D1LT RD.7 備北詳細レポート

■コースコンディション：ドライ

中村が優勝してランキング首位に立つ！

第7戦単走決勝

Tanso 1st Place
**永野正持**
KRC 永野工房 VL
S13 SILVIA (S13)
このレイアウトでは、3コーナーから4コーナーでアクセルを踏めている選手が少なかったが、永野はそこでもきっちりアクセルを入れて走れていた。

アクセル旋回で永野が単走優勝！

2022年シリーズ最後の2連戦。備北での第7戦、第8戦は2日間で若干コースレイアウトを変更しておこなわれた。第7戦は、最終コーナーを通常よりタイトなレイアウトとし、通常なら3コーナーの先で終わるコースレイアウトに、もうひとつ右コーナーを加えた競技区間となった。

通過指定ゾーンは4箇所設けられたが、まず最終コーナー立ち上がりのアウトに設けられたゾーン1の設定によりリズムがくずれたのか、1コーナーへの距離感がズレてしまった選手が続出。1コーナーから先が小さくなって審判席先アウト側のゾーンがとれないなどのラインの乱れのほか、コースはみ出しやドリフトのもどりといった大きなミスも多く出た。また最後の4コーナー立ち上りのゾーンはずしやドリフトのもどりも多かった。

そのなかで永野は、するどい振りから角度の大きい進入を決めて、いちはやくアクセルを入れた旋回を見せ、唯一の99点台をマークした。また“土曜日の男”中村大介が2位に入った。

なおポイントランキング2位の最上は敗退。タイトル争いで一歩後退となってしまった。

Pos.	No.	Driver	Machine	Best Score	2nd Score
1	13	永野正持	PS13	99.15	96.00
2	79	中村大介	RPS13	98.50	96.25
3	62	吉田道夫	PS13	98.25	89.00
4	12	土居雅和	PS13	98.00	96.65
5	9	田野結希	S15	97.90	97.75
6	90	伊藤満紀	JZX90	97.60	97.15
7	85	原大佑	S15	97.60	96.90
8	77	速水眞之介	PS13	97.50	96.00
9	58	谷本真人	S14	97.40	37.50
10	57	陣野寿幸	S15	97.35	95.90
11	23	下田紗弥加	S15	97.35	85.00
12	32	宮里宏和	RPS13	97.15	97.00
13	88	高木美紀	PS13	97.15	80.00
14	53	新川真也	PS13	97.05	97.00
15	31	吉村旭人	A31	97.00	96.90
16	19	能登陽向	S13	96.95	80.00
▲追走トーナメント進出▲
17	2	山口銀平	GX100	96.90	96.50
18	70	中川尚隆	S15	96.90	45.00
19	10	久野太一	S15	96.75	96.60
20	86	近藤善道	AE86	96.75	40.00
21	30	田中規明	PS13	96.65	96.00
22	21	筒井陽平	JZX100	96.65	95.00
23	94	縫部寿樹	PS13	96.65	40.00
24	33	辻紳護武	C33	96.65	40.00
25	22	水野俊彦	RPS13	96.60	95.60
26	28	本山健太	S15	96.50	35.00
27	34	三好隼人	ER34	96.40	96.00
28	43	佐藤信文	PS13	96.35	65.00
29	36	最上弦毅	RPS13	96.25	96.00
30	37	與儀清登	PS13	96.25	94.50
31	44	浮田正明	S14	96.25	55.00
32	42	田山ジュン	JZZ31	96.10	87.00
33	68	谷光一	S13	96.00	95.40
34	50	濵田清文	HCR32	96.00	94.50
35	47	浅野潤一	S15	95.65	92.75
36	38	野々英喜	S15	95.50	94.50
37	65	安藤直輝	C33	95.50	30.00
38	87	西崎智治	PS13	95.40	95.00
39	11	久保川澄花	RPS13	95.40	40.00
40	89	水野昌彦	S14	95.40	35.00
41	71	文元竜彦	S15	95.25	94.00
42	35	神谷剛	CPV35	95.25	82.50
43	52	加納広貴	JZX100	95.00	50.00
44	73	鈴木克宜	S15	94.65	30.00
45	66	田村健多	RPS13	94.50	92.75
46	78	近藤信一	JZZ30	94.50	35.00
47	93	倉野尾太一	S15	94.00	35.00
48	41	植村真一	JZX100	93.75	75.00
49	55	黒沼雄一	S15	93.50	85.00
50	49	新川武志	S14	93.50	67.50
51	59	西山大貴	S15	93.00	93.00
52	29	粟野如月	RPS13	91.50	85.00
53	4	廣瀬優太	JZX100	91.00	87.50
54	56	古賀誠進	RPS13	85.00	85.00
55	91	工藤浩平	S14	85.00	75.00
56	72	高根芳朋	JZX100	85.00	40.00
57	80	小林友和	S14	85.00	35.00
58	3	野村圭市	ER34	85.00	25.00
59	99	阿久澤一幸	ZN6	80.00	55.00
60	26	安光広宣	RPS13	77.50	25.00
61	81	戸田真琴	C33	77.00	49.00
62	40	武藤啓史	S14	75.00	30.00
63	15	前原敏宏	S15	70.00	45.00
64	7	坂口征臣	S15	60.00	10.00
65	75	畑中夢斗	JZX100	55.00	42.50
66	97	三好純平	S15	45.00	40.00
67	46	岩﨑脩作	S15	45.00	37.50
68	98	藤本英佳	S14	40.00	35.00
69	76	井上義一	S15	35.00	30.00
70	61	酒井通雄	S15	35.00	30.00
71	67	中西和也	S14	35.00	30.00
72	84	中村健一	S14	35.00	0.00
73	82	戸田江利子	S13	34.00	20.00
74	64	齋藤寿夫	RPS13	30.00	–
75	45	西田裕司	S14	25.00	–
–	60	栁和孝	S14	RETIRE	–
–	63	木賊光児	HCR32	RETIRE	–
–	20	金田健人	SW20	不出場	–

