2025 D1 LIGHTS SERIES RD.1 NIKKO
2025年D1ライツシリーズ第1戦日光
開催日:2025年4月5日(土)
会場:日光サーキット
司会&実況&解説:鈴木学/駒崎亮介
審判員:神本寿/春山隆/古口美範
コースコンディション:ドライ
目次
決勝はトラブルで決着して西山が初優勝!


第1戦 単走

栁 和孝
SIM support SPARK
SPARK S14 [S14]
1位の栁は、1本目にまずまずの点数を出していたことで、2本目は思い切った走りにチャレンジして成功させた。

最上 弦毅
180SX [RPS13]

植村 真一
CHASER [JZX100]
ゾーンを確実にとっていけ!
開幕戦の舞台は昨年につづき、2年連続で日光サーキット。競技区間は、バックストレートの後半からスタートして、4コーナーを立ち上がったところまでだ。
そして、通過指定ゾーンは前年度から増えて、最終コーナーのひとつ前のコーナーのアウト側、最終コーナー立ち上がりのアウト側、1コーナーに向けて振り出す地点のアウト側、そして1コーナー奥(審判席前)のアウト側と、計4箇所に設定された。
メインの飛び込みである1コーナー進入は全般的に質が高く、キレのある振りを見せた選手も多かったが、通過指定ゾーンが増えたことで、ゾーンはずしやコース外へのはみ出しの減点が多く、スピードやリズムはよくても、減点によって点が伸びない選手もいた。
そのなかで、栁(和)は、高い車速と鋭い振りからアクセルを入れるタイミングも早く、減点も受けない走りで単走優勝を果たした。
いっぽう上位選手では「タイヤを食わせすぎて、組み立てもよくなかった」という中川、「自分のミスだけです。練習はできていたけど、本番は欲が出ちゃってメンタルにやられた」という古賀らが敗退した。
Pos. | No. | Driver | Car | Best score | 2nd score |
---|---|---|---|---|---|
1 | 22 | 栁 和孝 | S14 | 99.10 | 97.95 |
2 | 36 | 最上 弦毅 | RPS13 | 98.35 | 97.25 |
3 | 41 | 植村 真一 | JZX100 | 98.25 | 96.30 |
4 | 59 | 西山 大貴 | S15 | 98.00 | 73.00 |
5 | 65 | 安藤 直輝 | C33 | 97.90 | 97.05 |
6 | 92 | 大島 挙一 | S15 | 97.85 | 96.85 |
7 | 17 | 佐藤 拓巳 | JZX100 | 97.85 | 94.50 |
8 | 89 | 前川 祐樹 | S15 | 97.75 | 96.65 |
9 | 16 | 柳 晃司 | S15 | 97.65 | 95.10 |
10 | 33 | 辻 紳護武 | C33 | 97.60 | 96.50 |
11 | 86 | 近藤 善道 | AE86 | 97.60 | 95.85 |
12 | 55 | 吉田 紘祐 | FD3S | 97.35 | 96.75 |
13 | 32 | 伊藤 充輝 | S15 | 97.25 | 97.10 |
14 | 90 | 伊藤 満紀 | JZX90 | 97.25 | 95.35 |
15 | 79 | 中村 大介 | RPS13 | 97.25 | 21.00 |
16 | 19 | 浅野 潤一 | PS13 | 97.15 | 96.30 |
▲ 追走トーナメント 進出 ▲ | |||||
17 | 98 | 安藤 塁 | S15 | 97.10 | 54.50 |
18 | 51 | 五十嵐 剛 | S15 | 97.00 | 96.90 |
19 | 21 | 筒井 陽平 | JZX100 | 97.00 | 47.00 |
20 | 78 | 勝俣 駿太 | S14 | 96.95 | 95.60 |
21 | 3 | 三品 和希 | RPS13 | 96.90 | 93.50 |
22 | 66 | 北澤 淳 | JZX90 | 96.75 | 96.10 |
23 | 68 | 谷 光一 | S13 | 96.75 | 95.25 |
24 | 70 | 中川 尚隆 | S15 | 96.60 | 96.30 |
25 | 40 | 奥茂 祐真 | PS13 | 96.60 | 96.00 |
26 | 11 | 石塚 進一 | ECR33 | 96.50 | 96.35 |
27 | 44 | 須黒 典高 | S14 | 96.35 | 95.50 |
28 | 56 | 古賀 誠進 | RPS13 | 96.35 | 95.00 |
29 | 99 | 阿久澤 一幸 | ZN6 | 96.25 | 55.00 |
30 | 24 | 田山 ジュン | JZZ31 | 95.95 | 94.25 |
31 | 29 | 粟野 如月 | RPS13 | 95.95 | 81.25 |
32 | 27 | Date Andrew | FD3S | 95.90 | 57.00 |
33 | 88 | 平田 健介 | S15 | 95.85 | 95.60 |
34 | 37 | Casey Dhnaram | PS13 | 95.75 | 94.75 |
35 | 58 | 谷本 真人 | S14 | 95.75 | 54.00 |
36 | 77 | 玉川 艶哉 | JZZ30 | 95.65 | 92.90 |
37 | 76 | 影山 忠則 | S14 | 95.60 | 53.25 |
38 | 5 | 小紫 知慧 | ZN6 | 95.40 | 94.15 |
39 | 26 | 熊谷 圭一郎 | RPS13 | 95.35 | 95.10 |
40 | 31 | 吉村 旭人 | A31 | 95.00 | 55.00 |
41 | 64 | 森 孝弘 | ZN6 | 94.90 | 55.00 |
42 | 54 | 木暮 博亮 | JZX100 | 94.75 | 94.60 |
43 | 28 | Krupenkin Aleksandr | S15 | 94.75 | 67.00 |
44 | 80 | Jin Taewook | BK | 92.75 | 56.00 |
45 | 7 | 髙野 直樹 | JZX100 | 80.35 | DNS |
46 | 9 | 瀬戸 大輔 | S15 | 79.75 | 54.50 |
47 | 48 | 野口 英譲 | S14 | 65.25 | 55.50 |
– | 49 | 田中 光 | ER34 | DNS | |
– | 95 | 篠内 秀一 | S15 | RETIRE | |
– | 69 | 中村 健一 | RPS13 | RETIRE |
第1戦 単走優勝

