | S15 | 不出場 |
第2戦 単走優勝
久保川 澄花
LUMIRISE D-MAX
Agent-K D-MAX 180SX (RPS13)
昨日は朝イチにじつはちょっと車検的に直さないといけない項目が出ちゃって、練習ほとんど走れなかったんですよ。それでリズムを崩しちゃって、攻められないから、角度つかなくて止まらないっていうので2本終わっちゃったかんじでした。
でもライツははじめてで、初戦ってどうしても「行かなきゃ」とか「がんばらなきゃ」って気負いがちょっと大きかったかな。でもそれが現実だってわかったら、意外と気がラクになったというか。
今日は単走まえに少しだけセットを少し変えて、イチバンよかったのはウォームアップでちゃんとラインをトレースしたことですかね。タイヤを温めることにみんな一生懸命だったんですけど、どっちかというと落ち着いてラインを通る……とくに練習でみんな仕上がってなかったんで、そんなにがんばってミスする、それぐらいだったら抑えてでも、ちょっと減点の少ない走りに切り替えたかんじです。
本番の仕上がりは正直75点ぐらい。本当にやりたいみんなに見せたい走りは成功率低いんで、封印したままだったんで、そのわりには思ったよりも点数ついたかなっていう印象でした。でも、めっちゃうれしいです。もともと単走ちょっとニガテなんで、まさかというかんじですね。
第2戦 単走ハイライト
第2戦 追走トーナメント
ミスのない走りで最上が2連勝
前日とはちがってドライ路面での追走となり、攻めの後追いを試みる選手も増えたものの、コースアウトが多い展開となった。1本目にコースハミ出しで減点を受けても、2本目には相手がもっと大きなコースアウトで逆転勝ちとなるようなパターンも多く、予測のつかない勝負が続いた。
そのなかでベスト4に勝ちあがったのは、久保川、水野、田野、最上だ。まずは久保川が水野と対戦。1本目2コーナー手前でハミ出した久保川に対し、水野が待ちきれずにドリフトがもどってしまう。わずかに久保川アドバンテージ。2本目は同様に水野がハミ出したのに対し、久保川はドリフトを合わせ、久保川が勝った。
田野vs最上の対戦は、1本目に進入のアプローチをミスした田野が大きくコースアウト。最上が大きくリードする。2本目は後追いの田野がストレートから近い位置で最上にくらいついたが、1コーナーの奥でドリフトがもどってしまい、最上が勝った。
決勝は久保川vs最上。1本目先行の久保川は1コーナーの先で完全に飛び出してしまう。2本目は1コーナー進入から後追いの久保川が攻めていったが、最上に接触してコースアウト。最上はハミ出しながらもドリフトを維持して、最上の勝ちが決まった。
第2戦 優勝
最上 弦毅
MCR Factory D-MAX Lubross
MCR Factory D-MAX Lubross 180SX (RPS13)
2連勝しちゃいました。昨日の単走はドライだったんすけど、自分的に考えすぎて、うまく走れてなかったので、昨日のウエットでの追走を挟むことによって気持ちをリセットして、今日の練習から走りを変えてやってみたらけっこうフィーリングが合ってきたんで、それがうまくいったかんじですね。
振り出すときの速度が高いんでちょっとリズムが狂うだけですごい飛び出したり手前になりすぎたりするコースなんで、追走でも自分のリズムをつねにイメージして、相手が行き過ぎたりしてもつられないように、逆に相手が手前過ぎたときにもつられないように、そういうのを意識して走ってました。相手のミスに助けられた場面も結構多かったんですけど。確実に自分のやれることを出し切るしかないんで。
決勝の1本目はやっぱりマシンスペックのちがいもあって、ちょっと離されたんですけど、離されても、自分の走りは意識しして、相手がちょっと行きすぎて流されたんで、そのへんはうまく見れて、走れたかなと思います。2本目も先行で逃げようとかじゃなくて、しっかり単走の走りをして、相手に入られてもいいから、決勝だし、いい走りをお客さんに見てもらいたいっていう気持ちで走り走ってそれがうまくミスなく走れたかなと思います。
それにしても2連勝してもう最高の気分。最高っす。ちょっとほっとしたっていう気持ちが大きいですね。シリーズチャンピオンを目指して、しっかり確実にやっていきます。
第2戦 2位
久保川 澄花
LUMIRISE D-MAX
Agent-K D-MAX 180SX (RPS13)
(決勝は) ウォーミングアップで、車速が乗ってきてたっていうのもあるんで手前から行ってたんですけど、ゾーンを外し気味だったんで、本番はちょっと奥めでいったら止まらなくなっちゃって。自分のミスですね。後追いはもうやるだけやろうと思って入ったんですけど……車速差というか、なんでしょうね……ちょっと様子見て入ってったら角度が中途半端だったので、止めきれず、というかんじですね。残念でした。
第2戦 3位
田野 結希
HOUSE INNOVATION RACING TEAM
