D1ライツ Rd.4 備北 詳細レポート

■コースコンディション:ドライ
■無観客

米内がまたもや勝って3連勝!


単走決勝

指定ゾーンにまどわされるな

Tanso 1st Place
高木 美紀 (VALINO TIRES N-style) N-style SILVIA (PS13)
単走優勝したのは高木。2本め、ストレートできっちり車速をのせて、するどくパキン! と振り出すと、コーナーへの距離感もバッチリだった。
Tanso 2nd Place
最上 弦毅 180SX (RPS13)
Tanso 3rd Place
米内 寿斗 SILVIA (S15)

第4戦の開催地は第3戦とおなじ備北ハイランドサーキット。コロナ禍で年間スケジュールが変更になった影響による異例の措置だ。

しかし、まったくおなじ走りにならないように、コース設定が変更された。まず1コーナー先の通過指定ゾーンは、第3戦のときより奥に設定された。そして、1コーナー手前のアウト側にパイロンが置かれてコース幅が狭められるとともに、通過指定ゾーンも設けられた。

じつは、その通過指定ゾーンの後半をかすめるくらいのラインどりが、1コーナーへの距離感としてはちょうどよかった。通過指定ゾーンを前半からきっちり通過するラインをとると、1コーナーまでドリフトが届かず、サイドブレーキで伸ばすなどして車速が落ち、こんどは1コーナー先の指定ゾーンを通過できなくなってしまう。そこにまどわされて点が伸びなかった選手、あるいは進入時にパイロンを飛ばして減点された選手が下位に沈んだ。

ボーダーラインとなった97点台は、振り、角度、車速がひととおり平均的にできているレベル。そのなかで細かい走りの質で当落が決まった。

振り、角度、車速などでどこか優れた部分があると98点以上がついていたが、なかでも高木はダントツの振りの鋭さと、旋回時のアクセルの踏みっぷりを見せて99.75点を獲得。第3戦で単走優勝した最上もいい走りを見せたが、振りの鋭さで高木にはおよばず99.55点にとどまった。ランキング上位の米内、目桑、森(孝)、加納も順当に追走進出を決めた。

Pos.No.DriverMachineBest Score2nd Score
188高木 美紀PS1399.7598.70
236最上 弦毅RPS1399.5597.05
347米内 寿斗S1599.3597.75
490伊藤 満紀JZX9099.1092.50
51目桑 宏次郎RPS1398.7596.85
617久野 太一S1598.4097.25
762古賀 誠進RPS1398.3594.85
858谷本 真人S1498.1559.50
952加納 広貴JZX10097.9097.10
1077速水 眞之介PS1397.9097.00
1138野々 英喜PS1397.7555.00
1256森 孝弘S1597.5594.50
1366吉田 道夫PS1397.5050.00
1418岩﨑 脩作S1597.4589.75
1570横田 宏延S1597.3595.40
1631蕎麦切 広大HR3197.3096.85
▲追走トーナメント進出▲
1713永野 正持PS1397.3075.00
18105齋藤 寿夫RPS1397.2597.15
1919能登 陽向S1397.2096.00
2086高嶋 健市JZX10097.1094.90
2195福田 大輔PS1397.1079.00
227笹山 栄久JZX10096.850.00
2330田中 規明PS1396.7093.50
24107田山 ジュンJZX10096.5593.00
2533辻 紳護武C3396.3565.00
26106新川 武志S1496.2596.25
2794縫部 寿樹PS1396.2594.00
2876小林 友和S1496.2593.75
2967安光 広宣RPS1396.2538.00
3010瀧澤 翼PS1396.0089.00
3121筒井 陽平JZX10095.9095.85
32100河野 智史JZX10095.5094.30
3399阿久澤 一幸S1495.2537.50
34101西崎 智治S1395.1549.00
3573塚本 奈々美JZA8094.7593.35
36104井上 義一S1594.4090.00
3772森 修S1494.3093.00
3879北野 隆也S1394.0092.00
3929粟野 如月JZX10094.0040.00
405瀬戸 勇一郎S1593.0030.00
4197酒井 通雄S1592.5048.50
4257柳杭田 貫太S1491.8538.50
436村上 佳JZX10091.5050.00
4441植村 真一JZX10054.0042.50
45103工藤 浩平S1451.5043.50
4635塙 彰拡FD3S50.0050.00
4712土居 雅和PS1347.500.00
483野村 圭市ER3447.500.00
4968谷 光一S1347.000.00
5081有水 允良RPS1315.000.00
5144浮田 正明S140.000.00

