D1LT RD.8 名阪 詳細レポート

2025 D1 LIGHTS SERIES RD.8 MEIHAN
2025年D1ライツシリーズ第8戦名阪
開催日:2025年10月5日(日)
会場:名阪スポーツランド
司会進行&実況:鈴木学/駒崎亮介
審判員:神本寿/田中省己/寺町邦彦
コースコンディション:ハーフウェット→ドライ→ウェット
 延動員数:1,123名(3日間合計)

ケーシーvs伊藤の対決はミスなく走り切った伊藤に軍配!


第8戦 単走決勝

Tanso 1st place
デュナラム ケーシ
BURST
S13 SILVIA [PS13]
Tanso 2nd place
伊藤 満紀
CHASER [JZX90]
Tanso 3rd place
浅野 純一
SILVIA [PS13]

バツグンの振りと角度でケーシが初の単走優勝

 第8戦は、第7戦の翌日におなじ名阪スポーツランドで開催された。そして例年通りコースレイアウトは前日と少し変わって、2コーナーで折り返すのではなく、その先のショートカット部分まで外周を走ってからインフィールドに入ってくるレイアウトだ。これによって前日に2コーナーのイン側にあったゾーン4はなくなり、3コーナーのイン側後半にゾーン4が設定された。

 またこの日も朝はウエットコンディションで、ウエット時には前日同様ゾーン3(審判席前)の判定が緩和されることになった。

 単走開始時は完全ウエットだった。しかし雨はほぼ止んでいて、しだいに路面がかわいていく。滑りやすい路面だったEグループ、まだらに滑る箇所が残っていたC、Dグループはむずかしいコンディションで、スピンなどの大きなミスで敗退した選手も多く、前日準優勝の藤尾が敗退。前日単走優勝の中川(孝)も下位での単走通過となった。

 Bグループあたりからはほぼドライになり高得点が出やすくなった。そのなかでもとくに思いきった鋭い振りと大きな角度をつけて進入したケーシが優勝した。

 いっぽう上位陣ではランキング首位の栁がかろうじて通過したものの、同4位の古賀が敗退して、シリーズ争いで大きく後退。そしてクラッチ蹴りで入るところが消極的になってサイド進入になったことで車速が落ちてしまったという同2位の最上も敗退となった。

Pos.No.DriverCarBest score2nd score
137Dhnaram CaseyPS1399.4097.85
290伊藤 満紀JZX9099.1096.55
319浅野 潤一PS1398.9096.85
494久野 太一S1598.8597.20
551五十嵐 剛S1598.8097.05
664森 孝弘ZN698.3097.40
79瀬戸 大輔S1598.1096.60
887速水 眞之介PS1398.0592.00
959西山 大貴S1598.0096.45
1040奥茂 祐真PS1397.9546.00
118佐野 翔RPS1397.7597.60
1222栁 和孝S1497.4597.35
1379中村 大介RPS1397.4596.90
144横田 卓三S1497.4547.00
1523中川 孝之RPS1397.4046.00
162Jake KatsPS1397.2548.00
▲ 追走トーナメント 進出 ▲
1770中川 尚隆S1597.2546.50
1856古賀 誠進RPS1397.0596.60
1936最上 弦毅RPS1397.0095.15
2065安藤 直輝C3396.9035.50
2199阿久澤 一幸ZN696.5594.75
2225岩﨑 脩作S1596.4546.00
2372高根 芳朋JZX10096.450.00
245小紫 知慧ZN696.3594.90
2531吉村 旭人A3196.1545.50
2641植村 真一JZX10095.4593.00
273三品 和希RPS1395.1044.00
2826熊谷 圭一郎RPS1394.5537.00
2948野口 英譲S1494.5534.50
3096黒沼 雄一ZN693.4593.10
3175此木 智也RPS1392.7544.00
3258谷本 真人S1487.0034.50
3380Jin Tea WookBK48.50
3412増田 辰也RPS1347.5046.50
356藤尾 明仁PS1347.0047.00
3688平田 健介S1545.5041.00
3733辻 紳護武C3345.5037.00
3845加藤 諒S1438.50
3968谷 光一PS1337.50
4015鈴木 秀樹S1537.00
27Date AndrewFD3SDNS
17佐藤 拓巳JZX100DNS
83松浦 弘行S15DNS
77玉川 艶哉RPS13RETIRE
86近藤 善道AE86RETIRE
69中村 健一S14RETIRE
7髙野 直樹JZX100RETIRE