栁 和孝
SIM support SPARK
SPARK S14 [S14]
去年とはクルマごとちがうんです。すべて。外装はいっしょなんですけど、エンジンからミッションからぜんぶ換えて。で、できたのが日光出発の前日。なので、ほぼシェイクダウンで、昨日までぜんぜん乗れなくて、昨日も壊れてて、で、横井さんとかに部品貸してもらったり、あと、今回ウィステリアの藤野さんにエンジンとか作ってもらって、で、ようやく乗れるようになってきて。
ただ、まだ仕上がりはよくなくて。練習ではちょっとケツ食わせすぎて、トラクションかけすぎて。でも、もう単走なんで、トラクション抜こうっていうことで、単走のみのセッティングで勝負しました。
で、今日ボーダーがそんなに高くなかったっていうところで、開幕戦なんで予選は絶対通ろうと思ってて、1本目はとりあえず、97点半ば目指そうみたいなかんじだったんで、1本目終わった時点でたぶん4位ぐらいだったのかな。じゃあもう2本目は死ぬ気で行きます! みたいなかんじで行ったら、ドンピシャでした。2本目に重視したのは振り。とにかくぼくは振り重視でずっとやってきたんで、それを意識して、そしたらもうドンピシャでハマってよかったです。
ただ、クルマのポテンシャルとしてまだ仕上がってない部分があるんで……まだエンジンのセッティングとかも完璧じゃないんですよ、時間がなくて。だから、そういうところを詰めれば今シーズンはほんとにいいとこに行けるんじゃないかなと思ってます。
第1戦 追走トーナメント

西山 大貴 [S15] vs 植村 真一 [JZX100]
植村は2本ともスタートからしばらくは加速できるものの、コーナーで吹けなくなるというガス欠が疑われる症状で決勝をまともに走れず、西山が勝利した。


