D1ライツ Rd.1奥伊吹 詳細レポート

■コースコンディション:ドライ
■無観客

前年度王者の目桑が単走&追走ともに優勝!


単走決勝

インクリップに合わせていけ

単走1位:目桑 宏次郎 (Realstyle ORIGIN Labo. VALINO) 新型180SX [RPS13]
より戦闘力の高い車両を作り今シーズンに臨んできた昨年のチャンピオン目桑。マシンの仕上がりもよく、レベルの高い走りで単走優勝を果たした。

 新型コロナウイルスの影響で開幕が延期され、2020年のD1ライツシリーズは、D1GPと併催の奥伊吹モーターパークで開幕した。

 冬場はスキー場の駐車場として使われる場所に設営された特設コース。車速は高くないが、コーナーの数は多い。コースには3箇所の通過指定ポイントが設定されたが、飛び込んだ奥にあるアウト側のゾーン1とその立ち上がりのイン側にあるゾーン2の配置がクセモノだった。コーナー進入でゾーン1に向けて振り出し、アクセルを踏んで旋回していくとゾーン2を外しやすいのだ。正しくは、ゾーン2に合わせた位置と角度とラインで振り出せば、アクセルONでゾーン1も通過していくことができるのだが、そこに気づかず、ゾーン2を外して減点されるドライバーが多かった。

 練習走行がウエット路面だったのに本番ではドライ路面となる難しい状況もあって、やや低調な得点で進んでいったなか、最後のグループで走行した野々が2本めに高い車速からきっちりコントロールして97点を獲得。しかし、その少し後に最後の走者である目桑が、いい振りからリズムよくラインをトレースし、97.60点をマーク。単走優勝を決めた。

Pos.No.DriverMachineBest Score2nd Score
11目桑 宏次郎RPS1397.6095.60
238野々 英喜PS1397.0033.00
356森 孝弘S1596.9596.30
455山本 航JZX10096.9095.40
521筒井 陽平JZX10096.4595.40
631蕎麦切 広大HR3196.3596.35
751廣江 翔太JZX10096.3592.65
852加納 広貴JZX10096.3095.10
98中川 孝之RPS1396.2595.80
1068谷 光一PS1396.2591.00
1115前原 敏宏S1596.1594.65
1272森 修S1496.1073.00
1330田中 規明PS1396.0036.00
1469花渕 大樹JZX10095.5595.40
1524下田 紗弥加S1595.5595.15
1690伊藤 満紀JZX9095.5594.55
▲ 追走トーナメント進出 ▲
1795福田 大輔PS1395.5536.00
1844浮田 正明S1495.4593.85
1936最上 弦毅RPS1395.1555.00
2088高木 美紀PS1395.1093.90
2173塚本 奈々美JZA8095.0593.25
226村上 佳JZX10095.0536.00
2347米内 寿斗S1595.0086.00
2426二川 隆司GZ2094.8094.65
2577速水 眞之介RPS1394.7593.35
267笹山 栄久JZX10094.6094.15
2741植村 真一JZX10094.6052.00
2854長瀬 幸治JZX10094.5094.40
2997酒井 通雄S1594.3593.60
3013永野 正持PS1394.3586.00
3135塙 彰拡FD3S94.1590.00
323野村 圭市ER3494.1093.60
3310瀧澤 翼PS1394.0593.75
3459竹田 和明S1494.0589.75
3511石塚 進一ECR3393.6093.10
3686高嶋 健市JZX10093.6093.00
3727高根 芳朋JZX10093.5593.30
3875與儀 清登RPS1393.5555.00
3918岩﨑 脩作S1593.4037.00
4070横田 宏延S1593.2591.65
4137藤本 幸之助S1593.1072.00
4223田村 雅弘S1592.9092.65
4320金田 健人SW2092.8074.00
4429粟野 如月JZX10092.0085.00
4533辻 紳護武C3392.0035.00
4699阿久澤 一幸S1490.5088.25
4783安江 弘行S1581.5074.50
4862古賀 誠進RPS1357.400.00
4971田村 健多RPS1338.000.00
5058谷本 真人S1435.000.00
5181有水 允良RPS1333.500.00

単走優勝

目桑 宏次郎
Realstyle ORIGIN Labo. VALINO
新型180SX[RPS13]

 (このコースで心がけたことは?) コースに関してはまずギヤ比。ギヤがはまらなければ走りに集中もできないと思ったので、そこだけはすごく考えて、つけてきたのがはまってくれてたんでよかったです。練習で雨では大丈夫だなっていう感触はあったんですけど、ドライになって、完全ドライって練習は走れてないんで、そこはイコールコンディションのなかで、ぶっつけ本番で合わせなきゃいけない、でも攻めなきゃいけないっていうので、そこで得点が出る走りかた……押さえる部分を押さえてやれば97点台は行くだろうなっていう、確実にできてトップも狙える点数だったのかな、と思います。


追走トーナメント

目桑が円熟の走りで初優勝

決勝。昨年度は優勝がないままチャンピオンを獲った目桑だったが、この大会は前年王者にふさわしい貫禄の走りを見せて完勝した。

 ベスト16は、マシントラブルでリタイヤした加納、廣江をのぞいて単走で上位だった選手が勝つという順当な展開となった。さらに、ベスト8も単走順位の高い選手が勝利し、けっきょくベスト4には、目桑、山本、野々、森(孝)という、単走のトップ4人が入ってきた。

