D1GP RD.1 奥伊吹 詳細レポート

■コースコンディション:ドライ
■延動員数:4,124名(関係者含む)

2021年の初戦は齋藤太吾が優勝!


単走

Tanso 1st Place
松山 北斗 (FAT FIVE RACING)
GR SUPRA Blue Edition (A90)
Tanso 2nd Place
末永 正雄 (S15)
Tanso 3rd Place
藤野 秀之 (ZN6)

角度を生かして松山が単走優勝

昨年は新型コロナの影響で無観客での開幕戦となった奥伊吹ラウンドだが、今年の開幕戦は様々な制限を設けながらも有観客で開催された。

コースは昨年に近いが、むずかしいのが1コーナー奥のアウト側の通過指定ゾーン1と、その先のイン側の通過指定ゾーン2だ。振り出しで正面方向に飛ばし、壁際を大きく旋回させてゾーン1を通過するとアクセルを入れてゾーン2をとりやすくなるが、振り出しでゾーン1方向を目指して飛ばし、ゾーン2を通過するために立ち上がりでかなりアクセルを抑えざるをえなくなったり、アクセルを入れてしまってゾーン2をはずすドライバーも多かった。

Aグループは98点を超えるドライバーは出ず、やや低調な展開となった。しかしBグループでまず末永(正)が、鋭く大きな振りを見せて98.6点を獲得し、トップに立つ。そして松山が大きな角度とキレのある振りを見せ、減点のない走りで98.81点をマーク。末永(正)をうわまわった。その次に走行した藤野は今年マシンチェンジした86でリズムのいい走りでを見せたが旋回区間での安定性でわずかに点を落とし、98.51点で松山にはおよばなかった。

その後、Cグループ、Dグループでは松山をうわまわる者は現れず、松山が単走優勝となった。

昨年のチャンピオン小橋は、1本目にインジェクタートラブルで不調になり、2本目には直すことができたが、点が伸びず、敗退した。
川畑は2本とも高い車速から勢いのある走りを見せたが、通過指定ゾーン外しやトラックリミット超過があり、敗退した。
GRスープラでの初ラウンドとなった畑中だが、角度のある走りをリズムよく決めて難なく単走決勝を通過した。
昨年のD1ライツ王者である目桑は、角度は浅めながらいい振りやコントロールを見せて98.3点を獲得、4位で追走進出を果たした。
練習走行でミッショントラブルを起こしてしまった松井のRX-7は、この日は修復することができずリタイヤとなった。
指定通過ゾーンは第2セクターのアウト側とイン側、振り返したあとの第4セクターのアウト側の計3ヶ所に設けられた。
Pos.No.DriverMachineBest Score2nd Score
177松山 北斗A9098.8197.05
246末永 正雄S1598.6197.64
366藤野 秀之ZN698.5197.63
479目桑 宏次郎RPS1398.3397.63
552北岡 裕輔JZX10097.7097.06
691畑中 真吾A9097.6297.62
76内海 彰乃S1597.6293.93
899中村 直樹S1597.5496.31
970横井 昌志S1597.4396.43
1036髙橋 和己E9297.420.00
119末永 直登S1597.3468.85
1287斎藤 太吾A9097.2496.53
1331蕎麦切 広大Q6096.9293.30
142田中 省己S1596.5696.10
1551岩井 照宜FC3S96.5596.43
1678上野 高広GSC1096.5494.19
▲追走トーナメント進出▲
1733笹山 栄久JZX10096.4095.87
1890川畑 真人A9096.3796.09
194小橋 正典S1596.3590.39
2025川島 将貴A9095.3492.87
2117渕上 勝S1595.3093.36
2215植尾 勝浩S1594.9391.83
2327茂木 武士S1594.9092.55
2419川井 謙太郎JZX10094.2290.86
2584波紫 聖和S1594.0892.68
2656森 孝弘RPS1393.4545.61
2743田所 義文AE8693.3591.80
2816山口 孝二S1593.2878.79
7松井 有紀夫FD3SRETIRE 

単走優勝

松山 北斗

FAT FIVE RACING
GR SUPRA Blue Edition (A90)

今週末練習の最初から結構いい点数を出すことができていて、本当はこの奥伊吹に来てセッティングをいろいろ変えようと思ってたんですけど、事前にテストしていた状態がばっちりハマっていたので、すごい調子よく走れて、この結果につなげることができました。

