D1LT RD.9 エビス 詳細レポート

2024 D1 LIGHTS SERIES RD.9 EBISU
2024年D1ライツシリーズ第9戦エビス
開催日:2025年10月6日(日)
会場:エビスサーキット
司会進行&実況:鈴木学
審判員:神本寿/春山隆/波紫聖和
コースコンディション:ウェット
延動員数:646名(3日間合計)

最終戦は酒井が優勝!
チャンピオンは和田が獲得!


第9戦 単走決勝

Tanso 1st place
瀬戸 大輔
SHIBATIRE × D-MAX × Mon Power
SHIBATIRE × D-MAX × ハルカゼレーシング S15 [S15]
路面コンディションが変わるなか、同グループでは明らかに高い車速からするどく振り出した瀬戸が単走優勝となった。
Tanso 2nd place
和田 賢志郎
180SX [RPS13]
Tanso 3rd place
多田 康治
86 [ZN6]

むずかしい路面でも思い切った飛び込みで瀬戸が単走優勝

 第9戦は第8戦の翌日におこなわれた。タイトル争いは、前日に滑る路面で崩れたランキング首位の和田に対し、10pts差まで詰めた中川、19pts以上の差で、わずかながら可能性を残す浅野、多田が追う展開だ。

 この日は朝からの雨で路面はウエット。しかし途中雨が止む時間帯もあり、ウエットのままとはいえ、路面グリップが部分的に高くなるむずかしい時間帯もあった。

 前日同様に24名が追走に進出するシステムで、リタイヤが増えたことにより単走で敗退したのは8名のみだったが、前日単走優勝の北岡が、ものすごい飛び込みを見せてオーバースピードでそのままクラッシュ。前日3位の中村(大)も決めきれずに敗退した。

 95点台で通過した選手も多かったが、ゾーンはずしやコースリミット超過の減点で95点台になった選手と、走りのベース点がそもそも低かった選手と両方がいた。

 前日単走2位の瀬戸は、滑りやすい路面で走行したが、それでも高い車速から思い切った飛び込みを見せて、完成度の高い走りで98.55点をマーク。その後、栁、多田、和田が98点を超えてきたが瀬戸にはおよばず、瀬戸が初の単走優勝を果たした。

 なお、和田は単走を2位通過したことで、追走で勝てなくてもラウンド10位以上が確定し、チャンピオン獲得に大きく前進した。

Pos.No.DriverCarBest score2nd score
197瀬戸 大輔S1598.5596.95
29和田 賢志郎RPS1398.1596.85
332多田 康治ZN698.1595.65
422栁 和孝S1498.1552.50
569酒井 勇輝S1497.6096.25
639久野 太一S1597.2594.50
719浅野 潤一PS1397.2542.50
814玉城 詩菜RPS1397.0094.85
▲ベスト16 追走トーナメント 進出▲
938稲岡 拓也S1496.9055.00
1070中川 尚隆S1596.8596.10
1177速水 眞之介PS1396.6062.00
1258谷本 真人S1496.5595.45
1356古賀 誠進RPS1396.5595.10
1459西山 大貴S1596.3095.05
1554木暮 博亮JZX10096.2543.50
1690伊藤 満紀JZX9096.1090.90
1752柳 晃司S1595.9095.75
1842田山 ジュンJZZ3195.9051.50
1965安藤 直輝C3395.7081.00
2099阿久澤 一幸ZN695.6093.75
2133辻 紳護武C3395.5582.00
2268谷 光一S1395.3043.00
2315藤原 優汰PS1395.2557.50
2476中村 龍S1595.1586.50
▲ベスト24 追走トーナメント 進出▲
2592大島 挙一S1594.9094.10
2679中村 大介RPS1394.8555.50
2791工藤 浩平S1494.5094.30
2834白井 翼ENR3494.1055.50
2941植村 真一JZX10093.7593.10
3075北岡 裕輔JZX10053.500.00
3127飯田 曜二S1550.5035.00
3248井上 義一S1550.0042.50
31吉村 旭人S15リタイア
86近藤 善道AE86リタイア
20南 雅之RPS13リタイア
50石井 亮JZX100不出場
55黒沼 雄一S15不出場
80丸山 やんS14不出場
29粟野 如月RPS13不出場
6木口 健治C33不出場
4廣瀬 優太JZX100不出場

第9戦 単走優勝

瀬戸 大輔

SHIBATIRE × D-MAX × Mon Power
SHIBATIRE × D-MAX × ハルカゼレーシング S15 [S15]

