■コースコンディション:ドライ→ウェット
■延動員数:1,380名(関係者含む)
伊藤満紀が悲願の初優勝!
第5戦 単走決勝
水野がドンピシャの走りで優勝
第4戦の翌日におこなわれた第5戦。前日ははじめてのコースレイアウトだったが、この日は通常のコースレイアウトでの開催となった。
しかし、最終コーナーでのドリフトのもどりをこれまでよりかなり厳しく減点することが発表されていた。カウンターが当たっていない状態で進むと減点。ここは通常はクルマを縦に進めてスピードを稼ぐドライバーが多いため、日光を走り慣れているドライバーこそ気をつけなければいけないポイントだった。
実際、この審査に影響された選手も多かった。通常走っている車速まで伸びないのに振り出し位置が調節できないため、アウトまで届かなくなり、角度を起こしてしまったり、サイドブレーキで伸ばしたりするケースが多く、そういった失敗をしたドライバーが低い順位に沈んだ。とくにいいところもないものの、失敗もしなかった走りがボーダーライン近辺となった。
高得点をとるには、車速に合った位置でのするどい振り出しと角度が要求される。それができていたのが水野で、走り慣れた日光できっちり距離感を合わせて最高得点をマークした。
なお、ポイントランキング2位から5位の高木、古賀、柳杭田、加納が敗退するという波乱の展開になった。
Pos. | No. | Driver | Machine | Best Score | 2nd Score |
---|---|---|---|---|---|
1 | 89 | 水野 昌彦 | S14 | 99.15 | 98.55 |
2 | 69 | 瀧澤 翼 | PS13 | 98.45 | 96.15 |
3 | 36 | 最上 弦毅 | RPS13 | 98.40 | 94.00 |
4 | 7 | ヴィトー 博貴 | PS13 | 98.20 | 32.00 |
5 | 74 | 前田 翼 | RPS13 | 98.10 | 96.90 |
6 | 75 | 畑中 夢斗 | JZX100 | 98.10 | 96.65 |
7 | 90 | 伊藤 満紀 | JZX90 | 98.00 | 97.50 |
8 | 63 | 木賊 光児 | HCR32 | 98.00 | 22.50 |
9 | 50 | 竹田 和明 | S14 | 97.75 | 96.00 |
10 | 16 | 荻谷 翔 | PS13 | 97.70 | 96.50 |
11 | 80 | 増田 和之 | JZX100 | 97.50 | 96.60 |
12 | 79 | 中村 大介 | RPS13 | 97.40 | 95.15 |
13 | 4 | 廣瀬 優太 | JZX100 | 97.30 | 0.00 |
14 | 21 | 筒井 陽平 | JZX100 | 97.25 | 33.00 |
15 | 11 | 石塚 進一 | ECR33 | 97.00 | 96.85 |
16 | 38 | 野々 英喜 | S15 | 97.00 | 96.20 |
▲追走トーナメント進出▲ | |||||
17 | 64 | 齋藤 寿夫 | RPS13 | 96.95 | 94.25 |
18 | 99 | 阿久澤 一幸 | S14 | 96.95 | 40.00 |
19 | 23 | 下田 紗弥加 | S15 | 96.90 | 95.90 |
20 | 73 | 小林 竜也 | PS13 | 96.75 | 96.65 |
21 | 33 | 辻 紳護武 | C33 | 96.75 | 95.65 |
22 | 95 | 福田 大輔 | PS13 | 96.75 | 94.25 |
23 | 86 | 高嶋 健市 | JZX100 | 96.70 | 96.50 |
24 | 12 | 土居 雅和 | PS13 | 96.70 | 95.95 |
25 | 32 | 宮里 宏和 | RPS13 | 96.70 | 95.75 |
26 | 10 | 久野 太一 | S15 | 96.65 | 96.15 |
27 | 65 | 藤本 幸之助 | S15 | 96.65 | 96.05 |
28 | 29 | 粟野 如月 | RPS13 | 96.65 | 95.60 |
29 | 88 | 高木 美紀 | S15 | 96.65 | 31.50 |
30 | 52 | 加納 広貴 | JZX100 | 96.60 | 96.30 |
