D1LT RD.4 備北 詳細レポート

2025 D1 LIGHTS SERIES RD.4 BIHOKU
2025年D1ライツシリーズ第4戦備北
開催日:2025年6月15日(日)
会場:備北ハイランドサーキット
司会進行&実況:鈴木学/駒崎亮介
審判員:神本寿/中村直樹/村上満
コースコンディション:ドライ
 延動員数:1,083名(3日間合計)

好調の最上を倒して中村大介がひさびさの優勝!


第4戦 単走決勝

Tanso 1st place
佐野 翔
Realcars マジキテル連合
★majikiteru 180SX★ [RPS13]
佐野は、減点されるようなミスもありながら、各コーナーで勢いのある振りを見せて高得点を獲得した。
Tanso 2nd place
栁 和孝
SILVIA [S14]
Tanso 3rd place
ケーシ ディナラム
SILVIA [PS13]

第一走者の佐野が減点されつつ最高得点

 第4戦は第3戦の翌日におなじコースでおこなわれたが、競技区間は大きく変わった。スタート地点はおなじだが、3コーナーを抜けたあと奥のコーナーで鋭角に曲がり、インフィールドに入って、1、2コーナー内側のヘアピンを抜けたところで終わりというロングコースだ。

 あわせて通過指定ゾーンも、1コーナーの先、奥の鋭角コーナーのアウト側、最後のヘアピンのアウト側と3箇所に設定された。

 競技区間が長くなったことで、より難しくなった。とくに通過指定ゾーンをみっつともきっちり取ることができず減点を受けた選手は多かった。けっきょくゾーン減点は多くの選手が受けたが、そのなかでも、コーナーに対して適切な位置でするどく振り、大きな角度をつけるといったドリフトのベース点が高い選手が通過し、それができていない選手が敗退するという展開になった。

 前日単走敗退の最上は追走進出を果たしたが、西山、植村は2戦連続での敗退となった。

 そして最初の走者として走った佐野が、コースはみ出しはあったものの、するどい振りや大きな角度で高得点を獲得。けっきょくだれにもその点を越えられることがないまま単走優勝となった。

Pos.No.DriverCarBest score2nd score
18佐野 翔RPS1397.0096.85
222栁 和孝S1496.9074.50
337Casey DhnaramPS1396.6596.55
479中村 大介RPS1396.5095.80
570中川 尚隆S1596.3085.00
656古賀 誠進RPS1396.2564.00
736最上 弦毅RPS1396.0595.15
890伊藤 満紀JZX9096.0586.50
95小紫 知慧ZN696.0571.50
1027Date AndrewFD3S95.8595.75
1140奥茂 祐真PS1395.8576.00
1219浅野 潤一PS1395.7064.00
1357丸山 やんS1495.6565.00
1431吉村 旭人A3195.5095.05
1577玉川 艶哉RPS1395.5094.40
169瀬戸 大輔S1595.4595.25
▲ 追走トーナメント 進出 ▲
1712増田 辰也RPS1395.4065.50
1864森 孝弘ZN695.3595.20
1959西山 大貴S1595.2094.60
2091工藤 浩平S1494.9594.10
2199阿久澤 一幸ZN694.8593.25
2218齋藤 寿夫RPS1394.7072.50
2397森 修S1494.6594.25
2451五十嵐 剛S1594.6067.00
2572高根 芳朋JZX10094.6067.00
2626熊谷 圭一郎RPS1394.5076.00
2716柳 晃司S1594.3593.55
2846山本 アツヒトS1594.2553.50
2986近藤 善道AE8694.2086.50
3065安藤 直輝C3394.2082.50
3167三好 純平S1594.0560.00
3266中西 和也S1493.5093.45
3380Jin Tea WookBK93.5066.00
3433辻 紳護武C3392.9057.00
3541植村 真一JZX10091.1587.50
3648野口 英譲S1484.7564.00
372Jake KatsPS1374.5059.00
3858谷本 真人S1458.0010.00
17佐藤 拓巳JZX100不出走
68谷 光一PS13不出走
13永野 正持PS13不出走
7髙野 直樹JZX100不出場
3三品 和希RPS13不出場
7髙野 直樹JZX100不出場
69中村 健一RPS13不出場

第4戦 単走優勝

佐野 翔

Realcars マジキテル連合
★majikiteru 180SX★ [RPS13]

 ここはじめて走ったんで、練習はそんなにっていうか、1回もうまくいかないかんじでした。昨日予選落ちて、今日の朝もウエットで、ドライでは走れなかったんで、本当にそんなに好印象はなかったです。

