■コースコンディション:ドライ
■来場者数:1,494名(2日間合計)
ビタビタの後追い連発の伊藤が優勝!
第6戦 単走決勝
19才の畑中が満を持して単走優勝
第5戦の翌日におこなわれた第6戦。会場はおなじく日光サーキットだが、コースレイアウトは第5戦とは異なり、3コーナーの先で振り返して4コーナーを抜ける、通常どおりのレイアウトでおこなわれた。通過指定ゾーンは、ストレートの振り出し位置近辺アウト側にゾーン1、審判席前のアウト側にゾーン2が設定されたのは第5戦と同様。さらに3コーナーのイン側にゾーン3が設定された。
走り慣れたレイアウトにもどったせいか、得点は全体的に上がった。そのなかで98点以上をとれたのは、おもに振り出したあとにすぐアクセルを入れていた選手だ。振り出したあとに待つ時間があると角度がもどりやすくなり、高得点は出しにくかった。
しかしランキング上位選手は1本めに失敗して2本めに取り返せないケースが続出し「ランキング1位のプレッシャーが出ちゃったかもしれない」という最上が2戦連続で単走敗退。前日優勝の中村(大)のほか、おなじく準優勝の水野(俊)、久野、田村、速水らが追走進出を逃した。
そのなかで、D1GPドライバー畑中真吾の息子である畑中夢斗・19歳が、するどい振りから単走2位に入った前日よりもさらに完成度の高い走りを決めて、単走優勝を果たした。
Pos. | No. | Driver | Machine | Best Score | 2nd Score |
---|---|---|---|---|---|
1 | 75 | 畑中 夢斗 | JZX100 | 99.20 | 98.20 |
2 | 9 | 田野 結希 | S15 | 98.35 | 96.90 |
3 | 90 | 伊藤 満紀 | JZX90 | 98.25 | 35.00 |
4 | 32 | 宮里 宏和 | RPS13 | 98.15 | 40.00 |
5 | 58 | 谷本 真人 | S14 | 98.10 | 96.25 |
6 | 56 | 古賀 誠進 | RPS13 | 98.00 | 98.00 |
7 | 88 | 高木 美紀 | S15 | 98.00 | 96.65 |
8 | 91 | 工藤 浩平 | S14 | 97.95 | 65.00 |
9 | 30 | 田中 規明 | PS13 | 97.80 | 97.75 |
10 | 59 | 西山 大貴 | S15 | 97.70 | 97.00 |
11 | 23 | 下田 紗弥加 | S15 | 97.65 | 95.90 |
12 | 3 | 野村 圭市 | ER34 | 97.60 | 95.25 |
13 | 54 | 木暮 博亮 | JZX100 | 97.60 | 38.50 |
14 | 21 | 筒井 陽平 | JZX100 | 97.50 | 96.00 |
15 | 12 | 土居 雅和 | PS13 | 97.50 | 95.75 |
16 | 89 | 水野 昌彦 | S14 | 97.45 | 95.25 |
▲追走トーナメント進出▲ | |||||
17 | 22 | 水野 俊彦 | RPS13 | 97.40 | 96.75 |
18 | 4 | 廣瀬 優太 | JZX100 | 97.30 | 96.90 |
19 | 6 | 中村 健一 | PS13 | 97.15 | 91.00 |
20 | 70 | 中川 尚隆 | S15 | 97.15 | 90.50 |
21 | 64 | 齋藤 寿夫 | RPS13 | 97.10 | 96.25 |
22 | 18 | 前田 和也 | S15 | 97.10 | 95.90 |
23 | 66 | 田村 健多 | S15 | 97.00 | 96.85 |
24 | 34 | 三好 隼人 | ER34 | 97.00 | 84.00 |
25 | 53 | 新川 真也 | PS13 | 97.00 | 39.00 |
26 | 35 | 神谷 剛 | CPV35 | 96.75 | 95.50 |
27 | 95 | 鈴木 秀樹 | S15 | 96.75 | 94.25 |
28 | 57 | 陣野 寿幸 | S15 | 96.70 | 96.65 |