31 | 57 | 柳杭田 貫太 | S14 | 96.60 | 96.10 |
32 | 59 | 西山 大貴 | S15 | 96.55 | 95.00 |
33 | 14 | 長澤 翼 | HCR32 | 96.55 | 95.00 |
34 | 58 | 谷本 真人 | S14 | 96.40 | 29.00 |
35 | 71 | 内山 竜司 | JZX100 | 96.35 | 95.85 |
36 | 35 | 塙 彰拡 | S14 | 96.35 | 87.50 |
37 | 30 | 田中 規明 | PS13 | 96.25 | 94.90 |
38 | 92 | 前田 和也 | S15 | 96.25 | 88.00 |
39 | 62 | 古賀 誠進 | RPS13 | 96.15 | 95.00 |
40 | 46 | 城崎 明日香 | RPS13 | 96.10 | 67.00 |
41 | 87 | 花渕 大樹 | JZX100 | 96.10 | 22.50 |
42 | 56 | 黒沼 雄一 | S15 | 95.90 | 67.50 |
43 | 3 | 野村 圭市 | ER34 | 95.85 | 95.40 |
44 | 44 | 浮田 正明 | S14 | 95.80 | 87.00 |
45 | 53 | 新川 真也 | PS13 | 95.75 | 94.25 |
46 | 84 | 柴山 彰太 | JZX100 | 95.65 | 92.40 |
47 | 83 | 安江 弘行 | S15 | 95.50 | 95.35 |
48 | 67 | 中西 和也 | S14 | 95.40 | 93.90 |
49 | 54 | 木暮 博亮 | JZX100 | 95.05 | 27.50 |
50 | 40 | 武藤 啓史 | S14 | 95.00 | 44.00 |
51 | 20 | 金田 健人 | SW20 | 94.90 | 94.50 |
52 | 17 | 佐藤 拓巳 | JZX100 | 94.55 | 30.50 |
53 | 47 | 浅野 潤一 | S15 | 94.25 | 62.00 |
54 | 66 | 吉田 道夫 | PS13 | 94.25 | 30.50 |
55 | 51 | 永塚 尚幸 | S15 | 93.75 | 70.50 |
56 | 41 | 植村 真一 | JZX100 | 93.50 | 82.00 |
57 | 98 | 細野 貢司 | S14 | 92.00 | 40.50 |
58 | 42 | 江崎 台地 | S15 | 86.50 | 19.00 |
59 | 76 | 櫻井 広政 | HR33 | 81.50 | 42.50 |
60 | 24 | 田山 ジュン | JZX110 | 52.50 | 0.00 |
61 | 18 | 岩﨑 脩作 | S15 | 42.50 | 0.00 |
第5戦 単走ハイライト
第5戦 単走優勝
水野 昌彦
★ TEAM SETAGAYA DRIFT BASE ★ VL
3UP PGK VL 水野組 S14 (S14)
練習走行で4本走れて、前の車両がスピンして1本ドリフトできなかったんですけど、3本中2本ぐらいはいいのが出たんで、これで走れば通過はまちがいないと思ってました。そこから単走の1本目2本目といい組み立てができたんで、点数がどんと上がって99点台が出せたのかなっていうかんじですね。
本番1本目も攻める気持ちでは入ったんですけど、やっぱどこかしらちょっと「抑えなきゃな」「決めなきゃな」っていう気持ちがあったんで……でも悪くはなかったですね。で2本目は攻めるかんじではなく、1本目とおなじような走りをしようかみたいな話をしてたら……テンションもたぶん上がってて、アクセル入って、うまいこと決まったっていうかんじですね。
最終コーナーはもうのんびり走ろうっていうかんじでした。いつものかんじで行っちゃうと、縦に走ったりとかで減点されちゃうんで、もう初心者の気持ちで、どんぶらこどんぶらこっていうような走りをしました。実際細かいことをいえばズレるんですけど、でもまあ向こう(1コーナーから先)が自信あるんで、こっちはのんびり行こうかみたいな。
(単走優勝できて)昨日誕生日だったんです。だからちょっと誕生日プレゼント遅れちゃったけど、これで優勝できればさらにいいプレゼントかなと思います。
第5戦 追走トーナメント
安定した走りで伊藤満紀が宿願の初優勝!