 もうほんとにうれしいのひとことなんですけど。今年けっこう苦労してたんで、チーム名にもシバタイヤさんとD-MAXさんとか入れさせていただいたのに不甲斐ない成績だったんで、 ここで出せてよかったなと思ってます。

 金曜日の練習も比較的調子がよくって、それもシミュレーターをゼンカイレーシング大阪さんにやらしていただいたりとか、また、今回からMCRの横井さん(※D1GP横井昌志選手)にスポッターを……今回ちょっとスポッターがいないっていうところで相談させていただいたら、ジャッキーさん(※中川選手)がチャンピオンかかってるんで単走のみではあるんですけど……スポッターしていただいて、好成績にマインドコントロールしてもらった、っていうかんじで。

 1本目は横井さんに「抑えて抑えて。絶対クルってならんように」って言われてて。で、2本目も僕はもう攻めたい気持ちがめっちゃあるなかで「攻めてもいいけど、ちょっとだけね」って言われて。そこでちょっとだけ攻めて、たまたま上手くいったところがあります。まだまだ実力でもなんでもないんで、これから実力でどんどん獲っていけるようにがんばります。


第9戦 追走トーナメント

Final Battle
酒井 勇輝 SILVIA [S14] vs 多田 康治 86 [ZN6]
決勝。突然の霧のなか、後追いではおたがいに決定的な寄せは見せられなかったが、先行時の多田のミスが大きく、酒井の勝ちとなった。

手負いのマシンを丁寧に走らせて酒井が初優勝!

 追走トーナメントもウエット路面でおこなわれた。単走10位でシードに入れなかったランキング2位の中川はベスト24からの出走となったが、田山に勝ってベスト16に進出し、逆転チャンピオン獲得への望みをつなげる。

 そのベスト16。ランキング首位の和田は藤原を倒しベスト8に進出。これで和田はチャンピオン獲得に王手をかけた。その次の対戦に出走した中川だが、後追いから接近することはできず、採点はイーブンだったがルールにしたがって単走の順位により浅野の勝ちとなった。この結果によって和田のシリーズチャンピオン獲得が決まった。

 その和田はベスト8で浅野に敗北。ベスト4に勝ち上がったのは、瀬戸、酒井、浅野、多田だ。瀬戸vs酒井の対戦は、1本目後追いの酒井が多少カクカクしながらもドリフトを合わせてアドバンテージを獲得。2本目後追いの瀬戸はいまひとつ距離を詰められず、酒井の勝ちとなった。

 浅野vs多田の対戦は、1本目先行の浅野が1コーナーでオーバーランしてしまう。多田にアドバンテージ。2本目も多田には大きなミスはなく、多田が決勝進出を決めた。

 決勝は酒井vs多田。このとき酒井はクラッチがちゃんと切れないトラブルを抱えていた。1本目は酒井が先行。万全ではないマシンでも、きっちり姿勢を作り、ゾーンをとって走行する酒井に多田も合わせていくが2コーナーではラインが小さくなってしまう。多田アドバンテージだが、そのランク差はわずかだった。2本目は多田が先行。酒井もインに入りきれはしなかったが、多田に1コーナー奥でのコースリミット超過や第3ゾーン不通過があり、酒井の初優勝が決まった。


第9戦 優勝

酒井 勇輝

噂の番長 × VALINO
番長シルビア [S14]

 今回、練習からめずらしくよかったんです。オレが練習がいいときってだいたい予選落ちなんで、なんかちがったっすね。でも地元エビスなんで、やっぱり負けたくなかったですね。このコースも大好きです。なんかガマンくらべみたいなところがあるじゃないですか。オレはトラブルがあったんでちょうどよかったんですよ。みんながふわって失敗してくれてよかったってかんじですね。

 (トラブルは) もうクラッチが滑っちゃって 加速しなかったんです。それがちょうどよかったんすよ、この雨で。これがドライだったらリタイヤしてます。もう単走のときから、毎回クルマの前を上げて水かけてクラッチ冷やして。それの繰り返しですね。で、毎回走るたびにペダルの調整をして、張ったり縮めたりの繰り返しです。正直最後サドンデスだったら走れなかったです。あれで決まってよかったんすよ。サドンデスだったらたぶんリタイヤします。

 (追走も楽しめる状況じゃなかった?) もうぜんぜん。スタート位置でエンストしちゃって。もうクラッチ切ってギア入れたら勝手に進んじゃうんですよ。で、アクセルあおったらボーンってエンジン止まっちゃって。すごい焦ったです。

