D1LT RD.2 日光 詳細レポート

2025 D1 LIGHTS SERIES RD.2 NIKKO
2025年D1ライツシリーズ第2戦日光
開催日:2025年4月6日(日)
会場:日光サーキット
司会進行&実況:鈴木学/駒崎亮介
審判員:神本寿/春山隆/古口美範
コースコンディション:ドライ→ウェット→ドライ

2日連続決勝進出の西山を倒した最上が優勝!


第2戦 単走

Tanso 1st place
瀬戸 大輔
HOUSEINNOVATION Racing
HOUSEINNOVATION SILVIA S15 [S15]
単走優勝の瀬戸は、まだ探っている部分がありそうではあったが、振ってからアクセルの踏み込みが早く、高得点を獲得した。
Tanso 2nd place
中村 大介
180SX [RPS13]
Tanso 3rd place
最上 弦毅
180SX [RPS13]

バックストレートでも振って飛び込め!

 第2戦は、第1戦の翌日に、おなじ日光サーキットで開催された。第1戦はバックストーレート後半からのスタートだったが、第2戦ではスタート位置がバックストレート前半に移され、バックストレートから10コーナーにもしっかり振り出して進入することが求められるとともに、その振り出し位置付近のアウト側に通過指定ゾーンが追加された。

 その後はフィニッシュまで第1戦とおなじ競技区間となるため、ストレートからの進入は、10コーナーと1コーナーの2ヶ所となり、ドライバーにとってはより集中力が求められるコース設定となった。

 競技区間が長くなったせいかミスも多く、点が低かった選手は大きな減点を受けた選手だった。またボーダー近辺は10コーナーと1コーナーの両方で高得点はとれず、どちらかの進入が甘くなった選手が多かった。とくにバックストレートから10コーナーへの進入でしっかり角度をつけきれずタテビキのようなドリフトで点を落とした選手は多かった。

 そのなかで瀬戸は、10コーナーへの進入もまずまず決め、1コーナーはしっかり振り出して2、3コーナーへとつなげて単走優勝を果たした。

 いっぽうベテランの古賀が2戦連続で敗退したほか、このコースで優勝経験もある伊藤(満)が、バックストレートのライン取りで減点されて敗退した。

Pos.No.DriverCarBest score2nd score
19瀬戸 大輔S1598.3595.80
279中村 大介RPS1398.1096.00
336最上 弦毅RPS1397.8596.90
422栁 和孝S1497.8575.00
532伊藤 充輝S1597.5095.10
699阿久澤 一幸ZN697.2596.75
733辻 紳護武C3397.2594.00
859西山 大貴S1596.9595.65
949田中 光ER3496.8594.75
1031吉村 旭人A3196.7092.60
1188平田 健介S1596.7027.50
1270中川 尚隆S1596.5570.00
1317佐藤 拓巳JZX10096.5091.25
1441植村 真一JZX10096.4595.00
1527Date AndrewFD3S96.2594.85
1698安藤 塁S1596.1594.60
▲ 追走トーナメント 進出 ▲
1719浅野 潤一PS1396.1594.25
1865安藤 直輝C3395.9076.00
1921筒井 陽平JZX10095.8095.20
2066北澤 淳JZX9095.7594.60
2156古賀 誠進RPS1395.6021.00
2290伊藤 満紀JZX9095.5594.50
2389前川 祐樹S1595.4076.50
2477玉川 艶哉JZZ3095.2595.00
2551五十嵐 剛S1595.1094.85
2644須黒 典高S1495.1094.85
2778勝俣 駿太S1495.0094.50
2828Krupenkin AleksandrS1594.8093.45
2955吉田 紘祐FD3S94.7593.10
3040奥茂 祐真PS1394.7586.85
3158谷本 真人S1494.6572.50
3264森 孝弘ZN694.5094.50
3326熊谷 圭一郎RPS1394.4594.40
3411石塚 進一ECR3394.3581.00
3592大島 挙一S1594.2593.75
3637Casey DhnaramPS1394.2573.50
375小紫 知慧ZN694.2564.00
3880Jin TaewookBK94.1089.00
3929粟野 如月RPS1393.9091.75
403三品 和希RPS1393.8525.25
4124田山 ジュンJZZ3193.5573.75
4254木暮 博亮JZX10075.5013.50
4348野口 英譲S1473.0073.00
4486近藤 善道AE8673.00DNS
4576影山 忠則S1466.0061.50
467髙野 直樹JZX10010.00DNS
16柳 晃司S15DNS
68谷 光一S13DNS
95篠内 秀一S15RETIRE
69中村 健一RPS13RETIRE

第2戦 単走優勝

瀬戸 大輔

HOUSEINNOVATION Racing
HOUSEINNOVATION SILVIA S15 [S15]

