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D1 STREET LEGAL SERIES Rd.4
September 6 Sat. - 7 Sun. at Meihan Sports Land

コースコンディション:ドライ
公式入場者数:838名(2日間合計)

D1WJ Rd.3 Report
Tanso Final - 単走決勝

きっちりドリフトを決めてこい!

  •  1st   角力 謙次 [C35] V Factory

    1位通過は角力。1本目はスピンだったが、2本目に「緊張してましたが、走り慣れてる大きいラインだったんで…」と、走りをまとめ、高得点を叩き出した。

  •  2nd   吉田 道夫 [S14]
  •  3rd   山田 賢二 [S15]

 名阪スポーツランドでの西日本シリーズ開催は、今年で4年目となるが、採点基準に少し変更があった。以前は審判席まえのアスファルト部分までしかコースとして認められなかったが、より迫力を重視して、一定の範囲で縁石まで使うことが認められたのだ。これによって、以前のD1競技よりも地元ドライバーが走り慣れたラインに近い設定になった。
 とはいえ、そのラインを存分に使えたドライバーは多くなかった。単走決勝では、振り出しが一発で決まらなかったり、途中で姿勢が振られたりと、大なり小なりミスをして安定したドリフトができない選手が多かった。ボーダーラインとなった96点台は、あるていどのミスをした選手、あるいは目立ったミスはないものの、スピードや迫力が不十分な選手などが混在するレベルで、その程度によって当落がわかれたことになる。
 トップ通過したのは角力。やや丸めのラインだったものの、アウトまでの距離感やライン、角度がよく、しっかりアクセルオンでコーナーを立ち上がる走りを見せた。
 チャンピオンを争うランキング首位の石川は、練習走行でははじめ苦戦していたが、徐々に修正して、本番では上位通過。このコースを走り慣れているランキング2位の山田も順当に上位通過した。

  •  Pick Up  
    石川 隼也 [S14]

    金曜日の練習会ではクラッシュしてインタークーラーを破損してしまったが、その日のうちに修復して復活。当日の練習走行でも苦戦していたようだが、本番ではキッチリとポイントを抑え、山田につづく4位で追走に進出した。

  •  Pick Up  
    田中 寛希 [S15]

    田中は毎戦ポイントを獲得してランキング8位につけていたが、1本目にコンクリートウォールにヒットして審判席まえにも激突してリタイヤ。さらにランキング5位の根岸と同6位の高根も走りをまとめられず、ここで敗退した。

単走予選結果
Pos. No. Driver Car Best Ave.
1 29 角力 謙次 C35 98.50
2 26 吉田 道夫 S14 98.05
3 2 山田 賢二 S15 97.95
4 1 石川 隼也 S14 97.75
5 25 楠村 淳 PS13 97.65
6 16 藤田 浩佳 S14 97.65
7 9 長井 利樹 PS13 97.50
8 32 深田 泰希 S14 97.25
9 30 岩崎 剛 S13 97.00
10 7 綾城 嘉考 RPS13 96.95
11 13 中下 高志 RPS13 96.75
12 11 上田 竜也 PS13 96.70
13 3 井上 雅貴 HCR32 96.65
14 18 渕上 勝 S15 96.60
15 15 西堀 元基 RPS13 96.50
16 10 柴田 英行 S15 96.20
▲ 以上 追走トーナメント進出 ▲
 
Pos. No. Driver Car Best Ave.
17 20 目黒 雄大 JZX100 96.15
18 12 田坂 友典 S14 96.10
19 31 大谷 竜史 RPS13 96.00
20 21 末田 洋平 S14 95.90
21 22 村田 聖長 PS13 95.90
22 14 今村 武弥 S15 95.75
23 5 根岸 裕麻 S15 95.65
24 6 高根 芳朋 JZX100 95.00
25 17 赤穂 正一 RPS13 85.00
26 8 田中 寛希 S15 74.50
27 28 源根 秀一 PS13 65.50
28 19 白井 麻耶 PS13 65.00
- 23 高原 裕也 HCR32 RETIRE
- 24 浅原 修二 JZS171 RETIRE
Tanso Winner - 単走優勝

角力 謙次 V Factory
ローレル [C35]


 ここはよく走ってるコースなんですけど、以前のD1西日本シリーズとかリーガルでは、ふだんのラインとはちがう採点基準だったんですよね。それが今回は指定ラインが変わって、慣れてるラインに変わったんでよかったです。
 本番は1本目にけっこう攻めて走ったんですけど、スピンしちゃって。それで2本目は緊張して走って、少しミスったんですけど、慣れてるラインだったんでなんとかなりました。あれがまえの基準の小さいラインだったらキビシかったですね。1本目に成功してれば、2本目はもっと攻めていきたかったんですけど、まぁ1位とれてよかったです。

Tsuiso Tournament - 追走トーナメント

石川の脱落で、山田が逆転のシリーズ優勝!

