D1GP RD.4 筑波 詳細レポート

2024 GRAN TURISMO D1 GRAND PRIX SERIES RD.4 TSUKUBA
2024年グランツーリスモD1グランプリシリーズ第4戦 筑波
開催日:2024年6月30日(日)
会場:筑波サーキット
コースコンディション:ドライ
延動員数: 4,567名(3日間合計) 

齋藤太吾が2連勝を決めてシリーズをリード!


第4戦 単走決勝

Tanso 1st place
日比野 哲也
SHIBATA RACING TEAM
MOTUL GR86 SHIBATIRE 18 [ZN8]
Tanso 2nd place
齋藤 太吾
GR SUPRA [A90]
Tanso 3rd place
米内 寿斗
180SX [RPS13]

進化した振りと安定性で日比野が単走優勝

 グランツーリスモD1グランプリシリーズ第4戦は、第3戦の翌日におなじコースで開催された。曇り空の蒸し暑い天候だったが、ドライ路面で行われた。

 前日の第3戦がドライ路面ではほとんどぶっつけ本番だったこともあり、少し走り慣れてきた第4戦は走りのレベルが上がった。

 まずはAグループの藤野が1コーナー、ヘアピンへの振り出しの躍動性などで点を稼いで98.39点をマーク。トップに立つ。そして次のBグループでは日比野が1本目に98.02点を出すと、2本目には1コーナー進入での振りの鋭さやヘアピンでの角度などを増してきて99.39点をゲット。トップに立った。

 次のCグループでは、ルーキーの米内が1コーナー進入の角度変化と1コーナーでの角度、ヘアピン進入での角度変化等で点を稼ぎ98.42点を、齋藤(太)がS字やヘアピンでの角度などで点を稼いで98.61点をマークしたが日比野にはおよばない。

 その後Dグループでも日比野を上まわる得点は出ず、日比野が単走優勝を果たした。

 なお、前日に活躍した上野や村上は敗退となったいっぽう、前日単走で敗退したヴィトー、川畑、蕎麦切らが追走進出を果たした。

前日は単走優勝した中村だったが、1本目はゾーンを外し、2本目は後半で角度が不足し、高得点はならなかった。
S字やヘアピンでの角度が足りなかった松井は点が伸びず、2日連続での単走敗退となってしまった。
上野は1本目は1コーナーのゾーンを外し、2本目も1コーナーでトラックオフ。単走敗退となった。
DOSS点では高得点を出していた村上だが、ゾーン外しやコースリミット超過などでの減点が響いて単走敗退。
「特別狙ったわけではない」という山口だが単走敗退ながら173.27km/hで最速の車速を記録した。
昨年は1回も単走を通過できなかった田所だが、この日はS字やヘアピンの角度で点を稼ぎ2日連続で追走進出を果たした。
Pos.Gr.No.DriverCarBest score2nd score
1B18日比野 哲也ZN899.3998.02
2C87齋藤 太吾A9098.6196.53
3C47米内 寿斗RPS1398.4297.39
4B70横井 昌志S1598.3997.10
5A66藤野 秀之ZN898.1096.79
6D80田野 結希S1598.0696.69
7B77松山 北斗GZEA14H97.8890.35
8C2田中 省己S1597.8693.39
9A90山中 真生A9097.8465.77
10B98ヴィトー 博貴PS1397.8172.75
11A79目桑 宏次郎E9297.3279.64
12A88川畑 真人ZN897.2196.97
13D31蕎麦切 広大ZN897.1995.61
14C99中村 直樹PS1397.0496.45
15D43田所 義文AE8697.0292.15
16A27茂木 武士S1596.9683.48
▲追走トーナメント進出▲
17D95Daychapon ToyingcharoenS1596.9294.54
18B93加納 広貴S1596.7492.44
19C7松井 有紀夫FD3S96.5794.30
20A33石川 隼也ZN896.4895.71
21C78上野 高広GSC1095.9295.57
22B63Konpichit ToyingcharoenRPS1395.4194.15
23D23村上 満ZN895.1994.67
24D51岩井 照宜FC3S94.370.00
25D55松川 和也AE8594.3193.38
26B6内海 彰乃S1593.3791.39
27D75畑中 夢斗JZX10092.9470.55
28C16山口 孝二E9292.5959.44
29C11久保川 澄花RPS1383.2227.63
30B38斎藤 久史S1577.1070.47
31C89Lattapon KeawchinZN874.0873.72
32A84波紫 聖和ER3465.580.00
A10三好 隼人ZN8DNS
A56森 孝弘RPS13DNS
A9山本 航S15DNS
B24平山 敦ZN6DNS
B3野村 圭市ER34DNS
D30中田 哲郎JZX100DNS