去年の最終戦から今年の開幕がすごい時間がなくて、準備とかも大変だったんですけど、いろんなかたにご協力をいただきまして、だいぶしっかりと準備を進めたおかげで準備万端の状態で参戦することができました。最後、太吾さんに負けてしまったんですけどこうやって太吾さんが優勝して、すごいうれしいです。

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追走トーナメント

Final Battle   
齋藤 太吾 (A90) vs 藤野 秀之 (ZN6)
藤野は大きなミスはなかったが、得意とする振り返し区間で齋藤を振り切れず、逆に加速区間では齋藤に逃げられてしまって惜敗した。

現行車種決戦を制して齋藤が優勝

ベスト16は、おおむね単走で上位だった選手が勝ったが、北岡vs齋藤は、齋藤がスピードでうわまわって勝利。内海vs高橋の対戦は2本ともイーブンの判定で、先行時のDOSS点によって高橋の勝ちとなった。また畑中は2本目にマシントラブルで離脱しベスト16敗退となった。

ベスト4に入ったのは、松山、齋藤、高橋、藤野。シルビア系とツアラーV系が1台もいないという珍しい展開だ。そのなかで、まずは同チームである松山と齋藤が対戦した。

1本目は松山が先行。単走ではいまひとつ元気がなかった齋藤だが、ここでは果敢に寄せて5ptsのアドバンテージをとる。2本目は齋藤が先行。松山は加速区間でやや離されてしまい、コーナーで差を詰めるが入りきることができない。アドバンテージは2ptsにとどまり逆転ならず、齋藤が勝った。

高橋vs藤野の対戦は、まず先行の高橋に対し藤野がビタビタの接近ドリフトで7ptsのアドバンテージを得る。2本目は先行の藤野のコーナリングが速く、高橋は寄せきれずに3ptsのアドバンテージしかとれず藤野が勝った。

決勝はGRスープラの齋藤vs86の藤野。現行車種同士の決勝はじつに約6年ぶりだ。1本目は齋藤が先行。齋藤にインカットがあって減点が入ったものの、藤野は寄せきれずにわずか2ptsのリードにとどまる。2本目は藤野が先行。齋藤はきれいに近い距離でドリフトを合わせ、5ptsのアドバンテージをとってGRスープラではじめての優勝を果たした。

Semi Final Battle
松山 北斗 (A90) vs 齋藤 太吾 (A90)
後追い時のDOSS得点も安定して高かった松山だが、齋藤に対して接近ポイントでは2しかとれず。接近度の差で齋藤に敗れた。
Semi Final Battle
高橋 和己 (E92) vs 藤野 秀之 (ZN6)
D1にははじめて投入したBMWで、高橋は安定した走りで最後まで大きなミスなく走りきったものの、スピードで藤野に敗れた。
Pick Up Battle
中村 直樹 (S15) vs 横井 昌志 (S15)
横井は後追いから寄せていったが、軽く接触した直後にドリフトをストップ。ミッショントラブルによってリタイヤとなった。
Pick Up Battle
目桑 宏次郎 (RPS13) vs 齋藤 太吾 (A90)
1本目で斎藤からリードを奪って迎えた2本目の後追い。目桑は齋藤を捕らえつつ、第4セクターのヘアピンで失速して敗れた。
Pick Up Battle
末永 正雄 (S15) vs 高橋 和己 (E92)
2本目、後追いの末永(正)はビタビタの接近ドリフトを見せていたが、第4セクターで高橋をプッシュしてしまって敗北。
Pick Up Battle
松山 北斗 (A90) vs 中村 直樹 (S15)
1本目、松山のDOSS点が高かったことにより、中村は後追いで大きなアドバンテージをとれず、2本目は松山も近いドリフトを見せて勝った。

優勝

齋藤 太吾

FAT FIVE RACING
GR SUPRA (A90)

今年初戦だったんですけど、奥伊吹に入って練習の1回目から後ろをちょっとぶつけてしまって、なにかそこからコンプレックスになっちゃって練習でもまったく点がでなくて、DOSS対策もできないまま、単走を走ったんですけど、まわりが伸びなかったせいもあって、予選を通ることができて。