  •  Final Battle  
    深田 泰希 [S14] vs 山田 賢二 [S15]

    決勝。相手に寄せた度合いでは、山田、深田ともにおなじくらいだったが、深田は先行時にラインを外していたため減点があった。その差によって山田の優勝が決まった。

 今季ここまで第1戦、第2戦とも石川が優勝してランキング首位を走っているが、ランキング2位の山田も、連続準優勝しているので、ポイント差は大きくない。そして、このふたりはトーナメントで別々のブロックに入った。
 ベスト16は両者とも順調に勝ちあがったが、ベスト8で石川がつまづいた。先行時に最終コーナー手前のヘアピンでインを閉めたという判定で減点。相手の楠村にアドバンテージを取られてしまう。後追い時にはアドバンテージを取りもどすべく楠村に寄せていったが、無理をしたのかスピン。これで敗退が決まった。
 あとは山田がどこまで勝ちあがるかでチャンピオンが決まる。ベスト4には、深田、楠村、長井とともに山田が勝ちあがった。深田vs楠村は両者ミスがあったが、楠村のほうがミスの度合いが大きく、深田が勝利。長井vs山田は、両者ともに相手のインを差す好勝負で再戦にもつれたが、最後は2コーナーで長井が山田に接触してスピン。山田が勝った。そしてこの瞬間に、山田の逆転でのシリーズチャンピオン獲得が決まった。
 決勝は深田vs山田。1本目は後追いの山田がきっちり深田に寄せる。深田がアウトに流されていたこともあって、山田に2ランクのアドバンテージがついた。2本目は深田も山田に寄せたが、アドバンテージは1ランクにとどまり、山田の優勝が決まった。

  •  Pick Up Battle  
    深田 泰希 [S14] vs 楠村 淳 [PS13]

    ベスト4の1対戦目。1本目は攻めすぎた先行の深田がミスして2コーナーでスピン。入れ替えた2本目、こんどは楠村が振り出しでスピンしてしまう。両者ともにミスをしたが、楠村のほうがミスの度合いが大きく、深田が決勝戦に進出した。

  •  Pick Up Battle  
    長井 利樹 [PS13] vs 山田 賢二 [S15]

    ベスト4の2対戦目。1本目はおたがいに相手のインに入り込む走りを決めて再戦になるも、その2本目に長井は2コーナーの途中で山田に接触してスピン。山田の決勝進出が決まり、ここでシリーズチャンピオンも決定した。

  •  Pick Up Battle  
    角力 謙次 [C35] vs 深田 泰希 [S14]

    単走優勝を決め、ベスト16では再戦のすえ柴田を倒してベスト8に進出した角力。ベスト8でも再戦にもつれ込んだが、その先行の1本目に2コーナーで流されたことが決め手となり、ここで敗退した。

  •  Pick Up Battle  
    石川 隼也 [S14] vs 井上 雅貴 [HCR32]

    ベスト16で実現したランキング首位と3位の直接対決。名勝負が期待されたが石川先行の1本目に最終コーナーでミスした後追いの井上が大きく離され、入れ替えた2本目もガッツリと入り込まれて敗退した。

Winner - 優勝

山田 賢二
ハロウィン★Wish★塗装屋MARUMI
シルビア [S15]


 ありがとうございます! 瀬戸内海戦のあと、6月に名阪で開催されたMSCチャレンジで横転しまして…。そのときクルマが絶好調でものすごい速くて「これ、なんでもできそう!」ってやったら行きすぎて横転して…。
 最初は廃車級やったんでそれも考えたんですけど、仲間がいろんな部品とか手配してくれて、板金屋のコも「屋根張り替えよう」と言ってくれて、みんなに助けられてここまで直してこれました。
 でもね、ここ1、2ヶ月ず〜とエンジンが調子悪くて、トライエンドエラーって言うんですかね、その繰り返しでやってはダメ…やってはダメ…って。やっとちょっとはマシに走れるようになってきて。今日も表彰式終わってエンジンかけたら1気筒死んでたかんじで、今日の…このためにクルマも出し尽くしてくれたかんじなんで、ホントにうれしいですね。
 (決勝戦は?) 今日は1個1個やっていこうと思ってたんですけど、終わってもないのに(シリーズチャンピオンが確定して)泣いちゃって…。ちょっと仕切り直して走りました。
 深田くんも関西オールスターで結果を出している手強い相手だったんですけど、うまく懐に入れました。あれがボクのすべてですね。出せるものがすべて出し切れて、みなさんにはいいもの見せられたちゃんちゃうんかなと思います。

