D1LT RD.1 名阪 詳細レポート

2023 D1 LIGHTS SERIES RD.1 MEIHAN
2023年D1ライツシリーズ第1戦名阪
コースコンディション:単走ウエット→セミウエット/追走ドライ
延動員数:1,137名

前年度王者・田野が優勝!


第1戦 単走決勝

Tanso 1st Place
陣野 寿幸
ニュータイプレーシング VL
キウイシルビア (S15)
単走優勝した陣野は、完全ドライではない微妙な路面コンディションに合った距離感と角度の振り出しを見せて最高得点をマークした。
Tanso 2nd Place
土居 雅和
SILVIA (PS13)
Tanso 3rd Place
古賀 誠進
180SX (RPS13)

陣野が難しい路面でドンピシャの走行

 開幕戦の舞台は名阪スポーツランド。関西のドリフトの聖地といってもいいくらいの名サーキットだ。

 2日連続で第1戦と第2戦が開催されたが、コースレイアウトは若干変更された。土曜日の第1戦は通常ドリフトに使われるコースとは異なり、2コーナーをヘアピンとして使うのではなく、その先のコーナーでターンするレイアウトになった。

 また、このコースはシーズンオフ中にストレートと審判席前の舗装がリニューアルされてグリップが高くなったこともあって、昨年までとおなじような位置で振り出すと止まりすぎてしまってドリフトが届かない。そういった振り出し位置の距離感が合わせられなかった選手が低い順位で敗退した。

 朝方降っていた雨はチェック走行のころには上がり、単走決勝の途中からは完全ウエットでも完全ドライでもなく、しだいに路面が乾いていくというむずかしいコンディションでおこなわれた。

 その状況で、陣野はそのときの路面のグリップにピッタリ合った位置で思い切った振り出しを見せて走りをまとめ、最高得点をマーク。初の単走優勝を決めた。

Pos. No. Driver Car Best Score 2nd Score
1 57 陣野 寿幸 S15 99.25 96.45
2 12 土居 雅和 PS13 98.70 97.45
3 56 古賀 誠進 RPS13 98.60 98.45
4 61 山中 真生 S15 98.50 96.80
5 9 田野 結希 S15 98.15 40.00
6 70 中川 尚隆 S15 98.05 30.00
7 88 高木 美紀 PS13 98.00 97.50
8 8 日比野 哲也 AE86 97.75 96.65
9 5 此木 智也 RPS13 97.65 87.50
10 39 久野 太一 S15 97.60 96.50
11 41 植村 真一 JZX100 97.55 96.25
12 90 伊藤 満紀 JZX90 97.50 95.85
13 77 速水 眞之介 PS13 97.50
14 30 田中 規明 PS13 97.45 97.45
15 47 米内 寿斗 RPS13 97.45 96.35
16 31 吉村 旭人 A31 97.30 25.00
▲追走トーナメント進出▲
17 59 西山 大貴 S15 97.25 96.80
18 72 高根 芳朋 JZX100 97.20 37.50
19 22 栁 和孝 S14 97.20 30.00
20 18 和田 賢志郎 RPS13 97.15 95.25
21 97 瀬戸 大輔 S15 97.10 40.00
22 66 田村 健多 S15 97.05 70.00
23 58 谷本 真人 S14 97.00 96.95
24 34 三好 隼人 ER34 96.90 96.25
25 3 野村 圭市 ER34 96.80 37.50
26 68 谷 光一 S13 96.65 70.00
27 20 金田 健人 SW20 96.50 25.00
28 19 浅野 潤一 PS13 96.45 95.75
29 65 安藤 直輝 C33 96.45 94.85
30 21 筒井 陽平 JZX100 96.40 96.10
31 96 飯島 翔太 JZX90 96.00 93.25
32 17 縫部 寿樹 PS13 96.00 25.00
33 32 宮里 宏和 RPS13 95.80 94.75
34 40 武藤 啓史 S14 95.55 88.00
35 50 竹田 和明 S14 95.50 52.50
36 29 粟野 如月 RPS13 94.75 94.40
37 99 阿久澤 一幸 ZN6 94.00 22.50
38 4 横田 卓三 S14 45.00 45.00
39 55 黒沼 雄一 S15 45.00 32.00
40 69 酒井 勇輝 S14 45.00 29.00
41 86 近藤 善道 AE86 42.50 30.00
42 91 工藤 浩平 S14 42.50 17.50
43 33 辻 紳護武 C33 10.00
44 95 増田 和之 UCF31 0.00
37 與儀 清登 PS13 不出場
53 新川 真也 PS13 不出場
35 神谷 剛 CPV35 不出場
11 稲岡 拓也 S14 不出場