植村の痛恨のトラブルで西山が優勝
開幕戦ということもあって、4名の選手が初の追走トーナメント進出となっていた。そのうち、前川と佐藤が安定した走りを見せてベスト8に勝ち上がった。また、優勝経験があるベテラン同士の最上vs中村(大)の対戦は、最上がいい後追いを見せて勝利した。チームメイト対決の植村vs伊藤の対戦は、伊藤の大きなミスで、植村が勝った。
ベスト8では最上が後追い時に近いドリフトを見せたものの、審判席前でドリフトが戻る大きなミスをして佐藤に敗北。ベスト4には、浅野、西山、佐藤、植村が入った。
準決勝。再戦にもつれこんだ浅野vs西山の対戦は、まず浅野が先行時に審判席前で飛び出してしまい、2本目はマシントラブルでドリフトできず、西山が勝った。佐藤vs植村の対戦は、2本目後追いの佐藤が最終コーナー手前で植村をプッシュしてしまい、植村の勝ちとなった。
決勝は西山vs植村。どちらが勝っても初優勝だ。1本目は西山が先行でスタート。ところが、最終コーナー途中で植村が加速できなくなりほぼドリフト不能に。植村は2本目も出走したが、やはりおなじ場所でエンジンが吹けなくなり、まともに走れず、西山の初優勝が決まった。

第1戦 優勝

西山 大貴
SAMMIT ORIGIN Labo. VL BOOSTAR
★ majikiteru S15 ★ [S15]
正直、予算とかいろんなことを含めて今年無理だったらもう1回ストップしようかな、と。いままで本当いろんなひとが助けてくれて、こうやっていろいろやらせてもらってきたけど、今年はいろんなものの値段が上がったりとか、まわりのレベルとか、本当不安だったんですけど、でもやってきたことはもうここまでだから、逆に今日はいままで積み立ててきたことをやるしかないと思ってたんで、よかったです。本当にラッキーでした。
(練習の手応えは)ちょっと減衰とかを変えるぐらいでクルマはもうノントラブルで。このエンジンも、ヤシオの岡村さんに教えてもらいながら自分で組んだやつで。ドリフトやりながら自分で覚えて、それを先輩とか友達とかと一緒にやっていきたいっていうのがぼくの夢だったんで、そういう意味では今日本当やっと第一歩いけたかなっていう確信には繋がりました。
(追走では)正直けっこう感触よかったです。じつはホイール難民で、ホイールが全然なくて、10.5Jから本番は9.5Jに変えたんですよね。そうするとけっこう細くなっちゃうから、トラクションっていうか、まわりがよくないのかなって思ってたら、逆にちょっとショルダーが狭くなったせいかはわからないんですけど、まわしやすくなって、逆にいいように後追いでは乗れるようになったり、すごい発見でスタートできたっていうのが正直なところですね。
(初優勝できた心境は)もう本当、いままで壊れ続けてきたんで、まずそういう迷惑かけてきたひとたち、助けてくれたひとたちに感謝をちゃんと伝えたいのと、この1年をやっとスタートできたので残りもしっかりできるように。ぼく自身も将来海外でドリフトしたいっていうのが夢なので、しっかりその夢に一歩ずつ近づいていこうと思ってます。
第1戦 2位

植村 真一
Team Ito Auto UemuraSangyo
Ito Auto 41Style Chaser [JZX100]
(結果に関しては)うれしくて悔しいです。今回、公式練習は金曜日走れなかったんですけど、落ち着いて組み立ててやれたのがよかったかなと思います。最後はちょっとガス欠症状かなって。もう途中で回転が下がって。吹けなくなって。スタートはできるんですけど、コーナーのところでぜんぶ回転が落ちちゃったのでガス欠症状かなと。
今年の目標がGPライセンスを取るっていうことだったんですけど、今日は伊藤社長をはじめ順番に勝てて、それがよかったですね。それで落ち着いて走れました。伊藤社長のおかげです。マンキさんありがとう。
第1戦 3位