29 | 37 | 與儀 清登 | PS13 | 96.65 | 96.05 |
30 | 92 | 大島 挙一 | S15 | 96.65 | 94.25 |
31 | 29 | 粟野 如月 | RPS13 | 96.65 | 70.00 |
32 | 41 | 植村 真一 | JZX100 | 96.55 | 32.50 |
33 | 83 | 高嶋 健市 | JZX100 | 96.50 | 96.10 |
34 | 7 | 坂口 征臣 | S15 | 96.50 | 96.05 |
35 | 79 | 中村 大介 | RPS13 | 96.40 | 94.65 |
36 | 77 | 速水 眞之介 | PS13 | 96.40 | 88.50 |
37 | 69 | 瀧澤 翼 | PS13 | 96.10 | 95.75 |
38 | 24 | 百瀬 豊 | PS13 | 96.00 | 94.25 |
39 | 19 | 能登 陽向 | S13 | 96.00 | 34.00 |
40 | 51 | 廣江 翔太 | S15 | 95.95 | 42.50 |
41 | 31 | 吉村 旭人 | A31 | 95.95 | 0.00 |
42 | 5 | 鈴木 智也 | RPS13 | 95.80 | 95.75 |
43 | 33 | 辻 紳護武 | C33 | 95.65 | 94.00 |
44 | 40 | 武藤 啓史 | S14 | 95.50 | 32.50 |
45 | 99 | 阿久澤 一幸 | ZN6 | 95.00 | 94.40 |
46 | 47 | 浅野 潤一 | S15 | 95.00 | 93.50 |
47 | 11 | 久保川 澄花 | RPS13 | 95.00 | 93.00 |
48 | 36 | 最上 弦毅 | RPS13 | 94.50 | 94.50 |
49 | 68 | 谷 光一 | S13 | 94.50 | 94.00 |
50 | 39 | 貝瀬 雅人 | S14 | 94.50 | 38.00 |
51 | 96 | Gommert David | JZX110 | 94.00 | 83.00 |
52 | 71 | 文元 竜彦 | S15 | 93.50 | 32.50 |
53 | 2 | 山口 銀平 | GX100 | 88.00 | 39.50 |
54 | 10 | 久野 太一 | S15 | 76.75 | 44.00 |
55 | 15 | 前原 敏宏 | S15 | 72.50 | 30.00 |
56 | 52 | 加納 広貴 | JZX100 | 60.00 | 50.00 |
57 | 20 | 金田 健人 | SW20 | 50.00 | 38.50 |
58 | 55 | 黒沼 雄一 | S15 | 37.50 | 36.50 |
59 | 73 | 鈴木 克宜 | S15 | 33.50 | 32.50 |
– | 60 | 栁 和孝 | S14 | 不出場 | – |
– | 86 | 近藤 善道 | AE86 | 不出場 | – |
– | 16 | 松浦 弘行 | S15 | 不出場 | – |
第6戦 単走優勝
畑中 夢斗
TEAM ASAHIKAWA KAMUI DRIFT
SAILUN ニシダ SUNOCO CHASER (JZX100)
ここは去年走ったことがあって、デュアルだったんですけど、片方だけは予選通過したので、自信もなくはなかったんですけど、練習走ったらあんまりよくなくて、昨日の本番ではどうしようかなと考えたら、考えてることすべて思い通りできて2位に入れて、とりあえずよかったです。
昨日と今日で、変えたことはとくにないですけど1本目はとりあえず無難にとりにいって2本目で決めよう、1位を狙いにいこうと思ったので、それがうまくいってよかったです。最終コーナーの出がぼくはすごいヘタなんで、とくに気をつけたのはそこですかね。でも、2本めは、自分の手応えはそんなになくて……でも「いいぞ」と言われて「あ、ああ」みたいなかんじでした。でも単走優勝できてうれしいですね。ただ予選通るよりぜんぜんうれしいです。
第6戦 単走ハイライト
第6戦 追走トーナメント
ベテラン伊藤が圧巻の接近ドリフトで優勝!