第1戦 単走優勝

陣野 寿幸

ニュータイプレーシング VL
キウイシルビア (S15)

 最高にうれしいです。妄想した甲斐がありました。もうずっと妄想で練習してたんで。ここは走るのは3回目で、1回目は(トラブルで)1周も走れなくて、去年も何周かですからね…。

 今回も自信はあんまりなかったんですけど、でも「まとめよう、まとめよう」っていうかんじで。練習走行から、雨での走りかたはつかんでいて、雨だったらいけるなと思ってたんですよ。それが急にドライになっちゃって「行くしかないな」と。

 本番のウォームアップでは、もう食いすぎて最終コーナーでアンダー出ちゃって。「これはちょっとやばいな」って気合入れていきました。とりあえず最終コーナー出口をなるべくかきながら、踏んで踏んでっていうかんじで。ストレートの車速も、実は少し落としてたんですけど、それが実際いいとこハマりましたね。

 2本目はタイヤが温まってて、もうピタッと止まっちゃって「あー届かない」ってかんじで。「1本目はアウト出ちゃわないかな?」ぐらいだったんで、自分でも手応えはよかったんですけど……。

 目標は予選通ればいいっていうだけだったんで、もう最高にうれしいですね。ありがとうございます。


第1戦 単走ハイライト


第1戦 追走トーナメント

Final Battle
田野 結希 SILVIA (S15) vs 米内 寿斗 180SX (RPS13)
勝ち星を積み重ねて圧倒的なシリーズ優勝を決めたい田野に対し、念願のタイトル獲得を目指す米内の対戦は、今季の熾烈なチャンピオン争いを予感させるカードになった。

昨年王者の田野が現体制で初優勝

 追走トーナメントはドライ路面でおこなわれた。NAのAE86で出場してきた日比野はベスト8に勝ち上がったが、陣野に敗北。昨年度シリーズ5位の土居は、3年ぶりにD1ライツに復帰してきた米内にベスト16で敗北。昨年の上位対決である田野vs伊藤は、田野に軍配が上がった。

 ベスト4に勝ち上がったのは、単走優勝を決めている陣野、昨年王者の田野、2020年シリーズ2位の米内、追走常連のベテラン古賀だ。まず陣野と田野が対戦。後追いで、やや角度が浅くなりながらも近い距離のドリフトを見せた田野に対し、陣野は後追いで飛び込んだときに角度が浅くなって後ろにまわってしまい、わずかな差で田野が勝った。

 米内vs古賀の対戦は、角度を合わせつつ寄せた距離で米内がうわまわり、米内が勝った。

 決勝は田野vs米内。1本目、進入では近かった後追いの米内だが、審判席前で流されてしまう。それに対し、2本目後追いの田野は進入から3コーナー先の振り返しまで近い距離を保ち、田野が勝った。昨年は優勝なしでチャンピオンを獲得した田野だが、このチームでの初優勝を決めた。


第1戦 優勝

田野 結希

HOUSE INNOVATION RACING TEAM
ハウスイノベーション S15 SILVIA (S15)

 (今の心境は?) 当然うれしいですね。でも優勝するつもりで……毎戦そうですけど、今年はよりいっそう優勝を目標にしてたのでまず一歩ってかんじですね。完全によろこんではないです。

 (シーズンオフの間に努力したことは?) まず足まわりが自分に合ってるとか合ってないとか、走らせかたに対する足まわりのセットとか、あとはシミュレーターを使って練習……自分の走りのダメなところを改善できるように考えて練習するっていうのをひたすらやってましたね。実車で走ることは少ないので、基本シミュレーターですね。それはばっちり生かせました。絶対にシミュレーターやったほうがいいなと、ぼくは思ってます。

 (名阪への苦手意識は?) 去年まではあって、なにが苦手なのかっていうのを分析して、それをシミュレーターで改善できるように練習してました。それで、練習からの手応えもよかったです。もちろん単走1位かって言われたらそうじゃない走りだったと思うんですけど確実に予選通れるなっていうのはもう練習日から思ってたんで、去年よりは全然大丈夫でした。

 (追走に入ってからは?) 追走も去年やりすぎて負けることがほとんどだったので、それも冷静に監督にコントロールしてもらって、スタートする前に「落ち着けよ」とか指示をもらって冷静に走ることができましたね。

 (自分では今日の追走の出来は?) うーん、そこそこ……100点ではないですね。まずまずです。はい。まだ明日もあるし、明日は雨だと思うんですけど、普通に走れると思うんで。またいい追走見せれるようにがんばります。