佐藤 拓巳
Team Fantastics × 阿部商会 × GT RADIAL
JZX100 MARKII [JZX100]
(3位という結果に関して)もう素直にうれしいんですけど、準決勝で自分のミスで当ててしまって、それで負けてしまったんで、そこは本当悔しいところです。最終の出口でやりすぎちゃって、ぶつけちゃってそれで負けてしまったんで……ちょっと気合い入れすぎて、ついて行こうと思ったら、入りすぎちゃって、引けなくてぶつけちゃいました。
(3位に入って自信につながった?)そうですね。そして今年から阿部商会さんていう企業様からサポートしていただいて、このGTラジアルっていうタイヤを履かせていただいて、ライツ参戦のなかでだれも履いてないタイヤでこうやって3位っていう結果がついてきてくれたんで、GTラジアルがいいタイヤだなって本当にあらためて実感しました。
(今季ここからの目標は?)GP権利取得っていう目標だったんですけど、今日3位になったので、このままシリーズ争い、シリーズチャンピオンを目指してがんばります!
第1戦 最終順位&ポイント
Pos. | No. | Driver | Team | Car | Model | Points |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 59 | 西山 大貴 | SAMMIT ORIGIN Labo. VL BOOSTAR | SILVIA | S15 | 25 |
2 | 41 | 植村 真一 | Team Ito Auto UemuraSangyo | CHASER | JZX100 | 21 |
3 | 17 | 佐藤 拓巳 | Team Fantastics × 阿部商会 × GT RADIAL | MARKⅡ | JZX100 | 18 |
4 | 19 | 浅野 潤一 | FEAT Racing | SILVIA | PS13 | 16 |
5 | 36 | 最上 弦毅 | MCR Factory SHIBATIRE D-MAX | 180SX | RPS13 | 13 |
6 | 65 | 安藤 直輝 | グレート安藤 VALINO | LAUREL | C33 | 12 |
7 | 89 | 前川 祐樹 | TEAM SKY × VALINO | SILVIA | S15 | 11 |
8 | 86 | 近藤 善道 | 近藤エンジニアリング Moty’s VALINO | LEVIN | AE86 | 10 |
9 | 22 | 栁 和孝 | SIM support SPARK | SILVIA | S14 | 8 |
10 | 92 | 大島 挙一 | Team GLANZ ND-Victory | SILVIA | S15 | 7 |
11 | 16 | 柳 晃司 | THEATER × Sky Team WT | SILVIA | S15 | 6 |
12 | 33 | 辻 紳護武 | ぷらいべーとわーくす 踏っ派 | LAUREL | C33 | 5 |
13 | 55 | 吉田 紘祐 | TEAM miyaseimitsu | RX-7 | FD3S | 4 |
14 | 32 | 伊藤 充輝 | TEAM miyaseimitsu | SILVIA | S15 | 3 |
15 | 90 | 伊藤 満紀 | Team Ito Auto | CHASER | JZX90 | 2 |
16 | 79 | 中村 大介 | WISTERIA 中村屋 WONDER saito VL | 180SX | RPS13 | 1 |
第1戦 単走順位&ポイント
Pos. | No. | Driver | Team | Car | Model | Points |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 22 | 栁 和孝 | SIM support SPARK | SILVIA | S14 | 20 |
2 | 36 | 最上 弦毅 | MCR Factory SHIBATIRE D-MAX | 180SX | RPS13 | 16 |
3 | 41 | 植村 真一 | Team Ito Auto UemuraSangyo | CHASER | JZX100 | 15 |
4 | 59 | 西山 大貴 | SAMMIT ORIGIN Labo. VL BOOSTAR | SILVIA | S15 | 14 |
5 | 65 | 安藤 直輝 | グレート安藤 VALINO | LAUREL | C33 | 13 |
6 | 92 | 大島 挙一 | Team GLANZ ND-Victory | SILVIA | S15 | 12 |
7 | 17 | 佐藤 拓巳 | Team Fantastics × 阿部商会 × GT RADIAL | MARKⅡ | JZX100 | 11 |
8 | 89 | 前川 祐樹 | TEAM SKY × VALINO | SILVIA | S15 | 10 |
9 | 16 | 柳 晃司 | THEATER × Sky Team WT | SILVIA | S15 | 8 |
10 | 33 | 辻 紳護武 | ぷらいべーとわーくす 踏っ派 | LAUREL | C33 | 7 |
11 | 86 | 近藤 善道 | 近藤エンジニアリング Moty’s VALINO | LEVIN | AE86 | 6 |
12 | 55 | 吉田 紘祐 | TEAM miyaseimitsu | RX-7 | FD3S | 5 |
13 | 32 | 伊藤 充輝 | TEAM miyaseimitsu | SILVIA | S15 | 4 |
14 | 90 | 伊藤 満紀 | Team Ito Auto | CHASER | JZX90 | 3 |
15 | 79 | 中村 大介 | WISTERIA 中村屋 WONDER saito VL | 180SX | RPS13 | 2 |
16 | 19 | 浅野 潤一 | FEAT Racing | SILVIA | PS13 | 1 |