2023 GRAN TURISMO D1 GRAND PRIX SERIES RD.7 AUTOPOLIS
2023年グランツーリスモD1グランプリシリーズ第7戦 オートポリス
開催日:2023年10月28日(土)
会場:オートポリス
コースコンディション:ドライ
延動員数:5,113名(3日間合計)
目次
クラッシュ続発の波乱展開を制して末永正雄が優勝!
第7戦 単走決勝
飛び込みの振りと隙のない走りで中村が単走優勝
第7戦の会場は大分県のオートポリス。競技区間は例年どおりで、スタート地点も昨年と同様だが、最初の右コーナーのイン側にトラックリミットのラインが追加され、カットすると減点となった。より角度をつけて旋回させることが目的だ。また、これによって振り返し後の長い距離のドリフト維持はむずかしくなるので、フィニッシュラインは手前に変更された。
A①グループではまず好調の田中が鋭い振り出しで点をかせぎ、99.10点をマーク。最初に99点を突破する。次のA②グループでは蕎麦切が躍動性のある振り出しを見せ、減点の少ない走りで99.20を出したが、そのあとに走った中村が、ダイナミックな振りと大きな角度の飛び込みを見せて、その後もまんべんなく得点をとり、99.87点を獲得。トップに立った。
その後はB②グループの松山、D①グループの末永が99点台をとったが、蕎麦切、中村の得点にはおよばず、そのまま中村が単走優勝となった。
Pos. | Gr. | No. | Driver | Car | Best Score | 2nd Score |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | A | 99 | 中村 直樹 | ZN8 | 99.87 | 98.68 |
2 | A | 31 | 蕎麦切 広大 | Q60 | 99.20 | 97.50 |
3 | D | 46 | 末永 正雄 | S15 | 99.10 | 96.91 |
4 | A | 2 | 田中 省己 | S15 | 99.10 | 88.56 |
5 | B | 77 | 松山 北斗 | A90 | 99.09 | 96.92 |
6 | C | 12 | 久保川 澄花 | RPS13 | 98.76 | 64.06 |
7 | C | 79 | 目桑 宏次郎 | E92 | 98.57 | 96.79 |
8 | A | 15 | 植尾 勝浩 | S15 | 98.36 | 95.26 |
9 | C | 98 | ヴィトー 博貴 | PS13 | 98.23 | 98.15 |
10 | C | 69 | 秋葉 瑠世 | S15 | 98.22 | 93.57 |
11 | B | 66 | 藤野 秀之 | ZN8 | 98.21 | 97.16 |
12 | D | 88 | 川畑 真人 | ZN8 | 98.13 | 96.64 |
13 | D | 11 | 村上 満 | ZN8 | 97.94 | 97.91 |
14 | B | 90 | 最上 弦毅 | A90 | 97.67 | 0.00 |
15 | C | 75 | 畑中 夢斗 | JZX100 | 97.52 | 94.65 |
16 | A | 18 | 日比野 哲也 | ZN8 | 97.47 | 95.99 |
▲追走トーナメント進出▲ | ||||||
17 | C | 52 | 北岡 裕輔 | JZX100 | 97.45 | 95.72 |
18 | D | 55 | 松川 和也 | AE85 | 97.36 | 95.82 |
19 | B | 33 | 石川 隼也 | ZN8 | 97.05 | 95.72 |
20 | D | 16 | 山口 孝二 | E92 | 97.03 | 96.81 |
21 | A | 51 | 岩井 照宜 | FC3S | 97.01 | 92.97 |
22 | D | 87 | 齋藤 太吾 | JZX100 | 96.68 | 95.75 |
23 | C | 56 | 森 孝弘 | RPS13 | 96.63 | 96.59 |
24 | B | 9 | 山本 航 | S15 | 96.27 | 95.38 |
25 | D | 7 | 松井 有紀夫 | FD3S | 96.17 | 95.04 |
26 | A | 8 | 粂 哲也 | S15 | 96.06 | 93.91 |
27 | B | 95 | Daychapon Toyingcharoen | S15 | 95.89 | 94.29 |
