■コースコンディション:ドライ
■無観客
第2戦日光は米内がパーフェクトウィン!
単走決勝
ズバ抜けた走りで米内と増田が99点台獲得!
1本めに最高得点をマークした米内は、まだ角度をつけられる余地を残していそうだった。2本めの走行で、距離感さえ合っていれば、得点は更新できたかもしれない。
奥伊吹での開幕戦から2週間。新型コロナウイルスの影響で期間が短くなった2020シーズンは早いペースで2戦目が訪れる。
第2戦の会場は栃木県・日光サーキット。今回も進入のアウト側、審判席前、2コーナーのイン側と3箇所の通過指定ゾーンが設けられた。
単走は上位の下位の差が大きい展開となった。指定ゾーンを外すなど、大きなミスで脱落する選手が多く、前戦では追走に勝ち上がった山本、蕎麦切、廣江、花渕、伊藤らが敗退。ランキング首位の目桑も「タイヤを食わせすぎてバランスがわるかった」という状態で完全にリズムを崩し、2年ぶりの単走敗退となった。
そのなかで日光を得意とする増田が、振りの鋭さ、角度、スピードすべてを備えた走りで99点台をマーク。2本めはより攻めた走りをしたが、振りすぎて失敗し、点は伸びなかった。
そして、今季カザマオートの戦闘力の高いマシンを与えられたものの、開幕戦では単走敗退となっていた米内が、1本めに増田をうわまわるリズムのいい走りで99.50点を獲得し、トップに立つ。2本めはより振りを激しくしてきたが、審判席前の通過指定ゾーンに届かず、得点の更新はならなかった。しかし、これで米内が単走優勝。また、3位にはまたしても安定したレベルの高い走りで森(孝)が入った。
Pos. | No. | Driver | Machine | Best Score | 2nd Score |
1 | 47 | 米内 寿斗 | S15 | 99.50 | 97.30 |
2 | 80 | 増田 和之 | JZX100 | 99.25 | 48.00 |
3 | 56 | 森 孝弘 | S15 | 98.50 | 98.10 |
4 | 36 | 最上 弦毅 | RPS13 | 98.35 | 95.65 |
5 | 24 | 下田 紗弥加 | S15 | 98.25 | 97.15 |
6 | 21 | 筒井 陽平 | JZX100 | 98.25 | 91.00 |
7 | 34 | 木暮 博亮 | JZX100 | 98.20 | 97.25 |
8 | 6 | 村上 佳 | JZX100 | 98.15 | 26.00 |
9 | 62 | 古賀 誠進 | RPS13 | 98.00 | 95.65 |
10 | 52 | 加納 広貴 | JZX100 | 97.95 | 96.05 |
11 | 86 | 髙嶋 健市 | JZX100 | 97.85 | 95.15 |
12 | 33 | 辻 紳護武 | C33 | 97.70 | 97.25 |
13 | 12 | 土居 雅和 | PS13 | 97.65 | 95.55 |
14 | 88 | 髙木 美紀 | PS13 | 97.20 | 95.00 |
15 | 37 | 藤本 幸之助 | S15 | 97.20 | 52.50 |
16 | 58 | 谷本 真人 | S14 | 97.05 | 96.70 |
▲追走トーナメント進出▲ | |||||
17 | 41 | 植村 真一 | JZX100 | 97.00 | 92.25 |
18 | 29 | 粟野 如月 | JZX100 | 96.95 | 95.50 |
19 | 59 | 竹田 和明 | S14 | 96.95 | 37.00 |
20 | 7 | 笹山 栄久 | JZX100 | 96.75 | 96.35 |
21 | 20 | 金田 健人 | SW20 | 96.75 | 80.00 |
22 | 57 | 柳杭田 貫太 | S14 | 96.25 | 20.00 |
23 | 35 | 塙 彰拡 | FD3S | 96.00 | 35.50 |
24 | 31 | 蕎麦切 広大 | HR31 | 95.90 | 94.65 |
25 | 14 | 城崎 明日香 | RPS13 | 95.85 | 94.40 |
26 | 54 | 長瀬 幸治 | JZX100 | 95.80 | 95.15 |
27 | 17 | 久野 太一 | S15 | 95.75 | 94.75 |
28 | 95 | 福田 大輔 | PS13 | 95.40 | 95.00 |
29 | 26 | 二川 隆司 | GZ20 | 95.00 | 92.25 |
30 | 70 | 横田 宏延 | S15 | 94.90 | 50.00 |
31 | 90 | 伊藤 満紀 | JZX90 | 94.85 | 94.00 |
32 | 40 | 廣江 翔太 | JZX100 | 94.75 | 92.40 |
33 | 69 | 花渕 大樹 | JZX100 | 94.50 | 92.50 |
34 | 42 | 飯島 優志 | RPS13 | 93.00 | 91.75 |
35 | 3 | 野村 圭市 | ER34 | 93.00 | 90.50 |
36 | 91 | 内山 竜司 | JZX100 | 93.00 | 40.00 |
37 | 73 | 塚本 奈々美 | JZA80 | 92.00 | 91.25 |
