D1LT RD.8 備北 詳細レポート

■コースコンディション:ドライ

最終戦は土井が初優勝!
シリーズチャンピオンは田野が獲得!


第8戦 単走決勝

Tanso 1st Place
土居 雅和
KANZAKI BASE ORIGIN Labo. リキモリ
S13 SILVIA (PS13)
Tanso 2nd Place
田中 規明
SILVIA (PS13)
Tanso 3rd Place
久保川 澄花
180SX (RPS13)

伸びる振り出しで土居が単走優勝

シリーズ最終戦となる第8戦は第7戦の翌日に開催された。コースレイアウトは若干変更され、最終コーナーが長くなり、競技区間が3コーナーの先までに短縮された。 

ミスは前日よりも減り、より攻めた振り出し位置をとる選手も増えた。ボーダーライン近辺の当落は、おもにゾーン減点等はないものの、距離感の適切さや角度の差が分かれ目となった。

そのなかで土居は加速していくような伸びのある振り出しをきっちり決めて最高得点をマークし単走優勝を果たした。

いっぽう、前日ポイントランキングトップに立った中村(大)だが、1本めにミスをして、2本めは飛び出してしまい単走敗退。日曜日のラウンドでは追走に進出できないというジンクスを破れずタイトル争いから脱落した。単走チャンピオンは田野に決まり、シリーズチャンピオンも田野と最上の争いに絞られた。

Pos.No.DriverMachineBest Score2nd Score
112土居 雅和PS1398.7596.55
230田中 規明PS1398.5585.00
311久保川 澄花RPS1398.5097.50
490伊藤 満紀JZX9098.3597.00
522水野 俊彦RPS1398.3040.00
666田村 健多RPS1398.2597.65
756古賀 誠進RPS1398.2597.40
810久野 太一S1598.1598.15
952加納 広貴JZX10098.1597.15
1038野々 英喜S1598.1596.75
1134三好 隼人ER3498.1596.50
129田野 結希S1598.0045.00
1349新川 武志S1497.9096.65
1436最上 弦毅RPS1397.6097.50
1584中村 健一S1497.6096.55
1689水野 昌彦S1497.6096.50
▲追走トーナメント進出▲
1772高根 芳朋JZX100 97.5097.10
1832宮里 宏和RPS1397.5096.25
194廣瀬 優太JZX100 97.4595.25
2050濵田 清文HCR3297.4595.15
2181戸田 真琴C33 97.4096.15
2257陣野 寿幸S1597.3585.00
2386近藤 善道AE8697.1040.00
247坂口 征臣S1597.0540.00
2570中川 尚隆S1597.0094.50
2662吉田 道夫PS1397.0086.50
2733辻 紳護武C3396.9095.35
2837與儀 清登PS1396.8045.00
2977速水 眞之介PS1396.6585.00
3088高木 美紀PS1396.6585.00
3121筒井 陽平JZX10096.6095.15
3285原 大佑S1596.5095.75
3399阿久澤 一幸ZN696.5095.50
3419能登 陽向S1396.4088.50
352山口 銀平GX10096.4040.00
3653新川 真也PS1396.4035.00
3728本山 健太S1596.4035.00
3842田山 ジュンJZZ3196.1595.75
3915前原 敏宏S1596.1560.00
403野村 圭市ER3496.1040.00
4165安藤 直輝C3395.7535.00
4268谷 光一S1395.6095.50
4364齋藤 寿夫RPS1395.5094.00
4431吉村 旭人A3195.2586.00
4587西崎 智治PS1395.2550.00
4629粟野 如月RPS1395.0095.00
4740武藤 啓史S1494.7592.50
4878近藤 信一JZZ3094.7535.00
4958谷本 真人S1494.5093.75
5098藤本 英佳S1494.4040.00
5182戸田 江利子PS1394.0050.00
5297三好 純平S1588.0050.00
5379中村 大介RPS1385.0040.00
5459西山 大貴S1585.0040.00
5546岩﨑 脩作S1585.0040.00
5647浅野 潤一S1585.0035.00
5776井上 義一S1576.0075.00
5813永野 正持PS1370.0040.00
5967中西 和也S1455.0035.00
6094縫部 寿樹PS1345.0035.00
6180小林 友和S1445.0035.00
6255黒沼 雄一S1540.0035.00
6343佐藤 信文PS1340.000.00
6473鈴木 克宜S1535.0035.00
6561酒井 通雄S1535.0035.00
6671文元 竜彦S1532.5030.00
6726安光 広宣RPS1330.0030.00
23下田 紗弥加S15RETIRE
75畑中 夢斗JZX100RETIRE
60栁 和孝S14RETIRE
91工藤 浩平S14RETIRE
35神谷 剛CPV35RETIRE
41植村 真一JZX100RETIRE
44浮田 正明S14RETIRE
63木賊 光児HCR32RETIRE
93倉野尾 太一S15RETIRE
45西田 裕司S14RETIRE
20金田 健人SW20不出場

