ついにワイヤー式から油圧式に変更!
D1GPファンなら筑波ラウンドで横井選手がついに油圧サイドを導入したことを知っているだろう。Xの「D1GP裏情報」でも書かれていたし、配信MCも言及していたからね。
ドリフト歴の長い彼は「追走ではドライバーの反応が命。慣れ親しんできたワイヤー式がベスト」との考えでいまや彼以外の選手すべては採用している油圧式を頑なに拒んできたんだけど、今年から履いているトーヨーのR888RDのグリップが強烈なのか持論を曲げざるを得なくなったそうな。これですべての参加車両が油圧式となった。横井シルビアのリヤブレーキキャリパーはR32純正の対向ピストンを2コ装備。ひとつが油圧サイド用だ。
筑波入りしてはじめて使ったそうで、練習走行後にその感想を聞いたら「手の動きに迷いが出て5回はミスった」と苦笑いしていたけど、そこは達人、すぐに慣れたようで第3戦は単走4位、追走7位。翌日の第4戦では単走4位、追走5位と初油圧サイドをかんじさせない好成績だったのはご存知のとおりだ。
ワイパースイッチは純正だった!
横井選手の写真をアップするついでにさらなる裏情報を補足。
まず、赤丸のワイパーレバーに注目だ。いまどきのD1GPマシンのほとんどは電装系を作り直してコントロールスイッチも専用パネルにまとめているんだけど、横井シルビアの場合、ワイパースイッチだけは純正のまま(ウインカーは黄丸)。レーシングマシンの内装にミスマッチなのが逆に親しみわいちゃうでしょ? ちなみに横井くんの初号機(2018年チャンピオンマシン)もワイパースイッチは純正のままだ。新規に作るより純正の機能のほうが優れているという判断だろうか。
ヘルメットにも注目!
もうひとつはヘルメット。横井選手はほとんどの選手が使うアライのGP-6SではなくGP-5Xをチョイスしているんだ。その理由はアイホール開口部の大きさ。バイク出身なので慣れた視界だし、レースとちがいドリフトでは追走に有利との判断だ。GP-5XはGP-6Sより1.5倍くらい視界が広いんだよね。おなじチームの田野選手はGP-6S(比較写真の左)なので比較写真を見てもらうと一目瞭然でしょ。