 (決勝は) もう失敗なく無難に走ろうっていう作戦で勝てました。よかったです。でもほんとに初優勝で超うれしいです。ライツ2年目でやっと優勝できました。 めちゃくちゃうれしいです。ありがとうございます。


第9戦 2位

多田 康治

トヨタ自動車部 CUSCO HKS ヨコハマタイヤ
CUSCO トヨタ自動車部 ZN6 [ZN6]

 (決勝は) 後追いは正直行けたなと思ってて、いろいろスポッターから情報は聞いてたんで、対策して入ってって、2コーナーの立ち上がりぐらいでちょっとタイミングを誤って離れちゃったのが悔やしいですけど、基本的には取れたかなと思ってました。ただ、コンマ5しか取れてなかったんで、先行でもやらないとダメだなと思って、路面もけっこうドライになりかけてたんで、先行は決死の覚悟で飛び込んで。ラインギリギリに寄せてたんですけど、それがちょっと飛び出ちゃったっていうふうになっちゃって、アウトラインに行ってかいちゃったんで車速も出なかったのもあって、次もちょっと小っちゃくなっちゃったっていうミスですかね。


第9戦 3位

瀬戸 大輔

SHIBATIRE × D-MAX × Mon Power
SHIBATIRE × D-MAX × ハルカゼレーシング S15 [S15]

 3位に入ったのは2回目ではあるんですけど、今年すごい成績悪かったんで、 ちょっとうれしい反面、もう最後にどんどん行きたかったところもあるんで、ちょっと悔しいのが半分っていうかんじです。

 (準決勝は) 番長(※酒井選手)とは、進入スタイルも似てるかなと自分のなかで思ってたんすけど、まず0.5取られて、次0.5以上取ろうと思ってたんですけど、 自分の進入をしたつもりが、思ったより番長が伸びていって、で、そのぶん離されてしまって、その差を埋めれないままですね、ちょっと合わせきれずっていう形だったんで、これはもう、ほんまに実力不足というか、いろいろなところが、番長のほうが1枚か2枚ぐらい上手だったのかなと思います。

 今年ですね、D-MAXさんとか、シバタイヤさんとかにお世話になってて、ゼンカイレーシングさんとかいろんなスポンサー活動させていただいてて、そのなかで単走優勝と、3位ですけども、本当は1位を取りたかったので納得は100%ではないですけども、なんとかちょっと目立てる結果を出せてよかったかなとは思ってます。ほんまに感謝を伝えたいです。


第9戦 最終順位&ポイント

Pos.No.DriverTeamCarModelPoints
169酒井 勇輝噂の番長 × VALINOSILVIAS1425
232多田 康治トヨタ自動車部 CUSCO HKS ヨコハマタイヤ86ZN621
397瀬戸 大輔SHIBATIRE × D-MAX × Mon PowerSILVIAS1518
419浅野 潤一FEAT RacingSILVIAPS1316
59和田 賢志郎HOUSE INNOVATION RACING TEAM180SXRPS1313
622栁 和孝SIM Support SPARKSILVIAS1412
714玉城 詩菜TEAM TOYO TIRES DRIFT180SXRPS1311
877速水 眞之介N-style VALINOSILVIAPS1310
939久野 太一Mon Power 132SILVIAS158
1070中川 尚隆MCR Factory GRADO MONDO GOODRIDESILVIAS157
1158谷本 真人SHIBATIRE × Moty’s × REMSSILVIAS146
1259西山 大貴SAMMIT × BOOSTARSILVIAS155
1390伊藤 満紀Team Ito AutoCHASERJZX904
1452柳 晃司THEATER × Sky Team West TokyoSILVIAS153
1533辻 紳護武ぷらいべーとわーくす 踏っ派LAURELC332
1615藤原 優汰TEAM SKY FUJIWARA AUTOSILVIAPS131
1738稲岡 拓也Z.S.S Racing VALINOSILVIAS14
1856古賀 誠進TEAM九州 GUN Sports Racing180SXRPS13
1954木暮 博亮Team Ito AutoCRESTAJZX100
2042田山 ジュンTeam Ito Auto × ILLUSION VLSOARERJZZ31
2165安藤 直輝PB / SPEED MASTER ・ VITOUR TIRELAURELC33
2299阿久澤 一幸VITOUR サンダーお兄さんレーシング86ZN6
2368谷 光一TEAM九州 HT R・Y・O Moty’sSILVIAS13
2476中村 龍N-style VALINOSILVIAS15