38 | 1 | 目桑 宏次郎 | RPS13 | 92.00 | 79.00 |
39 | 50 | 山本 航 | JZX100 | 91.50 | 86.50 |
40 | 28 | 須藤 優太 | S15 | 30.00 | 0.00 |
41 | 53 | 永塚 尚幸 | S15 | 0.00 | – |
– | 10 | 瀧澤 翼 | PS13 | RETIRE | – |
– | 99 | 阿久澤 一幸 | S14 | RETIRE | – |
– | 74 | 前田 翼 | RPS13 | RETIRE | – |
– | 32 | 櫻井 広政 | HR33 | RETIRE | – |
単走優勝
米内 寿斗
Team Kazama Moty’s VALINO
Kazama Auto S15 SILVIA [S15]
(今回の流れは) 前回の奥伊吹は本当におっかなびっくりで、壁が怖くて振れないというイメージが最後までとれなかったんですけど、日光は思いっきり振れるコースでもあるので、練習から組み立てて、昨日から、練習でも本番でやるべき走りを簡単に出せるくらいの心がけでいたので、そこから練習でもいい走りができていたので、さっきの単走本番も落ち着いて決めれました。
(このコースで重視したところは) まず、僕はゾーンを外して落ちたこともけっこうあるので、去年の日光もそうなんですけど。なので、まずは確実にゾーンをとるというところですね。それが今回ゾーンがかなりきびしいところだったので、しっかりとれて、ほかのアクセルの入りとかも、まずまずのところができてたので、狙い通りの走りはできました。練習でやっていたことをそのままやっただけということなので、いい組み立てができたかな、と思います。昨日から。
追走トーナメント
決勝で大きなミスも米内が辛勝!
決勝。米内はドリフトがもどり、加納に接触はしたが、強くプッシュをしたわけではなく、接近度が評価されたこともあり、2本の合計点で加納をうわまわった。
ベスト16から攻めの走りは多く見られたが、いっぽうでミスも多く、結果としてはオーバランやスピンなどのミスによって勝敗が決する対戦が多かった。やはり関東勢がやや優勢で、ベスト8のうち3人は地元のチーム伊藤オート勢となった。
ベスト4に勝ち上がったのは、米内、最上、加納、森の4人。この日、ときおり路面に影響のない範囲でパラパラと雨が降る天候だったが、この準決勝の前だけはやや多めの降雨があった。そのなかでスタートした米内vs最上。1本めは先行の米内が、滑りやすくなっている路面を見きわめ、やや抑えながらもきっちり指定ゾーンを通過する絶妙な走りを見せる。しかしスピードもそれなりにあったため、最上はインに入りきれず判定はイーブン。そして2本めは抑えきれなかった先行の最上がオーバーランしてしまい、米内の勝ちとなった。
準決勝2組目の対戦は加納vs森。1本めは森が加速で離されてしまってアドバンテージをとれず、2本めは加納が近い追走を見せて、初の決勝進出を決めた。
決勝は米内vs加納。1本めは米内が先行。後追いの加納は進入までに離されてしまい、コーナーで距離を詰めようと無理をしてオーバーラン。3コーナーの先の振り返しでもドリフトがもどり、米内に大きくアドバンテージがついた。2本めは近い距離につけていた後追いの米内が審査席前でドリフトがもどってしまい、加納に対してTボーンぎみに接触。これで加納にアドバンテージがついたが、2本の走行の合計の結果、米内の優勝が決まった。
優勝
米内 寿斗
Team Kazama Moty’s VALINO
Kazama Auto S15 SILVIA [S15]
(今シーズンの意気込みは?) 風間オートサービス様のクルマに乗せていただけるという話になって、もちろん車両の戦闘力は証明されている(※ほかの大会の実績がある)ので、スペック的にはどう見ても余裕で勝てると思われているんですけど、乗りこなすのは想像以上に容易じゃないなといま思っているところです。いままで乗っていたのが厳しいクルマだから、いいクルマならもっと行けるだろうと自分でも思っちゃってたところがあったんですけど、ぜんぜんそんなことはなくて、やっぱり難しくて、慣れも必要だし、もっとウデも磨かないといい走りができないかな、と思ってますね。
決勝も先行で4ランクか5ランクとってたんで、ぜんぜん行く必要はなかったんですけど、決勝だしいい追走を見せたかったんで、ちょっとがんばろうと思ったら大きいミスをしちゃって。ちょっと情けなかったですね。そこがあって、大きくは喜べないかんじです。
(寄ってからミスしちゃった?) 進入で寄って、相手の速度とかに合わせられなくて、クルマが完全にもどっちゃって、接触もしちゃったんで、無駄なことしたな、というかんじです。ただ、追走は実践経験を積んでいくしかないので、そういう意味ではいい経験にはなってると思うので、今後に生かせていければと思います。
2位
加納 広貴
Team Ito Auto Service
p.mu VL mk2 [JZX100]
(決勝は)スタートを失敗しちゃったんで、そこさえなんとかしていれば、ついていけた可能性は十分あったので……。でも、実際ここまで来るのにいろんなひとと追走をして、楽しかったんで、なおかつ勝ててたんで、よかったです。