  • 2nd - 2位
  • 深田 泰希
    音吉ファミリー with Risky
  • シルビア [S14]

  •  じゃまさんは走行会とかでもよくいっしょになるんでクセとかもバレてるやろし、けっこうきわどい角度で走ってても知ってるやろし、やっててもあかんかったかなとは思いますね。
     決勝は先行のときにちょっと流されて、そこでスっと入られて…。後追いは「しっかり追いかけろ」と言われてて、じゃまさんもクルマ調子よくなかったんで「ついていけるかな?」とも思ったんですけど、ひっくり返すまでにはいかなかったのです。完敗ですね。
     石川くんには勝てる気しなかったんで「まあベスト8くらいで限界かな」とか思ってたんですけど、そしたら石川くんが負けてくれたんで、運がよかったのもありましたね。
  • 3rd - 3位
  • 楠村 淳
    Choco Rantan with Neo Style
  • シルビア [PS13]

  •  いや〜もうタナボタです。ここはホームなんですけど、D1西日本シリーズには何回か出ていたんですけど、ずっと結果出てなかったんで「今日も追走残れたらいいな」くらいに思ってたんで上出来です。追走もぜんぜん練習してないですし、ホント運ですね。
     途中からミッションかなり調子悪くなってきていて、最後は入らなくなって戻っちゃいましたね。
     とにかくうれしいです。タナボタってかんじですが…。単走はよかっと思いますが、追走はもっと練習しないとですね。
Result - 結果
最終順位
Pos. No. Driver Team Car Color Tire Point
1 2 山田 賢二 ハロウィン☆Wish☆塗装屋MARUMI S15 FD/KD 25
2 32 深田 泰希 音吉ファミリー with Risky S14 FD 21
3 25 楠村 淳 Choco Rantan with NeoStyle PS13 TY/FD 18
4 9 長井 利樹 Auto Survice HAYASHI with STANCE PS13 オレンジ FD 16
5 29 角力 謙次 V Factory C35 ATR/KD 13
6 26 吉田 道夫 HLLOWEEN RACING☆WISH S14 TY/FD 12
7 1 石川 隼也 D-BASE S14 FD 11
8 13 中下 高志 Ciel with 大仏レーシング RPS13 FD 10
9 16 藤田 浩佳 がれーじでゅある S14 FD 8
10 30 岩崎 剛 SUPER NOVA S13 FD/KD 7
11 7 綾城 嘉考 ガレージ新美 with 濱田塾 RPS13 ピンク TY/KD 6
12 11 上田 竜也 新川SPL with うえだんぷ PS13 水色 FD/KD 5
13 3 井上 雅貴 club N2H Team 山口 with act a fool HCR32 FD/NK 4
14 18 渕上 勝 HPI☆G.S☆A.A S15 FD 3
15 15 西堀 元基 チョリスファクトリー RPS13 水色 TY/KD 2
16 10 柴田 英行 Duck Clan S15 ピンク FD 1
Series Champion - シリーズチャンピオン

山田 賢二
ハロウィン★Wish★塗装屋MARUMI
シルビア [S15]