単走優勝

高木 美紀
VALINO TIRES N-style
N-style SILVIA (PS13)

コースが変わって、ちょっと探り探りのところはあったんですけど、なんか雰囲気が名阪にも似てるし、日光の逆といえば逆やし、イメージはなんとなくできました。でも、練習は、あそこまでいいものにはなっていなかったんで、本番にいままででイチバンいいモノが出たっていうかんじです。

本番は、パイロンを飛ばしたら減点やったから、それをやらないように気をつけました。まぁ、パイロンよりカベのほういいですね(笑)。カベなら当たったらわかるんで。

1本めはウォーミングアップのかんじでそのまま「おなじことをして」っていわれたんで、そのイメージで行きました。できればもうちょっと奥で振ったほうがいいかな、っていうのはあったんで、2本めはちょっと奥で振ったら、その距離がピッタリ合ったかんじです。

単走優勝なんていつしたんやろ、というかんじなので、もうただ純粋にうれしいです。


追走トーナメント

米内が目桑を倒して3連勝!

Final Battle
目桑 宏次郎 180SX(RPS13) vs 米内 寿斗 SILVIA(S15)
決勝の再戦1本めで、米内は進入から目桑のインに入り、きっちり合わせきって審査コーナーを走り抜けた。

ベスト16では、シリーズ順位現在2位の目桑と同3位の森(孝)が対戦。おたがいに後追いからは近いドリフトを見せたが、目桑の寄せのほうが近く、目桑が勝った。また、同4位の加納は先行時に角度をつけすぎて失速気味になり敗退した。

単走優勝の高木はベスト8で谷本に接触して敗れ、ベスト4に勝ち上がったのは、谷本、目桑、最上、米内となった。まずは谷本と目桑が対戦。両者とも後追いから接近してみせたが、谷本はやや角度が浅く、目桑が勝った。

最上vs米内の対戦は1本めの先行時に最上がいいスピードで飛び込んだものの、オーバースピードでアウトにはみ出し、2本めは最上が米内に距離を大きく開けられて米内が勝った。

決勝は目桑vs米内。1本め後追いの米内は、1コーナーでは近かったが、その後やや角度が浅くなる場面もあり、イーブン。2本めは後追いの目桑がインに入れずイーブン。再戦にもつれこむ。

そして再戦では、おたがいに相手のインを差す走りを見せたが、米内のほうが進入から近い距離につけたこともあり、米内が勝利。これで米内は3連勝。最多連勝記録でD1SL時代の中村(直)、北岡と並んだ。


優勝

米内 寿斗
Team Kazama Moty’s VALINO
Kazama Auto S15 SILVIA (S15)

(今回の意気込みは) やるまえはあまり意気込まないように挑みましたね。やっぱり“3連勝!”って意気込めば意気込むほどカラまわりする可能性も出てくるので、逆にあまり考えないように平常心でいられるようなメンタルで戦いました。

(追走はどうでしたか?) 追走はよりいっそう後追いで冷静に、ミスらないように、小さくならないようにっていうことを意識して走ってました。でもちょいちょい……外から見たらそこまでわからないかもしれないんですけど、自分のなかでは大きいミスをやっていて、とくに最上選手との後追いなんかは「うわー、やらかしたな」「負けたかな」とも思ったんですけど、なんとかそこもぎりぎり……逆に先行ではいい走りがずっとできてたんで、そこはよかったかもしれないですね。

(決勝は) 1回めはやっぱりちょっとまだ心のセーブがあったのかもしれなくて、あのまま行けば2ランクとれるくらいの距離にはいたと思うんですけど、審判席まえくらいでちょっとフラついて、そこでちょっと離れて、2コーナーでインカットしちゃってっていうところが失敗でしたね。