第1戦 2位

米内 寿斗

GreenTop × 酒の中村 × AES
GreenTop 180SX Moty’s VL (RPS13)

 (結果に関しては?) ニューマシンで実戦投入はじめての結果にしては……もちろん優勝は狙ってたんですけど、正直上出来ではあるかなとは思ってます。

 (3年ぶりのライツは) ぼく、エビスのドリフトシリーズとかでもつねに走ってはいるのでウデはあんまり衰えないようにはしてたので。あとはクルマがぼくが前乗っていた180SXよりはすごい戦闘力が高くなってるので、それもあいまって、あるていどいい結果にはなったかなと思ってます。

 (現状車の仕上がりはどうですか) エンジンはすごいよくて、ただちょっとトラブルとかリヤのトラクションもかけたいとかそういうのはあるんで、そこらへんを改善していきたいかなと思ってます。

 (決勝で戦った田野選手は今年はライバルになりそうですが) そうっすね。2人で盛り上げていけばいいと思ってるんですけど、やっぱりぼくが勝って盛りあげるのがイチバンぼく的にはいいので、クルマを仕上げて挑戦すれば、またリベンジができるかなと思ってます。

 (もちろん今シーズンの目標は) シリーズチャンピオンしか今年は見てません。明日もまたがんばります。


第1戦 3位

陣野 寿幸

ニュータイプレーシング VL
キウイシルビア (S15)

 (3位という結果は?) 十分だと思います。はじめて名阪で追走したんで。

 (準決勝の対戦は) やっぱり距離感がつかめなかったんで。もうちょっと慣れればもしかしたら行けたなっていうのは思います。

 (過去最高の成績だが、今日はなにがうまくいった?) 先行を絶対ミスらないようにっていうのちゃんとミスらずできて、後追いはもう落ち着いていけたのがやっぱよかったかなと思います。今年の目標は全戦予選通過だったので、まず1個目ということで。明日も絶対通って……。雨の方がいいかんじなんで。明日やってやります。


第1戦 追走ハイライト


第1戦 最終順位&ポイント

Pos.No.DriverTeamCarPoints
19田野 結希HOUSE INNOVATION RACING TEAMS1525
247米内 寿斗GreenTop × 酒の中村 × AESRPS1321
357陣野 寿幸ニュータイプレーシング VLS1518
456古賀 誠進TEAM九州 GUN sportsRPS1316
561山中 真生TMS GOODRIDE RACING TEAMS1513
670中川 尚隆MCR Factory RSヤマダ Lubross VLS1512
78日比野 哲也GAYA EIGHT VEICOLO 日比野塾  TONEAE8611
839久野 太一Mon Power 132S1510
912土居 雅和KANZAKI BASE ORIGIN Labo. TOPTUL VLPS138
1088高木 美紀VALINO TIRES N-style TOPTULPS137
115此木 智也TMS GOODRIDE RACING TEAMRPS136
1241植村 真一Team Ito Auto Sr. UemuraSangyoJZX1005
1390伊藤 満紀Team Ito AutoJZX904
1477速水 眞之介N-style VALINOPS133
1530田中 規明HOUSE INNOVATION RACING TEAMPS132
1631吉村 旭人Racing Team AIROU MCR Lubross VLA311

第1戦 単走順位&ポイント

Pos.No.DroverTeamCarPoints
157陣野 寿幸ニュータイプレーシング VLS1520
212土居 雅和KANZAKI BASE ORIGIN Labo. TOPTUL VLPS1316
356古賀 誠進TEAM九州 GUN sportsRPS1315
461山中 真生TMS GOODRIDE RACING TEAMS1514
59田野 結希HOUSE INNOVATION RACING TEAMS1513
670中川 尚隆MCR Factory RSヤマダ Lubross VLS1512
788高木 美紀VALINO TIRES N-style TOPTULPS1311
88日比野 哲也GAYA EIGHT VEICOLO 日比野塾  TONEAE8610
95此木 智也TMS GOODRIDE RACING TEAMRPS138
1039久野 太一Mon Power 132S157
1141植村 真一Team Ito Auto Sr. UemuraSangyoJZX1006
1290伊藤 満紀Team Ito AutoJZX905
1377速水 眞之介N-style VALINOPS134
1430田中 規明HOUSE INNOVATION RACING TEAMPS133
1547米内 寿斗GreenTop × 酒の中村 × AESRPS132
1631吉村 旭人Racing Team AIROU MCR Lubross VLA311

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