第9戦 単走順位&ポイント

Pos.No.DriverTeamCarModelPoints
197瀬戸 大輔SHIBATIRE × D-MAX × Mon PowerSILVIAS1520
29和田 賢志郎HOUSE INNOVATION RACING TEAM180SXRPS1316
332多田 康治トヨタ自動車部 CUSCO HKS ヨコハマタイヤ86ZN615
422栁 和孝SIM Support SPARKSILVIAS1414
569酒井 勇輝噂の番長 × VALINOSILVIAS1413
639久野 太一Mon Power 132SILVIAS1512
719浅野 潤一FEAT RacingSILVIAPS1311
814玉城 詩菜TEAM TOYO TIRES DRIFT180SXRPS1310
938稲岡 拓也Z.S.S Racing VALINOSILVIAS148
1070中川 尚隆MCR Factory GRADO MONDO GOODRIDESILVIAS157
1177速水 眞之介N-style VALINOSILVIAPS136
1258谷本 真人SHIBATIRE × Moty’s × REMSSILVIAS145
1356古賀 誠進TEAM九州 GUN Sports Racing180SXRPS134
1459西山 大貴SAMMIT × BOOSTARSILVIAS153
1554木暮 博亮Team Ito AutoCRESTAJZX1002
1690伊藤 満紀Team Ito AutoCHASERJZX901
1752柳 晃司THEATER × Sky Team West TokyoSILVIAS15
1842田山 ジュンTeam Ito Auto × ILLUSION VLSOARERJZZ31
1965安藤 直輝PB / SPEED MASTER ・ VITOUR TIRELAURELC33
2099阿久澤 一幸VITOUR サンダーお兄さんレーシング86ZN6
2133辻 紳護武ぷらいべーとわーくす 踏っ派LAURELC33
2268谷 光一TEAM九州 HT R・Y・O Moty’sSILVIAS13
2315藤原 優汰TEAM SKY FUJIWARA AUTOSILVIAPS13
2476中村 龍N-style VALINOSILVIAS15

シリーズチャンピオン

和田 賢志郎

HOUSE INNOVATION RACING TEAM
ハウスイノベーション PIT IN REPAIR 180SX [RPS13]

 (シーズン当初の目標は) もちろん優勝を狙いつつシリーズは取るっていう、本当それしか考えていなかったです。

 (それが現実的に意識できたのは) 去年が悪かっただけに不安要素はすごいあったんですけど、現に去年前半4戦落としてて、今年の開幕戦は日光で、去年ふたつとも落としちゃってたコースだったんで、すごい不安のなか開幕戦がはじまったんですけど、開幕戦無事に単走優勝できたので、そこでちょっと自信がついたのもあり、その日は追走はダメだったんですけど、次の日に3位になれて、そこでシリーズは見えたなっていうところから、ラウンドを重ねるごとにポイントしっかり取れて、上位入賞できていたので、そこでたぶん第3戦ぐらいから、奥伊吹くらいから、もうシリーズはがんばればいけるなっていう手応えはかんじてました。

 (今年はなにがうまくいった?) もともとちょっとやらかし気味っていうのもあって、そんなに追走もすごい得意だとは自分的には思っていなくて。ただ、ほんと着実に勝ち上がれるようにすごい考えて1年間戦ったっていうのはあります。まだ決めないといけない相手に対して、後追いであんまりいけてないっていう、 すごい追走を見せれてないっていうところが、自分の弱さだっていうのはすごい実感してて、それがあればたぶん優勝につながったと思うので、そのへんはこれからしっかりウデを磨いて、決めないといけないところで決めるっていう技術を身につけたいと思っています。

 (昨日ノーポイントでメンタルはどうだった?) 正直言いますと崩壊していました。やっぱり自分のほうがポイントすごいリードしてたのに、 ポイントも縮められて。で、シリーズも危ういっていうふうに自分で持っていっちゃったんで、もう日曜日しかない、泣いても笑っても最後っていうところで、やるしかないっていういろんなプレッシャーのなか、なんとか日曜日は予選通れて、本当に今年いちばん安心したかもしれないです。

 (チャンピオンを獲ったいまの心境は) 表彰式のときにすごい実感が来ちゃって。ま、本当に1年間戦ってよかったなっていう。ほんと、いろんなひとに感謝しています。みんなに助けられていまの自分がいるんで。ライツ参戦したときからとかじゃなくて、参戦するまえとか、たずさわってくれてるひとたちのおかげで、いまこうやって走れてるので。ほんとみなさんには感謝しています。


シリーズ2位

多田 康治

トヨタ自動車部 CUSCO HKS ヨコハマタイヤ
CUSCO トヨタ自動車部 ZN6 [ZN6]