(スタートで失敗した?) そうです。スタートで自分がちょっとギクシャクしちゃってて、それで遅れちゃったんで、あわてて出たら、もうダメでした。リズム崩しちゃって。
3位
森 孝弘
GP SPORTS
GP SPORTS SILVIA S15 [S15]
(準決勝は) 単純にぼくが最終の出かたで合わせきれなかったんで、それはぼくのミスです。先行のときはぼくもできるかぎりの走りをしたんで、そこはしょうがないかなと思ってます。
(ランキング首位ですが) そうなんですよね! ぼく、ドカンと行くんじゃなくて、コツコツ積み上げるタイプなんで、これからもコツコツ積み上げてがんばっていこうかと思います。
最終順位&ポイント
Pos. | No. | Driver | Team | Machine | Color | Points |
1 | 47 | 米内 寿斗 | Team Kazama Moty’s VALINO | S15 | 赤 | 25 |
2 | 52 | 加納 広貴 | Team Ito Auto Service | JZX100 | 黒/橙 | 21 |
3 | 56 | 森 孝弘 | GP SPORTS | S15 | 赤 | 18 |
4 | 36 | 最上 弦毅 | MCR Factory D-MAX Lubross | RPS13 | 紫 | 16 |
5 | 80 | 増田 和之 | Team Ito AutoORVIS racing VL | JZX100 | 黒/橙 | 13 |
6 | 62 | 古賀 誠進 | GUN sports | RPS13 | 白 | 12 |
7 | 86 | 髙嶋 健市 | Team Ito Auto 健×GOODRIDE | JZX100 | 黒/橙 | 11 |
8 | 33 | 辻 紳護武 | ぷらいべーとわーくす 踏っ派 | C33 | 青/赤/白 | 10 |
9 | 24 | 下田 紗弥加 | TEAM Mercury 車楽人 VALINO | S15 | 赤 | 8 |
10 | 21 | 筒井 陽平 | 星野自動車 team VITOUR TIRE | JZX100 | 赤 | 7 |
11 | 34 | 木暮 博亮 | Team Ito Auto | JZX100 | 黒 | 6 |
12 | 6 | 村上 佳 | TMS パーフェクトスタイル | JZX100 | 緑 | 5 |
13 | 12 | 土居 雅和 | KANZAKI BASE | PS13 | 赤 | 4 |
14 | 88 | 髙木 美紀 | VALINO TIRES N-style | PS13 | 桃色/紫 | 3 |
15 | 37 | 藤本 幸之助 | D-dashレーシング×VALINO | S15 | 水色 | 2 |
16 | 58 | 谷本 真人 | GOODRIDE×Moty’s×MAM | S14 | 桃色 | 1 |
単走順位&ポイント
Pos. | No. | Driver | Team | Machine | Color | Points |
1 | 47 | 米内 寿斗 | Team Kazama Moty’s VALINO | S15 | 赤 | 20 |
2 | 80 | 増田 和之 | Team Ito Auto Service | JZX100 | 黒/橙 | 16 |
3 | 56 | 森 孝弘 | GP SPORTS | S15 | 赤 | 15 |
4 | 36 | 最上 弦毅 | MCR Factory D-MAX Lubross | RPS13 | 紫 | 14 |
5 | 24 | 下田 紗弥加 | TEAM Mercury 車楽人 VALINO | S15 | 赤 | 13 |
6 | 21 | 筒井 陽平 | 星野自動車 team VITOUR TIRE | JZX100 | 赤 | 12 |
7 | 34 | 木暮 博亮 | Team Ito Auto | JZX100 | 黒 | 11 |
8 | 6 | 村上 佳 | TMS パーフェクトスタイル | JZX100 | 緑 | 10 |
9 | 62 | 古賀 誠進 | GUN sports | RPS13 | 白 | 8 |
10 | 52 | 加納 広貴 | Team Ito Auto Service | JZX100 | 黒/橙 | 7 |
11 | 86 | 髙嶋 健市 | Team Ito Auto 健×GOODRIDE | JZX100 | 黒/橙 | 6 |
12 | 33 | 辻 紳護武 | ぷらいべーとわーくす 踏っ派 | HC33 | 青/赤/白 | 5 |
13 | 12 | 土居 雅和 | KANZAKI BASE | PS13 | 赤 | 4 |
14 | 88 | 髙木 美紀 | VALINO TIRES N-style | PS13 | 桃色/紫 | 3 |
15 | 37 | 藤本 幸之助 | D-dashレーシング×VALINO | S15 | 水色 | 2 |
16 | 58 | 谷本 真人 | GOODRIDE×Moty’s×MAM | S14 | 桃色 | 1 |
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