田野をのぞく上位選手がことごとく敗退した展開で、田野は3位以上に入ればランキング首位に上がることになる。ベスト16では、今季不調だった高木がひさしぶりに追走トーナメントに勝ち上がり、西山と合計ポイントも先行時のランクもおなじだった結果、単走の順位によってベスト8に勝ち上がった。
ベスト8では伊藤と下田が好勝負を見せて再戦に入ったが、その2本めの走行を前に下田にマシントラブルが出てリタイヤ。伊藤の勝ちとなった。
ベスト4に勝ち上がったのは田中、木暮、田野、伊藤。まずは田中と木暮が対戦した。1本め後追いの木暮が振り出しで角度がつきすぎて飛び出し、2本めも木暮は審査席先で飛び出して田中が勝った。3位以上が確定している田野と、日光サーキットでよく走行会を開催している地元のベテラン伊藤の対戦は、まず後追いの伊藤がほぼ同時振りから角度もきっちり合わせた接近ドリフトを見せる。2本めは田野も見事な接近ドリフトを見せたが、最終コーナーでショートカットをしていたために減点され、伊藤の決勝進出が決まった。
決勝は田中vs伊藤。まずは伊藤が、進入からピタッと田中をとらえた後追いを見せる。2本めは田中も近い距離の後追いを見せたが、伊藤ほどの接近と角度はなく、伊藤が勝った。なお、シリーズランキングでは同ポイントながら田野が最上をうわまわり、首位に立って最後の2戦を迎えることになった。
第6戦 優勝
伊藤 満紀
Team Ito Auto
Ito Auto Chaser (JZX90)
日光は、自信はあったんですけど、やっぱり対戦相手がいるものなのでそこだけ集中して自分がミスしないようにはしました。
じつはですね、昨日の単走はフィニッシュラインを忘れるっていう失態を犯しまして、ゾーンをとったらもうそれで満足してしまって、もうすぐそこでドリフトやめちゃったんですよね。「なんでいまのダメなの?」みたいなところから2本めになって、追い込まれて失敗して落としちゃったんで、昨日は夜中にいっぱい考えましたけど、それがいい刺激にはなりました。
今日の単走はちょっと抑えては行ったんですけど、無事に上位で抜けれたので追走もやりやすかったんですよね。で、追走は、今日はけっこう身内のかたとか仲間が見に来てくれたので、いつもはちょっと守りで行くんですけど、今日は攻めたかんじで魅せてやろうと攻めました。で、前のクルマが安定して走ってくれたっていうのもあって、きれいに入ることができました。
(決勝に行ったときの心境は) いやあ、かなり心が楽になりました。今回、2戦勝つっていう目標を掲げてて、1日めを落として、今日決勝まで行けたので。ベスト4までってすごく緊張したんですけど、もう決勝まで行くと準優勝か優勝かしかないんで。そういう意味では決勝のほうがリラックスできたんですよね。決勝は思いっきりいこうと思ったのでいちばん寄れたと思います。優勝できてひと安心です。50点なんですけどひと安心。
第6戦 2位
田中 規明
Amazing × Moty’s
Amazing SILVIA (PS13)
悔しいのとうれしいのと両方、両方ですね。だけどずっとベスト16で止まってたんで、やっとここまで来れて良かったかなと思います。
(決勝に行ったときは) どっちかといえばもうなにも考えないかんじでした。もう(伊藤選手が)うまいのはわかってたぶん、緊張するよりはもう楽しく行こうと思って。
(敗因は) 最終コーナーからうまくついていけなかったのか敗因だと思います。ちょっと満紀さんがうますぎて。でも、これをきっかけにポコポコっと上に行けたらいいなと思います。
第6戦 3位
田野 結希
HOUSE INNOVATION RACING TEAM
ハウスイノベーション S15 SILVIA (S15)
悔しいは悔しいですけど、ランキングを考えると、すごく大事な3位だったかなと思うし、ドライバー力とかいろんな組み立てとか、前日すごいぶつけちゃったりとかっていうのもあって、本当に日光ラウンドは自分もレベルアップできたラウンドだったんで、すごいよかったです。
ランキングも1位になったし……追走も単走も1位になったんで、ホント逆転して備北に行けるってね、すごいいい流れなんで、心にも余裕ができました。
(準決勝の敗因は?) 伊藤選手が速いのはわかってたんで、ストレートで真後ろにビタビタに行っても3速に入った時点で離されると思ってたんで、相手の横につこうって思ったんですけど、横につこうって考えをしたその次にインカットに気をつけようっていう発想に至らなかったんで、そのミスですね。それがあれば、たぶんもっといけないんじゃないかなと。
