D1グランプリ2025 タイシリーズが開幕!

D1GRAND PRIX Thailand 2025 

開催日:第1戦 3月29日(土)/第2戦 3月30日(日)

開催地:チャーンインターナショナルサーキット特設コース

地元タイ選手が表彰台を独占!

ここ数年、レベルアップ目覚ましいD1グランプリの東南アジアシリーズのなかで、とくに盛り上がっているのがタイ王国。舞台となるのはブリラム県のチャーンインターナショナルサーキットで、駐車場に作った特設コースとはいえ昨年末から観客席や照明塔など常設設備を追加しその様相はまさにドリフト専用スタジアム。ベスト8以降のナイター戦はビジュアル的に「映え」のレベルが高い。YOUTUBEの生配信もクオリティが高いのでぜひチェックしてほしい。

開幕戦のエントリーは9ヶ国40名。地元のタイから21名、ついで日本とマレーシアが5名づつ、ロシア、カザフスタン、エストニアからの参加もあり年々国際色が豊かになっている。しかし今回のラウンドは地元タイの選手が1位から4位を独占し、これまで強敵とされてきた日本人選手はベスト8で敗退。タイドリフトのレベルアップを痛感する結果となった。

競技の流れは、全員参加の単走予選でトップ24名を選出しトーナメントラダーを形成。予選順位が8位以上はトップ16トーナメントのシード枠となり、17位から24位が最初に対決し、残りの8枠に進出する流れだ。ちなみにタイの特別ルールで25位以下は「D1ライツ」と命名された別トーナメントを戦い別表彰となる。

審判員は日本人3名が担当。D1GPの審判員長を務める神本寿にくわえ、野村謙と上野高広が召喚された。

第1戦PONDがひさしぶりの優勝を地元で飾る!

■第1戦 結果

優勝  POND     S15        Nexzter Drive To Drift

2位  DREVIL   200SX    The First Osaka Drevil Skill

3位  PAY        S15        Drive To Drift 

4位  KEAK     215SX   Race Tech Overdrive Drift Team

日本のD1GP参加でおなじみのPOND(ポン)は、本大会主催団体の代表。「世界中からたくさんの選手が参加してくれて感謝しています。自分もイベントを盛り上げるために走らないと!」との発言からエンジョイ参加と思いきや予選5位の大健闘。トーナメントではさらに勢いを増してPOR、RYUMA、PAYを倒し決勝に進出。タイのレジェンドドリフターの実力を見せつけた。ここでの勝利が2ヶ月後に開幕する日本のD1GPにつながることを期待したい。

2位のDREVILはかつて日本のD1GPにも参加した経験のあるDJ兼ドリフトスクールの講師。去年はシリーズ2位で普段はA31セフィーロが愛機だが、今回は200SXを駆って予選3位通過。D1タイのトップドライバーであるMINGMING、KEAKを破り決勝に進出した。

川畑&KANTAが2戦連続トップ8で敗退

第1戦ではVR38改を搭載したGRスープラで参加した川畑真人。油圧系統にトラブルを抱え6000回転厳守という辛い状況のなかトップ8まで進出。第2戦は2JZ改搭載のGR86に乗り換え予選でステアリングシャフトが抜けるトラブルに見舞われながらも予選6位。しかしトップ8の後追いで先行のMINGMINGに衝突して敗退した。

2023年のD1GPタイシリーズのチャンピオンのKANTAは今年から本格的に世界ラリー選手権に参加するため今年のタイはこのラウンドのみとのこと。第1戦の予選を1位で通過し、その圧倒的な速度と角度は「さすがWRC強化選手」と全参加者をうならせた。しかしマシンにわずかなトラブルを抱えていたのと、タイヤのコンディションのちがいに悩み2戦ともトップ8で敗退するという番狂せとなった。

日本人対決でRYUMAが大躍進

第1戦の日本人的注目のカードは、トップ24でD1GPドライバーの松井有紀夫とFDJドライバーの堀野仁の対決(写真右)。勝った堀野は単走4位でシードのRYUMAと対戦。そこで勝ったのはまだ17才のRYUMAだった(写真左)。彼は第2戦も予選8位のシード獲得。PAYに敗れたものの、これからのドリフト界を背負っていく新世代をじゅうぶんにアピールした。

松井と堀野は地元のDemonドリフトチームから出場。右から2番目がチームオーナー兼ドライバーのKennyで、うしろに写っているS15で出場した。

RYUMAはチームオレンジがKANTAのつぎに推す期待の星で現在17才。日本ではFDJ、D1タイは去年から出場している。MINGMINGやLINGLINGとも仲がよく、国際的ドリフト選手としての期待も高い。

第2戦はMINGMINGが2024チャンプの風格を見せつけた!

■第2戦 結果

優勝  MINGMING  200SX   Durianland Mr.DIY Orange Drift Team  

2位  KEAK          215SX   Race Tech Overdrive Drift Team

3位  POP             S15       Drive To Drift   

4位  DREVIL        200SX     The First Osaka Drevil Skill  

第2戦では昨年のタイシリーズチャンピオンであり、近年はFDJにも参加しているタイのMINGMING(ミンミン)が優勝。トップ8で後追いの川畑に追突されてマシンはかなりのダメージを受けたが修復でき、地元強豪のPOP、KEAKを撃破した。

紅一点のLINGLINGも健闘!

LINGLING(リンリン)は第2戦の優勝者MINGMINGの実妹で、昨シーズンから大きく腕を上げて両日ともにトップ24に残り、とくに第2戦ではトップ16で優勝経験者のKANTAに食らいつき会場をおおいに沸かせた。MINGMINGと共にチームオレンジの特訓にも参加したそうだ。

関連記事