ベスト16ではランキング首位のヴィトーや前日準優勝の中村が敗れるなど、やはり波乱の展開となった。また追走トーナメントはドライ路面ではじまったが、ベスト16の6対戦目あたりから大粒の雨が降りだし、路面はあっというまにウエットになった。
そのなかでベスト4に勝ち上がったのは、竹田、前田、伊藤、増田。またしてもだれが勝っても初優勝という展開だ。
まず竹田vs前田は、前田が後追いから接近するものの角度がかなり浅くなってアドバンテージをとれず。2本目は前田が審判席の先ではみ出し、竹田が勝った。
伊藤vs増田はチーム員同士の対決。1本目に後追いの増田が思いきった振り出しからスピンをして伊藤アドバンテージ。2本目も伊藤がきれいに合わせて伊藤が勝った。
決勝は竹田vs伊藤。1本目は竹田が先行。伊藤は審判席前でわずかにはみ出した竹田に対してきれいに距離を詰めアドバンテージを得る。2本目は、後追いから攻めていった竹田にドリフトがもどるミスが出て伊藤の勝ちとなった。D1ストリートリーガル時代の初期から参戦し、さまざまなドライバーをサポートしてきたベテラン伊藤が初の優勝を果たした。
第5戦 追走ハイライト
第5戦 優勝
伊藤 満紀
Team Ito Auto
Ito Auto Chaser (JZX90)
今回はホームだったんで、なんとかいい成績を残したいなとは思ってましたけど。まぁ(チームが)多い人数だったんで、来年がまたおなじようにできるかわからないし、これだけ楽しくできるのは最初で最後かなと思って、本当に楽しくやれたらいいなと思ってやってました。
(好調の理由は) つねに足まわりとかエンジンとかいろんなものをアップグレードしていて、チーム員にもつけてもらってテストをしながら、ちょっとずつちょっとずついい走りには変わっていってるかなとは思うんですけど。やっぱり時代が変わると……2年とか3年で仕様がけっこう変わっちゃうので、走らせかたも変わったり。車高調ってなかなか買い換えないじゃないすか。意外とそれのせいで成績が出ないかたもいたりするんですけど、イマドキのものにどんどんアップグレードしてます。
ちょっとここ最近雨が多かったので、足まわりとかも雨に対応できるように仕様変更とかもしてて、今回のこれも初の車高調だったりするんですけど、雨でも減衰とかエアをちょこっといじるぐらいで、ドライでもウエットでもすぐに乗り換えができるようにっていうふうにはうまくいってるかなと思います。
(勝ちたかったという意識は?) もちろん自分が勝ってもチーム員が勝っても嬉うれしいんですけど、自分も1回は勝ちたいな思ってたんですけど(笑)、はい。
(決勝の走りは?) どうですかね? 映像を見ないと自分でよかったか悪かったかっていうのはわからなくて、とにかく失敗しないようにという。けっこう昔からよく自分で失敗して終わるっていうことが多かったんで……後でYouTube見てみたいっす。
(いまの心境は) 本当に長かったっすね。そのひとことと、あとは「楽しかったな」と思います。
第5戦 2位
竹田 和明
IDI 黒王号 ルブロス VL
黒王号 S14 (S14)
(決勝で負けた心境は) 決勝まで本当ラッキーで勝ってきたんで、特別悔しくはなかったですね。むしろDVDで見るようなひとといっしょに走れるときが来るんだと思って、感慨深い気持ちでした。
(決勝の敗因は?) ちょっと遠慮しちゃいました。「あぁすごいひといる」っていう「DVDとかYouTube出てるひとがいるー」って。喋ったこともなかったし、キレイなクルマだし、もう遠慮しちゃいましたね。胸を借りる気持ちでずっと行ってたんですけど、もうそこまでいくと気が抜けてですね。ダメでした。やっぱ一歩及ばずってかんじでしたね。
第5戦 3位
前田 翼
VITOUR TIRE JAPAN サンアイ工業
VITOUR 180SX (RPS13)
(準決勝は) ふだんいっしょに入ってるコなんで、べつに駆け引きとかもせず、自分がもう表彰台に乗ってるのはもうそのときで確定してたんで、とりあえず思いっきり行ってミスっちゃったらしょうがないね、決まれば勝てるね、っていうかんじで、攻めて自分がミスっちゃったっていうだけの話なんで。……自分が腹に入ったんですけどちょっと相手に合わせきれずちょっともどりみたいな。攻めた結果ちょっと入りすぎちゃったっていうかんじですね。それは、その気持ちで飛び込んでいったんで、しょうがないかな。悔いはないです。悔しいは悔しいですけど。