28 | D | 43 | 田所 義文 | AE86 | 95.80 | 34.61 |
29 | B | 76 | 下田 輝昭 | S13 | 95.75 | 95.62 |
30 | C | 27 | 茂木 武士 | S15 | 94.68 | 93.53 |
31 | A | 48 | 北芝 倫之 | ZN6 | 94.66 | 92.55 |
32 | A | 63 | Konpichit Toyingcharoen | RPS13 | 94.09 | 92.02 |
33 | B | 78 | 上野 高広 | GSC10 | 93.91 | 93.52 |
34 | A | 86 | 笹山 栄久 | ZN8 | 91.70 | 87.45 |
– | C | 23 | 下田 紗弥加 | S15 | DNS | |
– | A | 70 | 横井 昌志 | S15 | DNS | |
– | B | 89 | Lattapon Keawchin | A90 | DNS |
第7戦 単走優勝
中村 直樹
TEAM VALINO × N-style
SilkBlaze Sports N-style GR86 (ZN8)
なんかオートポリスは得意なんですよ。去年もけっこうええかんじで走ってたんすけど、V8だとずっとかきっぱなしで、走りのスタイルは変わってないですけど、去年は点数が出なかったのが今年は出ましたね。やっぱ2JZっすね。
(1コーナーのトラックリミット規制に関しては) こっちのほうがやりやすいっす。丸いラインで走れるんで、2セクはもう角度をずっと維持できるんで。あとは、ちょっと左足ブレーキもできるようになったんで、その先のゾーンの、ギリギリ出るか出えへんかが、けっこうオートポリスは大事なんで、ちょっと左足ブレーキでの調整ができるようになったんで気持ちがラクでした。アクセルは踏んだまんま、左足でトントントントンって、アクセルワークせんでいいかんじです。
本番の99.9点のときはもう左足のリカバリーはいらなかったんで、アクセル踏みっぱでいけましたけどね。それにしてもGR86はけっこうコーナーに強いですね。安定性がいいというか。だいぶクルマもできてきたんで。
(練習から手応えはよかった?) よかったです。ほんで、逆に踏めすぎてエンジンブローしたんすよ。で、新品エンジンになって。朝からどうなるかと思いましたけど。
(本番1本目はどういう狙いだった?) まあちょっと抑えて、ボーダー超える点とっといて。で、2本目で決めようと思ってたんで、ほんで、20インチのペルギア履いてたんで、ペルギアのトラクションはやっぱり前に出てくれるんで、それもよかったですね。もうちょっとだけ理想はあったんですけど。まあ、本番、緊張してるなかでそこまではアレですけど。なりには99.7、8、9のどれかなぐらいのイメージでは走れました。単走優勝してひさしぶりに気持ちいいっすね。GR86で初の「優勝」って言葉がとれたんでうれしかったです。
第7戦 単走ハイライト
第7戦 追走トーナメント
DOSS点の差で田中が初優勝を逃し、末永が優勝
ベスト16では、単走で上位だった選手が勝った対戦が多かったが、シリーズランキング4位の日比野は中村に敗れ、ベスト16敗退となった。またベスト8ではランキング2位の松山、ランキング首位の藤野も敗退した。
ベスト4に勝ち上がったのは、中村、田中、蕎麦切、末永。単走の上位4名だ。
準決勝では、まず中村と田中が対戦。いずれもベスト8で接触があったあとの走行となり、車両コンディションが万全ではなかったなかで、中村がまともにドリフトができない場面があって田中が初の決勝進出を決めた。
準決勝の蕎麦切vs末永の対戦は、2本目の後追い時に蕎麦切が加速からかなり近い位置につけて振り出したものの末永に接触し、そのままスポンジバリアにクラッシュ。末永の勝ちとなった。
決勝は、田中vs末永。1本目は後追いの末永が同時振りから寄せた場面もあったが、離れた場面もあり、5.5のアドバンテージにとどまる。そして入れ替えた2本目、田中は同時振りと同時返しから、ややイン寄りのラインになりつつ末永についていったが、逆転はならず、末永の勝ちとなった。
しかし、田中はこれでポイント順位でトップに立ち、僅差で松山、藤野、蕎麦切らが追う展開となった。
第7戦 優勝
末永 正雄
D-MAX RACING TEAM
D-MAX S15 SILVIA 2JZ 3号機 (S15)