 本番は振り出しだけ意識して、ゾーンはもうはずしてもいいから、思いっきり振るっていうイメージで行ったら、いいとこ行ったってかんじです。

 まず1本目にそれなりの点数取れたっていうのは大きいと思います。1本目も振りは意識したんすけど、ゾーンを途中からしか通れなかったんで。でも予選通れる位置には行けたかんじだったんで、2本目はもっとインパクト残したかったんで「振り」っていうイメージで行ったらゾーン通ったんで。まぁ最後ミスしちゃったんすけど、よかったかなっていう。

 (単走優勝した心境は) 素直にうれしいっすね。


第4戦 追走トーナメント

決勝は後追いの走りではほぼ互角だったが、先行時の走りで最上のほうがミスが大きく、中村(大)の勝ちが決まった。

スランプ脱出の中村(大)が盤石の追走で優勝

 追走に入ってからもやはり通過指定ゾーンをきっちりとるのはむずかしく、先行時に減点を抑えることは重要になった。いっぽう奥の鋭角コーナーや最後のヘアピンでアウトに通過指定ゾーンが設定されていたため後追いにとっては接近しやすいコース設定だったこともあり、寄せた距離だけでなく後追いのラインや角度も重要になった。

 ベスト16ではすべての対戦で単走上位の選手が勝利するという順当な展開。そして、ベスト4には伊藤、中村(大)、最上といった優勝経験がある3人が勝ち上がったほか、古賀がマシントラブルを起こしたことで、デュナラムがはじめて入ってきた。

 準決勝最初の対戦は、伊藤vs中村(大)という埼玉のベテラン対決。中村は前日が絶不調でまともにドリフトができないほどだったが、この日はしだいに調子を取り戻していた。1本目は伊藤が先行。中村が近い後追いを見せていたなかで伊藤が奥の鋭角コーナーではみ出してしまう。2本目は中村に若干のミスがあったが、伊藤は寄せることができず中村が勝った。

 準決勝もうひとつの対戦は、最上vsデュナラム。1本目はスピードと角度がある先行の最上に対してデュナラムが浅くなってしまう。2本目はデュナラムがいい走りをしたが、最上も近い距離でついていき最上が勝った。

 決勝は中村(大)vs最上。1本目は中村が先行。中村はゾーンを部分的にはずす場面があったが、そのほかに大きなミスはない。最上も近い進入をして、その後も入りきれはしないが適度な距離でついていった。最上アドバンテージ。しかし2本目、最上も1ゾーン部分をはずししたほか、最後のヘアピンでコース外にはみ出してしまう。中村もまずまず近い距離の追走を見せていたので逆転。中村が3年ぶりの優勝となった。

 なお、このラウンドの結果、最上がランキング首位に立った。


第4戦 優勝

中村 大介

WISTERIA 中村屋 WONDER saito VL
中村屋 180SX [RPS13]

 (昨日はどうした?) 自分で身体が硬くなっちゃったり、考えてることがちがっちゃったりで、みんなに「なんかブレーキしてるところが変」だとか「サイド引いてる場所がちがう」とかいろいろいわれて……テンパってたんですね、要するにね。まぁできるはずなんですよ、雨でも。そうなんですけど、まぁ土曜日はあんなかんじで終わってしまいました。メンタルですね。ぜったいメンタルです。それを「今日は絶対、楽しみながら!」と思って。切り替えてくれましたね。チームのまわりのみんなが。

 今日も練習はぶっちゃけできてなかったです。本番ではもうクルマのなかで吠えてからスタートしてましたね。でも、視界が練習まで狭かったんですけど、本番からまぁまぁ開けてきたんで、いけそうな雰囲気が出はじめたっていうのが単走だったんです。まぁクルマはほんとに完璧なんで、自分のメンタルと操作ミスだけだったんですね。

 (追走に入ってからは) もうテンションアゲアゲになっちゃうんで、とりあえず1コずつ。先のことは考えないで、 ベスト16だったらベスト16のことだけ考えて。ベスト8だったらもうベスト8だけ考えて、ひとつひとつ勝っていこうっていうのを考えて。

 (このコースだとどこかでゾーンをはずしやすかったと思うが) そうですね。自分も先行で途中入場とかやっちゃったんで、まぁ後ろのひとに悪いことしちゃったなぁっていうのもあるんですけど、追走なんでそのまま気にしないで行くしかないし、まぁでも視界は良好でした。