第4戦 単走優勝

日比野 哲也

SHIBATA RACING TEAM
MOTUL GR86 SHIBATIRE 18 [ZN8]

 昨日はこのクルマでGTウイングがついた状態でドライの高速サーキットっていうのもはじめてで、グリップが高いってことに1日中悩まされてたんで、終わったあとにアラインメントをちょっとグリップしない方向にセット変更して。で、エア圧も今日の朝練で2種類ぐらい試して、いいほうを選んで本番走りました。そしたらうまくいった。1本目から98点とか出たんで、2本目はちょっと冒険しようと。1本目はまだ動かしかたをガマンしながら走ってたから、そこを思い切って向きを変えようって行ったらうまくいきました。

 (走る前からいい手応えにはなっていた?) 昨日より乗りやすいなって練習でわかってたんで、 そこはもう安心感が出てて。で、1本目置いてきても98点台出たから、置いてくるレベルがちょっと上がったから。じゃあ、攻めても応えてくれるかなっていうかんじでした。

 (2本目の満足度は?) チームにも無線で「99点出せるかも」っていって、うまく走れたんで。ただ「それでゾーンに入れられたらいいな」っていう、あそこだけちょっと厳しいから、 だから「そこで減点なかったら出ると思うよ」って話して行ったら、出せた。

 (単走優勝して) 何年ぶりか。ひさしぶりだよね。メカニックもいろいろとやってくれるし。チーム体制がいいんで、ようやく単走優勝で返せたかなってかんじですね。


第4戦 単走ダイジェスト


第4戦 追走トーナメント

Final Battle   
日比野 哲也 [ZN8] vs 齋藤 太吾 [A90]
距離感的にフルマークまではいかないものの、全域で近い距離のドリフトを見せつつ、ミスが少なかった齋藤が勝った。

強烈な寄せからのミスで日比野が齋藤に敗れる

 追走トーナメントは、途中わずかに降雨があったものの、路面が濡れるほどではなく、ドライ路面で競技が行われた。

 ベスト16はおもにランキング上位の選手が勝利する順当な展開だったが、藤野vs川畑のチームメイト対決は川畑が勝利。田野vs目桑という好カードは目桑がビタビタの追走を見せ、田野にはミスが出て目桑が勝った。ルーキーは3人がベスト16に入っていたが、ここで3人とも敗退してしまった。

 そしてベスト4に勝ち上がったのは日比野、川畑、齋藤(太)、中村というレジェンド級ドライバーばかりとなった。まずは日比野と川畑が対戦。川畑は後追いから近いドリフトを見せたが、やや走りが乱れてDOSS点が低くなってしまい点を稼げず、日比野が勝った。

 齋藤(太)vs中村は、1本目後追いの中村が1コーナーではビタビタの接近ドリフトを見せたが、S字で走りが乱れてしまい、DOSS点が稼げない。中村は2本目の先行もあまり高得点がとれず、齋藤が勝った。