第8戦 単走優勝

土居 雅和

KANZAKI BASE ORIGIN Labo. リキモリ
S13 SILVIA (PS13)

ホームコースは名阪なんですけど、ここは得意といったらあれですけど、僕にとってはちょっと走りやすいコースなんでやりやすかったです。失敗せんかったら予選は通れるかなと思いながら走ってました。ただ今回は台数も多かったんで、とりあえず予選通ることを意識して、失敗しないようにっていうことですかね。まぁ昨日のほうがむずかしかったですね。4コーナーまであってゾーンが1個多いんで、その部分が。

でも、今日も自信はあんまりなかったんです。朝の練習も2本ぐらいしか走れなかったので、最終コーナーのゾーンの取りかたがまだわかってなかったんで、それを考えながら走って1本めそれで失敗しちゃって、2本めはとりあえずもう絶対取らなあかんなっていう走りで、そこをクリアして、あとは、昨日どおりの進入で失敗しないようにっていうかんじでいったらちょっとうまいことハマって。もちろん狙ってましたけど、それがうまいことハマってよかったなっていうかんじです。

今日のほうが最終コーナーはちょっとむずかしかったですね。それ以外はいつも通りでしたけど。この勢いで追走も優勝できたらいいなと思ってます。


第8戦 単走ハイライト


第8戦 追走トーナメント

Final Battle
土居 雅和 SILVIA (PS13) vs 田村 健多 180SX (RPS13)
追走に入ってからは質の高い後追いを連発し、決勝でも優位に立っていた田村だが、最後は自滅によってシリーズ2勝めを逃してしまった。

田村痛恨のコースアウトで土居が初優勝

タイトル争いをする田野が水野(俊)を倒してベスト8に進出すると、その3組あとに最上が登場。しかしその1本め、先行の久保川に対して攻めすぎた最上は1コーナーでプッシングしてしまう。これが決め手となって最上は敗退。この時点で田野のシリーズチャンピオンが決定した。

ベスト4に勝ち上がったのは土居、伊藤、田中(規)、田村。準決勝はまず土居と伊藤が対戦した。後追いから接近できず、最後にもどってしまった伊藤に対して、土居はきれいに合わせて初の決勝進出を決めた。いっぽうの田中vs田村はおたがいに近いドリフトを決めて再戦にもつれこむ。再戦も接戦になったが、わずかな精度の差で田村が勝った。

決勝は土居vs田村。1本めは土居が先行。土居は審判席の先で脱輪をしてしまい、田村は適度に近い距離でついていった。ここでアドバンテージをとった田村だが、2本めの先行時に審判席の先で完全に飛び出してしまう。これで土居の初優勝が決まった。


第8戦 優勝

土居 雅和

KANZAKI BASE ORIGIN Labo. リキモリ
S13 SILVIA (PS13)

(自信は) あるはあったけどあんまり自信に満ちあふれるとやりすぎてしまうんで、気持ちを冷静に保つように心がけて走りました。

(追走で気を付けたことは) 前走車のスピードにちゃんと合すっていう、相手との距離を見ながらっていうのを心がけて。詰めすぎるとやっぱブレーキが利かなくてぶつかっちゃったりとか、昨日はそれでぶつかったりとかもあったんでそこだけ気をつけていくようにしました、今日は。

(決勝までいったときの心境は) 気負わんように。だからもう楽しく走って。田村くん関西ではよく顔合わせるひとなんでね。いつもの、走行会でちょっと遊ぼうやみたいなかんじになったらいいかなって。

(決勝の2本めは) 僕もうしろで振ったときに少し手前過ぎたかなって思ったけど、田村くんが流れたんも同時に見えたんで、これはもうもどらんようにとりあえず行っておこうというかんじで。ほんで僕も先行のときに飛び出してるからおなじパターンかなと思って、それでサドンデスに持ち込めてもう1回できっちり決めようっていう……まぁ、走るん楽しかったしもっと走れたらいいかなと思って……っていうかんじでした。ちょっと僕もミスしたなとは思ってたんで、そのミスの度合いの問題と思うんですけど、勝ちは勝ちなんでうれしいです。