第5戦 最終順位&ポイント
Pos. | No. | Driver | Team | Machine | Points |
---|---|---|---|---|---|
1 | 90 | 伊藤 満紀 | Team Ito Auto | JZX90 | 25 |
2 | 50 | 竹田 和明 | IDI 黒王号 ルブロス VL | S14 | 21 |
3 | 74 | 前田 翼 | VITOUR TIRE JAPAN サンアイ工業 | RPS13 | 18 |
4 | 80 | 増田 和之 | SR ORVIS Racing GOODRIDE | JZX100 | 16 |
5 | 89 | 水野 昌彦 | ★ TEAM SETAGAYA DRIFT BASE ★ VL | S14 | 13 |
6 | 69 | 瀧澤 翼 | Zeknova Super Star Channel | PS13 | 12 |
7 | 4 | 廣瀬 優太 | TTS RACING Zeknova | JZX100 | 11 |
8 | 21 | 筒井 陽平 | VITOUR TIRE team 星野自動車 | JZX100 | 10 |
9 | 36 | 最上 弦毅 | MCR Factory D-MAX Lubross | RPS13 | 8 |
10 | 7 | ヴィトー 博貴 | TEAM VALINO TOPTUL Champion | PS13 | 7 |
11 | 75 | 畑中 夢斗 | ST Racing | JZX100 | 6 |
12 | 63 | 木賊 光児 | TEAM 1093 | HCR32 | 5 |
13 | 16 | 荻谷 翔 | TMS RACING TEAM | PS13 | 4 |
14 | 79 | 中村 大介 | WISTERIA・中村屋・WONDER・SaitoRoll | RPS13 | 3 |
15 | 11 | 石塚 進一 | Zeknova × SUNOCO × REDK × オートガレージS | ECR33 | 2 |
16 | 38 | 野々 英喜 | TETSUJIN team KYUSYU SAILUN | S15 | 1 |
第5戦 単走順位&ポイント
Pos. | No. | Driver | Team | Machine | Points |
---|---|---|---|---|---|
1 | 89 | 水野 昌彦 | ★ TEAM SETAGAYA DRIFT BASE ★ VL | S14 | 20 |
2 | 69 | 瀧澤 翼 | Zeknova Super Star Channel | PS13 | 16 |
3 | 36 | 最上 弦毅 | MCR Factory D-MAX Lubross | RPS13 | 15 |
4 | 7 | ヴィトー 博貴 | TEAM VALINO TOPTUL Champion | PS13 | 14 |
5 | 74 | 前田 翼 | VITOUR TIRE JAPAN サンアイ工業 | RPS13 | 13 |
6 | 75 | 畑中 夢斗 | ST Racing | JZX100 | 12 |
7 | 90 | 伊藤 満紀 | Team Ito Auto | JZX90 | 11 |
8 | 63 | 木賊 光児 | TEAM 1093 | HCR32 | 10 |
9 | 50 | 竹田 和明 | IDI 黒王号 ルブロス VL | S14 | 8 |
10 | 16 | 荻谷 翔 | TMS RACING TEAM | PS13 | 7 |
11 | 80 | 増田 和之 | SR ORVIS Racing GOODRIDE | JZX100 | 6 |
12 | 79 | 中村 大介 | WISTERIA・中村屋・WONDER・SaitoRoll | RPS13 | 5 |
13 | 4 | 廣瀬 優太 | TTS RACING Zeknova | JZX100 | 4 |
14 | 21 | 筒井 陽平 | VITOUR TIRE team 星野自動車 | JZX100 | 3 |
15 | 11 | 石塚 進一 | Zeknova × SUNOCO × REDK × オートガレージS | ECR33 | 2 |
16 | 38 | 野々 英喜 | TETSUJIN team KYUSYU SAILUN | S15 | 1 |