2024年D1東南アジアシリーズ RD.1&2 結果

　2023年12月2日(土)･3日(日)、年を跨いで開催されることとなった2024年D1東南アジアシリーズが、フィリピン北部のパンパンガ州サン･シモンの「R33 Drift Track」で開幕した。

　ここでは開幕戦(第1戦)と第2戦がおこなわれる。大会を盛り上げるために、地元出身のアーティストによるライブ、ス ーパーカーショーなどのコンテンツが実施され、フィリピンで開催されている従来のモータースポーツイベントとはちがったカタチとなった。

　会場であるR33ドリフトトラックにより、VIPラウンジを備えた観客席や高台の審判員席が新設され、大会は大いに盛り上がっていた。

　そして競技の審判員には、D1グランプリシリーズでも審判員を務めている神本寿をはじめ、レジェンドドライバーの野村謙、マレーシアのドリフト界の顔であるマービン･ナカムラ(Mervyn Nakamura)の3名が務めた。

　参加したのは、フィリピン国内のドライバーだけでなく、インドネシアや韓国、香港、タイなどの国外ドライバーも参戦し、地元ドライバーらと熱戦を繰り広げた。

第1戦

　初日、12月2日(土)におこなわれた第1戦。難易度の高いコースにドライバー達は練習走行の段階で心躍 っていた。予選でもっとも目立っていた地元ドライバーのブーディ･ダバソル(Boodie Dabasol)が単走1位を獲得し、 追走でも、激しい戦いが繰り広げられ、追走ではインドネシアのジコが優勝を争った。追走でバランスの取れたドライビングを一貫しておこなっていたジコが第1戦の勝者となった。

第1戦 追走トーナメント

第1戦 最終順位

第2戦

　翌12月3日(日)におこなわれた第2戦。地元ドライバーたちが国外ドライバーにチャンピオンを取られた雪辱を晴らすべくリベンジに燃え、地元ドライバーのオデル･シソン(Audel Sison)が単走で1位を獲得した。

　続く追走トーナメントでは、第1戦優勝者のジコが連覇すべく、順当に勝ち上がったが、準決勝で第1戦の単走1位を獲得したブーディに敗北。ブーディは地元ドライバーの意地を見せつけ、第2戦の勝者となった。

　第2戦は第1戦よりも白熱したドリフトによって盛り上がりをみせ、第1戦と第2戦でトップ4入りしたダニエルは、今後地元で注目されるひとりとになるだろう。

　なお、本大会を企画･運営したR102プロダクションは、ドリフト競技会をフィリピンに定着させることをに言及した。

第2戦 追走トーナメント

第2戦 最終順位