 決勝は日比野vs齋藤。第2戦の決勝とおなじカードだが、第2戦では齋藤が出走できず日比野の不戦勝だったため、あらためて雌雄を決する機会となった。1本目は日比野が先行。齋藤は近いドリフトを見せるが、そのせいでS字区間で何度かまっすぐになってしまう。そして日比野はヘアピンでコースアウトと、両者ともにミスがありながら、齋藤が6.3ポイントのリードとなった。2本目は齋藤が先行。ストレートで真後ろにつけた日比野は当たるか当たらないかのギリギリの距離で振り返し、強烈な接近度で1コーナーをまわったが、その先ではやや離されてしまい逆転ならず。齋藤が2連勝となった。

Semi Final Battle
日比野 哲也 [ZN8] vs 川畑 真人 [ZN8]
川畑は後追いから近いドリフトを見せたが、S字区間でまっすぐになったことでDOSS点を大きく引かれて敗れた。
Semi Final Battle
齋藤 太吾 [A90] vs 中村 直樹 [PS13]
ビタビタの寄せを狙いつつミスもした中村に、近さはほどほどだがミスが少なかった齋藤が勝った。
Pick Up Battle
藤野 秀之 [ZN8] vs 川畑 真人 [ZN8]
きれいな走りで強烈な接近ドリフトを決めた川畑に対し、藤野は少し離されてしまい、川畑が勝った。
Pick Up Battle
田野 結希 [S15] vs 目桑 宏次郎 [E92]
田野は2本目の後追い時に1コーナーで飛び出してしまい、大きく後れをとって目桑が勝った。
Pick Up Battle
横井 昌志 [S15] vs 川畑 真人 [ZN8]
横井はタイミングをあわせた振りで近いドリフトを見せたが、ヘアピンでコースアウトし、川畑が勝った。
Pick Up Battle
日比野 哲也 [ZN8] vs 田中省己 [S15]
再戦にもつれたこの戦いは、田中が後追い時にS字の前半でスピンをしてしまって決着がついた。

第4戦 追走ダイジェスト


第4戦 優勝

齋藤 太吾

FAT FIVE RACING
GR SUPRA [A90]

 (昨日勝って、今日の自信は?) 全然なかったです。とくにずっと自信もないんですけど、とりあえずミスしないようにと。まぁ、めいっぱいやりながらミスしないような走りを心がけていました。

 (ミスしない走りが高いレベルでできてる?) 昔よりはちょっとミスをしない方向に振ってる。昔はもうちょっとやりすぎちゃってることが多くて、なんか起きちゃってたんで、 もうちょっと安全方向に寄せました。

 (単走も昨日より順位が高かったが) 単走もなんかうまくいったんで……調子いい時はなんかぜんぶうまくいくような。あとは追走の後追いもいいかんじで走れてたんで、 それはプッシュはしながら、先行ではミスしないようにと思って走ってました。

 (決勝はけっこう攻めた?) 決勝なんで、それなりに寄せて。で、最後のコーナーで日比野さんがコースオフして。ま、手前で僕もマイナス5取られて……ちょっとあそこむずかしいですね。やっぱりクルマがどうしても起きてきちゃうんで、気を付けてたけど、やっぱ起きちゃいました。

 (決勝の先行は) 先行はとにかくいつも通りミスしないで力みすぎないように走って。あとはもう日比野さんしだいで。それが日比野さんもそんなにいい走りができなかったみたいで。でも、今回のコンセプトはとにかく「ミスをしない」だったんで、予定通りです。

 (今年はそんなかんじで?) でも、あんまり考えすぎないように。まだはじまったばっかなんで。

 (過去にチャンピオンとったときとくらべて今年のかんじは?) わかんない。なんか流れがいいときは何やってもうまくいくし、ダメなときは何やってもうまくいかないんで、 今は流れがいいのかなと思うんすけど。これがどっかで変わっちゃわないように……。