第8戦 2位

田村 健多

K’s true × VITOUR × ORIGIN Labo.
K’s true 180SX (RPS13)

(決勝は) もう自分の見せたい追走はできずに……タイヤももうタレて新品も持ってきてなかったんで(エア圧を)極力下げるとこまで下げてもう2ランクばりの追走やりたかったんですけど、ちょっとミスっちゃって。で、先行のときもタイヤがズルズルやったんで最終コーナーもダラダラすごい滑ってたんで、進入もちょっと不安やったんでちょっと守りに入って遠くから行ったらぜんぜん届かなくて、でブレーキ踏んで伸ばそうと思ったら、ブレーキ踏んだ瞬間ハンドル固まっちゃって、外に飛び出しちゃって……。まぁ、今回クルマ借りてきてはじめて乗るクルマやったんでいちおう爪痕を残せてよかったかなとは思います。


第8戦 3位

田中 規明

Amazing × Moty’s
Amazing SILVIA (PS13)

(準決勝は) 自分としては「勝ったかな」って思うところもあったんすけど、すごくいい追走ができたと思うんで、今年1年通しても僕のなかでいちばんいい追走ができたんで、お客さんもよろこんでくれてたですし、それが今回はいちばんうれしかったですね。

自分としてはいい後追いができて先行もきっちり走れたんで、それが大きかったかなと思います。めちゃくちゃ気持ちよく走れました。今回ポッターに田中省己くんに来てもらって、すごくいろいろ教えてもらってだいぶ形になってきて、いい走りができるようなりました。


第8戦 追走ハイライト


第8戦 最終順位&ポイント

Pos.No.DriverTeamMachinePoints
112土居 雅和KANZAKI BASE ORIGIN Labo. リキモリPS1325
266田村 健多K’s true × VITOUR × ORIGIN Labo.RPS1321
330田中 規明Amazing × Moty’sPS1318
490伊藤 満紀Team Ito AutoJZX9016
511久保川 澄花LUMIRISE D-MAXRPS1313
656古賀 誠進GUN sports TEAM九州RPS1312
752加納 広貴Team Ito AutoJZX10011
89田野 結希HOUSE INNOVATION RACING TEAMS1510
922水野 俊彦ザ・ラスト変態 BLASTLUCK 鷲倉温泉 VLRPS138
1010久野 太一secret racingS157
1138野々 英喜CARS LAND team KYUSYU SAILUNS156
1234三好 隼人Team MJスタイル ZESTINOER345
1349新川 武志新川SPL 326POWERS144
1436最上 弦毅MCR Factory D-MAX Lubross VLRPS133
1584中村 健一ヤシオファクトリー 秀和創建S142
1689水野 昌彦BURAN ☆ 世田谷ドリフトベース ☆ HoBiTo ☆ MYS141

第8戦 単走順位&ポイント

Pos.No.DriverTeamMachinePoints
112土居 雅和KANZAKI BASE ORIGIN Labo. リキモリPS1320
230田中 規明Amazing × Moty’sPS1316
311久保川 澄花LUMIRISE D-MAXRPS1315
490伊藤 満紀Team Ito AutoJZX9014
522水野 俊彦ザ・ラスト変態 BLASTLUCK 鷲倉温泉 VLRPS1313
666田村 健多K’s true × VITOUR × ORIGIN Labo.RPS1312
756古賀 誠進GUN sports TEAM九州RPS1311
810久野 太一secret racingS1510
952加納 広貴Team Ito AutoJZX1008
1038野々 英喜CARS LAND team KYUSYU SAILUNS157
1134三好 隼人Team MJスタイル ZESTINOER346
129田野 結希HOUSE INNOVATION RACING TEAMS155
1349新川 武志新川SPL 326POWERS144
1436最上 弦毅MCR Factory D-MAX Lubross VLRPS133
1584中村 健一ヤシオファクトリー 秀和創建S142
1689水野 昌彦BURAN ☆ 世田谷ドリフトベース ☆ HoBiTo ☆ MYS141

シリーズチャンピオン

田野 結希

HOUSE INNOVATION RACING TEAM
ハウスイノベーション S15 SILVIA (S15)

去年もシーズン通して出る予定でチャンピオンを狙ってたんですけど、途中で出れなくなっちゃったんで、今年こうやって走らせてもらえるチャンスがあるんだったら絶対チャンピオン取ろうっていう意識を持って走ってましたね。