ハウスイノベーション S15 SILVIA (S15)
(準決勝は) ベスト16で飛び出してから、なんか滑るなっていう印象もあって。そのぐらいから自分のなかでも飛び出しちゃいけないなとか、追走のうしろでも浅角だとちょっと自分なりにむずかしいと思う点があったんで、いろいろ考えることが増えて……自分のミスですね。
振り返ってみると、もともとみんなより角度をつける走らせかただったと思うんですけど、それがみんなとおなじぐらいの角度になっちゃってたんで、そのぶん外に出ちゃったっていう。やっぱり本番のなかでちゃんと角度付けるっていう意識ができてなかったので、そういう意識の足りなさが敗因じゃないでしょうか。
第2戦 追走ハイライト
第2戦 最終順位&ポイント
Pos. | No. | Driver | Team | Machine | Points |
---|---|---|---|---|---|
1 | 36 | 最上 弦毅 | MCR Factory D-MAX Lubross | RPS13 | 25 |
2 | 11 | 久保川 澄花 | LUMIRISE D-MAX | RPS13 | 21 |
3 | 9 | 田野 結希 | HOUSE INNOVATION RACING TEAM | S15 | 18 |
4 | 22 | 水野 俊彦 | ち~む変態チャンプ | RPS13 | 16 |
5 | 48 | 柴山 彰太 | IMPACT × HD Racing × HABILEAD | JZX100 | 13 |
6 | 21 | 筒井 陽平 | Reality team G-meistar | S13 | 12 |
7 | 15 | 前原 敏宏 | RS Maehara | S15 | 11 |
8 | 12 | 土居 雅和 | KANZAKI BASE ORIGIN Labo. リキモリ | S13 | 10 |
9 | 52 | 加納 広貴 | Team Ito Auto | JZX100 | 8 |
10 | 23 | 下田 紗弥加 | Mercury 車楽人 VALINO | S15 | 7 |
11 | 19 | 能登 陽向 | MonPower Babylon | S13 | 6 |
12 | 32 | 宮里 宏和 | FBM RACING | RPS13 | 5 |
13 | 7 | 坂口 征臣 | ガレージ あぺ スピードマスター VL | S15 | 4 |
14 | 29 | 粟野 如月 | Rocket Bunny Racing | RPS13 | 3 |
15 | 64 | 齋藤 寿夫 | Saitou Racing GreenTop シバタイヤ | RPS13 | 2 |
16 | 56 | 古賀 誠進 | GUN sports TEAM九州 | RPS13 | 1 |
第2戦 単走順位&ポイント
Pos. | No. | Driver | Team | Machine | Points |
---|---|---|---|---|---|
1 | 11 | 久保川 澄花 | LUMIRISE D-MAX | RPS13 | 20 |
2 | 9 | 田野 結希 | HOUSE INNOVATION RACING TEAM | S15 | 16 |
3 | 48 | 柴山 彰太 | IMPACT × HD Racing × HABILEAD | JZX100 | 15 |
4 | 52 | 加納 広貴 | Team Ito Auto | JZX100 | 14 |
5 | 23 | 下田 紗弥加 | Mercury 車楽人 VALINO | S15 | 13 |
6 | 36 | 最上 弦毅 | MCR Factory D-MAX Lubross | RPS13 | 12 |
7 | 19 | 能登 陽向 | MonPower Babylon | S13 | 11 |
8 | 32 | 宮里 宏和 | FBM RACING | RPS13 | 10 |
9 | 21 | 筒井 陽平 | Reality team G-meistar | S13 | 8 |
10 | 15 | 前原 敏宏 | RS Maehara | S15 | 7 |
11 | 7 | 坂口 征臣 | ガレージ あぺ スピードマスター VL | S15 | 6 |
12 | 12 | 土居 雅和 | KANZAKI BASE ORIGIN Labo. リキモリ | S13 | 5 |
13 | 22 | 水野 俊彦 | ち~む変態チャンプ | RPS13 | 4 |
14 | 29 | 粟野 如月 | Rocket Bunny Racing | RPS13 | 3 |
15 | 64 | 齋藤 寿夫 | Saitou Racing GreenTop シバタイヤ | RPS13 | 2 |
16 | 56 | 古賀 誠進 | GUN sports TEAM九州 | RPS13 | 1 |