 (でも2連勝して) 土日優勝ははじめてなんで。ここに来て土日優勝できるとは思ってなかったんで嬉しいです。


第4戦 2位

日比野 哲也
SHIBATA RACING TEAM

第4戦 3位

川畑 真人
TEAM TOYO TIRES DRIFT 

第4戦 優勝チーム

FAT FIVE RACING

第4戦 ベストメンテナンス

TEAM TOYO TIRES DRIFT

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第4戦 最終順位&ポイント

Pos.No.DriverTeamCarModelTsuiso PointsTanso Points
187齋藤 太吾FAT FIVE RACINGGR SUPRAA90253
218日比野 哲也SHIBATA RACING TEAMGR86ZN8214
388川畑 真人TEAM TOYO TIRES DRIFT GR86ZN818 
499中村 直樹TEAM VALINO × N-STYLESILVIAPS1316 
570横井 昌志TEAM D-MAX RACINGSILVIAS15131
62田中 省己SEIMI STYLE SHIBATIRE DRIFTSILVIAS1512 
798ヴィトー 博貴DRIFT STAR RacingSILVIAPS1311 
879目桑 宏次郎TOP Team G-meisterE920 
947米内 寿斗GP SPORTS × GreenTop180SXRPS1382
1066藤野 秀之TEAM TOYO TIRES DRIFTGR86ZN87 
1180田野 結希TEAM D-MAX RACINGSILVIAS156 
1277松山 北斗TEAM TOYO TIRES DRIFT 2GR COROLLAGZEA14H5 
1390山中 真生ウエインズトヨタ神奈川 × 俺だっ!レーシングGR SUPRAA904 
1431蕎麦切 広大SHIBATA RACING TEAMGR86ZN83 
1543田所 義文レーシングサービス ワタナベTRUENOAE862 
1627茂木 武士27WORKSSILVIAS151 

第4戦 単走順位&ポイント

Pos.No.DriverTeamCarModelPoints
118日比野 哲也SHIBATA RACING TEAMGR86ZN820
287齋藤 太吾FAT FIVE RACINGGR SUPRAA9016
347米内 寿斗GP SPORTS × GreenTop180SXRPS1315
470横井 昌志TEAM D-MAX RACINGSILVIAS1514
566藤野 秀之TEAM TOYO TIRES DRIFTGR86ZN813
680田野 結希TEAM D-MAX RACINGSILVIAS1512
777松山 北斗TEAM TOYO TIRES DRIFT 2GR COROLLAGZEA14H11
82田中 省己SEIMI STYLE SHIBATIRE DRIFTSILVIAS1510
990山中 真生ウエインズトヨタ神奈川 × 俺だっ!レーシングGR SUPRAA908
1098ヴィトー 博貴DRIFT STAR RacingSILVIAPS137
1179目桑 宏次郎TOP Team G-meisterE920
1288川畑 真人TEAM TOYO TIRES DRIFTGR86ZN85
1331蕎麦切 広大SHIBATA RACING TEAMGR86ZN84
1499中村 直樹TEAM VALINO × N-STYLESILVIAPS133
1543田所 義文レーシングサービス ワタナベTRUENOAE862
1627茂木 武士27WORKSSILVIAS151

第4戦 チーム順位&ポイント

Pos.No.TeamDriverPoints
187FAT FIVE RACING齋藤 太吾26
218SHIBATA RACING TEAM日比野 哲也20
388TEAM TOYO TIRES DRIFT川畑 真人15
499TEAM VALINO × N-STYLE中村 直樹10
570TEAM D-MAX RACING横井 昌志6
62SEIMI STYLE SHIBATIRE DRIFT田中 省己6
798DRIFT STAR Racingヴィトー 博貴6
879TOP Team G-meister目桑 宏次郎0
947GP SPORTS × GreenTop米内 寿斗3
1066TEAM TOYO TIRES DRIFT藤野 秀之3
1180TEAM D-MAX RACING田野 結希3
1277TEAM TOYO TIRES DRIFT 2松山 北斗3
1390ウエインズトヨタ神奈川 × 俺だっ!レーシング山中 真生3
1431SHIBATA RACING TEAM蕎麦切 広大3
1543レーシングサービス ワタナベ田所 義文3
162727WORKS茂木 武士3

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