つぎは後ろが目桑選手だったら絶対とってくると思ったので「やられたかな」と思ったんですけど、結果イーブンで持ちこたえたので、サドンデスは「後追いで行くしかないだろ」と思って心のセーブをすべて解放して行ったらうまくいきました。

(3連勝できて)3連勝って自分でいうのもなんですけど、かなりの快挙だと思うので、誰も成し遂げていない4連勝を目標にやりたいと思います。

2位

目桑 宏次郎
Realstyle ORIGIN Labo. VALINO
新型180SX (RPS13)

クルマの仕様とかは基本的になにも変わってないんですけど、うしろのタイヤのエア圧は前回走ったかんじを踏まえて、もっと落としてやったんですけど、たぶん相手もそれを見越してもっと落としてやってたのかもしれないですね。

また当たればつぎは勝たなきゃいけないですし、シリーズももちろん考えていますし……まぁ勝てばシリーズはついてくるので、そこですね。今日はあまり調子がよくないかな、と自分では思っていたので、そのなかであまり離されなかったのはひと安心かなと思ってます。

3位

最上 弦毅
MCR Factory D-MAX Lubross
MCR Factory D-MAX Lubross 180SX (RPS13)

とりあえずこのあいだとおなじ順位で安心はしてますけど、やっぱり目桑くんと米内くんは倒したかったので、めちゃくちゃ悔しいですね。単走優勝も狙ってたんですけど、そこも美紀さんに負けて悔しいので、つぎのエビスでは単走優勝と追走も優勝を目指してがんばりたいです。

準決勝は、米内くんのクルマが速いのでちょっとアセりがあって、発進で置いていかれちゃったので、そこがいちばんダメなところだったですね。


最終順位&ポイント

Pos.No.DriverTeamMachineColorpoints
147米内 寿斗Team Kazama Moty’s VALINOS15赤/白25
21目桑 宏次郎Realstyle ORIGIN Labo. VALINORPS1321
336最上 弦毅MCR Factory D-MAX LubrossRPS1318
458谷本 真人GOODRIDE × Moty’s ×M.A.MS14桃色16
588高木 美紀VALINO TIRES N-stylePS13桃色/紫13
617久野 太一secret racingS1512
777速水 眞之介N-style Piskey VALINOPS13赤/桃色11
866吉田 道夫ハロウィン ★ t’s square ★ SSRPS13赤/黒10
990伊藤 満紀Team Ito Auto GOODYEARJZX908
1062古賀 誠進GUN sportsRPS137
1152加納 広貴Team Ito Auto ServiceJZX100黒/橙6
1238野々 英喜TETSUJIN team KYUSYU SAILUNPS135
1356森 孝弘GP SPORTSS154
1418岩﨑 脩作IWASAKI Quarter MileS153
1570横田 宏延MCR Factory D-MAX LubrossS152
1631蕎麦切 広大R31HOUSE DRIFT RACING TEAMHR311

単走順位&ポイント

Pos.No.DriverTeamMachineColorPoints
188高木 美紀VALINO TIRES N-stylePS13桃色/紫20
236最上 弦毅MCR Factory D-MAX LubrossRPS1316
347米内 寿斗Team Kazama Moty’s VALINOS15赤/白15
490伊藤 満紀Team Ito Auto GOODYEARJZX9014
51目桑 宏次郎Realstyle ORIGIN Labo. VALINORPS1313
617久野 太一secret racingS1512
762古賀 誠進GUN sportsRPS1311
858谷本 真人GOODRIDE × Moty’s ×M.A.MS14桃色10
952加納 広貴Team Ito Auto ServiceJZX100黒/橙8
1077速水 眞之介N-style Piskey VALINOPS13赤/桃色7
1138野々 英喜TETSUJIN team KYUSYU SAILUNPS136
1256森 孝弘GP SPORTSS155
1366吉田 道夫ハロウィン ★ t’s square ★ SSRPS13赤/黒4
1418岩﨑 脩作IWASAKI Quarter MileS153
1570横田 宏延MCR Factory D-MAX LubrossS152
1631蕎麦切 広大R31HOUSE DRIFT RACING TEAMHR311

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