第8戦 単走優勝

デュナラム ケーシ

BURST
S13 SILVIA [PS13]

 はじめめて単走優勝をやりました。ホームコースで、めちゃくちゃうれしいです。

 (自信はあった?) まあ、名阪はドライとかならよく走ってる。だから、最後は雨降ってなかったから、走ったときにはもうドライでした。壁の近くのところはずっと水が残ってたから、めちゃくちゃ壁の近く行くなら、やっぱり滑る。たぶん廃車になる。だからそこは通らないで、ちょっとちっちゃくいくならぜんぜんドライ。ホンマに本気で走って、100点を出したかったけど、99.4? まぁまぁうれしい。

 (1本目は何%くらいで行った?) いや、あれはもう100パーです。90%、80%とかはできない。100%です。

 (2本目はなにを変えた?) フェントのところでもう少し待って、「パキン」のところをもうちょっとがんばった。

 (2本目のほうがよかったが) よかったけど、タイヤが食いすぎたから、やっぱりちっちゃくなっちゃった。でも単走優勝できて、めちゃくちゃうれしいです。ここからもっとがんばります。よろしくお願いします。


第8戦 追走トーナメント

Final Battle
Dhnaram Casey [PS13] vs 伊藤 満紀 [JZX90]
決勝は、1本目に先行を走ったケーシのスピンが決め手で決着。路面が急激に滑るようになっていたタイミングだった。

急な雨によるケーシ痛恨のミスで伊藤(満)が優勝

 単走はほぼドライの路面で終了したが、その後にまた降雨があり、追走はウエット路面でスタートした。途中雨が弱まった時間もあったが、終始ウエットで追走トーナメントがおこなわれた。

 ベスト16はおおむね単走上位の選手が勝利した。最上のノーポイントが決まっているラウンドで差を広げたいランキング首位の栁は、五十嵐と好勝負を見せた結果イーブンの判定となり、単走の順位によりここで敗退。大きなポイント差をつけることはできなかった。また栁と最上を追い上げたい同3位の浅野もここで敗退。大きく差を縮めることはできなかった。

 ベスト4には、前日の勝者を破ったケーシ、準決勝初進出の五十嵐、名阪を苦手としている関東のベテラン伊藤(満)、名阪マイスターの横田が勝ち上がった。

 準決勝、最初の対戦はケーシvs五十嵐。1本目は後追いの五十嵐が大きなミスなくついていったが近いドリフトは見せられずイーブンの判定。2本目はケーシが後追いから近い距離できれいにドリフトを合わせてケーシが勝った。

 準決勝もうひとつの対戦は伊藤(満)vs横田。1本目後追いの横田は角度がない進入から奥で急激に角度をつけて失速ぎみになり伊藤アドンバンテージ。2本目は横田が2コーナーの進入でハーフスピンをして伊藤が勝った。

 決勝は名阪を走り込んでいる地元勢のケーシvsこの日まで名阪の追走で勝ったことがなかったベテランの伊藤(満)となった。しかし、ここで急に雨が強くなる。路面にも水が増えた。

 そのなかではじまった決勝1本目はケーシが先行。ケーシはいいスピードと角度で進入したが、審判席前でオーバーランぎみにスピン。伊藤もスピンさせつつギリギリで接触を回避する。これで伊藤にアドバンテージがついた。2本目は伊藤が先行。伊藤は滑るアウト側までいかない走りで先行を成功させ、ケーシは近いドリフトを見せたものの逆転には至らず、伊藤が勝った。

 なお、このラウンドの結果、ランキング首位は栁がキープ。最上が4ポイント差で、浅野が9ポイント差でそれを追う展開で茂原での最終戦を迎えることになる。


第8戦 優勝

伊藤 満紀

Team Ito Auto
Ito Auto Chaser [JZX90]

 (今回、事前に勝てそうな手応えはあった?) いや、まったくないです。

 (単走は2番手だったが?) ちょっと走らせかたを土曜日と日曜日で変えたっていうのはあります。走るギヤを1個上に、2速で走っていたものを3速にしたっていうのはあるんですけど、それぐらいですかね。でも、それが結果的にうまくいきましたね。