 準決勝、まずは目桑と山本が対戦。1本めは先行の目桑がスピードで上まわり、山本は近づけない。2本めは後追いの目桑が、やや浅めの角度で距離を詰める場面もあったが、近い距離のドリフトを見せて勝利した。次は野々と森(孝)が対戦。1本め、野々はいいスピードとリズムで走ったが、通過指定ゾーンをふたつ外してしまう。また後追いの森も近い距離のドリフトを見せた。2本めは後追いの野々が進入で距離を詰め、森に合わせたが逆転はならず、森が初の決勝進出を決めた。

 決勝は目桑vs森(孝)。1本めは目桑が先行。森は進入で少し距離を縮めたがそれ以上は近寄れない。2本めは後追いの目桑が進入で森のインに入り。そのあともきっちり近い距離でドリフトを合わせて初優勝を決めた。


優勝

目桑 宏次郎
Realstyle ORIGIN Labo. VALINO
新型180SX[RPS13]

 (去年チャンピオン獲ってから今年にかけての意気込みは?) まずラウンド優勝という去年できなかったことを達成するというのが第一歩。そこから追走も単走ももっといい走りができるように、結果を出しつつ実戦で経験を積みつつ、どんどんよくしていきたいなっていうのが今年の目標ですね。

 (シーズンオフにやったことは?) 車両をイチから、去年のクルマとはまったく別に新しく作ったので、後はタイヤも今年サポートしてくださるメーカーさんも変わって、特徴をつかむのにいい期間でしたね。クルマが走れるようになったのが4月くらい。そこから何回かテストにいって、7月になって「これなら大丈夫じゃないかな」っていう気持ちにやっとなれたところです。

 (今日の追走で心がけたことは?) 先行では絶対ゾーンは外さないように。途中失敗しつつも、なんとかリカバリーしてゾーンだけは死守するっていうことと、後追いでは、よりよりランクで勝ちたいっていう、その目標だけに近いかな、今日は。とにかく後追いでいい走りをしたいっていうのが強かったです。

2位

森 孝弘
GP SPORTS
GP SPORTS SILVIA S15 [S15]

 (結果に関しては?) 満足度は高いですよ。運を味方に、あとは調子に乗ってあそこまで行っちゃったんで、これからもっと練習はしないといけないですけど、満足度はけっこう高いです。だけど、悔しさは少し残るかな、というところです。後追いの距離感とかが遠かったので、そのへんの調整のしかた、入り込みが目桑クンのほうが上手だったかな。

3位

野々 英喜
TETSUJIN team KYUSYU SAILUN
Vigorous onevia [PS13]

 (準決勝でゾーンを外してしまったのは?) 見えませんでした(笑)。それまでけっこうアウトに行ってたんですけどね。追走も感触はけっこうよかったので、あの1回だけですね。追走は、あれ以外はいい感じで走れてたので、悔しいけど、まぁ、面白かったですよ。しょうがないです。


最終順位&ポイント

Pos.No.DriverTeamMachineColorPoints
11目桑 宏次郎Realstyle ORIGIN Labo. VALINO180SX25
256森 孝弘GP SPORTSSILVIA21
338野々 英喜TETSUJIN team KYUSYU SAILUNSILVIA18
455山本 航Rusty RacingCHASER16
521筒井 陽平星野自動車 team VITOUR TIRECHASER13
631蕎麦切 広大R31HOUSE DRIFT RACING TEAMSKYLINE12
78中川 孝之TMW FREERIDE180SX11
868谷 光一HITENSION R・Y・O Moty’sSILVIA10
9位51廣江 翔太Rusty RacingMARKⅡ8
1052加納 広貴Team Ito Auto ServiceMARKⅡ7
1115前原 敏宏RS MaeharaSILVIA白/青6
1272森 修TEAM MORISILVIA5
1330田中 規明チーム四国 AmazingSILVIA4
1469花渕 大樹アンビシャスMARKⅡ3
1524下田 紗弥加TEAM Mercury 車楽人 VALINOSILVIA2
1690伊藤 満紀Team Ito Auto GOODYEARCHASER1

単走順位&ポイント

Pos.No.DriverTeamMachineColorPoints
11目桑 宏次郎Realstyle ORIGIN Labo. VALINO180SX20
238野々 英喜TETSUJIN team KYUSYU SAILUNSILVIA16
356森 孝弘GP SPORTSSILVIA15
455山本 航Rusty RacingCHASER14
521筒井 陽平星野自動車 team VITOUR TIRECHASER13
631蕎麦切 広大R31HOUSE DRIFT RACING TEAMSKYLINE12
751廣江 翔太Rusty RacingMARKⅡ11
852加納 広貴Team Ito Auto ServiceMARKⅡ10
98中川 孝之TMW FREERIDE180SX8
1068谷 光一HITENSION R・Y・O Moty’sSILVIA7
1115前原 敏宏RS MaeharaSILVIA白/青6
1272森 修TEAM MORISILVIA5
1330田中 規明チーム四国 AmazingSILVIA4
1469花渕 大樹アンビシャスMARKⅡ3
1524下田 紗弥加TEAM Mercury 車楽人 VALINOSILVIA2
1690伊藤 満紀Team Ito Auto GOODYEARCHASER1
https://youtu.be/segSyDVcIu4
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