第6戦 追走ハイライト
第6戦 最終順位&ポイント
Pos. | No. | Driver | Team | Machine | Points |
---|---|---|---|---|---|
1 | 90 | 伊藤 満紀 | Team Ito Auto | JZX90 | 25 |
2 | 30 | 田中 規明 | Amazing × Moty’s | PS13 | 21 |
3 | 9 | 田野 結希 | HOUSE INNOVATION RACING TEAM | S15 | 18 |
4 | 54 | 木暮 博亮 | Team Ito Auto | JZX100 | 16 |
5 | 75 | 畑中 夢斗 | TEAM ASAHIKAWA KAMUI DRIFT | JZX100 | 13 |
6 | 58 | 谷本 真人 | SAILUN TIRE × Moty’s × M.A.M | S14 | 12 |
7 | 88 | 高木 美紀 | VALINO TIRES N-style TOPTUL | S15 | 11 |
8 | 23 | 下田 紗弥加 | Mercury 車楽人 VALINO | S15 | 10 |
9 | 32 | 宮里 宏和 | FBM RACING | RPS13 | 8 |
10 | 56 | 古賀 誠進 | GUN sports TEAM九州 | RPS13 | 7 |
11 | 91 | 工藤 浩平 | Team WILD BOAR SP | S14 | 6 |
12 | 59 | 西山 大貴 | Team BOOSTAR VALINO ORIGIN Labo. | S15 | 5 |
13 | 3 | 野村 圭市 | URAS TEAM KYUSYU CUSCO | ER34 | 4 |
14 | 21 | 筒井 陽平 | REALITY team G-MEISTER VALINO | JZX100 | 3 |
15 | 12 | 土居 雅和 | KANZAKI BASE ORIGIN Labo. リキモリ | PS13 | 2 |
16 | 89 | 水野 昌彦 | BURAN ★ Setagaya Drift Base ★ HoBiTo | S14 | 1 |
第6戦 単走順位&ポイント
Pos. | No. | Driver | Team | Machine | Points |
---|---|---|---|---|---|
1 | 75 | 畑中 夢斗 | TEAM ASAHIKAWA KAMUI DRIFT | JZX100 | 20 |
2 | 9 | 田野 結希 | HOUSE INNOVATION RACING TEAM | S15 | 16 |
3 | 90 | 伊藤 満紀 | Team Ito Auto | JZX90 | 15 |
4 | 32 | 宮里 宏和 | FBM RACING | RPS13 | 14 |
5 | 58 | 谷本 真人 | SAILUN TIRE × Moty’s × M.A.M | S14 | 13 |
6 | 56 | 古賀 誠進 | GUN sports TEAM九州 | RPS13 | 12 |
7 | 88 | 高木 美紀 | VALINO TIRES N-style TOPTUL | S15 | 11 |
8 | 91 | 工藤 浩平 | Team WILD BOAR SP | S14 | 10 |
9 | 30 | 田中 規明 | Amazing × Moty’s | PS13 | 8 |
10 | 59 | 西山 大貴 | Team BOOSTAR VALINO ORIGIN Labo. | S15 | 7 |
11 | 23 | 下田 紗弥加 | Mercury 車楽人 VALINO | S15 | 6 |
12 | 3 | 野村 圭市 | URAS TEAM KYUSYU CUSCO | ER34 | 5 |
13 | 54 | 木暮 博亮 | Team Ito Auto | JZX100 | 4 |
14 | 21 | 筒井 陽平 | REALITY team G-MEISTER VALINO | JZX100 | 3 |
15 | 12 | 土居 雅和 | KANZAKI BASE ORIGIN Labo. リキモリ | PS13 | 2 |
16 | 89 | 水野 昌彦 | BURAN ★ Setagaya Drift Base ★ HoBiTo | S14 | 1 |