 決勝の最上クンは速いし上手いから、スポッターの藤野さんに「絶対スタートラインから横に並んで出てこい」っていわれてたんで。それをやらなかったら置いていかれてたかもしれないです。

 あとはVALINOタイヤさんのおかげでなんとか勝てました。いい気分で帰れます。


第4戦 2位

最上 弦毅

MCR Factory SHIBATIRE D-MAX
MCR Factory 180SX [RPS13]

 昨日ダメだったぶん、今日は絶対優勝しようと思ってたんで。とはいえ決勝まで来れたんで、ほっとした気分もあるのと、今日はスポンサーのかたがたもいっぱい来てくれたんで、まあ表彰台に上がれてほっとしてます。

 最後はフィニッシュのところで脱輪してしまって……もう勝ちたすぎてちょっと守りに入ったかんじになっちゃったかもしれない。丁寧に行きすぎて。もっとしっかりアクセル踏んでおけばなと、ちょっと後悔してます。後追いは、ストレートは捕まえてたんですけど、進入したときに、ぼくがちょっと待ちすぎてしまって加速が遅れてしまったんで、そこがちょっとミスだったなと思います。

 (ランキング1位になったが) 今年はチャンピオンとるつもりでもどってきたんで、気を引き締めて、次戦からも毎戦表彰台上がれるようにがんばりたいと思います。


第4戦 3位

ケーシ デュナラム

BURST
S13 SILVIA [PS13]

 めちゃくちゃうれしいけど、朝から暑いからか、なんどもバラバラきてて、3位までがんばって来た。ずっと調子わるくて。今週は6回目走った。徳島とか名阪とか。しんどいと思う。でも3位めちゃくちゃうれしいです。はじめてのD1ライツの3番。

 (準決勝は) やっぱり(最上選手が)速くて。こっちもバラバラいってて、振ってもパワーがないから食いすぎる。でもがんばりました。


第4戦 最終順位&ポイント

Pos.No.DriverTeamCarModelPoints
179中村 大介WISTERIA 中村屋 WONDER saito VL180SXRPS1325
236最上 弦毅MCR Factory SHIBATIRE D-MAX180SXRPS1321
337Casey DhnaramBURSTSILVIAPS1318
490伊藤 満紀Team Ito AutoCHASERJZX9016
58佐野 翔Realcars マジキテル連合180SXRPS1313
622栁 和孝SIM support SPARK × WISTERIASILVIAS1412
770中川 尚隆MCR Factory SHIBATIRE D-MAXSILVIAS1511
856古賀 誠進TEAM九州 GUN sports180SXRPS1310
95小紫 知慧トヨタ自動車部 CUSCO TOYO TIRES86ZN68
1027Date AndrewDefy AutoRX-7FD3S7
1140奥茂 祐真88group × BUNDYSILVIAPS136
1219浅野 潤一FEAT RacingSILVIAPS135
1357丸山 やんSimGoyaRacingSILVIAS144
1431吉村 旭人Racing Team AIROU VEHIQL VLCEFIROA313
1577玉川 艶哉CarGuy Racing 特注看板.com180SXRPS132
169瀬戸 大輔HOUSEINNOVATION RacingSILVIAS151

第4戦 単走順位&ポイント

Pos.No.DriverTeamCarModelPoints
18佐野 翔Realcars マジキテル連合180SXRPS1320
222栁 和孝SIM support SPARK × WISTERIASILVIAS1416
337Casey DhnaramBURSTSILVIAPS1315
479中村 大介WISTERIA 中村屋 WONDER saito VL180SXRPS1314
570中川 尚隆MCR Factory SHIBATIRE D-MAXSILVIAS1513
656古賀 誠進TEAM九州 GUN sports180SXRPS1312
736最上 弦毅MCR Factory SHIBATIRE D-MAX180SXRPS1311
890伊藤 満紀Team Ito AutoCHASERJZX9010
95小紫 知慧トヨタ自動車部 CUSCO TOYO TIRES86ZN68
1027Date AndrewDefy AutoRX-7FD3S7
1140奥茂 祐真88group × BUNDYSILVIAPS136
1219浅野 潤一FEAT RacingSILVIAPS135
1357丸山 やんSimGoyaRacingSILVIAS144
1431吉村 旭人Racing Team AIROU VEHIQL VLCEFIROA313
1577玉川 艶哉CarGuy Racing 特注看板.com180SXRPS132
169瀬戸 大輔HOUSEINNOVATION RacingSILVIAS151

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