追走に入ってからは徐々によくなってきて、最後のほうは少し伸びるようになって、クルマもいろいろ調整しながらどんどんよくなって、後半はけっこう楽しんで走ることができて、ひさびさに優勝することができました。本当にスタッフもずっと成績出ないときからも一生懸命やってくれて、やっと優勝をプレゼントすることができてほっとしてます。


2位
藤野 秀之 (Team TOYO TIRES DRIFT)
86 (ZN6)
3位
松山 北斗 (FAT FIVE RACING)
GR SUPRA (A90)
優勝チーム
FAT FIVE RACING
ベストメンテナンス
FAT FIVE RACING

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最終順位&ポイント

Pos.No.DriverTeamMachineTsuiso PointsTanso Points
187齋藤 太吾FAT FIVE RACINGA9025
266藤野 秀之Team TOYO TIRES DRIFTZN6212
377松山 北斗FAT FIVE RACINGA90184
436高橋 和己TMS RACING TEAM SAILUN TIREE9216
546末永 正雄NANKANG TIRE DRIFT TEAM D-MAXS15133
679目桑 宏次郎alpinestars LINGLONG G-MEISTERRPS13121
799中村 直樹MUGEN PLUS team ALIVE VALINOS1511
89末永 直登LINGLONG TIRE DRIFT Team ORANGES14 10
952北岡 裕輔TEAM MORIJZX1008
1091畑中 真吾横浜トヨペット SAILUN 俺だっ!A907
116内海 彰乃TEAM SAILUN TIRES156
1270横井 昌志NANKANG TIRE DRIFT TEAM D-MAXS155
1331蕎麦切 広大TEAM SHIBATA SAILUN TIREQ604
142田中 省己TEAM SAILUN TIRES153
1551岩井 照宜RS WATANABE SPEED MASTER BUY NOW JAPANFC3S2
1678上野 高広TEAM VERTEX SAILUN TIREGSC101

単走順位&ポイント

Pos.No.DriverTeamMachinePoints
177松山 北斗FAT FIVE RACINGA9020
246末永 正雄NANKANG TIRE DRIFT TEAM D-MAXS1516
366藤野 秀之Team TOYO TIRES DRIFTZN615
479目桑 宏次郎alpinestars LINGLONG G-MEISTERRPS1314
552北岡 裕輔TEAM MORIJZX10013
691畑中 真吾横浜トヨペット SAILUN 俺だっ!A9012
76内海 彰乃TEAM SAILUN TIRES1511
899中村 直樹MUGEN PLUS team ALIVE VALINOS1510
970横井 昌志NANKANG TIRE DRIFT TEAM D-MAXS158
1036高橋 和己TMS RACING TEAM SAILUN TIREE927
119末永 直登LINGLONG TIRE DRIFT Team ORANGES156
1287齋藤 太吾FAT FIVE RACINGA905
1331蕎麦切 広大TEAM SHIBATA SAILUN TIREQ604
142田中 省己TEAM SAILUN TIRES153
1551岩井 照宜RS WATANABE SPEED MASTER BUY NOW JAPANFC3S2
1678上野 高広TEAM VERTEX SAILUN TIREGSC101

チーム順位&ポイント

Pos.No.TeamDriver
187FAT FIVE RACING斎藤 太吾26
266Team TOYO TIRES DRIFT藤野 秀之20
377FAT FIVE RACING松山 北斗15
436TMS RACING TEAM SAILUN TIRE髙橋 和己10
546NANKANG TIRE DRIFT TEAM D-MAX末永 正雄6
679alpinestars LINGLONG G-MEISTER目桑 宏次郎6
799MUGEN PLUS team ALIVE VALINO中村 直樹6
89LINGLONG TIRE DRIFT Team ORANGE末永 直登6
952TEAM MORI北岡 裕輔3
1091横浜トヨペット SAILUN 俺だっ!畑中 真吾3
116TEAM SAILUN TIRE内海 彰乃3
1270NANKANG TIRE DRIFT TEAM D-MAX横井 昌志3
1331TEAM SHIBATA SAILUN TIRE蕎麦切 広大3
142TEAM SAILUN TIRE田中 省己3
1551RS WATANABE SPEED MASTER BUY NOW JAPAN岩井 照宜3
1678TEAM VERTEX SAILUN TIRE上野 高広3

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