練習はけっしてよくはなく、どうやって安定して点が出せるかを意識しながら、いろいろとクルマのセットアップを詰めていきました。で、本番1本目失敗して、追い込まれて。でも、朝イチでもう1台がいなくなってたんで(※横井選手がクラッシュ)、そのプレッシャーに打ち勝てれば、優勝いけるかも! ぐらいの気合で臨みました。それが、たまたまハマったんで、そこでたぶんスイッチが入ったんだと思います。
(追走に入ってからは) 追走はいっさい練習してなかったんで、最上くんとの対戦でぜんぜんうまくできなくて。でも後追いでどのぐらい失敗したらDOSS点が落ちるかが、そこでなんとなくわかったんで、それを対策というか、そうならないような走らせかたとか、距離感とかを意識しながら走りました。
(それ以降は修正ができた?) そうですね。最上くんのおかげです。もうとにかく後追いポイントを取ろうと思っていろいろやったら、やっぱりちょっとのミスでものすごく引かれるっていうのがわかったんで、それがないように、きっちり走ることを心がけました。それ以降は、DOSS点をなるべく落とさない、かつ、ちょっとでも後追いポイント取れるというような走りをイメージして走って、それがたまたまハマったってかんじですね。
(決勝は) 鹿児島から唯一来れる会場……決して近くはないんですけど、みんな泊まりこみで、旅行がてら、応援に来てくれてる地元のかたがたがたくさんいるんで、ま、鹿児島だけじゃないんですけど。なので、やっぱり気合は入りましたね。チーム的にも、もう「とにかく行け」と。とくになにも指示なく、思いっきり走れました。
(決勝の自分の手応えは?) うーん、省己クンのDOSS点しだいかなっていうところは前を走っててもわかってて、でもそれはチームでもわからないっていうことで、 どっこいどっこいみたいな……。結果的にDOSS点で勝ったってかんじですね。
(オートポリスで優勝できた心境は?) もうめちゃくちゃうれしいですね。前回のエビス西で2戦落としたりとか、チームにも今年ぜんぜんいいところ返せてなくて、やっと地元にも、チーム、スポンサー、ファンのみなさん全員にですね、恩返しをとりあえずできたかなと思ってます。ありがとうございます。
第7戦 2位
第7戦 3位
第7戦 優勝チーム
第7戦 ベストメンテナンス
第7戦 追走ハイライト
第7戦 最終順位&ポイント
Pos. | No. | Driver | Team | Car | Model | Tsuiso Points | Tanso Points |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 46 | 末永 正雄 | D-MAX RACING TEAM | SILVIA | S15 | 25 | 2 |
2 | 2 | 田中 省己 | SHIBATIRE RACING SEIMI STYLE D | SILVIA | S15 | 21 | 1 |
3 | 99 | 中村 直樹 | TEAM VALINO × N-style | GR86 | ZN8 | 18 | 4 |
4 | 31 | 蕎麦切 広大 | SHIBATIRE RACING | Q60 | Q60 | 16 | 3 |
5 | 77 | 松山 北斗 | +LenoRacing watanabe | GR SUPRA | A90 | 13 | |
6 | 15 | 植尾 勝浩 | VALINO VAZESTRA | SILVIA | S15 | 12 | |
7 | 69 | 秋葉 瑠世 | Z CHALLENGER × BOOSTAR | SILVIA | S15 | 11 | |
8 | 66 | 藤野 秀之 | TEAM TOYO TIRES DRIFT | GR86 | ZN8 | 10 | |
9 | 12 | 久保川 澄花 | MUSEE PLATINUM DxD | 180SX | RPS13 | 8 | |
10 | 79 | 目桑 宏次郎 | TMS Racing Team G-meister | – | E92 | 7 | |
11 | 98 | ヴィトー 博貴 | DRIFT STAR Racing × RACING GEAR | SILVIA | PS13 | 6 | |
12 | 88 | 川畑 真人 | TEAM TOYO TIRES DRIFT | GR86 | ZN8 | 5 | |
13 | 11 | 村上 満 | Repair Create × 326power | GR86 | ZN8 | 4 | |
14 | 90 | 最上 弦毅 | ウエインズトヨタ神奈川 俺だっ!レーシング | GR SUPRA | A90 | 3 | |
15 | 75 | 畑中 夢斗 | Z CHALLENGER × BOOSTAR | CHASER | JZX100 | 2 | |