 まず、めちゃくちゃクルマはいいです。横井さんに2.2Lシーケンシャル……もう最高のパッケージを用意していただいてレンタルさせていただいてるんで、そこはきちんと結果を出さないといけないチーム体制もあるんで、正直めちゃくちゃ緊張して、本当にもうバクバクでした。昨日はウォーミングアップのときにパイロン飛ばしをしてしまって、それでメンタルがやられてしまって、ちょっと恥ずかしい話ですけどシフトダウンできなくて……手が動かなかったです。

 (練習からの仕上がりは)3月3日に田中省己大先生師匠に一緒に日光に来ていただいて、いろいろ教えていただいて、あと現地では横井さんだったりスポッターしてもらってるモンパワーのモンさんとかメカニックのみなさんといろいろクルマのセットとか……ちょっと今日は大幅に変えて、どちらかというとカンタンに振り出せるような、車速をちょっと落とすかんじなんすけど、そういう仕様に変えて、乗りやすくなったんで、決まってよかったな、というのが率直なかんじです。

 ただ、本番は正直あんまりわからなくて、もうそれぐらい緊張しててまわりが見えなくなるぐらいやったんで、とりあえず結果出せてよかったです。

 (とくに気をつけたことは?)日光は進入の段差が2段階あるんで、そこをうまくクリアしようと。

 (単走優勝して、いまの心境は)もう本当にいろんなスポンサーのかたにもやっていただいたりしてるんで、もう本当に感謝の気持ちとプレッシャー両方あるなかでですね、とにかく本当にありがとうございますといいたいところなんですけど、まだ追走が残ってるんで。ぼくはシリーズチャンピオンを目指してやっていこうと思ってるんですけど、そもそも初優勝がまだなんで、そこをまず本気で狙っていこうと思ってます。


第2戦 追走トーナメント

Final Battle
西山 大貴 SILVIA [S15] vs 最上 弦毅 180SX [RPS13]
粗さもあったものの、おたがいに接近ドリフトを見せた決勝。最後は西山のマシントラブルで決着がついた。

西山の2連勝ならず最上が3年ぶりの優勝

 このラウンドも3名の選手が追走初進出となったがいずれもベスト16で敗れた。ベスト16では、追走初進出の伊藤(充)を中川が破り、昭和の4ドアセダン対決で、ローレルの辻をセフィーロの吉村が倒したほかは、単走で上位だった選手が順当に勝ち上がった。なお、前日の準優勝者の植村は、先行でも後追いでも質の高い走りをした最上に敗れた。

 ベスト4に勝ち上がったのは、西山、中川、吉村、最上。準決勝ではまず西山と中川が対戦した。おたがいに攻めの走りを見せて再戦にもつれこんだ結果、再戦でも両者ともに近いドリフトを見せたが、西山の後追いのほうが精度が高かったことや、中川にラインカットのミスがあったことなどから西山が勝利。2日連続での決勝進出を決めた。

 準決勝もうひとつの対戦は吉村vs最上。ここではいまひとついい追走ができなかった最上だが、吉村にミスが出たこともあって勝利した。

 決勝は西山vs最上。おたがいに近いドリフトを見せ、またミスもあって2本では決着がつかず、勝負は再戦にもつれこむ。その1本目、後追いの最上が近い距離で審判席前に飛び込んだところ、西山が加速できず、最上が追突してしまう。このとき西山はミッショントラブルを起こしており、これによって2本目はリタイヤ。最上の2022シーズン以来となる優勝が決まった。


第2戦 優勝

最上 弦毅

MCR Factory SHIBATIRE D-MAX
MCR Factory 180SX [RPS13]

 2023年にD1GPに出さしてもらって、まぁ、うまく走れず結果的には1年で終わってしまったんですけど、翌年1年は自分のクルマも壊れてたんで、それを修理しながら、チームメイトの中川くんのサポートにまわって。でも、やっぱり自分の目標は、D1GPで活躍することなので、今年は2022年に取れてなかったシリーズチャンピオンを取りに戻ってきたというかんじです。

 クルマは前にライツに出ていたときと、仕様はほぼほぼ一緒で箱替え……オフシーズン走ってたときにもうけっこうぐっしゃりいってて全損みたいなかんじだったんで。それでパッケージは一緒なんですけど、今回シーケンシャルドグミッションと、あとタイヤがシバタイヤさんがサポートしてくれて、シバタイヤさんはグリップコントロール性がすごいよくて、ドグミッションと合わせてクルマがめちゃくちゃ速くなったんで、今日はクルマに助けられたかなっていうかんじですね。

 (以前参加していたときと心境のちがいはある?)前はつねにチャレンジャーっていうかんじだったんですけど、今年は出るからにはもうチャンピオンしかないんで、GP出たのもあって、勝たなきゃいけないっていうプレッシャーで、第1戦はちょっとガチガチになって、追走とかは変なミスしちゃったんですけど、昨日追走上がってライツのかんじもわかって、今日はちょっと落ち着いて走れたので、それがミスの少なさにつながったのかなと思います。