 エンジン調子悪いのもあったんですけど、自分のやれることをせいいっぱいやろうって、優勝とかシリーズとかそーゆーのは考えずに、練習から単走、追走トーナメントと、ひとつずつしっかりできてここまでこれたんでホント感無量でしたね。
 単走も1本目はだいぶ置きにいっちゃってスポッターの深田くん(D1GP選手の深田真弘)から「なにやってん!?」みたいなかんじだったんですけど、2本目はあるていどいいものを見せられたとは思うんでね。あのときはエンジンはもわりとよかったんですよ。そのあとまた下降気味になってブローバイも吹いてたみたいなんで、それをメカの岡林くんにエアフロ清掃してもらって、まあちょっとよくなってここまで走りきれた、みたいなかんじですね。
 (石川選手が敗退したときは?) 正直「やりよった!!」みたいなかんじでしたね。楠村くんはいつも名阪走っているんで「マジックに引っかかったんかな」と。まぁ楠村先生のおかげですね。
 (準決勝では?) みんなが言うんですよ「これ勝ったら…逆転やで!!」って。みんなにプレッシャーかけられたんですけど、そこはまぁ、うまくいなしながらなんとか走りきりました。長井くんとサドンデスしましたけど、彼もうまいコなんでね。勝てるかな?と思いながら走ったんですけど、ぶつけられたところでは、ボクも失火しててバラバラバラってなってたんで、彼には申し訳ないことしたなと思いますね。
 (全戦決勝進出については?) やっぱり体勢を整えてくれたメカニックのコとか、サポートしてくれるコがしっかりサポートしてくれたおかげでしょうね。ドライバーとしては、ひじょうにいい環境を整えてくれて、こりゃ結果を残さんワケにはいかんな…と。まぁ、プレッシャーをかんじてたワケじゃないので、これでみんなといっしょによろこべらたらなと、わりと自分のなかではリラックスしてましたね。
 今日は、今シーズン初優勝、そしてチャンピオンも獲れて…夢見てるみたいですね。40才にもなってひとまえで泣いて「カッコ悪いな〜」とも思うんですけど、これを後輩とかに伝えていけたらなーと思うんで。ま、がんばったからこそのよろこびかなーと思っています。

  • Series 2nd - シリーズ2位
  • 石川 隼也
    D-BASE
  • シルビア [S14]

  •  単走は2本目に決めようと思ってたんですけど、2本目に入った直後にクラッシュがあって石灰撒かれて…それにビビってちょっと踏めんかったですね。1本目で残ってたのわかってたんですけど、まぁそこでムリして壊しても…だったので。
     でベスト16は、昨日井上くんとはいっしょに走ったので、余裕ではないですけど、ちゃんと走れれば大丈夫だろうなと思ってました。
     ベスト8は、とりあえず決勝までは絶対ってのがありましたから…。先行で獲ったと思ってたんですよ。だけどヘアピンでインに入ってたみたいで「ホントは先行で獲って後追いはゆっくりと」と思ってたんですけど…。ほれで獲られたんで「後追いは攻めとこ」と。で、攻めたときにあまりに2コーナーのところで思ってた以上に止まったんで、そこでフロントタイヤの位置がよくなくて…ブレーキをグッて踏んだら…ダメでしたね。
     山田さんは絶対来るってのはわかってたんで、負けた時点で終わったなと。悔しいよりイライラが勝ってました「バリなさけないやん!!」って。
  • Series 3rd - シリーズ3位
  • 井上 雅貴
    club N2H Team 山口 with act a fool
  • スカイライン [HCR32]

  •  最後はブーストがかからんやったんですよ〜。まだ原因は見てないんですけど、日々の整備をちゃんとしてない…ちゃんとしてないワケやないんですけど、そこらへんをもっとちゃんとしていかんと、やっぱこーゆーとこで出るんだな〜と。まぁでも後追いはミスっちょーけぇ完全に。先行でガッツリ角度つけようと思ったらトラブったんすけぇ。
     千載一遇のチャンスだったんですけどね。ぅや〜緊張したッス。もうハンパなく緊張しました! いままででイチバン緊張しました。ヘアピンの入りでミスって「っは!? ミスった!!」って…もう焦ったらダメですよね。
     まぁ来年もD1西日本シリーズでがんばりますよ!! ま獲るまでは、まずは1勝しないとですね。
シリーズランキングTOP10
Rank. Driver Team Car Color Tire Rd.1 Rd.2 Rd.3 Total
1 山田 賢二 ハロウィン★Wish★塗装屋MARUMI S15 FD/KD 21 21 25 67
2 石川 隼也 D-BASE S14 FD 25 25 11 61
3 井上 雅貴 club N2H Team 山口 with act a fool HCR32 FD/NK 18 16 4 38
4 高本 絵理子 FREEDOM with 梶原家 S14 KD 16 13   29
5 長井 利樹 Auto Survice HAYASHI with STANCE PS13 オレンジ FD 7 5 16 28
6 綾城 嘉考 ガレージ新美 with 濱田塾 RPS13 ピンク TY/KD 10 8 6 24
7 深田 泰希 音吉ファミリー with Risky S14 FD     21 21
8 根岸 裕麻 ひよ仔倶楽部レーシング with FR Power KS S15 FD 13 6   19
9 高根 芳朋 オートフィールドハマダ with D-Boys JZX100 FD   18   18
10 楠村 淳 Choco Rantan with Neo Style PS13 TY/FD     18 18
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