16 | 18 | 日比野 哲也 | SHIBATIRE RACING | GR86 | ZN8 | 1 |
第7戦 単走順位&ポイント
Pos. | No. | Driver | Team | Car | Model | Points |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 99 | 中村 直樹 | TEAM VALINO × N-style | GR86 | ZN8 | 20 |
2 | 31 | 蕎麦切 広大 | SHIBATIRE RACING | Q60 | Q60 | 16 |
3 | 46 | 末永 正雄 | D-MAX RACING TEAM | SILVIA | S15 | 15 |
4 | 2 | 田中 省己 | SHIBATIRE RACING SEIMI STYLE D | SILVIA | S15 | 14 |
5 | 77 | 松山 北斗 | +LenoRacing watanabe | GR SUPRA | A90 | 13 |
6 | 12 | 久保川 澄花 | MUSEE PLATINUM DxD | 180SX | RPS13 | 12 |
7 | 79 | 目桑 宏次郎 | TMS Racing Team G-meister | – | E92 | 11 |
8 | 15 | 植尾 勝浩 | VALINO VAZESTRA | SILVIA | S15 | 10 |
9 | 98 | ヴィトー 博貴 | DRIFT STAR Racing × RACING GEAR | SILVIA | PS13 | 8 |
10 | 69 | 秋葉 瑠世 | Z CHALLENGER × BOOSTAR | SILVIA | S15 | 7 |
11 | 66 | 藤野 秀之 | TEAM TOYO TIRES DRIFT | GR86 | ZN8 | 6 |
12 | 88 | 川畑 真人 | TEAM TOYO TIRES DRIFT | GR86 | ZN8 | 5 |
13 | 11 | 村上 満 | Repair Create × 326power | GR86 | ZN8 | 4 |
14 | 90 | 最上 弦毅 | ウエインズトヨタ神奈川 俺だっ!レーシング | GR SUPRA | A90 | 3 |
15 | 75 | 畑中 夢斗 | Z CHALLENGER × BOOSTAR | CHASER | JZX100 | 2 |
16 | 18 | 日比野 哲也 | SHIBATIRE RACING | GR86 | ZN8 | 1 |
第7戦 チーム順位&ポイント
Pos. | No. | Team | Driver | Points |
---|---|---|---|---|
1 | 46 | D-MAX RACING TEAM | 末永 正雄 | 26 |
2 | 2 | SHIBATIRE RACING SEIMI STYLE D | 田中 省己 | 20 |
3 | 99 | TEAM VALINO × N-STYLE | 中村 直樹 | 15 |
4 | 31 | SHIBATIRE RACING | 蕎麦切 広大 | 10 |
5 | 77 | +LenoRacing watanabe | 松山 北斗 | 6 |
6 | 15 | VALINO VAZESTRA | 植尾 勝浩 | 6 |
7 | 69 | Z CHALLENGER × BOOSTAR | 秋葉 瑠世 | 6 |
8 | 66 | TEAM TOYOTIRES DRIFT | 藤野 秀之 | 6 |
9 | 12 | MUSEE PLATINUM DxD | 久保川 澄花 | 3 |
10 | 79 | TMS Racing Team G-meister | 目桑 宏次郎 | 3 |
11 | 98 | DRIFT STAR Racing×RACING GEAR | ヴィトー 博貴 | 3 |
12 | 88 | TEAM TOYOTIRES DRIFT | 川畑 真人 | 3 |
13 | 11 | Repair Create×326power | 村上 満 | 3 |
14 | 90 | ウエインズトヨタ神奈川 俺だっ!レーシング | 最上 弦毅 | 3 |
15 | 75 | Z CHALLENGER × BOOSTAR | 畑中 夢斗 | 3 |
16 | 18 | SHIBATIRE RACING | 日比野 哲也 | 3 |