 (追走では) 内容的にはだいたい前の先行のかたがスピンっぽいかんじだったので、実感としてはなんか申し訳ないかんじではありますけど。

 (前がスピンをしても避ける余裕はあった?) そうですね。そういう意味では、クルマがコントロール下にあったので、最初のベスト16のとき、あのストレート上のときはちょっと危なかったですけど、それ以外は比較的コントロール下にあったので、ゆっくり見て走れました。

 (自分が先行のときは) なんかコツというか、走れば走るほどつかめてきていて、それが安定した先行につながりました。土曜日の雨は、ほんと自信なかったんですけど。ちょっと走らせかたを変えてからはよくなりましたね。

 (決勝の路面は滑りやすかった?) 雨が強く降ってきていうのがあったので、これは本当に運だなと思うんですけど、たぶん先行が先に僕だったら、ケーシーみたいになっていたでしょうし。入れ替えたときには、僕はもう、ここの滑る路面には絶対に乗らない走りかたに変えて、スピンだけは避けたという形だったので、走るタイミングだったのかな、という気はしますね。だから運もありましたね。本当に。

 (優勝できて) 名阪で勝てたのは本当にうれしいです。それだけ。ホント名阪で勝てたのはうれしいです。


第8戦 2位

デュナラム ケーシ

BURST
S13 SILVIA [PS13]

 残念でした。やけど、ホンマにがんばった。この天気も、決勝でまたもどって、滑って負けた。めちゃめちゃ滑った。もうこの4日でこの天気のなかで走っていちばん滑った。最後もう、しゃあない。そこまでは予想できなかった。いつももうちょっとなんだけど。だから、毎日いろいろがんばってます。ありがとうございます。


第8戦 3位

五十嵐 剛

GoGoRacing
MARUTOKU GoGoRacing S15 [S15]

 まずうれしいです。いままで1回予選を通ったぐらいだったんで、なんの結果もなくて。今回はじめての名阪で、名阪マイスターとかシリーズ1位のひとと戦って勝って、ここまで来れたんで、めっちゃうれしいです。

 (準決勝の対戦は) もうケーシが速くて、とにかくうまかったんで、できることはやったんですけど、あと一歩足らなかったですね。


第8戦 最終順位&ポイント

Pos.No.DriverTeamCarModelPoints
190伊藤 満紀Team Ito AutoCHASERJZX9025
237Dhnaram CaseyBURSTSILVIAPS1321
351五十嵐 剛GoGoRacingSILVIAS1518
44横田 卓三skymotors ORIGIN Labo.SILVIAS1416
594久野 太一SECRET × MonPowerSILVIAS1513
69瀬戸 大輔HOUSE INNOVATION RacingSILVIAS1512
787速水 眞之介N-style VALINOSILVIAPS1311
88佐野 翔Real Cars マジキテル連合180SXRPS1310
919浅野 潤一FEAT RacingSILVIAPS138
1064森 孝弘MORI GP SPORTS86ZN67
1159西山 大貴SAMMIT ORIGIN Labo. VL BOOSTARSILVIAS156
1240奥茂 祐真88group × BUNDYSILVIAPS135
1322栁 和孝SIM support SPARK × WISTERIASILVIAS144
1479中村 大介WISTERIA 中村屋 WONDER saito VL180SXRPS133
1523中川 孝之FREERIDE イナズマレーシング180SXRPS132
162Jake KatsBURSTSILVIAPS131

第8戦 単走順位&ポイント

Pos.No.DriverTeamCarModelPoints
137Dhnaram CaseyBURSTSILVIAPS1320
290伊藤 満紀Team Ito AutoCHASERJZX9016
319浅野 潤一FEAT RacingSILVIAPS1315
494久野 太一SECRET × MonPowerSILVIAS1514
551五十嵐 剛GoGoRacingSILVIAS1513
664森 孝弘MORI GP SPORTS86ZN612
79瀬戸 大輔HOUSE INNOVATION RacingSILVIAS1511
887速水 眞之介N-style VALINOSILVIAPS1310
959西山 大貴SAMMIT ORIGIN Labo. VL BOOSTARSILVIAS158
1040奥茂 祐真88group × BUNDYSILVIAPS137
118佐野 翔Real Cars マジキテル連合180SXRPS136
1222栁 和孝SIM support SPARK × WISTERIASILVIAS145
1379中村 大介WISTERIA 中村屋 WONDER saito VL180SXRPS134
144横田 卓三skymotors ORIGIN Labo.SILVIAS143
1523中川 孝之FREERIDE イナズマレーシング180SXRPS13q
162Jake KatsBURSTSILVIAPS131

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