第7戦単走優勝

永野正持

KRC 永野工房 VL
S13 SILVIA (PS13)

(自信はあった？) 練習日から走りの内容はよかったんで、それを本番に落ち着いて出せれば届かないところじゃないなと思ってました。ふだんとはレイアウトがちがいますけど、コースが変わっててもいけるように、いろんな練習をしてたんで、もうここだけっていう練習だったら伸びがないんで、いろんなコーナーでいろんなことやって。応用力きかせられるように。だから、今日のレイアウトとか今日のゾーン設定でも、なんとなくあわせていけます。

(本番は) 1本めは8割から9割ぐらいの力できっちりまとめたかんじで走って、それで99点だと言われたんで、じゃあ2本め行こうって思ったらケツ進入でやりすぎちゃったんで、失敗しちゃったってかんじです。でも、やっぱほんまに100%の力って出すのはむずかしいので1本めに9割ぐらいの力をコンスタントに出せたのはいい点だったかなって思います。

(特に気をつけたことは？) 最終コーナーの出ですね。ゾーンが最終コーナー寄りになってるんで、あそこを通るとやっぱり加速がしにくいんで、それをなるべくアクセル踏んで加速できるようなラインどりをすっごく心がけました。

第7戦単走ハイライト

第7戦追走トーナメント

Final Battle
**永野正持** SILVIA (PS13) vs **中村大介** 180SX (RPS13)
単走では見事な走りをしていた永野だが、追走の後半では振り出し位置がやや手前になってしまい、1コーナーで失速ぎみになってしまっていた。

接触の原因は先行！　中村(大)が永野を下す

追走に入っても序盤は先行のゾーンはずしや脱輪、後追いのドリフトのもどりといったミスが多く、ミスの度合いで決着がつく対戦が多かった。なお、ランキング首位の田野はベスト8で敗退した。

ベスト4に勝ち上がったのは永野、土居、中村(大)、伊藤。準決勝はまず永野と土居が対戦した。ベスト8で谷本と大きな接触があり、万全の車両コンディションではなかった永野だが、1本め後追いの土居のドリフトがもどり、2本めは土居が最後にスピンをして永野が勝利。初の決勝進出を決めた。中村vs伊藤は、後追いから寄せることができなかった伊藤に対し、後追い時に進入と終盤のセクションで寄せた中村が勝った。

決勝は永野vs中村(大)。1本め後追いの中村は進入から永野のインを狙うが、永野が1コーナーで失速ぎみに振られたところに接触。コースアウトしてしまう。これは永野のミスということで、中村にアドバンテージ。永野は後追い時にも1コーナーで大きく振られて、中村の勝ちとなった。

なおこれで中村はシリーズランキングでトップに立った。

第7戦優勝

中村大介

WISTERIA WONDER 中村屋 SR
Nakamuraya 180SX (RPS13)

もうスポッターの藤野さんまかせで、僕は手前で振るクセがあるんで、それだけ意識して言ってくれてました。あと昨日は睡眠もばっちりとったんで、だいぶ落ち着いてました。

追走に入ったら1個1個大事にいこうとしか考えてないんで、欲はかいてないです。自分で後悔したくないっていうのがいちばんでかいんで、だからもう、ダサい追走だけはやめようと思ってました。（決勝は）そう思って行った結果当てちゃったから「負けたかな」と思ってたんすけど……当たったときは、ちょっと僕が待ちきれなくて当てちゃった感じなんですけど……ちょっとぶっちゃけ覚えてないです。「やっちゃった」と思って「ごめんなさい」と思ってたんすけど。