 (シリーズ2位に関しては) ちょっと悔しいです。エビス入る前まではもう本当に2連勝するつもりで来てたんで、 ちょっと昨日落としちゃったのが本当に痛かったなと。昨日ケンシロウが停滞してるときに取れてたら状況が変わったと思うんで、本当に昨日つまらないミスで落としちゃったのがもう悔やまれます。

 (開幕戦でいきなり優勝したが) そうですね。あのときは簡単に言ったらなめてて「あれ、意外といける」ってなって。奥伊吹はそもそも苦手だったのもあって、ちょっと厳しいかなと思ったら、意外とベスト4ぐらいまで行けたんですよ。で「あれ、いけるいける」ってなって、で、もともと得意だった備北はめちゃくちゃなめてました、そこで洗礼を受けて。もう予選も通らないし、そもそもクルマのセッティングもめちゃくちゃになっちゃってて、 なんかそれこそS15っぽい動きにしようと思って理想を追い求めたら、ぜんぜん乗りにくい車になっちゃって、 それで、かなり停滞しちゃったのもあって、名阪に向けてすごい見直しに見直しを重ねて、で、なんとか。名阪ではケンシロウとの後追いで戻っちゃったんで、今回はもう後追いも徹底的にやりかたを見直して、左足ブレーキを逆にやめて、サイドブレーキで進入して、その後左足て調整するっていう方向に変えて、なんとか取れたかなと。

 (86でシリーズ2位になったことへの思いは) あります! もう86でしか取りたくなかったというか、目指したくなかったというか。僕もやっぱり古いクルマは持ってるんですよ。チェイサーとかクレスタとかシルビアとか持ってるんですけど、やっぱりああいうのって僕らの年だったらギリギリ買えるんですけど、若い子とかだとかなり厳しいなと思ってて。そんななかでも、86って、最近100万円切ってるのに、かっこ悪いとか、シルビアのほうかっこよくね? とか、戦えないんじゃないか、足まわりがやっぱダメなんじゃないかみたいなところがあって、せっかくいいベースがあるのに、あまり見向きもされないのはすごい悔しかった。

 (トヨタの) 社員としても悔しかったんで、そこはまだまだドリフト続けられるよ、新しいクルマも安いクルマもあるよっていうのを、ちょっと若い子にも示せたらなっていう気持ちではじめたのもあったんで、とにもかくにもいまなんらかのカタチで、この86で爪跡を残したっていうのはよかったかなと思ってます。


シリーズ3位

浅野 潤一

FEAT Racing
SILVIA [PS13]

 悔しいですね。今日1位はもう無理だったんですけど、2位になれるチャンスはあったんで、自分のミスでその権利をなくしたんで悔しいですね。今日も優勝するつもりだったんで。

 (シリーズ通してうまくいったことといかなかったことは) うまくいかなかったことっていうよりは、名阪の土曜日ですね。エンジントラブルで予選落ちしたっていうのがやっぱいちばんデカかったですよね。うまくいったと思ったことはまだないかもしれないです。内容的にはまだダメです。

 (2回優勝したが) 内容的にはまだ自分では納得してないですね。

 (今後の目標は) 来年出れるとすれば、やっぱりシリーズチャンピオン狙いたいですね、今年、あとちょっとなのかなっていうところがあるんで、来季は目標はそこですね。


単走チャンピオン

和田 賢志郎

HOUSE INNOVATION RACING TEAM
ハウスイノベーション PIT IN REPAIR 180SX [RPS13]

 (今年単走がうまくいった要因は) 車両変更もありますけど、いちばんはやっぱりスポッターの田野くんが。やっぱりいままでよりもっと上を目指す走りを、トップ通過できるようにアドバイスをしてくれて、予選通る順位で満足するんじゃなくて、やっぱりこのイチバンをつねに狙っていくっていうところで、単走順位がこういった結果になったのかなって思います。

 もう練習からただ通るだけの走りは求められてなくて、単走1位が取れる走りをつねに求められてて、そのおかげでほんと単走上位で通過できたっていうのが1番だなって思います。去年も単走をなるべく上で通過したいっていう気持ちはあったし、 走りのスタイル的にもけっこう思いっきり行きたいスタイルだったんですけど、今年は自分が思っている以上のレベルの高い走りを求めてくれるんで、じょじょに自分もスキルアップしていったっていう状態です。

 自分がもうこれ以上無理かなとか、それできるかなって思うのことをアドバイスしてくれたりするんで、それを試したりとか。で、試すことによって、ほんとだ、これしたらいけるんだとかっていう、ちょっとこう、スキルアップがほんとにできているなっていうのはありましたね。


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