 ただ、上手い選手はいっぱいいるんで、自分が一番上手いなんて思ってないんで、つねに挑む姿勢を忘れずに、つねにその対戦ひとつずつ確実に自分のできる最大限のパフォーマンスをするっていうかんじを意識して、今年は走ってます。

 (決勝は)西山選手もドリフト中の旋回が速いんで、ぼくも合わせて入ってったところで、西山選手が加速できずに、ぼくも止めきれずにぶつかったっていうかんじですね。

 (優勝して、いまの心境は)いやもう最高の気分です。本当にほっとしました。うれしいです。


第2戦 2位

西山 大貴

SAMMIT ORIGIN Labo. VL BOOSTAR
★ majikiteru S15 ★ [S15]

 最後は、ミッションの2速がロックしちゃって。でも思いっきりバーンって入れた衝撃でシフトノブも折れちゃって……ていうかんじでした。シフトノブはストレートで折れちゃってて、なんとかがんばってってやったんですけど……。

 (2日連続で決勝まで行ったが)なんか自分の想像よりはよかったです。でもほんと今年は……最後ちょっと壊れちゃったんですけど、でもしっかり直してくれる仲間とか体制だったりとか、ちょっとずつではあるんですけど、重ねてきてるものがあるので、そういうところは自分たちの強みだからしっかり……やっと2025年で見せれるものがひとつあるんじゃないかなって思ってます。


第2戦 3位

吉村 旭人

Racing Team AIROU VEHIQL VL
AIROU VEHIQL VL A31 [A31]

 (今日の結果に関しては)もちろん地元の先輩の最上くんに負けたのが悔しいですけど、本当に今回、ヴィエクールレーシングさんにお世話になってほぼシェイクダウンで今回来てるんですよ。なんなら2年半前にセフィーロからS15に変えて、また今回セフィーロにもどしてきたんで、それでこの結果を取れたことでこれも自信になりまして、セフィーロ乗りとして、これからももうちょっと上を目指していけるかなと自信になりました。

 (今日の敗因は?)減点もありましたし、あとはやっぱり詰めが甘い。それがやっぱり最上くんのほうが一歩上手だったかなってかんじですね。これからまたそのへんをね、向上していければなと思います。


第2戦 最終順位&ポイント

Pos.No.DriverTeamCarModelPoints
136最上 弦毅MCR Factory SHIBATIRE D-MAX180SXRPS1325
259西山 大貴SAMMIT ORIGIN Labo. VL BOOSTARSILVIAS1521
331吉村 旭人Racing Team AIROU VEHIQL VLCEFIROA3118
470中川 尚隆MCR Factory SHIBATIRE D-MAXSILVIAS1516
59瀬戸 大輔HOUSEINOVATION RacingSILVIAS1513
679中村 大介WISTERIA 中村屋 WONDER saito VL180SXRPS1312
722栁 和孝SIM support SPARKSILVIAS1411
899阿久澤 一幸サンダーお兄さんレーシング86ZN610
932伊藤 充輝TEAM miyaseimitsuSILVIAS158
1033辻 紳護武ぷらいべーとわーくす 踏っ派LAURELC337
1149田中 光俺様STYLESKYLINEER346
1288平田 健介Mercury KawasakiSILVIAS155
1317佐藤 拓巳Team Fantastics × 阿部商会 × GT RADIALMARKⅡJZX1004
1441植村 真一Team Ito Auto UemuraSangyoCHASERJZX1003
1527Date AndrewDefy AutoRX-7FD3S2
1698安藤 塁Team ATTESA ND-VictorySILVIAS151

第2戦 単走順位&ポイント

Pos.No.DriverTeamCarModelPoints
19瀬戸 大輔HOUSEINOVATION RacingSILVIAS1520
279中村 大介WISTERIA 中村屋 WONDER saito VL180SXRPS1316
336最上 弦毅MCR Factory SHIBATIRE D-MAX180SXRPS1315
422栁 和孝SIM support SPARKSILVIAS1414
532伊藤 充輝TEAM miyaseimitsuSILVIAS1513
699阿久澤 一幸サンダーお兄さんレーシング86ZN612
733辻 紳護武ぷらいべーとわーくす 踏っ派LAURELC3311
859西山 大貴SAMMIT ORIGIN Labo. VL BOOSTARSILVIAS1510
949田中 光俺様STYLESKYLINEER348
1031吉村 旭人Racing Team AIROU VEHIQL VLCEFIROA317
1188平田 健介Mercury KawasakiSILVIAS156
1270中川 尚隆MCR Factory SHIBATIRE D-MAXSILVIAS155
1317佐藤 拓巳Team Fantastics × 阿部商会 × GT RADIALMARKⅡJZX1004
1441植村 真一Team Ito Auto UemuraSangyoCHASERJZX1003
1527Date AndrewDefy AutoRX-7FD3S2
1698安藤 塁Team ATTESA ND-VictorySILVIAS151

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