2本めの先行は、もう思いっきり行って、あまりここの第3ゾーンが取れてるんだか取れてないんだか、ギリなんだかどうなんだかっていうラインだったんで……でも悪くはなかったと思うんすけど。

（優勝できて）チームのみんなとスポンサーさんに感謝です。本当に1人じゃ走れないっす。

（ポイントリーダーになったが？）そこは意識してないです。もう明日も単走でベスト16に残るのが目標かつ、もう後悔したくないんで、失敗なら失敗で思いっきりいくだけです。今日のことはもう忘れて、明日に備えます。

第7戦 2位

永野正持

KRC 永野工房 VL
S13 SILVIA (PS13)

(先行時は) もどりぎみ、失速ぎみのすっごい消極的な走りで、うしろのひとに毎度迷惑をかけたなっていうのがいっぱいで、そこをもっと攻めきれるハートがあればよかったんですけど、ちょっとなかったんですよね、僕に。クルマ的にはなんとかいけたはずなんですけど、ちょっとやっぱりハートが弱かったですね、僕の。

(決勝2本めの後追いは) もうガッツリいく自信はあったんで、もうなにがなんでも行ってやろうと思って行ったんですけど、ちょっと詰めすぎてそこで失速してもどっちゃったんで、そこはもうちょっと引き出しが必要だったかなっていうかんじです。

第7戦 3位

土居雅和

KANZAKI BASE ORIGIN Labo. リキモリ
S13 SILVIA (PS13)

僕がいままで出さしていただいたなかで、最高でベスト8までやったので、今回はじめてベスト4まで行かさしてもらって「今日はもしかしたら行けるんちゃうかな」と思ったけど、やっぱり自分に負けてしまいましたね。悔しいですよね。

(準決勝の2本めは) 後追いのときに先行車に当ててしまって、いちおう走り切れて、それでイーブンとスポッターから聞いて、次先行のときにまあまあちゃんと行こうと思ってがんばったんですけどちょっとがんばりすぎちゃって、最後の4コーナーでコースアウトしてしまいました。完全に自分に負けたかんじです。「もうちょっと」と思ったらなんかやらしい自分が出てきたんかな、みたいなかんじで。ちょっと精神を修行してがんばりたいと思います。

第7戦追走ハイライト

第7戦最終順位&ポイント

Pos.	No.	Driver	Team	Machine	Points
1	79	中村大介	WISTERIA WONDER 中村屋 SR	RPS13	25
2	13	永野正持	KRC 永野工房 VL	PS13	21
3	12	土居雅和	KANZAKI BASE ORIGIN Labo. リキモリ	PS13	18
4	90	伊藤満紀	Team Ito Auto	JZX90	16
5	62	吉田道夫	ハロウィン ☆ t’s square ☆ SSR	PS13	13
6	9	田野結希	HOUSE INNOVATION RACING TEAM	S15	12
7	58	谷本真人	SAILUN TIRE × Moty’s × M.A.M	S14	11
8	57	陣野寿幸	ニュータイプレーシング VL	S15	10
9	85	原大佑	ACTION	S15	8
10	77	速水眞之介	N-style VALINO	PS13	7
11	23	下田紗弥加	Mercury 車楽人 VALINO	S15	6
12	32	宮里宏和	FBM RACING	RPS13	5
13	88	高木美紀	VALINO TIRES N-style TOPTUL	PS13	4
14	53	新川真也	TRUST Racing	PS13	3
15	31	吉村旭人	カーサービスアイルー MCR Proμ ORIGIN Labo.	A31	2
16	19	能登陽向	Babylon	S13	1

第7戦単走順位&ポイント

Pos.	No.	Driver	Team	Machine	Points
1	13	永野正持	KRC 永野工房 VL	PS13	20
2	79	中村大介	WISTERIA WONDER 中村屋 SR	RPS13	16
3	62	吉田道夫	ハロウィン ☆ t’s square ☆ SSR	PS13	15
4	12	土居雅和	KANZAKI BASE ORIGIN Labo. リキモリ	PS13	14
5	9	田野結希	HOUSE INNOVATION RACING TEAM	S15	13
6	90	伊藤満紀	Team Ito Auto	JZX90	12
7	85	原大佑	ACTION	S15	11
8	77	速水眞之介	N-style VALINO	PS13	10
9	58	谷本真人	SAILUN TIRE × Moty’s × M.A.M	S14	8
10	57	陣野寿幸	ニュータイプレーシング VL	S15	7
11	23	下田紗弥加	Mercury 車楽人 VALINO	S15	6
12	32	宮里宏和	FBM RACING	RPS13	5
13	88	高木美紀	VALINO TIRES N-style TOPTUL	PS13	4
14	53	新川真也	TRUST Racing	PS13	3
15	31	吉村旭人	カーサービスアイルー MCR Proμ ORIGIN Labo.	A31	2
16	19	能登陽向	Babylon	S13	1