(チーム体制や車両に関しては) シーケンシャルミッションは僕的には絶対っていうのがあったんですけど、それをチームが用意してくれて。ライツのなかでくらべたらパワーはそんなにないほうだと思うんですけど、ミッション、タイヤ、クルマ全部いいのを用意していただいて……特にタイヤ、ライツでは僕しか使ってないんですけど、いつも食ってくれるんで、おいていかれることとか1回もなかったんで、本当に不安要素がなかったですね。

(ラウンド優勝はできなかったが) 欲しかったですね。ただ去年優勝できたのは運がよかっただけなんだなってのは再実感しました。でもなんか物語的にはすごいいいんじゃないかなと思うんで。

でも、とにかくシリーズは獲らないと……チームかタイヤかクルマかドライバーか、何かがいいだけでも、単勝はできることがあると思うんすよ。でもシリーズチャンピオンってクルマもよくなきゃいけないし、タイヤもそうだし、チームもそうだし、全部が揃ってないと獲れないと思うんで、「シリーズとったやつは偉い」ってずっと監督にいわれたので、とりあえず本当最低限シリーズとれてよかったです。

(いまの心境は) うれしいしほっとしてます。たぶん走らせる側からしたら、シリーズ獲って当たり前、勝って当たり前なんで、それが獲得できてよかったですね。

(来年の予定や目標は) 確定ではないですけど、今のところライツにもう1回もう1年出させてもらうという話を進めています。来年は無双します!


シリーズ2位

中村 大介

WISTERIA WONDER 中村屋 SR
Nakamuraya 180SX (RPS13)

チャンピオンとかってぜんぜん……ほんとまわりから言われるんすけど、まったく意識してなくて、とりあえずそのラウンドそのラウンドでいい走りをしたいなと思ってたんですけど、なんか(成績が)土曜日に偏ってて、日曜日は様子がおかしくなるという、たぶんメンタルが弱いんすよ。どうしようかなと思って。クルマはとてもいいかんじなんで、来年出れればね、メンタルをなんとか改善してしっかり土日戦いたいですね。今年1年通して全部そうだからやっぱそこを直さないと……悔しいっすね、それは。


シリーズ3位

最上 弦毅

MCR Factory D-MAX Lubross VL
MCR Factory D-MAX Lubross 180SX (RPS13)

備北に同率な状態で来て、得意なサーキットだったんで絶対勝ってシリーズチャンピオン獲りたかったんですけど、自分の気持ちが空回りしたのか、なんかうまいこといい走りが出なくて、今日はギリギリ単走通過したんすけど、追走でもちょっと気負いすぎて久保川選手に当たっちゃったりして久保川選手にはホント申し訳ないことしたんですけど。ただ、去年まで優勝がなかったんで、今年はまず1勝。コンスタントに点数取ってシリーズチャンピオン獲りつつ1勝っていう目標だったんすけど、シリーズチャンピオンは獲れなかったですけど、今年3勝できたんで、自分の自信にもつながったんで……。

ちょっと後半ダレたのが、メンタルなのか、技術不足も当然あるんすけど、オフシーズンしっかり練習して、メンタル的にも今年鍛えられたんで、しっかり準備して、ちょっとまだしっかりした予定はないですけど、来年ライツ出るとしたら、シリーズチャンピオン狙ってがんばりたいと思います。


単走シリーズチャンピオン

田野 結希

HOUSE INNOVATION RACING TEAM
ハウスイノベーション S15 SILVIA (S15)

(タイトルを) どっちも獲りたかったんで、意識してました。土曜日は大介さんがけっこう詰めてきて2ポイント差で。日曜日は大介さんに追走も単走も勝とう。もうとりあえず日曜日はどっちも大介さんより上にいれば、チャンピオンになれるっていう考えで走ってました。

今年の単走では走るときに緊張するシチュエーションがなくて。もうずっと絶対いけるなっていう……名阪は落ちてしまいましたけど、それ以外はもうずっと気負わずいけるって思っていけてたんで、単走優勝はないんですけど、基本的に安定してはいましたね。単走はもう来年も大丈夫なんじゃないすかね。

(名阪で落ちたときは) そもそも名阪は苦手で、去年も名阪で終わってるんです。土曜日はあんまり乗れてなくて落ちて、日曜日も朝の練習走行でパワステがブローするっていうのが去年とまったくいっしょで、ほんと日曜日はもう気合というか根性みたいな、そういう意地で走ったかんじがありますね。通れたのが奇跡みたいな。

(単走チャンピオンを獲れたときの心境は) まずトロフィーをゲットできたからよかった、みたいな。とりあえず表彰式にクルマを持っていけるなって。それは露出が増えるんで、そこでとりあえずよかったなって思いましたね。


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